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<title>意味がない</title>
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<description>何も欲しくはない 意味などない 君がいれば たとえ今日が 崩れてく明日に 続いてるとしても</description>
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<title>やってらんないシンデレラ</title>
<description> シンデレラ「なんであたしばかり働かさせる訳？」シンデレラ「だいたいさ白雪姫とか何？寝てて王子がキスするのまっときゃいいんだよ」 魔法使い「いや美女だからって言うだけで継母に命狙われてるしさ」 シンデレラ「人魚姫とかどうよ？ただの家出娘が一目惚れしたのが王子とかどんだけ運がいいんだよ。ただのビッチじゃん。しかも人間界でも姫のまんまじゃん。」 魔法使い「はぁ…声失って泡になる危険まであるし…」 シンデレラ「
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<![CDATA[ シンデレラ「なんであたしばかり働かさせる訳？」<br /><br />シンデレラ「だいたいさ白雪姫とか何？寝てて王子がキスするのまっときゃいいんだよ」 <br /><br />魔法使い「いや美女だからって言うだけで継母に命狙われてるしさ」 <br /><br />シンデレラ「人魚姫とかどうよ？ただの家出娘が一目惚れしたのが王子とかどんだけ運がいいんだよ。ただのビッチじゃん。しかも人間界でも姫のまんまじゃん。」 <br /><br />魔法使い「はぁ…声失って泡になる危険まであるし…」 <br /><br />シンデレラ「美女と野獣だってみんなに尽くしてもらった上に野獣が王子とか」 <br /><br />魔法使い「そうですね…（俺にいわれても）」 <br /><br />シンデレラ「どうにかしてよ…この話の続き」 <br /><br />魔法使い「今晩舞踏会あるからそこでなんとかしてくれますか？」 <br /><br />シンデレラ「わかった」 <br /><br />魔法使い「とりあえずドレスからどうにかしましょう」 <br /><br />ビビ●バビデブー <br /><br />シンデレラ「何このセンスのない真っ白なドレス！あんたの好み疑うわ…あたしピンクがいい！」 <br /><br />魔法使い「僕でなく王子の好みですから…」 <br /><br />シンデレラ「趣味悪い…。お城にはジジババしかいないからか」 <br /><br />魔法使い「（年考えろよ…）」 <br /><br />シンデレラ「もういいわとりあえず全部あんたに任すから早くして」 <br /><br />魔法使い「わかりました。言い忘れてましたけど12時で僕の魔法とけちゃいますから」 <br /><br />シンデレラ「使えない魔法使いね」 <br /><br />魔法使い「（俺が寝るから魔法が使えないなんていえねぇ）」 <br /><br />数時間後 <br /><br />魔法使い「あのメイクまだ終わりませんか？」 <br /><br />シンデレラ「あと少し」 <br /><br />魔法使い「もう舞踏会始まってるんですが」 <br /><br />シンデレラ「それを早くいいなさいよ！」 <br /><br />魔法使い「シンデレラ会場につきましたよ」 <br /><br />シンデレラ「ありがとう。助かりましたわ。少し待ってらしてね」 <br /><br />魔法使い「（人目があるからってキャラかえやがって）」 <br /><br />シンデレラ「（あと一時間しかないじゃない！とっとと王子をつかまえなきゃ）」 <br /><br />王子「（顔よけりゃ誰でもいいんだがじぃやが呼ぶのはブスばっかだな）」 <br /><br />シンデレラ「（見つけた！玉の輿！）」 <br /><br />女1「あの白のドレスセンスなさすぎwww」 <br /><br />女2「ピンクが今はやりだってのにwww」 <br /><br />王子「そこの白い素敵なドレスのレディー私と踊ってくださいませんか？」 <br /><br />女3「王子様センスって素敵www」 <br /><br />女4「高貴な方は白がお好きなのねwww」 <br /><br />シンデレラ「（ヨッシャ！）はい、喜んで」 <br /><br />王子「じぃや音楽を頼む」 <br /><br />じぃや「かしこまりました、ただ今！（どこの貴族の娘だったかな…）」 <br /><br />♪♪♪♪♪♪♪ <br /><br />王子「ありがとう楽しいダンスだったよ（顔は合格だな、しかし胸が小さい…）」 <br /><br />シンデレラ「（王子胸みてんなこいつ）」 <br /><br />王子「良ければ二人きりになれるとこへ行きませんか？私は人に見られることはなれてますが貴女は疲れるでしょう」 <br /><br />シンデレラ「お心遣いありがとうございます。（ヤりたいだけかこいつ) 」<br /><br />王子「さぁテラスに参りましょう（どいつもこいつも声かけりゃ二言返事かビッチめ）」 <br /><br />王子「あなたはとても美しいですね。レディーの中で一番輝いて見えた」 <br /><br />シンデレラ「きっとこの白いドレスのおかげですわ」 <br /><br />王子「死んだ母がよく白いドレスをきていたのさ。その白いドレスで僕をよく抱きしめてくれたんだ」 <br /><br />シンデレラ「実は私も母を早くに亡くして…グスリ（マザコンかよ）」 <br /><br />王子「よかったら僕の頭をだきしめてくれないか。（胸の大きさを確認できるw)」 <br /><br />シンデレラ「喜んで（とにかくやりたいだけだこいつ。)」 <br /><br />シンデレラ（ぎゅっ…） <br /><br />王子（ムニュ…Ｃはあるwwwムニュムニュギュンwww） <br /><br />シンデレラ（顔埋めすぎだろwwwうはwww勃ったwwwwww） <br /><br />王子「とても心が満たされいやされました。失礼ついでなんですが私の添い寝をしてくれませんか？（こいつヤれるなwww）」 <br /><br />ゴーンゴーンゴーン <br /><br />シンデレラ「王子様のお願いをおうけしたいのですが私12時には帰らなければなりませんの」 <br /><br />シンデレラ（魔法がとける！！！早く帰らないと」 <br /><br />シンデレラ（王子いい加減離れろ…仕方ない） <br /><br />ドンッ <br /><br />王子「いてぇっ」 <br /><br />シンデレラ「すみません…！！！また会える日を楽しみにしています」 <br /><br />ガシッ <br /><br />王子「この手を話さないから」 <br /><br />シンデレラ（足から手離せよwww時間ないんだから） <br /><br />シンデレラ「とりゃっ」 <br /><br />王子「痛い痛い！目がぁめがぁ！！」 <br /><br />カツペタンカツペタンカツペタン <br /><br />シンデレラ「くっそ王子がつかんできたから片方靴置いてきてしまった」 <br /><br />がさがさっ <br /><br />魔法使い「隠れて見てましたが…あの振る舞いは…おてんばなお姫様も王子に暴力は…」 <br /><br />シンデレラ「見てたなら助けなさいよね」 <br /><br />王子「レディーお待ちを！」 <br /><br />シンデレラ「追いかけてきてる…グズグズしてる暇はないわ！早く馬車出して帰るわよ、このグズ魔法使い！」 <br /><br />魔法使い「はいはいわかりました…（眠い眠い）」 <br /><br />王子「（俺の目蹴りやがって…捕まえたら鞭で叩いてやる）」 <br /><br /><br />～朝～<br /><br />村人1「…らしいぜ」 <br />村人2「王子はやっぱりエ…」 <br />村人3「きっとあそこの…」 <br /><br />テクテクテクテク <br /><br />継母「どうしたんですか？何かあったんですか？」 <br /><br />村人2「王子が昨日舞踏会で踊った女に惚れたらしくさがしてるんだとさ」 <br /><br />継母「王子様に見初められるだなんて品行方正で美しい方なんでしょうね」 <br /><br />村人1「それがだな…王子を蹴るような女らしい…」 <br /><br />継母「変わった方…を好きになるんですね」 <br /><br />村人3「王子やっぱりはＭなんだなwww」 <br /><br />村人2「その女の容貌が… <br /><br />村人123「お宅の娘に…」 <br /><br />継母「シンデレラ！シンデレラ！」 <br /><br />シンデレラ「朝から五月蠅いわねぇ…昨日遅かったんだから」 <br /><br />継母「昨晩どこにいたの…お隣の魔法使いさんにまたわがままいって…」 <br /><br />シンデレラ「あぁー舞踏会行ってきた」 <br /><br />継母「王子様蹴ったとかいうじゃ…な…い」 <br /><br />シンデレラ「だって離れてくれなかったから」 <br /><br />継母「あんたなにやってんの！！！お姉さん達みたいに家事ができるならまだしも、家事もできない上にわがままなあんたが一国の王子に姫になったらどうなるか…」<br /><br />継母「マリーっていうお姫様が贅沢ばっかして首はねられたの知ってるでしょ。だからあんたには舞踏会行かせれないって言ったのよ！普段から家事しなさい礼儀よくしなさいって…」 <br /><br />シンデレラ「あーわかったわかった」 <br /><br />継母「あんたどうすんのよ…国中あんたのことさがしてるのよ」 <br /><br />シンデレラ「まぁ魔法使いがなんとかしてくれるわよ」 <br /><br />長女「とりあえず魔法使いさんよんでくるね」 <br /><br />継母「いつも迷惑かけてすまないね」 <br /><br />シンデレラ「王女になったら働かなくていいなんて素敵よねー」 <br /><br />継母「なにバカなこといってんの…少しは働かいて社会経験つまなきゃ人としてだめだとあれほど」 <br /><br />シンデレラ「なんであたしが働かなきゃなんないの？」 <br /><br />長女「ママただいまー魔法使いさん連れてきたですよ」 <br /><br />魔法使い「僕が魔法使ったのがいけなかったんです。すいません…」 <br /><br />継母「いえいえ、うちの娘がまたわがままいって」 <br /><br />シンデレラ「私は王女になって楽して生活したいんだもん。この美貌を活かさなくてどうするのよ」 <br /><br />ピンポーン <br /><br />じぃや「王子の使いにより参りました。こちらにシンデレラという方がいると伺ったのですが」 <br /><br />シンデレラ「きたきたwww今行きまーすwww」 <br /><br />継母「ちょっとこのばかっ！」 <br /><br />魔法使い「あの部屋に隠して黙らせときますね」 <br /><br />ガチャガチャバタン <br /><br />ビビ●バビデブー <br /><br />シンデレラ「いやっ…フガガガガ（この涎玉とりなさいよっ）」 <br /><br />魔法使い「普段から俺をこき使いやがって」 <br /><br />シンデレラ「ふごっふごご（何ですって！）」 <br /><br />魔法使い「顔は良くてもお前みたいな家事もできない品もない女を好きになるやつはいないと思ったのにな。王子もとんだ変態だ」 <br /><br />シンデレラ「ふごごご(このクソ魔法使い！！)」 <br /><br />トントン <br /><br />長女「ママがあきらめてシンデレラつきだすんだって言ってますです。」 <br /><br />魔法使い「本当にすいませんお姉さん」 <br /><br />長女「仕方ないですよー。うちのシンデレラちゃんわがままで手のかかる妹ですから。」 <br /><br />ビビ○バビデブー <br /><br />魔法使い「こちらがシンデレラです」 <br /><br />シンデレラ「ごきげんよう。」 <br /><br />じぃや「あの時のレディーですね。私もおぼえています。」 <br /><br />シンデレラ「光栄ですわ(私の美貌にひれ伏すがよいｗ)」 <br /><br />じぃや「それとそちらの魔法使いの方も来ていただきたいと王子がおっしゃっております」 <br /><br />魔法使い「僕もですか？！」 <br /><br />じぃや「そちらのレディーをお送りになったと伺っておりますので。」 <br /><br />魔法使い「はぁ・・まぁ・・・」 <br /><br />継母「ちょっと魔法使いさんこっちへ」 <br /><br />ひそひそひそひそ <br /><br />継母「シンデレラがどうしようもない女だって王子に伝えてきてちょうだい。失礼なことして首が飛ぶ前に助けてあげてほしいの」 <br /><br />魔法使い「わかりました。」 <br /><br />じいや「では、シンデレラ様と魔法使い様馬車にお乗りください」 <br /><br />じぃや「おつきになりました」 <br /><br />がちゃり <br /><br />じぃや「どうぞ」 <br /><br />シンデレラ「びくっ」 <br /><br />魔法使い「ありがとうございます。さぁ降りようかシンデレラ」 <br /><br />シンデレラ「コクリ・・・」 <br /><br />王子「よく来てくれたね白いドレスの君と魔法使い」 <br /><br />シンデレラ「お招きいただきありがとうございます」 <br /><br />魔法使い「お目にかかれてまことにありがたき幸せです。」 <br /><br />王子「あの時のドレスで来てくれたんだね。ありがとう」 <br /><br />シンデレラ「ええっと今日お招きくださった理由は・・・？」 <br /><br />王子「いやぁあのときはいろいろとお世話になったからお礼をねと。」 <br /><br />王子「魔法使いよ。シンデレラををわが妃にしようと思っている。わが妃となる女のすべてを知りたいのだ。だから昔から仲が良いと聞きあなたをよんだのだ。女の短所を教えてほしい。」 <br /><br />・・・城へ行く馬車の中での出来事・・・・ <br /><br />魔法使い「おいシンデレラ」 <br /><br />シンデレラ「口のきき方に気をつけなさい」 <br /><br />魔法使い「もし俺が王子の前でお前のことべらべら話したらどうなるかわかってんな？このチャンスはなくなるよな？」 <br /><br />シンデレラ「何言ってるのこのクズ魔法使い！！」 <br /><br />魔法使い「そんなこと言えるのはこのお口か？」 <br /><br />シンデレラ「手を離しなさいよ！！」 <br /><br />魔法使い「今までなめた真似しやがって・・・別にばらしてもいいんだからな <br /><br />シンデレラ「くっ・・・」 <br /><br />魔法使い「離してくださいご主人様だ」 <br /><br />シンデレラ「離して・・・ください・・ごしゅ・・じんさま・」 <br /><br />・・・・・・・・・・・・・ <br /><br /><br />シンデレラ「(・・・お願いします。ご主人様・・・変なこといわないでぇ・・・)」 <br /><br />魔法使い「にやり・・・はい。昔から兄弟のように育ってまいりましたのでいろいろ見てきました。母を幼き日になくし彼女はつらい日々を送ってまいりました。継母と義姉達が家族になり姉ができた嬉しさからか少しずつわがままになってきました。」 <br /><br />シンデレラ「(やーめーてー)」 <br /><br />王子「ふむ・・・」 <br /><br />魔法使い「そしてそのうち義姉達も幼い妹を甘やかすようになり、家事などがまったくできず、家の中ではわがままし放題、何か困ったことがあれば私に泣きつくようになりました。」 <br /><br />王子「家事ができないと・・・」 <br /><br />魔法使い「王子様私がこのようなことを言うのは失礼ですが、シンデレラは妃になれるような女ではありません。」　 <br /><br />王子「そうか・・・家事ができないと。いい事を教えてくれたな。」 <br /><br />シンデレラ「(クソ魔法使い・・・・)」 <br /><br />王子「シンデレラ、あなたの過去もすべて受け入れよう。それに今からでも妃に相応しいレディーになればいいのだ。 だからわが妃となってほしい」 <br /><br />シンデレラ・魔法使い「え？」 <br /><br />王子「そして魔法使いよ。私の右腕となってほしい。シンデレラも一人なれない城での生活で不安にもなるだろう。だから頼むよ。」 <br /><br />魔法使い「はい。ありがたき幸せにございます。(王子は何を考えてるんだ・・・)」 <br /><br />シンデレラ「私が妃になれる・・なれるんですね(王子ってやさしいｗｗちょっと惚れた)」 <br /><br />王子「シンデレラ。今日から早速妃に相応しくなれるように頼むよ(あの舞踏会の仕返し思う存分にｗ)」 <br /><br />シンデレラ「はい！王子様！！」 <br /><br />～夜～ <br /><br />王子「シンデレラ、ワインでもどうかな？」 <br /><br />シンデレラ「ありがとうございます。」 <br /><br />王子「シンデレラ、なぜあの舞踏会の夜帰ってしまったんだい？」 <br /><br />シンデレラ「実はドお姉さま達のようにドレスをうまく作れなかったし間に合わなくて・・・魔法でお願いしたんですが１２時にはとけてしまうので(やり逃げされてたまるもんですか。)」 <br /><br />王子「ははは。そうだったのか。私・・いや俺はとても寂しかったんだ。」 <br /><br />シンデレラ「・・・・すみません。私も寂しかったんです・・けど王子様なら迎えに来てくれると信じていました」 <br /><br />王子「さぁもうそろそろ寝ようか？明日は国民に婚約の発表をしなければね。」 <br /><br />シンデレラ「わかりました。明日が楽しみです(愚民どもが私の前にひれ伏すのねｗ)」 <br /><br />王子「君との出会いを早く国民に話してあげたいよ」 <br /><br />シンデレラ「王子様ったら////」 <br /><br />王子「あ、君にプレゼントがあるんだ」 <br /><br />ごそごそ <br /><br />王子「素敵なネックレスとブレスレッドだろ？」 <br /><br />シンデレラ「えっと・・・これ・・・首輪・手錠・・私がしてしまった無礼な振る舞い怒っていらっしゃいますか？」 <br /><br />王子「何のことだい？」 <br /><br />シンデレラ「王子様を突き飛ばしてしまったことです・・・。」 <br /><br />王子「・・・・勿論」 <br /><br />シンデレラ「顔を・・蹴ってしまったことも・・・」 <br /><br />王子「美しい顔が怪我をしてしまったよ・・・」 <br /><br />シンデレラ「あの・・・なんとお詫びをすれば・・・。」 <br /><br />王子「今回の件で国民は俺をMだと勘違いしてね」 <br /><br />シンデレラ「は・・・はぁ」 <br /><br />王子「その責任をとってもらいたい。」 <br /><br />シンデレラ「えっと・・・」 <br /><br />王子「シンデレラ。とても素敵な名前だ。この意味をしってるかな？」 <br /><br />シンデレラ「いえ・・・」 <br /><br />王子「灰かぶりという意味だよ。俺の奴隷にはぴったりな名前だ」 <br /><br />シンデレラ「あの・・・・奴隷？」 <br /><br />王子「明日婚約の発表と同時に俺は王となる。だから新しいルールをきめるのだ」 <br /><br />シンデレラ「(奴隷？あれ？いやいやこいつが王ってことは私王女ｗｗ)」 <br /><br />王子「俺は前から国民から巻き上げた税金が多くのメイド達の賃金となっていた。私の時代からはメイドを減らし国民たちのために税金を使おうと思ってね。」 <br /><br />シンデレラ「(贅沢できないのか・・・つかえねぇなこいつ)」 <br /><br />王子「メイドを減らす分人手が足りなくてな。」 <br /><br />ジャラジャラ <br /><br />シンデレラ「うっ王子様いきなり引っ張ると痛いです」 <br /><br />王子「わが妃、シンデレラ。奴隷のようにこの城で働け」 <br /><br />シンデレラ「え・・・・」 <br /><br /> <br />そのころ魔法使いの寝室では <br /><br />魔法使い「あの王子何考えてるんだ」 <br /><br />ごそごそ <br /><br />魔法使い「あったあったｗ野獣からおもらった魔法の鏡ｗ」 <br /><br />鏡「なにが見たいんや？」 <br /><br />魔法使い「シンデレラ見せて？」 <br /><br />鏡「初夜やのにか？お前もなかなかのエロやなｗｗ」 <br /><br />魔法使い「うるさい。早くｗｗ」 <br /><br />鏡「ほらよ」 <br /><br />魔法使い「おぅふｗｗｗｗ見ちゃいけないもんみちまったかｗｗ」 <br /><br /><br /><br /><br />シンデレラ「いやーーーーーーーー絶対にいやーーーー」 <br /><br />王子「黙れこの庶民！！」 <br /><br />シンデレラ「何でもしますから・・・・・・・・」 <br /><br />王子「うるさい。寝ろ」 <br /><br />魔法使い「あれ？服着たまんまだこいつら」 <br /><br />シンデレラ「ぐすり・・・助けて魔法使い・・・」 <br /><br />魔法使い「よくわからないがいい気味だ」 <br /><br />回想・・・・ <br /><br />長女「魔法使いさん、シンデレラちゃんのこと宜しくお願いしますです。」 <br /><br />回想終了・・・・・ <br /><br />魔法使い「・・・ふうっ・・・・明日まで様子を見よう。」 <br /><br />～翌朝～ <br /><br />王子「皆の者！わが妃となるシンデレラだ！！」 <br /><br />国民１「なんてきれいなんだ」 <br /><br />国民２「絶世の美女だな。そしてドSとかぞくぞくするなｗｗ」 <br /><br />村人１「シンデレラだｗｗｗｗ」 <br /><br />村人２「あれ？なんかいつもの元気は？」 <br /><br />村人３「あいつならひれ伏せ愚民どもとか言うはずなのに」 <br /><br />継母「あの子元気がないわ！！魔法使いさんに頼んだのに妃になってしまった・・・」 <br /><br />長女「大丈夫ですぅ。きっと魔法使いさんがなんとかしてくれます」 <br /><br />シンデレラ「こんにちわ。王子様の妻となるシンデレラです・・・。」 <br /><br />王子「(微笑め。陰気な顔するな。この美男子の妻は美女じゃなきゃ駄目なんだよ)」 <br /><br />シンデレラ「(・・・・美女？ｗｗｗ)ニコリ・・・皆さん宜しくお願いします」 <br /><br />王子「そしてもう一つ発表がある」 <br /><br />魔法使い「！？もしや昨日シンデレラが喚いていたなにかか？」 <br /><br />王子「私は王となりこの国のルールを変える！」 <br /><br />国民「なんだって！！」 <br /><br />王「国民から集めてる税金を国民に還元できるような政治がしたい。だからメイド減らし私のことは信頼のおける妃に見てもらおうと思う」 <br /><br />村人１「できた人間だな」 <br /><br />継母「あの子・・・あの子に家事ができるわけないのに・・・」 <br /><br />魔法使い「泣きわめいてたのはこれか！！」 <br /><br />長女「王子様・・・いえ王様しばらく炭になったパンを食べることになりそうですね」 <br /><br />王「美しいわが妃、よろしくたのむよ」 <br /><br />シンデレラ「(美しい・・・妃・・・・)はいｗｗｗｗｗ」 <br /><br />王「(褒めたらだまされる馬鹿か・・・ｗ)」 <br /><br />魔法使い「相変わらず褒め言葉に言葉に弱いんだから・・・」 <br /><br /><br />～昼～ <br /><br /><br />カチャン・・・ <br /><br />王「シンデレラ。このスープは嫌がらせか？」 <br /><br />シンデレラ「違うわよ！家事できないって言ったでしょ！」 <br /><br />ジャラジャラジャラっ！！ <br /><br />シンデレラ「痛いっ・・・」 <br /><br />王「違いますだ。」 <br /><br />シンデレラ「見てるなら助けてよ！！！！！！！」 <br /><br />王「じいや？何か見ているか？」 <br /><br />じいや「いえ」 <br /><br />王「魔法使い？」 <br /><br />魔法使い「いえ。(まるであの馬車の中の出来事を見ている気分だ)」 <br /><br />シンデレラ「もう一度作り直します。」 <br /><br />王「いや私が作ってやるから見ておけ。」 <br /><br />シンデレラ「優しいとこあるなら初めかｒ」 <br /><br />王「違う。食材がかわいそうなんだ。」 <br /><br />数十分後 <br /><br />王「こう作るんだ。わかったか。母を早くに亡くしたからという理由で家事を放棄するとは馬鹿のすることだ。俺様を見習え。」 <br /><br />シンデレラ「うるさ・・・。はい。」 <br /><br />王「俺は隣国との話し合いがある。じいや、行くぞ。シンデレラは俺様が作ったスープ飲んだら城中掃除しろ」 <br /><br />シンデレラ「早く行けば・・いってらっしゃいませ。」 <br /><br />王「魔法使い。後のことは頼んだ。」 <br /><br />魔法使い「かしこまりました」 <br /><br />シンデレラ「やっと行った・・・」 <br /><br />魔法使い「なんだいい人じゃないか」 <br /><br />シンデレラ「どうして助けてくれなかったのよ！首輪されっぱなしだし・・・。 あの日の仕返しでこんなやり方は陰湿すぎるわよ！」 <br /><br />魔法使い「自業自得だろｗｗｗ」 <br /><br />シンデレラ「あと馬車の中でよくあんな態度をとってくれたわね。結局ばらすし。 <br />　　　　 　　　あんたのせいでこんなことになったのよ！責任取りなさいよ」 <br /><br />魔法使い「どうしろって言うんだよ。」 <br /><br />シンデレラ「このお城の掃除魔法でやって頂戴！！妃の命令よ。(妃って言葉気持いいｗｗｗ)」 <br /><br />魔法使い「王様！こーんなこと言ってますが」 <br /><br />シンデレラ「びくっ」 <br /><br />魔法使い「いないいないからｗｗお妃さま頑張ってください」 <br /><br />シンデレラ「妃・・・わかった。するわよｗ」 <br /><br /><br />～夕方～ <br /><br />王「帰ったぞ」 <br /><br />シンデレラ「びくっ！！！！！！」 <br /><br />魔法使い「おかえりなさいませ」 <br /><br />王(チラリ・・・) <br /><br />シンデレラ「あなたお帰りなさいませ。」 <br /><br />王「よく出来たな。」 <br /><br />シンデレラ「(いい子にしてたら油断するはずｗ)」 <br /><br />王「掃除も初めてにしてはまずまずだ。」 <br /><br />シンデレラ「ありがとうございます」 <br /><br />魔法使い「(俺が手伝ったからな)」 <br /><br />王「さぁご飯にしようか」 <br /><br />シンデレラ「(ふっ・・・ｗｗｗ)」 <br /><br />王「シンデレラ。」 <br /><br />シンデレラ「はい！すぐお持ちしますわ」 <br /><br />王「(えらく素直だな。なんか裏がある。)」 <br /><br />シンデレラ「どうぞ王様」 <br /><br />王様「一緒に食事をとらないか？俺は自分でとってくるからシンデレラは先に俺のを食べな。」 <br /><br />シンデレラ「いや私が！！！」 <br /><br />王様「今日は疲れただろう。気にすることはない。」 <br /><br />ぎぎっ <br /><br />王様「さぁ座りなさい」 <br /><br />すとん <br /><br />シンデレラ「(まずいわ・・・このままじゃ薬入りのご飯を私が・・・・・・・！！！)」 <br /><br />王様「どうしたんだいシンデレラ」 <br /><br />シンデレラ「王様？あーんｗ(私の美貌で騙されろこの馬鹿王ｗ)」 <br /><br />王様「ははは。僕が君の分を食べさしてあげるよ。膝の上に座りなさい」 <br /><br />シンデレラ「(優しい・・・気持ち悪い・・・気づいてる・・・いやまさかｗｗ)」 <br /><br />王様「ほらあーん。」 <br /><br />シンデレラ「私王様のがいい・・・。」 <br /><br />王様「後であげるからｗニコリ」 <br /><br />シンデレラ「(後で吐き出せば・・・)パク」 <br /><br />じゃらっ <br /><br />シンデレラ「ゴクリ！！」 <br /><br />王様「おやごめん。痛かっただろう。引っかかってしまったみたいだｗ」 <br /><br />シンデレラ「(策士め！！)あの・・ちょっと・・・トイレ・・に・・・スースー」 <br /><br />王様「命を狙われるのは慣れているからな」 <br /><br />じぃや「王様どうしますか？」 <br /><br />王様「もう寝るよ。後かたづけお願いできるか？」 <br /><br />じぃや「かしこまりました」 <br /><br />魔法使い「私が付いていながらすみません。 (ここまでする奴だったのか。童話のヒロインにあるまじき行為だな)」 <br /><br />シンデレラ「んっ・・・ここどこ？」 <br /><br />王様「寝室。お前それでも妃か？」 <br /><br />シンデレラ「こんな首輪されてたら逃げたくなるじゃない！！」 <br /><br />王様「人の食事に睡眠薬もったお姫様なんか聞いたことないぞ。罰を与えなくてはな」 <br /><br />シンデレラ「・・・その右手の黒いひもは何？」 <br /><br />王様「これ？鞭」 <br /><br />シンデレラ「白馬の王子様がお姫様を迎えに来てくれる時馬を叩くものよね？」 <br /><br />王様「普通のお姫様ならな」 <br /><br />シンデレラ「国民は皆私がSだと思ってるのよ・・・。だから私が持つにふさわしいのよ！！」 <br /><br />王様「ベッドの上では逆って話もよくあるだろ？」 <br /><br />バチン <br /><br />シンデレラ「あっ！！！！！痛い痛い！お尻にミミズばれできたじゃない！！」 <br /><br />王様「うるさい。(やっと仕返しできるｗｗｗ)」 <br /><br />バチン <br /><br />シンデレラ「くっ(痛いって言ったら相手の思うつぼだわ)」 <br /><br />王様「いつまで持つかな？」 <br /><br />シンデレラ「(いつか逃げてやるんだから！！)」 <br /><br />王様「許してください王様というんだｗｗ」 <br /><br />シンデレラ「誰がそんなこと言うものですか！その鞭で・・・叩き返してっ！！・・・やるんだからぁっ！」 <br /><br />一方魔法使いは <br /><br />鏡「今度はお姉さんかいな。ほらよっ」 <br /><br />長女「シンデレラちゃん大丈夫かしら・・・長いことお風呂に入ると余計なこと考えちゃうです」 <br /><br />魔法使い「入浴シーンｋｔｋｒ」 <br /><br />鏡「これはあかんわ。消すぞ」 <br /><br />魔法使い「ちょｗｗまてよ！！ふぅ・・・紳士たるもの入浴シーンはいけないね」 <br /><br />シンデレラ「今日の朝食はきちんと作らせていただきました」 <br /><br />王様「当たり前だ。パンは食べれたものじゃないがスープはよくできている」 <br /><br />魔法使い「(あのシンデレラがご飯を作れるなんてお姉さんにつたえなくてわ)」 <br /><br />シンデレラ「あんたのために作ったわけじゃないわ。あたしの身を守るためよ」 <br /><br />王様「調子にのるな。今日は隣国との食事会だ。妃のお披露目ってとこだ。後片付けはじぃやに頼むから食事の後は身支度してこい」 <br /><br />シンデレラ「妃らしいことができるｗｗｗｗ」 <br /><br />魔法使い「王様まだテーブルマナーとかイマイチですが・・・」 <br /><br />王様「大丈夫だ。馬車の中で私が教えるからね。今日は君に休暇を与えるよ。もしよければシンデレラの家に行って近況を伝えてやってほしい」 <br /><br />魔法使い「王様お優しいんですね」 <br /><br />王様「調子にのったどこぞの姫以外にはな」 <br /><br /><br />パカラッパカラッパカラッ <br /><br />隣国の家来「よくぞいらしてくださいました。」 <br /><br />王様「出迎えありがとう」 <br /><br />シンデレラ「ありがとうございます」 <br /><br />隣国の家来「少しの間ですがこのお部屋お休みください」 <br /><br />がちゃり <br /><br />シンデレラ「この国ってさ確か白雪の・・・」 <br /><br />王様「あー知らないばぁさんに渡された毒りんご食って死にかけた馬鹿な姫だろ。お前が食って死んでたら死んでれらって呼ばれてたなｗｗ」 <br /><br />シンデレラ「うるさ・・・お言葉がすぎますわよあなた」 <br /><br />王様「すまなかった。少しは妃らしくなってきたね」 <br /><br />隣国の家来「お食事の準備が整いました」 <br /><br />隣国の王様「よく来てくれたね。結婚おめでとう！ほら白雪も挨拶して」 <br /><br />白雪姫「ごきげんよう。シンデレラ(所詮成り上がりの姫め。生まれたときからの品が違うってことを見せつけてやるわ)」 <br /><br />シンデレラ「お目にかかれて光栄ですわ。白雪姫(こいつ知らない人から食べ物貰って死にかけたくせに寝て王子待つような人間か)」 <br /><br />王様「(胸は白雪のが大きいけど顔はやっぱシンデレラだな)」 <br /><br />シンデレラ「あなた？白雪姫のお皿ばかりみられてどうしたの？(ざまぁみろｗこれで変態だって皆気づくｗ」 <br /><br />王様「いえ、白雪姫の食事があまり進んでなくてね。御気分でも優れませんか？」 <br /><br />白雪姫「あら、お気づかいありがとうございます。実はつわりがひどくて。シンデレラはそっちのほうはどうですの？ふふふ」 <br /><br />王様「(だから胸がでかいのか)」 <br /><br />隣国の王様「おいおい白雪何をきいてるんだｗ(お前と違ってシンデレラはビッチじゃねぇよ)」 <br /><br />シンデレラ「あは・・・照れますわ/////ねぇあなた(キスして股開くような女じゃねぇんだよ)」 <br /><br />王様「シンデレラはなかなかの恥ずかしがりやでね」 <br /><br />白雪姫「まぁ///(かわいこぶんじゃねぇぞ灰かぶり)ですが私の子供がいつか一国の主となるなんて楽しみなことですよ(先に王様にしてやるから見とけよ)」 <br /><br />シンデレラ「(一国の国の主の母か・・・悪くない)」 <br /><br />王様「白雪姫の体に差し支えては困る。もうここら辺にしましょうか」 <br /><br /><br />その頃継母たちは <br /><br />魔法使い「いえシンデレラが自主的に食事を作ったんですよ。王様もなかなか優しくて幸せそうです。僕も早く奥さんがほしいです(ちらっ)」 <br /><br />長女「そうですねぇーシンデレラが幸せならよかったですぅ」 <br /><br />継母「家事までできるようにしてくれたのね。王様ってやっぱりすごいんだねぇ。長女も早く結婚相手みつけなきゃねぇ」 <br /><br />長女「私にはまだ早いです////」 <br /><br />魔法使い「ちょっとトイレかります」 <br /><br />継母「魔法使いさんはどう？魔法で楽できるわよ」 <br /><br />長女「そうですねぇ。うふふ」 <br /><br />魔法使い「ふぅ・・・席をたってすいませんでした」 <br /><br />長女「おかえりなさいです」 <br /><br />魔法使い「(ギュン！！)」 <br /><br />帰りの馬車の中で <br /><br />シンデレラ「赤ちゃんか・・・」 <br /><br />王様「何？子供ほしいの？」 <br /><br />シンデレラ「うーん」 <br /><br />王様「こっから逃げ出すんじゃなかったの？別に首輪も手錠もしてないし今なら逃げれるぞ」 <br /><br />シンデレラ「お妃さまって呼ばれるのも楽しくなってきてね。」 <br /><br />王様「じゃぁ帰ったら子供つくる？ｗ」 <br /><br />シンデレラ「ばかっ！！」 <br /><br />魔法使い「ただいま帰りましたー」 <br /><br />王様「お帰り。楽しかったかい？」 <br /><br />魔法使い「それはもちろん！家族もみな安心しておられました」 <br /><br />王様「そうか、また明日も早い。もう寝るとしようか」 <br /><br />～寝室～ <br /><br />王様「食事の席で俺をはめようとしたな？」 <br /><br />シンデレラ「あんたが胸ばっか見てるからじゃない・・・」 <br /><br />王様「また生意気なうちをきいていいと思ってんのか？」 <br /><br />バチン！ <br /><br />シンデレラ「っつ・・・もう怒った！！！」 <br /><br />王様「返せよ鞭」 <br /><br />シンデレラ「形勢逆転ねｗｗｗｗ」 <br /><br />バチンッ！！！！ <br /><br />王様「おぅふｗｗｗｗｗｗｗ」 <br /><br />シンデレラ「これでこそ私よｗｗｗお許しください女王様とおいい！！」 <br /><br />王様「くっ・・・(いじめられるのもなかなかｗｗ)」 <br /><br />シンデレラ「まじめに妃になろうと思ったのに叩きやがって！」 <br /><br />バチン <br /><br />王様「あっ・・・(妃になる気になったのかｗ)」 <br /><br />シンデレラ「私のほうが白雪姫より美しいのよ！なのに胸ばっかり見て！」 <br /> <br />王様「すみません女王様っ！！あぁ！」 <br /><br />シンデレラ「許して差し上げてもよくってよ」 <br /><br />王様「ありがとうございます！！この私にご褒美を」 <br /><br />シンデレラ「仕方のない子ね。ほら足をなめなさい」 <br /><br />魔法使いと鏡「一昨日の夜とまったく違うぞ・・・」 <br /><br />王様「くぅ・・・なんときれいな足だ！！」 　 <br /><br />魔法使い「俺もう寝るわ・・・一時シンデレラ好きだったけど・・・」 <br /><br />鏡「人って変わるもんだな」 <br /><br />王様「(もう我慢の限界だ)」 <br /><br />シンデレラ「きゃっ！」 <br /><br />王様「むにゅむにゅむにゅ(そうだった俺はこの胸が触りたかったんだ・・・ついつい乗せられて)」 <br /><br />シンデレラ「っつ！やめなさい！」 <br /><br />ガチャリ <br /><br />シンデレラ「手錠だなんて！やっぱりおうちに帰るー！！！！！！！」 <br /><br />じぃや「王様！今日は王様が朝食を作られるのですか！？」 <br /><br />王様「シンデレラは昨日の食事会で疲れを出してな」 <br /><br />魔法使い「(王様のほうが疲れるんじゃないのか？)」 <br /><br />じぃや「そうですか。お優しいことです。じぃや涙が・・・」 <br /><br />魔法使い「(違うよじいやｗｗ違うから)」 <br /><br />王様「なにもない日くらいは休ませてあげたいのさ。ニコリ」 <br /><br />魔法使い「なんと優しい・・・(いや違う違う。あの笑顔に騙されるところだった)」 <br /><br />王様「シンデレラ、食事を持ってきたよ」 <br /><br />シンデレラ「ぐすん・・・いらないっ・・・」 <br /><br />王様「わがままを言うな。今晩は野獣だった王様との食事会だ」 <br /><br />シンデレラ「初めてだったのに・・・初めてだったのに・・・」 <br /><br />王様「初めてのわりには女王様がうまかったぞｗ」 <br /><br />シンデレラ「うるさいっ！食べればいいんでしょ・・・」 <br /><br />ぽとっ <br /><br />王様「そんな急いで食べるから・・・レロ」 <br /><br />シンデレラ「っつ！！もういい加減にしてよっ！」 <br /><br />ビースト「遠い中よく来てくれたね、今日は泊っていくといいよ。 <br />　　　　　　噂は聞いてるよ。うちと似ておてんばな妃だとねｗ」 <br /><br />シンデレラ「恥ずかしいですわ////」 <br /><br />ベル「こんばんわ！あんまり緊張しないで。私も妃になったのは最近でまだ慣れてないのよ」 <br /><br />王様「ベル妃シンデレラもまだ慣れていなくてね。いろいろ教えてやってほしい」 <br /><br />ベル「わかったわ！シンデレラ今日はパジャマパーティーしましょ」 <br /><br />シンデレラ「懐かしい！お姉さまたち以来だわ！」 <br /><br />ビースト「ベル、うれしいからといって早く食べたらのどに詰めるよｗ」 <br /><br />シンデレラ「(白雪と違っていい人ｗｗ)」 <br /><br />ベル「嬉しい！妃になってからこんなことはじめてよ！白雪姫はお高くとまってて疲れちゃうの」 <br /><br />シンデレラ「(やっぱり」 <br /><br />ベル「本音が出てるわよｗｗ」 <br /><br />シンデレラ「あっ・・・すいません」 <br /><br />ベル「女二人でパジャマだとつい気を許しちゃうものよ！」 <br /><br />シンデレラ「ベルはなんでビーストを好きになったんですか？」 <br /><br />ベル「いきなりねｗ最初は野獣の姿でとても怖かったわ・・・父の代わりに監禁されて・・・」 <br /><br />シンデレラ「(やっぱ苦労したのか。甘くみてたわ。白雪だけだろ楽したの)」 <br /><br />ベル「けどね、だんだんわかったの。見た目で人をみちゃだめって」 <br /><br />シンデレラ「ほんとそう思う(優しそうに見えてあいつはドSだし」 <br /><br />ベル「(また本音が・・・)それでね彼が自由にしてくれるって行った時本当の愛情を感じたのよ」 <br /><br />シンデレラ「(自由・・・)」 <br /><br />ベル「彼が危ないってわかった時体が勝手に動いちゃったのよ。ただそれだけ」 <br /><br />ベル「あなたはどうして王様を好きになったの？」 <br /><br />シンデレラ「(玉の輿になりたかっただなんて・・・こんな心のきれいな人には言えない)」 <br /><br />ベル「恥ずかしいのねｗ照れちゃって」 <br /><br />シンデレラ「(私の生き方が恥ずかしいんですｗｗｗ)」 <br /><br />ベル「王様ってドSだって言ってたけど優しいと思うな」 <br /><br />シンデレラ「どうしてですか？」 <br /><br />ベル「だって私とあなたのお皿を見て食べるペースを変えていたわ」 <br /><br />シンデレラ「(胸見てただけですってｗｗｗｗ)」 <br /><br />ベル「さぁもう寝ましょう！とっても楽しかったわ。ありがとう。また遊びに来て！マフィンくらい焼いてまってるわｗ」 <br /><br />その頃王様とビーストは <br /><br />王様「ビースト、相変わらずなのか・・・？」 <br /><br />ビースト「あのキス以降・・・手すらつなげない・・・」 <br /><br />王様「勢いで行けよｗｗ」 <br /><br />ビースト「大切すぎて触れたら壊れてしまいそうで触れないんだ」 <br /><br />王様「(なんて純粋な・・・俺なんか結婚初日から首輪したんだが)」 <br /><br />ビースト「お前はどうなんだ？」 <br /><br />王様「大好きすぎて我慢できなくて叱られてばっかりなんだが」 <br /><br />ビースト「女性は大切にすべきだよ！ベルは僕の心を見てくれる優しい人なんだから」 <br /><br />王様「(そうか・・・玉の輿狙ってシンデレラは舞踏会に来たと思ったんだが・・・違うのかもしれんな」 <br /><br />ビースト「おい本音が。そんなわけないさ。君の母親の話をしたら抱きしめてくれたような人だぞ」 <br /><br />王様「おぅふｗｗすまない。シンデレラを信じてみるよ」 <br /><br />ビースト「あぁベルのいない寝室はこんなにも寂しいんだな・・・」 <br /><br />王様「なら一緒に寝たいって言えよｗｗｗ」 <br /><br />ビースト「自由なベルが一番きれいなんだよ」 <br /><br />王様「のろけんなｗｗもう寝るぞ」 <br /><br />隣国のコック「シンデレラ妃！おやめください！私の仕事がなくなってしまいます(家事ができないって噂で聞いてんだ！やめてくれ)」 <br /><br />シンデレラ「今日はベルたちにお礼をしたいの・・・できた」 <br /><br />コック「あれ・・・おいしそう」 <br /><br />シンデレラ「何か？」 <br /><br />コック「すいません！！」 <br /><br />シンデレラ「気にしてないわ。最近作れるようになったんだもの。お詫びついでに一緒に運んでください」 <br /><br />コック「はい！（愚民と馬鹿にするときいていたんだが)」 <br /><br />ベル「シンデレラ！あなたが作ったのね！！すごいわビースト！」 <br /><br />ビースト「まさか朝からシンデレラ妃が作ったものを食べれるなんて幸せだよ。素敵な奥さんを貰ったんだね王様」 <br /><br />王様「あ・・・あぁ。自慢の妃だ・・・////」 <br /><br />ベル「(ねぇビースト照れてるわｗ)」 <br /><br />ビースト「（ほんとだｗｗ）」 <br /><br />ベル「このスープとてもおいしいわ！」 <br /><br />シンデレラ「王様から教えてもらったんです」 <br /><br />ベル「やっぱり優しいじゃない！」 <br /><br />シンデレラ「・・・そうですね///」 <br /><br />魔法使い「城に一人って寂しいな」 <br /><br />じぃや「私もいますよ」 <br /><br />魔法使い「おぉぉ」 <br /><br />じぃや「もう帰ってきますよ、どっちにしろ私たち出番少ないですから関係ないですが」 <br /><br />パカラパカラ <br /><br />王様「なぁシンデレラ俺はお前、いや君を誤解していたよ」 <br /><br />シンデレラ「え？」 <br /><br />王様「財産目当てでくる女ばっかりで、痛めつけたら皆逃げて行った。けど逃げずにそばにいてくれたのは君だけだったよ。ありがとう」 <br /><br />シンデレラ「(あれ、あたし玉の輿目当てだったのに・・・)」 <br /><br />王様「これは代々妃に受け継がれる指輪だ。受け取ってほしい」 <br /><br />シンデレラ「(不純な気持ちって私だけだったのか・・・)」 <br /><br />王様「よく似合っているよ。これからは極力優しくするよ。すぐにはなかなか変われないから」 <br /><br />シンデレラ「王様・・・」 <br /><br />王様「ベッドの上以外ではなｗｗｗ」 <br /><br />シンデレラ「毒りんご食って死ね」 <br /><br />じぃや「王様が帰ってこられましたよｗｗｗｗ」 <br /><br />魔法使い「俺らが出られる唯一のときｗｗ」 <br /><br />王様「ただいま」 <br /><br />シンデレラ「魔法使い。ねぇ昔魔法の鏡があるって言ってたよね。継母とお姉さまを見して。少し会いたくなったの」 <br /><br />魔法使い「(長女が見れなくなる・・・貸したくない・・・だけど素直だしな」 <br /><br />王様「じゃぁ今からでも会いにいってきたらいい。私も行くよ」 <br /><br />シンデレラ「え？王様が」 <br /><br />魔法使い「私も行きますｗｗ(長女に会えるｗ)」 <br /><br />じぃや「しかし明日はアリエル妃たちと・・・」 <br /><br />王様「朝一で出れば間に合うだろう」 <br /><br />シンデレラ「あり・・がとう」 <br /><br />王様「何か言ったか？聞こえなかった」 <br /><br />シンデレラ「別に何も！！」 <br /><br />シンデレラ「お母様！！おねぇ様！！」 <br /><br />継母「あんた離婚でもされたんじゃ！！」 <br /><br />長女「シンデレラちゃんお帰りなさいです」 <br /><br />王様「こんにちは」 <br /><br />継母「え・・・あ・・・娘が大変お世話になっています！！！」 <br /><br />王様「いえ、こちらこそ」 <br /><br />魔法使い「長女さん私も帰ってきましたｗ」 <br /><br />長女「お帰りなさいなのです」 <br /><br />王様「シンデレラがホームシックになってね。今日はそれで参りました」 <br /><br />シンデレラ「違うわよ！飢え死にしてないか見に来ただけよ。こんなちっちゃい家興味ないわ」 <br /><br />王様「何失礼なことを！！」 <br /><br />長女「いぃえーこれはシンデレラの照れ隠しなんですよぅ」 <br /><br />王様「そうですか。私は兄弟がいなかったものでよくわからなくて」 <br /><br />継母「外ではなんですのでどうぞ家の中で」 <br /><br />シンデレラ「継母ーミートパイ食べたい。チョコレートケーキ食べたい。マッシュポテト食べたい・・・」 <br /><br />継母「わがままな子だね・・・」 <br /><br />シンデレラ「手伝うから」 <br /><br />継母「シンデレラの口から手伝うなんて・・・」 <br /><br />王様「お母様泣かないでください(どんだけこいつ家事してなかったんだｗｗ」 <br /><br />シンデレラ「恥ずかしいか泣きやみなさいよ！！」 <br /><br />魔法使い「うちに帰れば相変わらずだな」 <br /><br />長女「そうですねぇー。二コリ」 <br /><br />魔法使い「ちょっとトイレを」 <br /><br />長女「つきあたりを・・・」 <br /><br />魔法使い「もうおぼえてます」 <br /><br />～夕方～<br /><br />継母「王様のお口には合わないんじゃないかと・・・」 <br /><br />王様「いえおいしいです。(この母がどうしたらあんなまずい料理を作れる女に育てたんだ)」 <br /><br />シンデレラ「あーうまいｗｗｗおねぇ様おかわり」 <br /><br />長女「はいですー」 <br /><br />魔法使い「僕もですー」 <br /><br />継母「魔法使いさんのしてあげるわね」 <br /><br />魔法使い「はい・・・」 <br /><br />王様「私もお願いしますお母様」 <br /><br />シンデレラ「(そういえばこいつマザコンだったかな)」 <br /><br />シンデレラの部屋 <br /><br />王様「ここで生活していたんだな」 <br /><br />シンデレラ「うん。いつか王子様が迎えに来てくれるって夢見てた」 <br /><br />王様「迎えに来たのはじぃやだったがなｗｗ」 <br /><br />シンデレラ「うるさいマザコン！」 <br /><br />王様「まぁ迎えに行かせたきっかけはお前が来たからだけどな」 <br /><br />シンデレラ「その時は王子様っていうものに憧れてたからね。実際イメージと違ったけど」 <br /><br />王様「まさかこんなのが妃になるとは俺も思っていなかったが」 <br /><br />シンデレラ「選んだのはあなたでしょ！」 <br /><br />王様「そうです・・・」 <br /><br />シンデレラ「けどお姫様って意外と大変なんだね」 <br /><br />王様「そうだな」 <br /><br />シンデレラ「あたし頑張るから」 <br /><br />王様「もう寝るか疲れただろ？」 <br /><br />シンデレラ「うん。・・・・ちゅっ　おやすみ！！」 <br /><br />王様「(自分から・・・キス・・・ギュンｗｗｗ)」 <br /><br />シンデレラ「(当たってるから)」 <br /><br />継母「王様、来ていただいて本当にありがとうございました」 <br /><br />王様「いえ。大変楽しかったです。(自分からキスしてくる)素直なシンデレラが見れてよかった」 <br /><br />長女「ありがとうなのです。」 <br /><br />王様「じゃぁ行こうかシンデレラ」 <br /><br />シンデレラ「せいぜい狭い家で細々とやっていけばいいわ！」 <br /><br />王様「(こいつの扱い方に俺が慣れればいいのか・・・？)」 <br /><br />継母「こら！！またあんたそんな言葉使って！！」 <br /><br />シンデレラ「早く馬車を出してちょうだい！！お説教はもうたっぷりよ！」 <br /><br />王様「それでわ失礼します」 <br /><br />継母「これあんたの好きなアップルパイ。おなかが減ったら食べなさい」 <br /><br />シンデレラ「・・・お城にきてまた作ってね」 <br /><br />長女「わかったです。魔法使いさんにも会いに行きたいですしねー」 <br /><br />魔法使い「(フラグｋｔｋ)」 <br /><br />王様「(よかったな魔法使い)」 <br /><br />じいや「でわ馬車をだしますね」 <br /><br />シンデレラ「ぐすっ・・・むしゃむしゃ・・・ずぴ・・・ぐすっ」 <br /><br />王様「泣くか食べるかどっちかにしろ」 <br /><br />シンデレラ「仕方ないじゃない・・・」 <br /><br />王様「さっき朝飯食ったばっかだろ」 <br /><br />シンデレラ「デザートは別バラよ！！」 <br /><br />王様「また口の横についてる・・・」 <br /><br />シンデレラ「これはつけてるの！！！つけてるんだから！！」 <br /><br />魔法使い「(会いたい・・・魔法使いさんにも会いたい・・・)」 <br /><br />じぃや「(痴話げんか　泣いて喜ぶ　じいやかな　)」 <br />　 <br />シンデレラ「はい。一口ならあげるわよ。一口だけだけらね！！」 <br /><br />王様「パク・・・パクパク」 <br /><br />シンデレラ「３口も食べた！！！返せ！！」 <br /><br />じぃや「(甘酸っぱい　恋の思い出　アップルパイ)」 <br /><br />魔法使い「ふぅ・・・まだ着かないのか？」 <br /><br />家来「もう着いてます」 <br /><br />シンデレラ「最後の一個だったのに」 <br /><br />王様「また行けばいいだろ」 <br /><br />シンデレラ「！？ほんと？！」 <br /><br />王様「ほら待たせてるんだから早く行くぞ」 <br /><br />エリック「よくきたね！王様。１年ぶりかな？」 <br /><br />王様「そうだな。海で一緒に泳いだな」 <br /><br />アリエル「あまりに来るのが遅くて干からびて死にそうだったわｗｗ」 <br /><br />シンデレラ「(シュールなジョークだなｗｗｗ)」 <br /><br />アリエル「今のは笑うとこなのよ！」 <br /><br />エリック「人間界では笑えないよアリエルｗHAHAHAHA！」 <br /><br />王様「(気にすんないつもこんな感じだから)」 <br /><br />シンデレラ「コクリ」 <br /><br />アリエル「ねぇシンデレラ！後で海にでもいきましょう！私泳ぐの得意だから」 <br /><br />シンデレラ「でも水着が・・・」 <br /><br />王様「持ってきているよ（白ビキニｗｗ)」 <br /><br />シンデレラ「ほんと？！行きます、アリエル妃！」 <br /><br />～浜辺～ <br /><br />エリック「あぁなんて綺麗な姿なんだ」 <br /><br />王様「（胸…どちらも甲乙つけがたいwww運良くポロリとなれば…www）」 <br /><br />アリエル「あぁエリック！あなたの水に濡れた髪が素敵よ」 <br /><br />シンデレラ「（入ってはいけない世界のようだ）」 <br /><br />エリック「シンデレラの白ビキニは君の趣味だね！男のロマンは白ビキニとアリエルにかぎるよwww」 <br /><br />王様「（首輪が男のロマンだ）」 <br /><br />シンデレラ「ビクッ（何か嫌な視線が…いいえきっと私の美貌に見とれてるだけよねwww）」 <br /><br />アリエル「あら寒いの？私の羽織もので良ければどうぞ」 <br /><br />シンデレラ「ありがとう！けど私大丈夫です」 <br /><br />アリエル「海のヒロインは私だけで充分なのよwww」 <br /><br />シンデレラ「ジョーク…ですか？」 <br /><br />アリエル「本気よwww」 <br /><br />シンデレラ「………」 <br /><br />アリエル「嘘にきまってるじゃないwww」 <br /><br />シンデレラ「私今までお姫様達を誤解してました（白雪を除いて）」 <br /><br />アリエル「どう誤解してたの？」 <br /><br />シンデレラ「みんな楽して玉の輿になってずるいって」 <br /><br />アリエル「そうね…私最初は陸での生活にあこがれて…船にのったエリックを見つけたの」 <br /><br />シンデレラ「運命的ですね」 <br /><br />アリエル「それであの人を捕まえたくって、人魚の歌声で船を沈没させたわ」 <br /><br />シンデレラ「え…」 <br /><br />アリエル「恋する女の子は無敵なのwww」 <br /><br />シンデレラ「（誤解したままのがよかったかwww）」 <br /><br />アリエル「それで私の隠れ家につれていこうとしたら息してなかったのwww海の中だったからwww」<br /> <br />シンデレラ「（ママ天然な女って怖いです）」 <br /><br />アリエル「浜辺で人工呼吸したらなんとか大丈夫だったわwwwそしたらエリックが私を命の恩人だってwww」 <br /><br />シンデレラ「（エリック…馬鹿なんだな）」 <br /><br />アリエル「なんかほっておけなくて守ってあげなきゃって思ったの。足が８本ある女に頼んで足生やしてもらったら声が出ないとかｗｗｗ」 <br /><br />シンデレラ「契約書に書いていたって聞いたんですが・・・」 <br /><br />アリエル「読むの面倒だったからｗｗｗ」 <br /><br />シンデレラ「（なら泡になるのも知らなかったのか）」 <br /><br />アリエル「そしたらさぁ契約の切れる一時間前に泡になるって口うるさいカニに言われてあわててｗｗｗ」 <br /><br />シンデレラ「（やっぱり・・・私でも１２時に魔法が解けるって覚えてたのに・・・）」 <br /><br />アリエル「エリックが浮気しようとしてたからあわてて奪い返したからなんとかなったわ」 <br /><br />シンデレラ「（エリック・・・かわいそうなのか？同情していいのかわかんなくなってきた）」 <br /><br />アリエル「まぁわかったことは男に幸せにしてもらうものじゃなくて一緒になるものだってことね」 <br /><br />シンデレラ「（あれ・・・なんかかっこいいこといってるｗｗｗ馬鹿とおもってごめんｗｗ）」 <br /> <br />アリエル「シンデレラは王様と結婚して幸せ？」 <br /><br />シンデレラ「私ｈ」 <br /><br />エリック「アーリーエール！！！！」 <br /><br />アリエル「エリック！！どうしたの？」 <br /><br />エリック「君の胸に似合う貝殻をみつけてｗｗ」 <br /><br />シンデレラ「エリック王・・・真ん中に綺麗な穴があいてるんですが」 <br /><br />エリック「アクセントだよ！！」 <br /><br />アリエル「死ね」 <br /><br />エリック・アリエル「HAHAHAHAHA！」 <br /><br />シンデレラ「（もう帰ろう）」 <br /><br />王様「（シンデレラ楽しそうだな）」 <br /><br />リエル「シンデレラ、また来てね！！また二人で恋愛テクニックのお話でもしましょう！」 <br /><br />シンデレラ「（あなたにしかできないテクニックですが）はい！」 <br /><br />アリエル「お土産にお魚なんか持ってきたら船を沈めちゃうぞｗｗ」 <br /><br />シンデレラ「・・・AHAHAHAHA！！」 <br /><br />エリック「船？何のことだい？ｗｗ」 <br /><br />アリエル「レディーだけの秘密よｗ」 <br /><br />王様「シンデレラ、さぁ城へ帰ろうか」 <br /><br />シンデレラ「はい、それではお元気で！」 <br /><br />～馬車の中～<br /><br />王様「城に帰ったら砂漠の国の王と妃が来ることになっている」 <br /><br />シンデレラ「逆玉の輿の王様ね」 <br /><br />王様「確か魔法使いが手助けしてくれたらしい。お前とおんなじだなｗｗ」 <br /><br />シンデレラ「くっ・・とても仲良くなれそうだわｗｗ」 <br /><br />王様「（仲良くか・・・なぜかイライラしてきた）」 <br /><br />魔法使い「あーその魔法使い僕の師匠です。ジーニ師匠に久々に会えるんだｗ」 <br /><br />アラジン「すいませーん！」 <br /><br />ジャスミン「約束の時間なのにおかしいわね」 <br /><br />ジーニー「勝手にかぎ開けてはいっちゃう？！ｗｗ」 <br /><br />ジャファー「そんなことはいけませんぞ」 <br /><br />アブー「デッデューｗｗ」 <br /><br />アラジン「これは城の鍵じゃないか！？」 <br /><br />イアーゴ「俺が持ってきてやったんだｗｗジャファーすごいだろｗｗ」 <br /><br />ジャファー「私はもうなにも言わまい（この城にあるあれを手に入れればいいのだ）」 <br /><br />じぃや「王様鍵があいてます」 <br /><br />シンデレラ「怖い・・・私の美しさを妬んだ人がきたのよ！！白雪姫とかスノーホワイトプリンセスとかシラユキヒメが！！」 <br /><br />王様「・・・シンデレラ・・・いつものことだから大丈夫だ」 <br /><br />魔法使い「（もしかして師匠が開けたのか！！師匠やっぱりすごいです！）」 <br /><br />じぃや「またアラブの料理が食卓に並んでいるでしょうね。私この日のためにクラッカー家から持ってきたんですｗ」 <br /><br />王様「（頑張れ赤い鳥）」 <br /><br />シンデレラ「（玉の輿王子か・・・共通点あるのかな）」 <br /><br />アラジン「よく来てくれたね！！！」 <br /><br />王様「ここは私の城だが勝手に入ったのか」 <br /><br />ジャスミン「彼の昔の癖が治らなくてｗｗ」 <br /><br />魔法使い「師匠！！」 <br /><br />ジーニー「あら魔法使いちゃんじゃないの！！」 <br /><br />魔法使い「お久しぶりです。絨毯さんも」 <br /><br />絨毯「」 <br /><br />ジーニー「しゃべれないねｗｗｗｗ」 <br /><br />魔法使い「いつものことですよねｗｗ」 <br /><br />シンデレラ「（私が主役なのにどんどん影が薄くなってきているわ）」 <br /><br />じぃや「ジャファーどのお久しぶりです！」 <br /><br />ジャファー「勝手に入ってしまい申し訳ない」 <br /><br />イアーゴ「モウシワケナイモウシワケナイ」 <br /><br />じぃや「なんてお利口なオウムなんだ！！ご褒美にクラッカーをやろう！！」 <br /><br />イアーゴ「（お願いやめて・・・お願い・・・ジャファー助けて！！）」 <br /><br />ジャファー「すいません。最近太ってきて私の肩に乗せるのもやっとなのでクラッカーは・・・」 <br /><br />じぃや「大丈夫です！そんなこともあろうかとダイエットクラッカーを持ってきました！」 <br /><br />イアーゴ「ゴフっ・・うごっ・・・ぐへっ」 <br /><br />じぃや「ほら喜んでいるｗｗ」 <br /><br />シンデレラ「アラジン王少しお話できますか？」 <br /><br />アラジン「もちろん」 <br /><br />シンデレラ「ではテラスの方へ」 <br /><br />ジャスミン「あれ？アラジンとシンデレラがいないわ？」 <br /><br />ジャファー「私が探してまいりましょう（今のうちにあれを）」 <br /><br />イアーゴ「(お腹痛い・・・)」 <br /><br />じぃや「アブーにもクッキーをｗｗ」 <br /><br />ジーニー「最おじょうちゃんとはどうよ！？ｗｗ」 <br /><br />魔法使い「僕だけに会いたいから城に来たいってｗｗ」 <br /><br />王様「(魔法使いさんにもあいたいだったぞ・・・シンデレラどこに行ったんだ。久々にお仕置きしないとｗ)」 <br /><br />ジャファー「この部屋でもない・・・」 <br /><br />イアーゴ「ジャファー・・・トイレ行きたい」 <br /><br />ジャファー「勝手にいけ！私は忙しいんだ」 <br /><br />ぱたぱたぱたぽとっ <br /><br /><br />シンデレラ「最近妃としてやっていけるか自信がないんです」 <br /><br />アラジン「大丈夫だよ。僕も最初は自信がなかった」 <br /><br />シンデレラ「私の美貌ではどの妃にも負けないと思うんですが品格が・・皆さんは最初からお姫様だったわけで・・・」 <br /><br />アラジン「僕はいつもジーニーまかせだからねｗｗｗｗ(美貌・・・俺と同じナルシスとか・・・じゃなきゃ妃にならないかｗ)」 <br /> <br />シンデレラ「(青だぬきとメガネ男を見ている気分だ)」 <br /><br />アラジン「それに君の性格なら大丈夫ｗ」 <br /><br />シンデレラ「あ？」 <br /><br />アラジン「いやいや愛される性格だから皆助けてくれるってことだよｗｗ(怖い・・・怖い・・ジャスミン君の褐色の胸に逃げたい気分だ)」 <br /><br />王様「ジャスミン妃素敵な衣装ですねｗｗ(特に胸が)　シンデレラにも着せたいよｗ」 <br /><br />ジャスミン「結婚祝いに一着もってきたんですｗ」 <br /><br />王様「シンデレラも喜ぶｗｗ」 <br /><br />イアーゴ「ジャファー！！見つけたよｗｗｗ」 <br /><br />ジャファー「よくやったｗ褒美にクラッカーをやろうｗｗ」 <br /><br />イアーゴ「いやなジョークはやめてくれよｗｗ」 <br /><br />ジャファー「これさえあれば私は一国の王に！！」 <br /><br />アブー「でっでゅー？」 <br /><br />イアーゴ「おいサル！いつのまにきたんだ？」 <br /><br />魔法使い「あっそれ僕の魔法のステッキじゃないですか！！」 <br /><br />ジーニー「だからあれほどベッドの下に隠すなって！！」 <br /><br />ジャファー「ふははは！！！アバブーｗｗ」 <br /><br />ボワン <br /><br />アブー「消えた！！違うでっでゅー！！」 <br /><br />魔法使い「まぁ壊れてるからまともに使えませんがねｗｗ」 <br /><br />ジーニー「俺ら迫真の演技だったなｗｗ」 <br /><br />ジャファー「私はアラジンのいないうちに国を乗っ取ろうと帰ってきたはずだか」 <br /><br />イアーゴ「俺すごく懐かしい。フラミンゴのキャロルってのと一時期仲良くしててここで・・・生活してたサバンナだ」 <br /><br />シンバ「ティモンあそこに不思議な姿をしたやつがいる！」 <br /><br />ティモン「あれは人間って言ってな、動物を捕まえていく奴の仲間だ」 <br /><br />フンバ「イボイノシシより臭い？」 <br /><br />ティモン「人間は自分の臭いを消したがるから臭くない」 <br /><br />フンバ「そっか・・・」 <br /><br />シンバ「皆をまもらなきゃ！」 <br /><br />イアーゴ「なんかライオンがこっちに向かってきてるよジャファー」 <br /><br />ジャファー「ふんっ！！ふんっ！！このステッキ使えない！」 <br /><br />イアーゴ「俺しーらないｗｗ」 <br /><br />ぱたぱた <br /><br />ジャファー「いやーーーーーー」 <br /><br />アラジン「ジャスミン席をはずしていてすまなかったね」 <br /><br />ジャスミン「二人で何を話していたの？」 <br /><br />アラジン「お互いのことについてねｗｗ」 <br /><br />シンデレラ「誤解を受けるようたことやめてください(夜が怖いんだｇｋｂｒたのむから・・・)」 <br /><br />王様「そうか。仲良くできて何よりだシンデレラ。ニコリ」 <br /><br />シンデレラ「(あぅあぅ・・・・)」 <br /><br />ジャスミン「ラジャーにご飯あげなきゃならないからもう帰るわね」 <br /><br />アラジン「二人の時間を邪魔してはいけないね」 <br /><br />ジーニー「魔法使い長女ちゃんと仲良くなｗｗｗ」 <br /><br />シンデレラ「長女？」 <br /><br />魔法使い「いえ！！！！何も！美しい妃さまｗｗｗ」 <br /><br />シンデレラ「(美しいｗｗ)そう？ならいいわ」 <br /><br />～夜～ <br /><br />王様「とても似合っているよ。ジャスミンからもらった衣装は」 <br /><br />シンデレラ「そう？ｗ私のはスカートになってるのね！」 <br /><br />王様「(生足ｗｗｗ)」 <br /><br />シンデレラ「アラジンもちょっと変わってたけど優しかったｗ」 <br /><br />ガチャッジャラジャラ <br /><br />シンデレラ「あっ・・・いたっ・・・」 <br /><br />王様「あいつとなにを話していたんだ。このビッチ」 <br /><br />シンデレラ「優しくするっていったじゃない！！酷いわ！！」 <br /><br />王様「だからベッドの上以外ではっていっただろ」 <br /><br />ジャラッ <br /><br />バチン <br /><br />シンデレラ「ん！！」 <br /><br />王様「君の白い肌赤い線ができるとたまらないよ」 <br /><br />シンデレラ「鞭だけはやめて」 <br /><br />王様？「やめて？」 <br /><br />シンデレラ「やめ・・てください・・・」 <br /><br />王様「よかろう」 <br /><br />シンデレラ「こんなことしなくてももう逃げないわよ・・・」 <br /><br />王様「え・・・」 <br /><br />シンデレラ「私妃としてやっていけるか自信がなくて相談しただけなのに・・・ぐすり」 <br /><br />王様「そう・・・だったのかすまない・・・嫉妬・・・してしまって」 <br /><br />かちゃり <br /><br />王様「本当にすまなかった」 <br /><br />ガチャリ <br /><br />王様「あれ？」 <br /><br />シンデレラ「ふはははは騙されやがってｗｗｗｗｗｗｗｗ」 <br /><br />バチン <br /><br />王様「あっｗｗｗｗ(快感ｗｗｗ)」 <br /><br />バチン <br /><br />シンデレラ「たんとご褒美をあげるわｗｗ」 <br /><br />バチンバチンバチン <br /><br />ぽろん <br /><br />シンデレラ「あれ・・・胸が・・・////」 <br /><br />王様「ルパンダイブｗｗｗ」 <br /><br />パクリ <br /><br />シンデレラ「いやーーーーー」 <br /><br /><br />シンデレラ「くっ・・・いや・・・」 <br /><br />王様「たまには素直になったらいいのに」 <br /><br />シンデレラ「・・・」 <br /><br />王様「じゃぁやめようか？」 <br /><br />シンデレラ「・・・・・・」 <br /><br />王様「お休み」 <br /><br />シンデレラ「(どうしよう・・・怒らせちゃったかな)」 <br /><br />王様「(自分から来るだろうｗｗｗｗ)」 <br /><br />５分後 <br /><br />シンデレラ「ごめん・・なさい」 <br /><br />王様「・・・・・・」 <br /><br />シンデレラ「だから・・・・続きしよ？」 <br /><br />王様「・・・・・・・」 <br /><br />シンデレラ「マジで寝とるがな！！！！このあたしに謝らせておいて！！もう知らないんだから・・・」 <br /><br /><br />王様in夢の中「(女王様ぁ！！この奴隷に褒美を！！)」 <br /><br />シンデレラin王様の夢の中(以下夢シンデレラ)「女王の私になにを指図しているの？！」 <br /><br />バチン！！！！ <br /><br />夢王「(おぅふｗｗｗこのヒールで踏まれるなんてｗｗｗ)」 <br /><br />夢シンデレラ「(どう？少しは懲りたかしら？)」 <br /><br />夢王「(お許しをー！！)」 <br /><br />シンデレラ「さっきから変な寝言が・・・けど私も素直にならなきゃ・・・」 <br /><br />夢王「(シンデレラ・・・)」 <br /><br />シンデレラ「夢の中まで私が出てるのね・・・ごめんね王様・・・ちゅっ」 <br /><br />夢王「(なんかギュンギュンｗｗｗｗ)」 <br /><br /><br />王様「シンデレラ？」 <br /><br />シンデレラ「なにか？」 <br /><br />魔法使い「(喧嘩してるな…)」 <br /><br />じぃや「(今日はフィーナに会えるｗｗ)」 <br /><br />※フィーナ・・・眠れる森の美女に出る黄緑の服の妖精です <br /><br />王様「いつものおはようのキスが今日はなかったんだけど・・・」 <br /><br />魔法使い「いつもしてるんすかｗｗｗｗｗ王様ｗｗｗ(ツンデレらで淫デレらｗｗ)」 <br /><br />シンデレラ「////!!!!そんなことしてないわよ！！」 <br /><br />王様「まぁ俺が一方的にしてるんだが」 <br /><br />魔法使い「一方的ですか・・・」 <br /><br />王様「今日はオーロラ姫が来るんだ・・・だから機嫌を直してほしい・・・お願いだ。美しいわが妃」 <br /><br />シンデレラ「わかっています。その時は普通にします」 <br /><br />王様「(褒めても無駄か・・・)」 <br /><br />シンデレラ「魔法使いちょっと来て」 <br /><br />魔法使い「かしこまりました淫デレ・・シンデレラ」 <br /><br />シンデレラ「おねぇ様にお伝えしてもよろしいのですか？健気な妹が恥ずかしめにあっていると」 <br /><br />王様「(淫デレらｗｗｗｗｗにしても昨日の夢はなかなかｗｗ)」 <br /><br />魔法使い「まことにすみません。お詫びと言ってはなんですが妃のお願いをかなえます！！」 <br /><br />シンデレラ「そう・・・まぁとにかく来て頂戴」 <br /><br />王様「ショボン・・・」 <br /><br />じぃや「一人でのお食事はさみしいですね王様」 <br /><br />王様「ふんっ慣れている。それに寂しいんじゃなくて嬉しいんだ！！」 <br /><br />じぃや「しかしシンデレラも料理がうまくなりましたね」 <br /><br />王様「俺の妻だからな」 <br /><br />じぃや「(相変わらずですねｗ)」 <br /><br />王様「じぃや・・・俺はシンデレラに好かれているんだろうか？無理やり妃にしてしまったのだが」 <br /><br />じぃや「(いやいや乗り気だっただろｗｗ)なぜですか？」 <br /><br />王様「夜伽が・・・いやなにも！！」 <br /><br />じぃや「左様ですか。(もうそろそろ後継ぎもいるから・・・媚薬を使うか)」 <br /><br />オーロラ姫「迎えにくらいきなさいよ！！私は妃なのよ！」 <br /><br />フィリップ王子「(寝て待つような女を妻にしたのが私の人生で最大の失敗だ) すまない王様、まだ私が王になれず機嫌が悪くてね」 <br /><br />王様「まことにすまないオーロラ姫。しかし怒った顔もなかなかですね(こいつ胸ないな・・・顔しかほめれねぇｗｗ)」 <br /><br />シンデレラ「大変申し訳ありません。 (オーロラ姫・・・私とキャラが被る・・・胸は勝ってるからとりあえず安心ねｗ)」 <br /><br />メリーウェザー(以下青妖精)「(私がわがままな姫にしてしまったかしら)」 <br /><br />フローラ(以下赤妖精)「(魔法であの口を黙らせてやりたい)」 <br /><br />フォーナ(以下緑妖精)「じぃやお久しぶり！！会いたかったわ！！」 <br /><br />じぃや「私もだｗｗさぁ私の部屋においでｗｗｗ」 <br /><br />緑妖精「もう////気が早いんだからｗｗ」 <br /><br />じぃや「（シンデレラに飲ませる媚薬をちょっといただいたからねｗｗ)」 <br /><br />緑妖精「(あぁんもうｗｗ今日もまた緑色のゴ●をもってきたわｗｗ薄くてかわいいから私のお気に入りなのｗ)」 <br /><br />じぃや「(ぐひひひｗｗ)」 <br /><br />オーロラ姫「あなたシンデレラっていうのね。灰かぶりッて名前がお似合いね」 <br /><br />シンデレラ「くっ！！！！」 <br /><br />フィリップ「やめなさいオーロラ！」 <br /><br />王様「オーロラ姫、私の妻を侮辱するのはやめていただきたい(いじめていいのは俺様だけだ)」 <br /><br />オーロラ姫「小さな村の愚民が私と食事するなんておこがましいのよ！」 <br /><br />シンデレラ「あんた黙って聞いてればねぇ！！！」 <br /><br />オーロラ姫「先に妃になったからって調子乗ってんじゃないわよ！」 <br /><br />シンデレラ「ふん！！寝て待ってるようなグータラなお姫様は妃になれないんじゃないかしら？自分で幸せをつかもうとせず他人任せなのがいけないのよ！」 <br /><br />オーロラ姫「フィリップ！！あなたが頼りないからそうなるのよ！」 <br /><br />フィリップ「そうだね。すまないよ(条約結んでなけりゃすぐ離婚するのに)」 <br /><br />赤妖精「アブダカタｂ」 <br /><br />青妖精「ちょっとあなたそれ魔法使いの少年の冒険物語でも禁止されてる魔法よ！！」 <br /><br />赤妖精「間違えたわ・・・くっやちちくお！」 <br /><br />オーロラ姫「むっ！！むむむむ！！」 <br /><br />フィリップ「ありがとう赤妖精、青妖精(あのまま殺してくれりゃよかったのに)」 <br /><br />王様「私が姫を待たせてしまったばかりにこうなってしまった。すまなかった」 <br /><br />シンデレラ「いえ私が出すぎたことをしてしまったばっかりに」 <br /><br />フィリップ「いや私がだめだった。妻と向き合っていなかったから」 <br /><br />王様「(おいフィリップこれやるよｗｗこれなら言うこと聞くから)」 <br /><br />フィリップ「(ちょｗｗ真面目に反省してんのにｗｗ鞭と首輪とかｗｗ)」 <br /><br />王様「(これであの口うるさい女を調教してやれｗｗ)」 <br /><br />フィリップ「(腹が立ったらこれでほんとに殺しちゃいそうだぜｗｗ)」 <br /><br />シンデレラ「あの？なにをお話ですか？」 <br /><br />フィリップ「失礼と心配かけてすまなかった。私は姫をつれて帰るよｗｗ」 <br /><br />シンデレラ「そうですか・・・」 <br /><br />王様「そうかわかった。馬車を手配させるよ」 <br /><br /><br />シンデレラ「あの・・・さっきはオーロラ姫に言いすぎてしまってすいません。うまれたときから命を狙われて軟禁されてたら・・・人を信じれなくなりますよね。だからこれ護身で使ってください。」 <br /><br />オーロラ姫「ふん！！許してあげないこともないわ！」 <br /><br />フィリップ「心優しい方だ。ん？これは？」 <br /><br />シンデレラ「スタンガンです！！私にはもう必要ないから」 <br /><br />王様「(あれ・・・？あれれ？)」 <br /><br />フィリップ「ありがとう大切に(保管)させてもらうよｗ(俺が殺されかねん)」 <br /><br />オーロラ姫「今度は私の城に来なさいよ。使い方がわからないのよ！！」 <br /><br />シンデレラ「あなたねぇ・・・人にものを頼むってときは！！クスリ」 <br /><br />オーロラ姫「クスッ・・・最初から無理してお上品になんかしなくていいのよ。あなたらしくしたらいいんだから。 最初から息が詰まったような顔で食事されても楽しくないの」 <br /><br />王様「(あれ・・・いいやつ？)」 <br /><br />フィリップ「(オーロラは猫かぶってる女が嫌いでね。化けの皮をはがすのが趣味なのさ)」 <br /><br />オーロラ「けど寝て待ってるような姫ってとこは少し考えさせられたわ。 父が勝手に婚約をすすめて・・・されるままの人生だったから あなたは自分からここで生活することを選んだの？」 <br /><br />シンデレラ「・・・はい！最初は不純な動機でした。 だけど今は自分で選んだ選択なので後悔していません」 <br /><br />オーロラ「そう・・・私も自分で選択してみる。女王が政治をするように父と話し合ってみるわ」 <br /><br />フィリップ「(あれ？あれれ？)」 <br /><br /><br />王様「(おい・・・大丈夫か？)」 <br /><br />オーロラ「さぁ帰るわよあなた！！ついてらっしゃい！」 <br /><br />フィリップ「はっはい！」 <br /><br />王様「(今度はフィリップが命を狙われる番だな)」 <br /><br />シンデレラ「(かぶったキャラが一人くらいいていいものねｗ)」 <br /><br />王様「(にしてもさっきのスタンガン・・・)」 <br /><br />じいや「ふぅ・・・君ももう帰り前」 <br /><br />緑妖精「することだけしたら冷たいのね・・・」 <br /><br />じぃや「あまりなれ合っていると別れがつらくなるからな」 <br /><br />緑妖精「んもぅ！じぃやまたくるわ。」 <br /><br /><br />シンデレラ「行っちゃったわね」 <br /><br />魔法使い「そうですね。私も自然体なシンデレラのほうがいいと思いますよ」 <br /><br />シンデレラ「素直になりたいんだけど・・・そういえば願い事をかなえてくれるって言ってたわよね。決めたわ」 <br /><br />魔法使い「何なりとお申し付けくださいませ。わがままなお姫様」 <br /><br />シンデレラ「くすっ・・・懐かしい響き。子供物の時によくお姫様ごっこしたものね」 <br /><br />魔法使い「ではどうぞ」 <br /><br /><br />～夜～ <br /><br />コンコン <br /><br />じいや「失礼します。紅茶をお持ちいたしました」 <br /><br />シンデレラ「あら？どうしたの？」 <br /><br />じいや「これで隣国との顔合わせがすみましたね。お疲れだと思いお持ちいたしました」 <br /><br />シンデレラ「ありがとう」 <br /><br />王様「じぃや、なにニヤニヤしてるんだ？」 <br /><br />じいや「いえなにもｗｗｗｗそれでは失礼します」 <br /><br />王様「変なじぃやだな」 <br /><br />シンデレラ「人の親切を疑ったらいけないわよ」 <br /><br /><br />王様「今日はすまなかったね。色々我慢ばかりさせていたようで」 <br /><br />シンデレラ「気にしていません。あなたと一緒に頑張っていこうと思えたんですもの」 <br /><br />王様「・・・今日は素直なんだな」 <br /><br />シンデレラ「そう・・・ですかね。ニコリ」 <br /><br />王様「・・・・・・なぁお前なんかした？」 <br /><br />シンデレラ「なにもしてないわ」 <br /><br />王様「ちょっと魔法使いの部屋に行ってくる」 <br /><br />シンデレラ「行ってらっしゃい。ニコリ」 <br /><br /><br />～魔法使いの部屋～ <br /><br />王様「シンデレラの様子がおかしいんだが」 <br /><br />魔法使い「え？ｗｗｗ気づきましたｗｗ」 <br /><br />王様「ツンデレじゃなくなってるんだよ」 <br /><br />魔法使い「昨晩王様に素直になれよと言われたのを気にして、素直になれるよう魔法をかけてくれとお願いされました」 <br /><br />王様「なんだって！？」 <br /><br />魔法使い「素直なシンデレラどうっすかｗｗなかなかかわいいものでしょうｗｗ昔はあんな感じだったんですよ」 <br /><br />王様「昔はあんな感じだったのか・・・俺は従順な女を服従させる趣味はないんだ」 <br /><br />魔法使い「そうですか(趣味を公言されてもｗｗｗいつものシンデレラがいいって素直に言えばいいのに」 <br /><br />王様「うるさい！！本音が出てるんだよ。ああそうだ。いつものあいつがいいんだ。戻してくれ」 <br /><br />魔法使い「けどシンデレラが望んだことですよ？」 <br /><br />王様「・・・戻してくれ。俺は自分の力で変わっていこうとするあいつが見たいんだ」 <br /><br />魔法使い「わかりました。寝室に参ります」 <br /><br /><br />～寝室～ <br /><br />王様「シンデレラ入るよ」 <br /><br />シンデレラ「はぁ・・・はぁ・・・体が熱いんです」 <br /><br />魔法使い「(この表情・・・俺が作った媚薬じゃねぇかｗｗｗ)」 <br /><br />王様「なんだって！！医者を！！医者をすぐに！！」 <br /><br />魔法使い「あのぅ・・・大変申し訳ないんですが・・・これ僕が作った媚薬です・・・じぃやにあげたはずなんですが」 <br /><br />王様「だからあの時ニヤニヤと・・・」 <br /><br /><br />シンデレラ「王様・・・はぁ・・・不安なんです・・・手を握っていただけませんか？」 <br /><br />王様「わかった！！なんでもするから」 <br /><br />ぎゅっ <br /><br />シンデレラ「あっ！！・・・んっ・・・」 <br /><br />魔法使い「媚薬と魔法もついでに解いちゃいましょうか？」 <br /><br />王様「素直なシンデレラも・・・なかなか・・・いやしかしツンデレなのにいやらしいのもｗｗ」 <br /><br />魔法使い「(・・・とんだ変態だな)」 <br /><br />王様「よしｗ魔法だけといてくれｗｗｗ」 <br /><br />魔法使い「ｗｗｗｗｗビビデ●ビデブー」 <br /><br />王様「ありがとうｗｗもう部屋に戻っていいぞｗｗ」 <br /><br />魔法使い「わかりました (部屋に戻って魔法鏡でｗ紳士だから長女に使うために実験材料として見るだけだからなｗ)」 <br /><br /><br />シンデレラ「いつまで握ってんのよ！！」 <br /><br />王様「さっき君が握ってほしいと言ったじゃないか(ｋｔｋｒつんでれｗｗ)」 <br /><br />ぎゅっ <br /><br />シンデレラ「ぁ・・・んっ・・・・今は違う・・・のよ！！」 <br /><br />王様「じゃぁどうしてほしんだ？」 <br /><br />シンデレラ「・・・早く離しなさい！」 <br /><br />ぎゅっ <br /><br />王様「いけない子だ。口のきき方を教えてあげようか？」 <br /><br />シンデレラ「はっ・・・離してください・・・」 <br /><br />王様「お断りだｗｗｗ」 <br /><br />ガチャンジャラジャラ<br /><br /><br />シンデレラ「うそ・・・つき・・」 <br /><br />王様「誰も言うことをきくとはいってないだろｗｗ」 <br /><br />むにゅ・・・むにゅ <br /><br />シンデレラ「あぁ・・んっ・・やめてぇ・・・・お願いします・・・」 <br /><br />王様「今晩は譲らない。いじめ倒してやるｗｗｗ」 <br /><br />シンデレラ「せめて明りだけでも・・・」 <br /><br />王様「わかった。服を脱いでランプを消しにいけ」 <br /><br />シンデレラ「グス・・・無理よ・・・無理です」 <br /><br />王様「仕方ない。私が脱がしてやるｗｗ」 <br /><br />シンデレラ「酷い・・・」 <br /><br />王様「体は正直だぜ？服の上からでも乳首が立ってるのがわかる。ボタンから外していこうかな」 <br /> <br />王様「一つ目・・・二つ目」 <br /><br />シンデレラ「あっ！！触らないで・・・」 <br /><br />王様「すまない。手が当たってしまってね。はずしにくいから俺ににまたがって座れ」 <br /><br />シンデレラ「・・・」 <br /><br />王様「このまましてもいいんだぞ？」 <br /><br />シンデレラ「・・・覚えていなさい！」 <br /><br />ぽすっ <br /><br />王様「なんだか湿っているように感じるんだが気のせいかな？」 <br /><br />シンデレラ「早くしなさいよ！！」 <br /> <br />王様「聞き分けのない子だね乳首をつねってやる」 <br /><br />コリコリカプリ <br /><br />シンデレラ「ひゃっ・・・////」 <br /><br />王様「三つめ・・・四つ目・・・綺麗な胸だ。少し汗ばんでいるねｗ」 <br /><br />レロ <br /><br />王様「どうしたんだ？」 <br /><br />シンデレラ「もう・・・だめ・・・です・・・」 <br /><br />王様「先にイクのかい？先にイッたら明りはこのままだ」 <br /><br />シンデレラ「許してください・・・」 <br /><br />王様「今回だけだからな。後はもう許さない」 <br /><br />シンデレラ「はい・・・」 <br /><br />王様「五つ目・・・六つ目。よし今脱がしてやる」 <br /><br />シンデレラ「そっとお願いします」 <br /><br />王様「努力してみるよ。ニコリ」 <br /><br />スルリスルリ・・・ <br /><br />シンデレラ「明り・・・消してきます」 <br /><br />王様「立ちにくいだろう。俺がてつだってやる」 <br /><br />もにゅっ <br /><br />シンデレラ「ぁぁ・・・あのあそこから手を離してください」 <br /><br />王様「立ちにくいと思って支えたんだがｗ」 <br /><br />シンデレラ「大丈夫です」 <br /><br />王様「(強気な女を服従させるのは楽しいw)」 <br /><br />・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ <br /><br />魔法使い「ティッシュがなくなった」 <br /><br />鏡「・・・もういいだろ・・・これで７回目だぞ」 <br /><br />・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ <br /><br /><br /><br />よた・・・よた・・・ <br /><br />王様「あの人魚だってもう少ししっかり歩いてたぞ？」 <br /><br />シンデレラ「すいません」 <br /><br />王様「仕方ない・・・俺が消してやる」 <br /><br />シンデレラ「ありがとうございます・・・」 <br /><br />王様「そのかわり今下着を脱げ、自分でだ」 <br /><br />シンデレラ「馬鹿！！何言ってんのよ！！！・・・あっ・・・」 <br /><br />王様「もう容赦はしない」 <br /><br />シンデレラ「こうなったら意地でも」 <br /><br />カチッ <br /><br />王様「勝手に明りを消したな。お仕置きだ」 <br /><br /><br />シンデレラ「お願い！許してよ！！なんでもするから・・・」 <br /><br />王様「なんで・・・も？」 <br /><br />シンデレラ「はっ！？違う今のはうそ！！」 <br /><br />王様「もう遅い」 <br /><br />シンデレラ「もうこれで満足でしょ！！」 <br /><br />王様「キスしろ」 <br /><br />シンデレラ「え？ド変態のあんたがそんなんでいいの？」 <br /><br />王様「(・・・言葉攻めも・・・なかなかくるｗｗ) 俺からしたことはあってもお前からは一度もない 気が変わらないうちに早くしろ」 <br /><br />シンデレラ「・・・寝てるときに・・・一回だけしたんだけど・・・」 <br /><br />王様「なんで起こさないんだよｗｗｗｗｗｗｗ」 <br /><br />シンデレラ「疲れてたみたいだから・・・」 <br /><br />王様「とにかく俺の記憶には一度もないんだ。早くしないと気が変わる」 <br /><br /><br />シンデレラ「わかった・・・」 <br /><br />王様「(ドキドキ…)」 <br /><br />シンデレラ「目・・・つぶって？」 <br /><br />王様「う・・・うんｗｗｗ」 <br /><br />ちゅ・・・ <br /><br />王様「ギュンｗｗｗギュンｗｗｗ」 <br /><br />シンデレラ「これでいい？」 <br /><br />王様「もう一度だ」 <br /><br />シンデレラ「うん・・・」 <br /><br />ちゅぱっ・・・ <br /><br />王様「もう限界！！」 <br /><br />ばたん <br /><br />シンデレラ「いたっ・・そんなにベッドに押し付けないでよ」 <br /><br />王様「仕方ないだろ。好き勝手やらせてもらう」 <br /><br /><br />シンデレラ「ちょっと・・・！？まだ・・・えっ？！！」 <br /><br />王様「やべぇｗｗｗちょう気持ちいいｗｗなんもいえねぇｗｗ」 <br /><br />シンデレラ「もっとゆっくり・・して？」 <br /><br />王様「２回目はそうするｗｗｗ」 <br /><br />シンデレラ「２回目って！？」 <br /><br />王様「あと２回はしたいんだｗｗ２回目はお前が女王様だｗｗ３回目は目隠しだｗｗ」 <br /><br />シンデレラ「このド変態！！」 <br /><br />王様「(言葉攻めｋｔｋｒｗｗ)」 <br /><br />どぴゅ・・・ <br /><br />シンデレラ「あ・・・」 <br /><br />王様「ふぅ・・・」 <br /><br />・・・・・・・・・・・・ <br /><br />魔法使い「ふぅ・・・今から長女ちゃんに会ってくるわ。」 <br /><br />鏡「最低だな・・・」 <br /><br />魔法使い「魔法使いも賢者モードじゃなきゃ長女ちゃんとまともに会話できないからね」 <br /><br />・・・・・・・・・・・・・ <br /><br /><br />じぃや「昨晩はどうでしたか？」 <br /><br />魔法使い「僕長女ちゃんと結婚することになったんです」 <br /><br />シンデレラ「おいくそ魔法使い、くそじじぃ、わかってんだろうな…」 <br /><br />じぃや「いえあのｗｗいえ・・・世継ぎを考えるのも私の仕事でｗｗ」 <br /><br />魔法使い「王様の命令は絶対だからｗｗｗねぇ？」 <br /><br />じぃや「はいｗｗ」 <br /><br />シンデレラ「ん？・・結婚手まさかあんたあの薬おねぇ様に！？」 <br /><br />魔法使い「飲ませようとしたらコップ落としてｗｗ」 <br /><br />シンデレラ「飲ませようとしたのね！？二人まとめてしばき倒してやるわ！！」 <br /><br /><br />～寝室～<br /><br />王様「縛られるのもなかなか・・・ｗｗｗけど次からは普通にしてって・・・・ｗｗｗおぅふｗｗ」 <br /><br />・・・回想・・・・ <br /><br />シンデレラ「もういい加減にしてよね！！普通にしてくれたなら私だって・・・！！？？」 <br /><br />王様「普通ならよかったんだな。わかったｗｗｗ」 <br /><br />シンデレラ「違う！！違うんだから勘違いしないで！！」 <br /><br />・・・回想終了・・・ <br /><br />王様「今度はエリックにもらったおもちゃでｗｗｗ」 <br /><br />シンデレラ「なんだって？」 <br /><br />王様「ごふっ・・いつの間に帰ってきたんだ。ぐ！！！みぞおちは蹴らないで・・・もう駄目・・」 <br /><br />シンデレラ「え？うそ！！！」 <br /><br />王様「うそですｗｗｗ」 <br /><br />シンデレラ「死ね」 <br /><br /><br />シンデレラは王様と幸せに暮しましたとさ <br /><br /><br /><br /><br />おしまい <br /> ]]>
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<dc:date>2009-09-21T13:31:49+09:00</dc:date>
<dc:creator>ＲＡＩＣＥＳ</dc:creator>
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<title>別れ</title>
<description> 臼井儀人「ここは…？」しんのすけ「おーいおまたー」 臼井儀人「うっせーおまえのせいで少年忍者吹雪丸の原稿が遅れてるんだっちゅーの！」 しんのすけ「おじちゃんなにいってんの？」 臼井儀人「いや･･･なんでもない忘れてくれ」 臼井儀人「それよりここはどこなんだ？」 しんのすけ「春日部に決まってるゾ」 臼井儀人「春日部？なんで俺は春日部なんかに･･･？」 おにぎり「おーいしんちゃーん」 しんのすけ「おぉマサオくん！お
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<![CDATA[ 臼井儀人「ここは…？」<br /><br />しんのすけ「おーいおまたー」 <br /><br />臼井儀人「うっせーおまえのせいで少年忍者吹雪丸の原稿が遅れてるんだっちゅーの！」 <br /><br />しんのすけ「おじちゃんなにいってんの？」 <br /><br />臼井儀人「いや･･･なんでもない忘れてくれ」 <br /><br />臼井儀人「それよりここはどこなんだ？」 <br /><br />しんのすけ「春日部に決まってるゾ」 <br /><br />臼井儀人「春日部？なんで俺は春日部なんかに･･･？」 <br /><br />おにぎり「おーいしんちゃーん」 <br /><br />しんのすけ「おぉマサオくん！おひさしぶりぶり～」 <br /><br />おにぎり「久しぶりって･･･さっき一緒にサッカーしてたじゃん」 <br /><br />しんのすけ「おぉ！そうだったゾ！うっかり忘れちゃってたゾ」 <br /><br />おにぎり「それよりボールは？探しにいったんじゃなかったの？」 <br /><br />しんのすけ「うっかりしててつい」 <br /><br />おにぎり「もう～しんちゃんったら～」 <br /><br />しんのすけ「でもサッカーよりおもしろいもの見つけたゾ」 <br /><br />おにぎり「なに？」 <br /><br />しんのすけ「このおじちゃんだぞ」 <br /><br />おにぎり「はっあなたは！」 <br /><br />おにぎり「少年忍者吹雪丸のよしいうすと先生！」 <br /><br />臼井義人「いやそれは全くの別人」 <br /><br />おにぎり「なーんだあんまり似てるもんだから本人かとおもっちゃった」 <br /><br />しんのすけ「マサオくん　このおじちゃんと遊ぶゾ」 <br /><br />臼井義人「なんで俺がおまえなんかと遊ばなならんのだ」 <br /><br />しんのすけ「おじちゃんなにがしたい？」 <br /><br />臼井義人「人の話をきけーっ！」 <br /><br />臼井義人「たく･･･こっちは締め切りが迫ってるっていうのに･･･いやまてよ･･･よしじゃあカン蹴りやるか」 <br /><br />マサオ「えぇ～」 <br /><br />しんのすけ「おじちゃんいい歳して遊びのチョイスが古いゾ」 <br /><br />臼井義人「うっせー！俺がカン蹴りつったらカン蹴りだ」 <br /><br />マサオ「なんなのこのおじちゃん」 <br /><br />しんのすけ「ちょっとおかしなところあるけど許してやってほしいゾ」 <br /><br />臼井義人「おまえにいわれとーないわ！」 <br /><br />マサオ「でもどうせ遊ぶなら大人数のほうが良いよね」 <br /><br />マサオ「風間君たち呼んでくるよ」 <br /><br />しんのすけ「じゃあオラもたくさん呼んで来るぞ」 <br /><br />臼井義人「おい俺は･･･」 <br /><br />しんのすけ「おじちゃんはここで待ってて」 <br /><br />臼井義人「なんだと！だいたい俺は原稿を描かなきゃならないのに待つ時間なんか･･･」 <br /><br />臼井義人「ってもういねぇし･･･」 <br /><br />臼井義人「まぁいい･･･今のうちに･･･」 <br /><br />???「おーいしんのすけー」 <br /><br />臼井義人「？」 <br /><br />ひろし「すいませんここで赤い服きた子きませんでしたか？」 <br /><br />臼井義人「あぁその子なら今友達を呼びにいきましたよ」 <br /><br />ひろし「そうでしたか･･･まったくシロの散歩サボってなにやってんだ･･･」 <br /><br />ひろし「アレ？ところでそのカンは？」 <br /><br />臼井義人「あぁ今からこれでその子達とカン蹴りするんですよ」 <br /><br />ひろし「懐かしいですな～私の混ぜてもらっていいですかね」 <br /><br />臼井義人「え･･･いや･･･まぁ･･･」 <br /><br />四朗「あれ？野原さんじゃないですか」 <br /><br />ひろし「あれ？四朗くんどしたのこんなところで？」 <br /><br />四朗「久しぶりにおまたさんが日本に戻ってきたから今からまたずれ荘のみんなで食事でもと」 <br /><br />四朗「野原さんもどうです？」 <br /><br />ひろし「いや～行きたいのはやまやまなんだけどいまからしんのすけ達とカン蹴りして遊ぶからな～」 <br /><br />四朗「カン蹴りですか懐かしいですね～」 <br /><br />スーザン「いや～んカン蹴り楽しそうじゃな～い」 <br /><br />スーザン「ねぇねぇみんなでカン蹴りしない？」 <br /><br />ひろし「いやおまえはいいよ」 <br /><br />スーザン「なんか言ったか？」 <br /><br />ひろし「いえ･･･何も～･･･」 <br /><br />臼井義人「あの･･･」 <br /><br />ひろし「すいませんねこんなに･･･もしよければ入れてやってくれませんかね？」 <br /><br />臼井義人「いえ･･･全然･･･」 <br /><br />優「カン蹴りって久しぶりにやります･･･ちょっとカン蹴り用のメイクしてきます」 <br /><br />ひろし「(カン蹴り用のメイクってどんなんだろ･･･)」 <br /><br />あつこ「てゆうか～この靴じゃカン蹴りできないんすけど～」 <br /><br />みさえ「あらあつこじゃない･･･それにまたずれ壮の皆さん」 <br /><br />あつこ「あっみさえ先輩チーッス！」 <br /><br />あつこ「今からカン蹴りするんすけどみさえ先輩もどーすかー？」 <br /><br />アツミ「どーすかー？」 <br /> <br />みさえ「え？カン蹴り～？」 <br /><br />ひろし「そうなんだよみさえも久しぶりにやらないか？」 <br /><br />みさえ「あらあなたいたの？」 <br /><br />ひろし「さっきからいたっつーの！」 <br /><br />みさえ「そんなことよりしんのすけは？探しにいったんじゃなかったの？」 <br /><br />ひろし「え･･･いや･･･その･･･」 <br /><br />みさえ「まさかシロの散歩をまかせるのを忘れて遊んでたんじゃ･･･」 <br /><br />ひろし「いや･･･違うよ～･･･しんのすけとはこれから遊ぶ予定でさ･･･その時に言うつもりだよ」 <br /><br />みさえ「ふ～ん」 <br /><br />臼井義人「(まいったなこんなに多かったら･･･)」 <br /><br />マサオ「お～い」 <br /><br />臼井義人「(ようやくきたか･･･ゲッ！)」 <br /><br />マサオ「いっぱいつれてきたよー」　がやがや <br /><br />松坂「やれやれなんで私がカン蹴りなんかを･･･」 <br /><br />みどり「いいんじゃない？日頃動いてなくて太ってるんだから」 <br /><br />松坂「なんですって～」 <br /><br />みどり「なによ～」 <br /><br />園長「まぁまぁ皆さん落ち着いて」 <br /><br />ますみ「そそそそうですよ･･･おおお落ち着いて･･･」 <br /><br />松坂「うるさいわねアンタ！」　ﾊﾞｯ･･･ﾎﾟﾛ･･･ <br /><br />ますみ「あ･･･テメーなにしてくれるんじゃー！」 <br /><br />園長「しくしく･･･」 <br /><br />風間「カン蹴りか～なんだか楽しみだね」 <br /><br />ボーちゃん「ボ」 <br /><br />ネネ「そんなことよりもおままごとしましょうよ！」 <br /><br />マサオ「ネネちゃん空気読んで･･･」 <br /><br />ネネ「なによ糞おにぎり！私に逆らおうっての！？そんなことだからあなたはいつまでたっても出世できないのよ！」 <br /><br />糞おにぎり「うえ～んいつものネネちゃんじゃない～」 <br /><br />風間君のママ「懐かしいわよね～カン蹴り」 <br /><br />ネネちゃんのママ「ほんとね～童心に帰った気分だわ」 <br /><br />マサオくんのママ「ほんとね～」 <br /><br />あい「ほら黒磯！急ぐわよ！しんさまとカン蹴りができるなんて夢のようですわ」 <br /><br />黒磯「かしこまりましたお嬢様」 <br /><br />チーター「うでがなるぜ」 <br /><br />ひとし「しんのすけのやろ～今日という今日は･･･」 <br /><br />あつくるしいぞう「うおー！カン蹴りだぞーッ！みんなー！」 <br /><br />よし冶「おいみさえ久しぶりにあいにきたとばなんばしよっとばい」 <br /><br />みさえ「お父さん！きてたの！？」 <br /><br />よし冶「きてたもなにもちゃーんと連絡しとったばい」 <br /><br />ひまわり「うー」 <br /><br />よし冶「よしよしひまちゃんは今日もかわゆか」 <br /><br />大家「ほんとにね～」 <br /><br />銀の介「おや小山さんじゃないか」 <br /><br />よし冶「げっ！なんでおまえがおると！？」 <br /><br />銀の介「久々にツーリングでちょいと春日部に寄ったんじゃよ」 <br /><br />よし冶「うぬぬ･･･」 <br /><br />ななこ「あらおまたさん」 <br /><br />忍「えっ！？おまたさん！？」 <br /><br />おまた「皆サンオ久シサシブリデス」 <br /><br />忍「おまたさーん」 <br /><br />おまた「シノブサーン」 <br /><br />四十朗「そのときインストラクターけんすけにピンチが･･･」 <br /><br />ななこ「もうお父さんなにしてるのよ！」 <br /><br />竜子「ふかづめ 竜子」 <br /><br />お銀「魚の目 お銀」 <br /><br />マリー「ふきでもの マリー」 <br /><br />竜子＆銀＆マリー「三人揃って埼玉紅さそり隊！」 <br /><br />竜子「今日こそあのじゃがいも小僧にひとあわふかせてやるぜ」 <br /><br />川口「あれ？先輩」 <br /><br />ユミ「野原係長じゃないですか～」 <br /><br />ひろし「あれ？川口にユミちゃん」 <br /><br />川口「なにしてるんですか？」 <br /><br />ひろし「カン蹴りだよおまえもやるか？」 <br /><br />川口「懐かしいですね～いっちょやりますか」 <br /><br />ユミ「川口さ～んがんばって～」 <br /><br />北本「あらま野原さん」 <br /><br />みさえ「あ隣のおばさん」 <br /><br />ロベルト「こんにちは野原さんお久しぶりです」(英語で話してると思え) <br /><br />みさえ「ロベルトー」 <br /><br />北本「ちょっと最近足腰が弱くてね　ロベルトにつきそってもらって散歩してたのよ」 <br /><br />北本「それよりなにあれ？なにかするの？」 <br /><br />みさえ「童心に帰ってカン蹴りをしようかと思いまして」 <br /><br />北本「あらまいいじゃない～なら私も仲間に入れてもらおうかしら」 <br /><br />ヨシりん「カン蹴り楽しそうだねミッチー」 <br /><br />ミッチー「そうだねヨシりん」 <br /><br />店長「(あの坊主はいないようだね中村さん)」ﾊﾞｯﾊﾞﾊﾞﾊﾞﾊﾞﾊﾞ <br /><br />中村「(はいそのようですね)」ｽﾞﾊﾞﾊﾞﾊﾞﾋﾞｼｭｼｭ <br /><br />???「こんにちは臼井さん」 <br /><br />臼井義人「！？」 <br /><br />???「待ってましたよ　最後にお会いしたのはブタのヒヅメ以来ですね」 <br /><br />臼井義人「？･･･」 <br /><br />ﾎﾞﾝ <br /><br />ぶりぶりざえもん「まったく懐かしいな･･･」 <br /><br />臼井義人「うぉ！人が･･･ブタになっただと！」 <br /><br />しんのすけ「オラが呼んでおいたんだゾ」 <br /><br />ひろし「しんのすけ！」 <br /><br />風間「遅いぞ！」 <br /><br />スーザン「早くやりましょ！カン蹴り」 <br /><br />みどり＆松坂＆園長「しんちゃんのすけくん！」 <br /><br />あい「しんさま～」 <br /><br />マサオ「うぅ･･･あいちゃん･･･」 <br /><br />しんのすけ「ほいボーちゃんカンもって」 <br /><br />しんのすけ「このおじちゃんが蹴るから拾ってきて50秒数えるんだゾ」 <br /><br />ボーちゃん「ボ」 <br /><br />臼井義人「･････････なんちゅう人数だ･･･」 <br /><br />臼井義人「まぁいい･･･当初の予定どうり遠くまで蹴って隠れるふりして家までダッシュよ」 <br /><br />しんのすけ「もういいゾおじちゃん」 <br /><br />臼井義人「ん･･･そうだな」 <br /><br />臼井義人「おら！」　ｶｰﾝ <br /><br />臼井義人「ハハハすごく遠くまで飛んだぞ！ざまぁみろ！」 <br /><br />ボーちゃん「ぼー」 <br /><br />臼井義人「なにー！鼻水でキャッチしただと！なんてガキだ！これじゃ逃げられん」ガーン <br /><br />しんのすけ「おじちゃん早く早く～」 <br /><br />臼井義人「うるせー！俺は原稿描かなきゃならないんだっつーの！」 <br /><br />もんろ「それー　んふ」 <br /><br />みさえ「もんろさんいつのまに」 <br /><br />ひろし「(いい胸だ～)」 <br /><br />優「とりゃーーー」 <br /><br />ひろし＆臼井「なんでカン蹴りにサザン桑田のメイクなんだよ！！」 <br /><br />ひろし「それー！」 <br /><br />ボーちゃん「ボ」 <br /><br />ひろし「ぐわー！」 <br /><br />みさえ「まったくなにやってるのよ！」 <br /><br />ボーちゃん「ボ」 <br /><br />みさえ「って今のはなしよ今のは！」 <br /><br />臼井義人「なんかどんどんつかまっていくな･･･」 <br /><br />しんのすけ「ここはしんぼうしてまつんだゾ」 <br /><br />臼井義人「ついに俺ら二人か」 <br /><br />しんのすけ「よしじゃあオラが囮になるからその間におじちゃん蹴って」 <br /><br />臼井義人「マジかよ･･･ていうか囮ってどうやって･･･」 <br /><br />しんのすけ「オラに考えがあるぞ」 <br /><br />臼井「？」 <br /><br />しんのすけ「ぶりぶり～ぶりぶり～」 <br /><br />ボーちゃん「！」 <br /><br />みさえ「あっちでしんちゃんの声が！」 <br /><br />ｶﾞｻｶﾞｻ <br /><br />臼井義人「なるほど･･･こういうことかよ･･･」 <br /><br />ｿﾛｰﾘ･･･ｶﾞﾊﾞｯ <br /><br />ボーちゃん「ボ！」 <br /><br />しんのすけ「今だぞおじちゃん」 <br /><br />臼井義人「うおおおおおおおおおおおおおお」 <br /><br />ボーちゃん「ボ！」 <br /><br />しんのすけ「うわ」 <br /><br />ボーちゃん「ボーーーーーーーー」 <br /><br />臼井義人「うおおおぉぉおおおおおおおおおおおおおおおおおおお」 <br /><br />ｶｰﾝ　　ｺﾝｺﾝ <br /><br />ｶｰ ｶｰ <br /><br />うすい「すまなかったな坊主･･･俺ももう歳だったんだ･･･踏まれた後に蹴っちまったしみっともねぇな」 <br /><br />しんのすけ「別にきにしてないゾ　なーシロ」 <br /><br />シロ「キャン」 <br /><br />うすい「ふふ･･･なんだかおまえといるといつまでたっても飽きないな」 <br /><br />しんのすけ「それほどでも～」 <br /><br />うすい「ふふふ･･･」 <br /><br />しんのすけ「ねぇおじちゃん･･･おじちゃんはもう頑張らなくていいんだよ」 <br /><br />うすい「なにをいう俺には俺の漫画を楽しいと待ちわびてくれるたくさんの読者がいるんだぞ」 <br /><br />しんのすけ「お下品な漫画なのに？」 <br /><br />うすい「う･･･」 <br /><br />しんのすけ「でもオラおじちゃんの描く漫画好きだぞ」 <br /><br />しんのすけ「マサオくんもボーちゃんも風間君もネネちゃんもよしなが先生も松坂先生もとーちゃんもかーちゃんもひまわりも」 <br /><br />うすい「･･･」 <br /><br />しんのすけ「お下品だけど･･･たくさんの人がおじちゃんの漫画を読んで幸せになったと思うゾ」 <br /><br />しんのすけ「だからもう頑張らなくていいんだよおじちゃん」 <br /><br />うすい「･･･」 <br /><br />しんのすけ「･･･ねぇおじちゃん」 <br /><br />うすい「･･･なんだ坊主」 <br /><br />しんのすけ「オラといて楽しかった？」 <br /><br />うすい「･･･」 <br /><br />うすい「あぁ･･･楽しかったよおまえといた20年」 <br /><br />うすい「すごくたのしかった･･･」 <br /><br />しんのすけ「長かったね･･･お疲れさまおじちゃん」 <br /><br />しんのすけ「オラはまだそっちへはいけないから･･･お迎えはここまでだゾ」 <br /><br />しんのすけ「ちゃんと道わかる？」 <br /><br />うすい「あぁ･･･ありがとよ･･･元気でな･･･しんのすけ」 <br /><br />しんのすけ「おじちゃんもね」<br /><br />シロ「キャン」 <br /><br />しんのすけ「どうしたシロ？」 <br /><br />シロ「くーん」 <br /><br />しんのすけ「おじちゃんは先に行っちゃったぞ」 <br /><br />シロ「くーんくーん」 <br /><br />しんのすけ「おじちゃんが寂しくならないようオラたちも早くいこうな」 <br /><br />ｷﾞｭ･･･ <br /><br />シロ「くーん」 <br /><br /><br /><br /><br /><br />おしまい<br /> ]]>
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<title>ウナギ[閲覧注意]</title>
<description> 中学生の孝基は母親美知子と二人暮らし。美知子のパートでつましくも穏やかな生活を送っていた二人だが、親戚の借金を押し付けられた事で、大陸系の非合法組織に拉致されてしまう。深夜、美知子と孝基は都内の廃墟となった水族館に連行され―。椅子に縛られ口をガムテープで塞がれた孝基は、いきなり目隠しを外された。そこは見覚えのある場所‥幼き日に母に手を引かれ連れて来てもらった水族館だった。目の前には横幅５m、水深３mの
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<![CDATA[ 中学生の孝基は母親美知子と二人暮らし。美知子のパートでつましくも穏やかな生活を送っていた二人だが、親戚の借金を押し付けられた事で、大陸系の非合法組織に拉致されてしまう。深夜、美知子と孝基は都内の廃墟となった水族館に連行され―。<br /><br />椅子に縛られ口をガムテープで塞がれた孝基は、いきなり目隠しを外された。<br />そこは見覚えのある場所‥幼き日に母に手を引かれ連れて来てもらった水族館だった。<br />目の前には横幅５m、水深３mの巨大な水槽。天井は外され、両サイドには階段が取り付けてある。<br />室内には無数の蝋燭が灯され、数十人の男たちがざわめいている。アジア系らしき男たちの言葉は分からないが、どの顔にも好色な笑みが浮かんでいる。<br />（こいつら‥！まさか母さんを‥！？）<br />我が身の心配も忘れ、孝基の心は母美知子へと飛んだ。<br />美しいが何かにつけて躾けや礼儀には口うるさい母。しかし美知子は常に孝基の味方であり、威厳に満ちたたった一人の庇護者であった。自分にとって大きな存在である母親が、見知らぬ下品な男に抱かれてしまう‥想像しただけで胸が張り裂けそうな恐怖― <br /><br /><br />水槽の右端に人の気配がした。男たちは口を閉じて気配に目をこらす。<br />目に飛び込んだ光景に孝基は脳が弾けそうな衝撃をうけた。<br />蝋燭の明かりに浮かび上がる白い肉体‥それは母美知だった。<br />全裸に剥かれた母が、両手に手錠をかけられ、男に髪を鷲掴みにされて引きずられるように水槽の横に立たされた。<br /><br />ほの暗い室内に充満する肉欲のオーラが一斉に美知子に向けられる。余すところなく美知子の肉体を観察し、賞味するかのような無数の視線。<br />（イヤぁ！！み、見られてる‥！）<br />美知子の顔が羞恥で熱くなる。健気にも、一糸まとわぬ姿のまま、恥ずかしい部分だけは見せまいとする。<br />しかし、手錠で戒められた両手では、股間の茂みを隠すことしか出来ない。両肘を内側にひねって乳房を庇おうとするが、プリプリした乳首が肘からはみ出てしまう。<br />まるでお漏らしを我慢するような姿勢だわ‥その自覚がさらに美知子の恥辱心を煽る。<br /><br /><br />男は髪を掴んだまま美知子を階段の上に引き摺って行く。<br />「ああッ！痛い！自分で歩くから、止めてえ！！」<br />しかし日本語の叫びを理解する者は誰もいない。<br />前屈みの中腰で、嫌でも肉付き豊かな臀部を突き出す恥ずかしい格好になる。一段一段と上る美知子。むっちりと二つに割れた尻肉が、桃をこねるように上下に揺れる。<br />美知子は屠畜場に拘引される家畜のようだ。<br /><br />階段を上がり切ると、髪を解放された。水槽の端で美知子は慌ててしゃがみ込み、辱めの視線から身を縮める。<br />カミソリの様に細い目をした男が、美知子の前に小さな鍵を差し出した。<br />「自分で手錠を外せ。出来たら息子もお前も自由にしてやる」<br />（この男は日本語が分かるの！？‥それなのに‥！）<br />美知子は悪魔を見るように男を睨んだ。男は無表情に質問する。<br />「やるのか？諦めるか？」<br />男の問いは、美知子の気丈な性格を刺激した。<br />「やります！」美知子は毅然とした顔で答える。息子を自由に‥それが美知子の母性を呼び覚ましたのだ。<br />男は鍵を水槽に放り投げた。ポチャンと小さい音を立てて、巨大な水に鍵は消えて行った。<br /><br /><br />男の合図で水槽の反対側に十数個の樽が運ばれた。樽の中身が水槽に放たれる。<br /><br />（あれは‥一体何だ‥？）<br />一瞬、孝基は水槽に動物の内臓が放り込まれたのかと錯覚した。しかし大腸の様な姿の“それ”は、水中で身を翻した。太いホースをぶつ切りにしたような直径で、全長1・5mほどのサーモンピンクの生命体は、水槽の中をもの凄い速さで泳ぎ回る。<br /><br />「メクラウナギだ」<br />男は愕然と水中を見つめる美知子に言った。<br />「雑食だが牙は無い。ただし‥一月ほど餌は与えていないが」<br />メクラウナギは5百匹以上も水槽に放流された。正面から眺める水槽は、本物の内臓の切断図のようにグロテスクである。<br />「絶対に無理よ！あの中に潜って鍵を拾うなんて！」全身を蒼白にして訴える美知子に、男は冷たい声で切り返す。<br />「お前が、やる、と言ったんだ」<br />言質をとられた悔しさで俯く美知子、その鼻先に横になった鉄パイプが下りて来た。鉄パイプは天井に伸びたワイヤーに繋がっている。男は美知子の手を鉄パイプに握らせ、スイッチを入れた─<br /><br /><br /><br />グィン、低い音を立てモーターは美知子の肉体を引き上げる。<br />中空に引き上げられ、そのまま水平に移動すると、水槽の中央でモーターは動きを止めた。<br />水面から50センチほど上空で、美知子は鉄パイプにぶら下がっている。<br />ついに熟母は、異国の男たちに、その裸身を曝け出してしまったのである。<br /><br />堂々とした腰回り。はち切れそうなほどムチムチした尻、そこらか伸びた二本の太腿はパンパンに張りつめ、二本の肉の柱のようだ。<br />恥毛の草むらは秘肉を覆い隠すほど濃密に茂っている。<br />引き締まった腹肉‥その上に目を移すと母の象徴である豊艶な乳房が‥思春期を迎えた孝基がもう一度触りたいと願った肉丘がそこにはあった。<br />子を産み、育てた女だけに許された豊穣な身体の曲線、美しさである。まるで精肉工場に吊り下げられた肉の塊‥非人間的姿にされても美知子の熟した女体は室内の空気を圧倒した。<br />「ググっ‥うう‥」<br />美知子が腕の筋肉が軋んできた。量感のある乳肉が揺れ、イチゴ色をした二つの乳首がフルフルと震える。<br />男が再びボタンを押した。母性の女神は、ゆっくりと地獄の沼に降下を始めた─<br /><br /><br />美しく艶塾した聖母の肉身が、つま先から汚濁に飲込まれてゆく。どす黒い水面は汚水のようであり、烈しく動く生命体がヘドロに蠢く大量のミミズを連想させる。嫌悪、拒絶、恐怖が美知子を支配する。<br />「ああーッ！！いやあぁー！！止めて！止めて！止めてぇ！！」<br />目を見開き、喉が破れる程の勢いで同じ叫びを繰り返す美知子が首まで水に浸かると、モーターが停止した。<br /><br />水中でうねる美味そうな生け贄に、飢えた下等生物が凶暴な勢いで殺到した。500もの口腔が、脂ののりきった熟女のもち肌に貪りつく。<br />生理的嫌悪感と全身の痛みで、美知子は一瞬気が遠のいた。<br />歯の無い口は喰いつきやすい部分を知っているのか、尻たぶや、豊満な乳房を執拗に責め嬲る。齧りつきやい乳首は特にメクラウナギの好物らしく、振り払っても振りらっても、肉の突起を求めた口が押し寄せる。<br />巨乳がもがれるような激痛に悲鳴を上げながら、美知子の乳首は充血し、コリコリと固くしこってきた。<br />美知子は意識と裏腹な肉体の反応に戸惑った。<br />どうして‥ああ‥どうしてなの‥？<br /><br /><br />乳首からズキンと走る痛みが腰に伝わり、秘肉の奥からジュワッと蜜が溢れてしまう。<br />メクラウナギのぬめぬめとした体表も、美知子の敏感になった肌をいやらしく刺激する。乳房の谷間を、尻肉の裂け目を、ニュルニュルと長い生きた大腸が擦り上げる。その度に美知子は身を揉んてしまう<br />こんな醜い生き物に‥おぞましい、情けない‥しかし意識すればするほど美母の肉体は反応し、水中で腰が妖しくくねってしまう。<br /><br />額に脂汗が浮かび、苦悶の表情で耐える母。<br />信じられない姿を目にして孝基は狂おしいほどに嫉妬した。母の美しい乳房は自分だけが独占すべきものだったのに‥人ですらない下等生物に両の乳首を吸い付かれ、巻き付かれて豊乳を波打たせる母は快楽の表情をみせている─。孝基のペニスは痛い程固くなっていた。<br /><br /><br />美しい眉を寄せて快楽を痴態を見せまいと我慢する美知子。男は水槽内の四つのライトを点灯させた。強烈な光が水中に溢れる。<br />メクラウナギはその名の通り、光を極度に嫌う性質があった。光から逃れるためならどんなに狭い場所でも潜り込む。四角い水槽で隠れる場所‥それは美知子の秘肉の裂け目しか残されていない。<br />生存本能の命じるままに、500匹のメクラウナギが美知子の股間に襲いかかった─<br /><br /><br />観客たちは席を立ち、水槽のガラスにかぶりつきになる。<br />孝基も椅子に縛られたまま、水槽の前に運ばれた。ライトに照らされ眩くも妖しく輝く母の肢体を食い入るように見上げた。<br />ビチビチとうねりながら真っ白な肉体に押し寄せるメクラウナギ。それはいつか理科のビデオで見た、子宮に群がる精子を思い出させた。<br /><br />乳首を食い千切ろうとするメクラウナギに引っ張られ、たわわな乳房が延び切っている。二つに割った肉色のラクビーボールのようである。<br />むっちりと脂肪の詰まった二本の太腿を膝で交差させ、ギュウっと女肉の割れ目が閉じられている。必死で腰を捩り、邪悪な侵入を拒んでいるのだ。<br />みっちりと生い茂り水草のように揺れる恥毛‥襲いかかる捕食魚が荒々しくブチッ、ブチッと引き抜き、飲み込んでゆく。<br />抜毛の激痛に下半身が痙攣し、圧倒的なボリュームの豊臀がブルブル震える。<br />鏡の様な水面に遮られ、母の顔は見えないが、時折「ウウっ！‥クク‥グゥっ！」と悲痛な声が漏れて来る。<br /><br /><br /><br /><br /><br />まばらな陰毛を僅かに残す無惨な姿で、美知子の最も恥ずかしい部位が剥き出しとなってしまった。<br />大きめのラヴィアに齧り付かれ、美知子が一際大きな悲鳴を上げる。<br /><br />（こんな気持ちの悪い物がわたしの中に‥それだけは‥）<br />切なげに眉を寄せ、身悶えしながら、残された気力を振り絞って股間をきつく閉ざす。<br />水の浮力に助けられ腕は鉄パイプを握っていられるが、水中で身体を動かすのは想像以上にスタミナを消耗する。かつて卓球で鍛えた体力もそろそろ限界に近い‥。<br />執拗な攻撃で大陰唇は赤黒く腫上がり、割れ目の頂点にある美知子の急所も堅いクチバシでいびられる。<br />刺激に耐えきれず、充血したクリトリスが包皮からツルリと顔を出す。<br />新たな獲物にすかさずメクラウナギが喰いつく。<br />「ギャアああ！！」<br />股間をペンチでねじられるような強烈な痛みが全身を走り、反射的に大腿筋が緩んでしまった。<br />わずかな隙を見せた膣肉をググっとこじ開け、一匹が熟母の胎内に押し入って来た。<br /><br /><br />グヌっ‥っと美知子の秘唇に異物がめり込む。<br />経験したことのない未知の不気味な感触に、全身の鳥肌が立つ。<br />「ひぁ‥アアあ‥！！くうゥ！」<br />慌てて膣道をきゅうっと閉ざす。<br />表面はブヨブヨしているが、男性器の海綿体と違い、中には堅い脊髄が通っている。口腔に生えた短い無数の口ひげは、獲物を捕えるために触手の様に自在に動く。<br />柔らかい膣肉、その襞にアンカーの如く喰い込んだ口ひげは、いくら腰を振っても抜けない。<br />美知子は肉厚の太腿で、ぱんっ！とメクラウナギを挟みつけた。<br />前頭部の自由を奪われた侵入者の動きが弱まる。<br />初めて優位に立った母の脳内にアドレナリンが噴出した。<br />（こいつ─！！） <br /><br /><br />─それは怒りだった。<br />人前で全裸に剥かれ、汚らわしい生物に肉体を弄ばれる‥恥辱を受け続けた美知子の反逆心が股間の一匹に集中する。<br /><br />（絞め殺すつもりなんだ‥！）<br />メクラウナギを挟んだまま微動だにしない母の美しい太腿‥二頭の白い大蛇が別の一匹を圧殺するような光景に孝基は固唾を飲む。<br />心なしか妖魚の尾の動きも緩慢になったようだ。<br />水上の母の顔さえ容易に分かる。<br />孝基が密かに畏れ続けた美知子の一面。理不尽な事には癇癪玉のように破裂する。あの男勝りな母の、怒りの表情なのだ。<br /><br />（こいつだけは‥！！）<br />頑丈な脊椎を粉々に砕こうと、美知子は両膝に有りったけの力を込める。体内を駆け巡る憤怒の燃料は、痛神経を麻痺させる。<br />だがそれが一時的なものであると‥脳内麻薬が切れると全ての感覚がより敏感に戻って来ると‥<br />勝利を過信した美知子は自らの手でアドレナリンを絞り切ってしまった─<br /><br /><br /><br />邪悪な陵辱者は弱ってなどいなかった。<br />タワシのように堅く尖った口ひげをいやらいく、巧みに蠢動させていたのだ。<br />チリチリと、微弱な電流を流されるような感覚が、秘肉の入口に戻り、美知子はうろたえる。<br />（うそッ！？まだ‥生きてる‥？）<br />暖かくプルプルとした熟母の肉襞‥その谷間へグサリと針山を突き刺し、抉るようにめくり上げ、ぐぬッと奥へ‥そしてまた一枚‥<br />チクチク痛痒く膣壁をつつかれる感触に、子宮が疼いてしまう。<br />「はっ、はあぁあン‥い、ああぁぁ‥どうしてぇ‥さっきよりもぉ‥」<br />呼吸が浅くなり、堪えきれず白い喉を見せ、切ない喘ぎが漏れてしまう。<br />すでに子宮の奥にはたっぷりと蜜液が溜まっている。閉じられた肉のカーテンから、一滴がじわりと染みだした。<br />ご馳走の匂いを嗅ぎ付けた捕食獣は、ビュルっ！と大きく身を踊らせ、美知子の太腿を振り払った。<br /><br /><br />「ァぁぁぁアアあああ！！」<br />一気に肉壷の奥までねじ込まれる衝撃に、喉の奥からうめき声がほとばしる。<br />飢えた生物は獰猛さを剥き出しにした。味覚器官に触れた、ほ乳類のリンパ液、それの根源に喰らいつかんと、狭く敏感な膣をメチャクチャに暴れ回る。<br />凶気のエネルギーで蕩けた肉壷をかき回され、ついに気丈な母の鎧は剥がれ落ちた。<br />「あ‥！アアん‥いいいぃ‥ん！」<br />ぽってりとして唇を半開きにし、悩ましいが出てしまう。<br />頭の芯にはギラツイた男たちがわたしの崩れる恥ずかしい姿を見たいと‥分かっていても‥腰から矢のように放たれる刺激は美知子の理性を痺れさせる。<br />もしこの場で絶頂を迎えたら‥おぞましい生物に犯され、心まで征服された女という烙印を背負って生きてゆくことになる‥その穢れだけは耐えられない。だが、そのイメージが一層美知子を高ぶらせるのだ。<br />全身を貪る口腔の苦痛にも快感が入り交じってきている。<br />絶頂のうねりを感じ、豊艶な肢体を痙攣させるたびに、美知子は歯を食いしばって耐える。<br /><br /><br /><br /><br />何度目かのアクメを必死で押しとどめた、その時─、一匹の攪乱で緩んだ肉裂の下に、別の一匹が潜入を始めた。<br />股間を縦に裂かれるような痛みに美知子は目を閉じ「ヒィィィィ！」と掠れた悲鳴を上げる。<br />縦に開いた僅かな空洞にもう一匹が身体を反転させながらねじ込み。逆三角に伸び切った膣口に、ウナギ同士の作る僅かな隙間が出来た。<br />そこめがけてさらに太い一匹がメリメリと押し入って来る。<br />大陰唇まで膣内に飲込んだ異様な姿の女陰が孝基と観客に曝け出された。<br />圧迫感で全ての内臓が口から飛び出しそうだ。<br />美知子は虚ろな目で、ハッ、ハッと短く喉の奥から呼吸するだけである。<br />膣道にみっしりと詰まった四本の肉棒は身動きもとれないでいる。膣口に張り巡らされた毛細血管が限界まで伸びきり、繊細な一本がプチリと切れた。<br />赤い糸のように血液は水中をたなびき、会陰を伝わって豊満な尻の割れ目にそよいだ‥<br /><br /><br /><br />手の平が汗で滑り、美知子の命綱である鉄パイプを離し、全身が水没しかける。<br />縛められた両手と腹筋を使い、必死で水槽の縁を指先で掴んだ。<br /><br />（いけない‥もうこれこれ以上感じてはいけないの‥）<br />ショートの黒髪を乱し顎を反り上げ、水と汗にまみれた美しい顔をゆがめ、<br />「‥‥赦してぇぇ‥もう‥壊れちゃうよぉ‥」<br />成熟した女のハスキーな声で、幼女のような哀願の言葉が漏れる。<br />孝基の全く知らない母の姿だ。<br />血液の香りを嗅ぎ付け、メクラウナギは発情した様に猛り狂い、尻肉の割目に群がる。<br />セピア色の肛門がビシビシと弾かれ、凶悪なバイブレーションに美知子の直腸が蠢動してしまう。<br />「んッ！ああっ！んッ、んっ！だめぇえ、おトイレ行きたくなっちゃう<br />ぅう‥‥ん！」<br />たっぷりした尻たぶがへこむほどに、肛門括約筋をすぼめる。<br />その反動で股間の筋肉が緩んだ。その刹那─<br /><br /><br />一匹が踊り出て、コリコリした子宮の肉玉にガブリ！と齧り付く。<br />子宮の奥に焼けた火箸を押し付けられたような衝撃。<br />「アアッ！！イクううう！」<br />骨盤をひろげ、足をがに股に開いた、蛙の様に無様な痴態を晒して、美知子は遂に堕ちた。<br /><br />母の子宮に残る三匹がなだれ込む。<br />ずずずずっずるるるッ─<br />美知子の秘裂に四匹の下等生物、その全長１m以上近くが飲込まれる。<br />孝基は異様な光景に戦慄した。<br />（あんなにたくさん入ったら、お腹の中は‥？）<br /><br /><br /><br />忌まわしい異形の生命体は烈しく肉膣を突き立て、かとおもうと抜いてしまうくらい引いて行って膣口を嬲って弄び、そしてまた子宮の奥深くへピストンを繰り返す。<br />別の一匹は頭を捩り、真っ赤に充血した膣の肉襞をちぎる様に責め立てる。<br /><br />射精のない異形な陵辱者は、人間の女に休息を与えない。拷問のようにアクメ責めを強いてくる。<br />美知子は足を半開きにし、中腰で水槽のガラスへつま先立ちになっている。立ちバックで犯されるのを下から眺めるような奇妙なアングルだ。<br />異性物を飲込んだ腰が、ねっとりとしたグラインドを描き、苦悶の咽び泣きを上げる。<br />「もう‥いい‥アアっ！また来る！来ちゃう来ちゃうの！アアっ！‥無理です‥もう無理‥ヒぁああ‥もう無理、無理無理無理無理！！うくぅぅぅっ！」<br />切ない喘ぎと裏腹に、股間の淫媚な悶えは大きく、水をかき回すほどに烈しくなる。<br />孝基の熟れた母美知子‥その肉体は穢く醜い生物に責め嬲られ、女肉の悦びまで調教される、肉奴隷と化しつつあった‥<br /><br /><br />美知子の子宮から止めどなく湧き出る淫液。<br />意地汚い生命体は一滴残らず飲み干さんと、熟母の甘い体液をジュルっジュルっと啜る。<br />それは消化器官に流れ込み、すぐさま栄養に変換されると生臭い血液に乗って全身を駆け巡り、穢れた細胞に染み渡り、肉となり‥美知子を犯す新たなエネルギーとなる。<br />子宮にガッシリ食らいついた口腔が、んぐっんぐっ、と肉色の剥き卵のような子宮を飲込もうとしながら強烈な刺激を女体に送り込む。残る三匹も子宮壁を執拗にいびり、美しい熟母を悶えさせる。<br />するとまた、快楽の源泉から、透き通った女蜜がジュワっと‥<br /><br />それはいびつな肉の交歓だった。性欲と食欲‥人間の女美知子と異形の生物が体液を通じて一つに繋がったのである。<br />そして‥醜い生命体に奴隷のごとく服従しているのは‥熟れた肉体を持つ人間の女なのだった。<br /><br /><br />滑らかな下腹部がグニュッと隆起し始めた。メクラウナギが子宮を喰い破り、外へ出ようとしているのだ。胎内から腕を突き出されたように異様にせり出す腹部。<br />膀胱が押しつぶされ、引き絞られた尿管が悲鳴を上げる。美知子の下腹部をキリキリとした排尿感が締め付ける。<br />「もう虐めないでぇ‥ダメぇ‥おしっこ‥おしっこ漏れちゃうぅぅ‥」<br />豊かな頬肉を震わせ涙を流しながら慈悲を請う美知子。母の口から出た卑猥な言葉に孝基の羞恥心までが刺激される。<br />背を弓なりに反らせ、下半身が痙攣し、尿道から大量の血尿が吹き出る。四本の肉柱を飲込んだグロテスクな下半身、その股間に大輪の赤い水中花が咲いた。<br /><br />「ハアァぁぁ‥‥」<br />大勢の男に見られながら失禁する恥辱と、放尿の開放感が入り交じり、美知子の力が抜けかけた、その時<br />グボッ！！！っと凄まじい音を立てて、ビール瓶並みに極太な一匹が肛肉に突っ込んで来た。<br /><br /><br />メキメキと骨盤の軋む音が耳奥に響く。<br />ふいに世界は真っ暗になり、音も聞こえなくなった。視界にチカチカした光が弾け、遠くから身の毛もよだつような叫びが聞こえる‥。<br />それが自分の絶叫であることに美知子は気づいた。<br /><br />強烈な勢いの突きに膝を就き、牝犬が交尾をねだるようなあさましい姿勢になってしまう美知子。<br />ガラスに押し付けられた二つの豊乳が丸く潰れ、ビーチボールのようだ。白い乳肉に刻まれた無数の噛痕、熟女らしい薄茶色の乳輪、しこったままいびつに埋れている乳首。<br />そして左胸の少し上には見覚えのある黒子が‥<br />（母さんのおっぱいだ‥）<br />改めて強く意識させられる。<br />奴隷のように這いつくばった孝基の大切な母。その母が、お尻の恥ずかしい穴を、2mもある醜い生物に貫かれ、犯されながら<br />クぅぅぅッ‥と絶え入るような喘ぎを漏らしている‥<br /><br /><br />水中に浮かぶ美知子の豊臀は、まるで食べ頃の巨大な白桃に見える。異生物の粘液を擦り付けられヌラヌラとした肌‥薄皮を剥いてじっとりと果汁を染み出し、今にもポタリと桃蜜が滴りそうだ。<br />見ているだけで、かぶりつき、弾力のある歯ごたえを確かめたくなってしまう。<br />赤黒くウネウネとした生命体は、その汚い姿で白い果肉を犯し、二つに引き裂く様な勢いで、生臭い体液を振りまきながら潜り込む。<br /><br />肛門括約筋はとっくに切れていた。きつい肛門を過ぎれば腸内は広い。流血する肛菊ごと直腸内に巻き込んで、陵辱者は曲がりくねった大腸の迷路を突き進む。腸壁の襞を食い千切り、体内に残った美知子の排泄物さえも残さず貪りながら。<br /><br /><br />肉柱がグヌっと入るたびに、アヌスから高圧電流のような衝撃が全身を貫く。そして腹の中をズルズルと這い上がって来る異物感。<br />その狭間から、排泄を堪える時のような、奇妙な感覚がこみ上げてくる。おぞましい生物に大腸まで陵辱されながら、美知子の熟れた女体は肉の悦びにわなないてしまう。<br />ジュボッと音を立て、ついに異生物は美知子の体内に納まった。ズタズタに引き裂かれたアヌスから、僅かに尾びれだけが顔を出している。<br /><br />メクラウナギは体を捻りながら、生臭い粘膜を美知子の腸壁になすりつける。切り裂かれた傷口に、深紅の腸壁にへばりついた汚濁の汁‥それは大腸に吸収され、美知子の身体にジワジワ染み渡ってくる。<br /><br /><br /><br />メクラウナギは腐った動物の内臓を好んで食らう。<br />体表に敷き詰められた無数の細胞。細胞膜内にたっぷり詰まった透明な腐肉のエキス‥。ニキビを潰して膿を出すように細胞を絞り、穢い体液が放出される。<br />おぞましい養分は大腸から美知子の体内へ流れ込んでいく。美しく赤い血液と汚れた腐汁が混じり合う。<br />心臓が脈打つたびに、犯された深紅の液体が体内を走り、やがて毛細血管の隅々まで浸透してゆく‥<br />豊艶な熟母は、醜い生物に犯され、おぞましい寵愛を受けながら、陵辱の証を全身に刻んでゆくのだった。<br /><br /><br /><br />これまでにない大きなアクメの波がこみ上げて来た。<br />全身の筋肉を突っ張らせ、狂悦に口から涎を流し、<br />「クオオおおおぉぉ‥！！」<br />異様なうめき声を上げて美知子は絶頂に達した。<br /><br />恥ずかしい部分全てを犯され、嬲られて自ら悦びの声を上げる‥<br />孝基の大切な母美知子は‥知能すら持たぬ醜い食屍生命体の「女」に堕ちたのだ。<br /><br />室内の蛍光灯が着き、水槽の水が一斉に抜かれた。<br /><br /><br /><br />轟音をたて、コンクリートの床を振動させながら水槽の水が抜けてゆく。排水溝の金網は目が細かい。<br />水だけが捨てられ、赤黒い生物は床に堆積し、ビチビチと身をのたくらせながら跳ね回る。<br />水槽の縁から指が離れ、美知子の身体は粘ついたしぶきを上げて床に倒れ込んだ。<br /><br />蠢く床にだらしなく倒れている母美知子。たっぷり肉のついた全身がオイルをかけられたようにぬめぬめとテカり、肌は桃色に上気している。<br />秘肉と肛門にのたうつミミズのような生物にくわえたまま、蕩ける様な表情で、アゥ‥アゥ‥、と喘ぐ。<br />その姿は我を忘れて交尾の快楽に耽る、雌犬そのものだ。<br /><br /><br /><br />ぼんやりと霧のかかったような意識。ガラスの向こうの見知らぬ男たちが裸のわたしを見ている。<br />それすらも‥もうどうでも‥だけどあの子は‥椅子に縛られ‥わたしを見ているあの子は‥<br /><br />孝基！！！<br /><br />分厚いガラスを隔てて、少年と母の視線が結びついた。<br />（見られていた！！孝基に！！）<br />それは羞恥ではなく喪失感だった。息子と築いた日々は全て偽りとなった。もう二度と、母としてあの子に接することは出来ない‥。もはや人生の絶頂は過ぎ去り、冷たい死に向かって歩いていくだけ‥<br /><br />子の名を呼ぼうとする母の美しい口に、冷酷な侵入者が滑り込む。<br />（たか！！）<br />悲痛な声すら封殺され、のど仏を喰いつかれる。柔らかい舌が、たっぷりと苦い粘液を味わう。<br />（わたしはも死んでもいい！‥たかだけは‥そうだ！鍵を─！）<br /><br /><br />膝をついたまま上体を起こす。途端に、股間の両穴からズルズルっとメクラウナギが抜けそうになる。<br />ぼろ雑巾のような膣口とアヌスから血の混じった牝汁がほとばしる。<br />膣襞と腸壁を同時に抉られ、身体が内側に裏返り、全ての内臓が肉穴から飛び出す様な異常な快楽。<br />白目を剥いてアクメを堪え、鼻で浅く呼吸しながら、再び四つん這いの姿勢をとる。<br />（もう一度‥あんなのが来たら‥耐えられない‥）<br />膣道と肛菊に力を込め、肉棒がこぼれないように豊臀を突き上げる。<br />縛られた両手、膝と腹筋を使い、ニチャッ‥ニチャッっと粘つく音をさせながら、美知子は芋虫の様に排水溝に移動を開始した。<br /><br />アヌスから飛び出た長大な肉の鞭がバシバシと尻を叩く。むっちりした<br />臀肉が朱に染まりながら波打つ。<br /><br /><br />突如、観客から爆発的な笑いが起きた。<br />日本人の美しい女が、飛び出た大腸で自らの浅ましい姿を罰している、そんなドス黒い差別意識が嘲笑を誘うのだ。<br /><br />全て穴を異物に貫かれ、心臓が脈打つたびに突き上げて来る女肉の悦びで頭痛までする‥どろどろとした快楽地獄に囚われながら、母として最後の務めを果たすために必死な美知子。<br />ゆさゆさと揺れる巨乳がいつもより重く感じられる─。<br />絶え間ない絶頂と押し広げられ続けた子宮が、美知子の脳下垂体を狂わせていた。使命を終えたはずの乳腺にリンパ液が通い始めていたのだ。<br />熟母の乳房は母乳でぱんぱんに張りつめていた。乳頭にジワリと染み出る感触。ポタリポタリと白濁した液体が乳首の先から床に滴っていく。<br />動物性脂肪の気配を感じとり、メクラウナギが二つの肉の突起の下に集まって来る。<br />極度に鋭敏になった乳首は息を吹きかけられてもイキそうだ。<br />美知子は乳肉の先端が床に届かぬよう、細心の注意を払って這い進む。<br /><br /><br />ついに排水溝にたどり着き、祈りながら鍵を探る。指先に小さな金属の感触。<br />（あった！！）<br /><br />突如、口にくわえていた生物が烈しく脈動する。<br />体表の水分奪われたメクラウナギが頭部の下の体腔から大量の粘液を吐き出したのだ。口いっぱいに広がる魚の腐った様な強烈な異臭。こみ上げる胃液と共に、メクラウナギは喉から吐き出された。<br />床で蠢く生物たちも粘液噴出を開始する。<br />ゲル状で量が多いだけでなく、なっとうの様に糸を引く、ネバネバした液体が中空に跳ね、美知子の背中に、脇腹に、尻に、顔に降り掛かり、こびりつき、滴っていく。<br /><br />膣内に脈動を感じた美知子が、悲痛な声で叫ぶ。<br />「中に出さないでぇ！！」<br />射精と思い込み、醜い生物の子を受胎する恐怖に囚われたのだ。<br />ドクドクと四匹分の粘液が子宮に注ぎ込まれる。そして腸内でも同じ粘液の陵辱が‥。<br />たっぷりと汚濁を注入され、猛烈な便意が襲いかかる。<br />美しく強い母は、息子の目の前で、生ける浣腸を施され、内股をヒクヒク痙攣させながら排泄に耐える─。<br /><br /><br />今や美知子の肉体は張りつめた水風船と同じだった。臨月のように腹は膨らみ、針で突つけば破れそうに見える。<br />（か‥鍵を‥）<br />消え入りそうな理性で、指先につまんだ鍵を右手首の手錠に差し込む。<br />（あ、と‥は‥回‥せば‥）<br />一瞬気が緩んだ。上半身が傾き、僅かに右乳首が床に触れる。<br />飛びかかるクチバシが肉突起に食らいつき、ちぎれんばかりに捻り上げ─<br />そして全てが終わった─<br />体内から、全ての異物が、壊れた蛇口のように、一気に噴出した。<br />孝基の見ているガラスに、ドンっ！と五匹の生物が叩き付けられ、恐ろしい音とともに粘液、尿、愛液、血液、リンパ液、胆汁、全ての混ざった液体が、いつまでもいつまでも吹き付けられる。<br /><br />永遠とも思える長い長いエクスタシーの頂点で、美知子の意識はプツリと途切れた。<br /><br />再び孝基は目隠しをされた。闇に包まれる寸前、網膜に焼き付いたもの、それは母美知子の雄大とも思える大きくまろやかな尻であった─。<br /><br /><br />喧噪は去り。水族館は再び静寂に包まれた。カミソリのような目の男は水槽の底に下りた。<br />うつ伏せに倒れている女の身体をつま先で転がし、白い腹を踏んでみる。膣とアヌスから液を吹き出し、苦しげに眉をしかめる。<br />まだ息があるようだ‥。<br />男は美知子をゴミ袋のように見やり、何所かへ電話をかけた。<br />「─適当な母胎を確保しました。恐らく、発狂せずに着床可能だと思われます。子供の見ている前ならば‥ですが。ひとまず『肉ダルマの性欲処理器』に使って下さい。そこで精神が壊れなければ大連の研究機関へ─明日祖国に発送致します。では同志─祖国に栄光あれ─再見」<br />床を這う一匹が靴を突ついて来る。つまらなそうに踵で頭を踏みつける。<br />堅い口から脳漿と目玉を吐き出し、邪悪な生命体はあっけなく全ての生命活動を停止した─ ]]>
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<dc:date>2009-07-09T20:25:48+09:00</dc:date>
<dc:creator>ＲＡＩＣＥＳ</dc:creator>
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<title>プレゼンｔ</title>
<description> 　外は稀に見る雪模様でした。 　猫さんの額みたいに小さな窓から望む街の景色は、夜だというのに真っ白な薄明かりで覆われています。 察するに、舞う粉雪がお店や家庭から漏れる光を浴びてきらめいているのでしょう。 とても壮麗な光景です。十二月の、それもクリスマスイブの日に雪が降るなんて、いったい何百年ぶりなんでしょうか。 「ねぇサンタさん。わたし、見たこともないようなプレゼントがほしいです！」 　とんでもなく
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<![CDATA[ 　外は稀に見る雪模様でした。 <br />　猫さんの額みたいに小さな窓から望む街の景色は、夜だというのに真っ白な薄明かりで覆われています。 <br />察するに、舞う粉雪がお店や家庭から漏れる光を浴びてきらめいているのでしょう。 <br />とても壮麗な光景です。十二月の、それもクリスマスイブの日に雪が降るなんて、いったい何百年ぶりなんでしょうか。 <br />「ねぇサンタさん。わたし、見たこともないようなプレゼントがほしいです！」 <br />　とんでもなくわがままなお願いです。昨日設置した簡易煙突からやってきたサンタさんも眉を寄せています。 <br />　それもそのはず。この豊潤な時代、手に入らないものなんてないんですから。 <br />　三十世紀を目前に控えた西暦二八九一年の今、わたしたち人類は発展に発展を重ね、贅の限りを尽くしています。 <br />人間たちはどんどん楽をするようになり、自宅にいるだけで大抵のことは済んでしまうようになりました。 <br />手を伸ばせば何でも手に入るといっても過言ではありません。……いえ、多少は誇張していますけど。 <br />　だけど、ちょっとパソコンでぴこぴこと注文メールを送信すれば、五分以内には商品が家に届くのですから、 <br />そう断言してしまっても構わないように思います。すごいです。どんなものでもですよ。 <br />かく言うわたしも、先日、ネットショップを利用して、二ヶ月間せっせと貯めたお金でおっきなオルゴールを買いました。 <br />そのせいで部屋のスペースの三分の一を占拠されてしまいましたが、個人的は大いに満足しています、ええ。 <br />　ただその代わり、地球はもうこれ以上悪くはならないというところまで温暖化が進行してしまい、 <br />季節感なんてモノはすっかり喪失してしまったものですから、今晩みたいな大雪には滅多に遭遇できません。 <br />発展の代償はあまりにもも大きく、かつての美しかった自然は文献の中でしかお目にかかれないという有り様です。 <br />実際に目にしたことのないわたしが言うのもなんですが、ひどく名残惜しい事だと思います。 <br />ある意味では、この珍しい天気自体が一番のプレゼントだと言えるかもしれません。 <br />「うーん、そう言われましても……」 <br />　サンタさんは頭を抱えてうんうん唸っています。 <br />　今や立派な福祉産業となっているサンタクロース。しかし今年のサンタさんは、去年までの方たちと全然違います。 <br />　以前お会いした事のあるサンタさんたちは皆、立派なお髭をふさふさと生やしたおじいさんでした。 <br />　今回来てくれたサンタさんはとても若くて、わたしとそれほど歳は離れていないように思えます。 <br />トレードマークであるはずの白いお髭も、顎のあたりにほんのちょびっとしか生えていません。こういうのを、 <br />無精髭というのでしょうか。触るとちくちくして痛そうです。わたしはお髭に頬ずりするのを楽しみにしていたので、 <br />至極残念です。けれど真っ赤な服に、穏和そうな顔を見ると、やはり彼はサンタさんなのだと分かります。 <br />「――サンタさん、やっぱり無理ですか？」 <br />「ええと、んと……よし、分かりました。喜んでいただけるかは定かではないですが、出来る限りの事はやりましょう」 <br />「本当ですか！？」 <br /><br /><br />「ええ、任せてください……でもあまり期待しすぎないでくださいよ」 <br />　わたしは内心、小踊りしたい気分になりました。勝手に頬が緩んでしまいます。 <br />　いつぞやに教えてもらいました。サンタさんが背負っている袋には実は空間転移装置が搭載されていて、 <br />連絡を入れると本部から希望のプレゼントが転送されてくる仕組みになっているということを。 <br />　果たして、どんなすごいものが送られてくるのでしょう。わたしはどきどきしながら到着を待ちました。 <br />　――けれど、サンタさんが告げてきた言葉は衝撃でした。 <br />「それじゃあ、参りましょうか」 <br />「えっ？」 <br />「ついてきてください。ソリでお連れしますから」 <br />　事も無げにサンタさんは言って、わたしの手を引きさっさと煙突に足をかけて屋根へと上がっていきます。 <br />わたしはこんな展開など想定していなかったので、あわあわとうろたえながらサンタさんの背中に声をかけました。 <br />「あっ、あの、どういうことですか？」 <br />「たぶん、『見たこともないようなもの』なんてプレゼントはサンタネットの従業員も準備できないでしょうから、 <br />僕が直々にご用意しましょう。けどこれからソレを取りに行かなければなりませんから、ご同行ください。 <br />　なに、そのプレゼントがある場所はちゃんと分かっていますから、ご安心を」 <br />「ええ――――！？」 <br />　大変なことになりました。 <br />　頭部を後ろからガツーンと殴られたような感じがします。 <br />　わたしはサンタさんに促されるがままに煙突を登り抜け、そして訳も分からぬままソリに乗せられました。 <br />ソリはどう見ても一人用です。しかもシートベルトなんてモノはありません。うう、落ちてしまわないでしょうか。 <br />「これ……本当に大丈夫なんですか？」 <br />「大丈夫ですよ。いや、別に確たる証拠はないんですけども。……以前、同業者が私用でソリを使いましてね、 <br />まあデートなんですが、二人で飛んでいたはずなのに、帰りには自分一人しかいなかったなんて事がありまして」 <br />　わたしは逃げ出しました。 <br />「はなしてくださいっ！　無茶です、まだ死にたくないですっ！」 <br />「冗談ですって。それでも心配でしたら、ほら、こうすれば安全でしょう？」 <br />　耳元で囁いた後、サンタさんはじたばた暴れるわたしを抱き上げて、ちょこんと膝の上に乗せました。 <br />「これなら落下しませんよ。僕がしっかり支えておきますので」 <br />　サンタさんはわたしの腰の辺りにそっと左腕を回して、ぎゅうっと体を抱き寄せました。 <br />　……なぜでしょう。妙に安心してしまいました。わたしは声も出さずに、ただ、こくんと一度だけ頷きました。 <br /><br /><br />「では、空の旅に出発！」 <br />　サンタさんがそう高らかに宣言し、パネルを操作すると、わたしたちを乗せたソリはふわりと宙に浮かび上がりました。 <br />重力に逆らっているんだ、という違和を全身で感じます。なのに、不思議と悪い気はしませんでした。 <br />訊けば、斥力という効果を発生させて浮遊しているそうです。聞いたこともない用語で、ちんぷんかんぷんです。 <br />「うわぁ、すごいです！」 <br />　冬景色がほんとうに綺麗だと思えるようになった頃には、もう恐怖はほとんど消え去っていました。 <br />細雪が容赦なく浴びせかけられるのですが、特に問題はありません。サンタさんの腕が、とても暖かいのですから。 <br />　なんだか嬉しくなってしまいます。だけど同時に、胸の奥がきゅうきゅうします。なぜでしょうか。 <br />「あの、サンタさんはおいくつなんですか？」 <br />「僕ですか？　僕はですね、今年で二十一歳になりました。この業界じゃ新米でして、 <br />ベテランのサンタクロースたちに『おい、若造』と罵られる毎日ですよ。髭もなかなか生えてきませんし」 <br />「はぁ、意外と大変なんですね、サンタさん業界って」 <br />　思ったとおり、サンタさんはわたしとそんなに変わらない年齢でした。わたしは十六歳を迎えたばかりですが、 <br />医療技術が飛躍的に進歩し、平均寿命が二百歳近くにまで延びた現代では、まだまだひよっこです。 <br />子どもでいられる月日は相対的には増えましたが、絶対的には何も変わっていません。 <br />やはり、二十九世紀の現在でも少女として過ごせる時代はものすごく貴重なのです。ほんの一瞬ですよ、そんなのは。 <br />　道中、若い若いサンタさんはたくさん面白いお話をしてくれました。 <br />このお仕事を志すようになったきっかけだったり、サンタ界の長老と呼ばれている人の伝説だったり、 <br />クリスマスの時期以外はプレゼントの製造作業に追われているという裏事情だったり。 <br />　いやはや、なんとも楽しいひとときでした。永遠に続きそうな夢のように、穏やかな時間でした。 <br />　さて、夜景は息を呑むくらい美麗なのですが、ただ一つ、がっかりなことがあります。 <br />　それは、空がお化けみたいな雲で隠されているせいで認識できる光が人工的なものしかないということです。 <br />確かに綺麗な事は綺麗なのですが、月明かりも星明かりも存在していないというのはやはり寂しいものです。 <br />　もっとも、地球が保守していた環境形態は完膚なきまでに崩壊してしまっていて、 <br />今じゃ一年中曇り空しか仰ぐことができないのですから、しょうがないと言ってしまえばそれまでなのですが。 <br />「さあ、もう少しですよ」 <br />　ソリは発進音を減衰させつつ、どんどん高度を上げていきます。 <br />　天高くへと上昇していくにしたがって、街は博物館で見学したプラモデルみたいになっていきます。 <br />　段々と小さくなっていく、わたしのおうち。何でも手に入れられた、便利でちっちゃなおもちゃ箱。 <br />つい先程までいたはずのその場所が、どういうわけか随分と昔のことに感じられます。 <br /><br /><br />　ソリには絵本で読んだようなトナカイさんは伴っていません。原理から動力まで、全て科学の力で飛行しています。 <br />なんとなく、夢を壊されてしまったような心境です。でもその分、風景を俯瞰する邪魔にならないので、それで帳消し。 <br />サンタさんは言いました。いろんなことをするためには、いろんなものを切り捨てなきゃいけないって。 <br />思うにその話はきっと正解なのです。一晩中サンタさんたちは広い空を飛び続けるのですから、 <br />乗り物だけで飛んだ方が都合がいいのは明らかです。そもそも、トナカイは空飛ぶ動物じゃないんですし。　 <br />　ソリは冷たい氷の粒を突き破って、雲の上に広がる空に辿り着きました。 <br />　音はありません。澄んだ空気はすがすがしくて、寒々しい外気がわたしの頬を痛いぐらいにくすぐります。 <br />「存分にご堪能ください、お姫様」 <br />　サンタさんは右手を広げて呟きます。その仕草が、ガイドさんのようにも、王子様のようにも捉えられました。 <br />　――目の前には、溢れんばかりの柔らかい明かり。 <br />　わたしの双眼は、まるでまばたきする事を忘れてしまったみたいに、この光景に釘付けになっていました。 <br />「わぁ……」 <br />　瞳に飛び込んできたのは、奇跡でした。 <br />　ほんとうに、すてきで。わたしは言葉を探すことさえできなくなってしまいました。 <br />　当然のことですが、雲の向こう側の世界に雪はありません。引き換えに、月と星が夜空に瞬いています。 <br />その淡い輝きはこの上なく美しくて、地上の何百億もする宝石たちが束になっても、きっと叶わないに違いありません。 <br />　雲に映る月影。 <br />　消えていく流れ星。 <br />　降り注ぐ月光はとても優しくて、乗っているソリごと包み込まれそうです。 <br />「どうです、ご希望に沿えましたでしょうか？」 <br />「はい……すごいです。確かに、これはわたしが今まで見たことのないものです」 <br />　まったくの本心で感想を述べました。するとサンタさんはにっこり笑って、そして語り始めました。 <br />「僕はね、思うんです。この素晴らしい夜空も、昔はいくらでも望むことができたんだろうなって。 <br />だけど人間は楽する事を覚えてしまったから、その対価としてかけがえのないものをたくさん手放してきました。 <br />……それってすごく悲しいことなんだけど、僕は仕方ないんだろうなって受け入れてしまうんです。 <br />この地球が、かつての地球のレプリカに過ぎない星に変わってしまったとしても、たぶんきっと仕方がない」 <br />　そこまで言って、サンタさんは喉の奥が詰まったみたいに黙りこくってしまいました。 <br />サンタさんの横顔はとても哀しそうで、見ているわたしもつられてしんみりとした心持ちになります。 <br />「けど、そんな一言で諦める必要はないでしょう？　今この瞬間だって、美しい星空を見上げられているんですよ。 <br />部屋にいたままじゃ絶対に叶わない願いごとも、一歩外に出てみれば、可能性はいくらでも転がっています」 <br /><br /><br />　サンタさんの声は、空の上のお月さまみたいに優しくて。けれど、すごく力強くって。 <br />「それを得られる権利は、図々しくもまだ僕たち人類には残されてるんですから」 <br />　サンタさんはどこか遠くを見つめながら、そんな風にわたしに聞かせてくれました。 <br />　わたしは何も答えることなく、うつむいてきゅっと唇を閉じていました。ずっと噛みしめていたんです。 <br />自分が経験したことのないものなんて、こんなにも身近なところにあったんだという驚きを。 <br />距離なんて関係ありません。わたしの家から、ただずーっと空に昇っていくだけで発見できたのに。 <br />いや、近いようで遠かったのかもしれません。学校で習った『灯台下暗し』なんてことわざを思い出しました。 <br />　わたしはサンタさんにお礼を言うために、いったん乾いた唇を濡らしてから口を開きました。 <br />「今日はありがとうございました。本当に……本当に素敵なプレゼントでした」 <br />「どういたしまして。――いやあ、良かったですよ。僕もほっとしました。 <br />もしかしたら、お気に召してもらえないんじゃないかなって不安だったたものですから」 <br />「そんなこと――――」 <br />　ありませんよ、と続けて、わたしはそこでようやく微笑みを見せることができました。 <br />　自分で称えるのも恐縮ですが、百点満点の笑顔だったように思います。 <br />「じゃあ、そろそろ下に降りましょうか。僕もまだまだ仕事が残っていますから」 <br />　サンタさんはまたわたしを抱き寄せて、ソリの運転を再開しました。ソリは、ゆっくりと落ちていくように降りていき、 <br />ふわふわとしていた体が次第に重くなっていく感覚を覚えます。ちょっと変な気持ちです。仄暗い雲から抜け出ると、 <br />街にしんしんと銀色のパウダーが降り積もっているのが分かりました。どうやら、今夜は雪は収まりそうにない気配です。 <br />　天空旅行からの帰り道、横着なわたしはサンタさんに寄りかかって、こっそり甘えてみたりなんかします。 <br />サンタさんは顔を着ている洋服と同じくらい赤くしておきながら、こちらの所作に気付かないふりなんかするので、 <br />わたしはクスクス笑いを堪え切れずに表に出しちゃいました。調子に乗って、甘えるのをやめないことに決定しました。 <br />　数十分後、ソリは懐かしい我が家に着陸しました。サンタさんに抱えられたまま屋根の上に下ろされて、 <br />そのままサンタさんはすぐに次のお届け先へと飛び立っていきました。わたしはさよならとだけ小さく伝えて、 <br />視界から徐々にフェードアウトしていく一台のソリを、手を振りながらぼんやり眺めていました。 <br />　今年のクリスマスイブは、これまでになく大満足の一日となりました。 <br />過去にもいろんなプレゼントを、いろんなサンタさんたちからいただきましたけれど、間違いなく此度が一番でしょう。 <br />　……でも、少し不公平な気がします。 <br />「――ずるいですよ、サンタさん」 <br />　あの人は素敵なプレゼントをくれた代わりに、わたしの一番大切なものを交換していってしまったんですから。 <br /> ]]>
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<dc:date>2009-06-28T02:48:09+09:00</dc:date>
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<title>人類</title>
<description> 太陽系第三惑星、地球。かつて海と緑で囲まれた美しい星は、今では見る影もない。あまりにも発展しすぎた文明は、文明それ自体を崩壊させることとなった。主に核兵器とかそんなので。生態系は崩れ、多くの種が絶滅の危機に瀕していた。人類とて例外ではない。全人口六十億とんで二人のうち、ジャスト六十億人が死亡したっぽいぞ。すっげーなおい。そして残されたのは、たった一組の、男女のみ――――。　　　　　　　　　　　　　　　
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<![CDATA[ 太陽系第三惑星、地球。<br /><br />かつて海と緑で囲まれた美しい星は、今では見る影もない。<br /><br />あまりにも発展しすぎた文明は、文明それ自体を崩壊させることとなった。<br /><br />主に核兵器とかそんなので。<br /><br />生態系は崩れ、多くの種が絶滅の危機に瀕していた。<br /><br />人類とて例外ではない。<br /><br />全人口六十億とんで二人のうち、ジャスト六十億人が死亡したっぽいぞ。<br /><br />すっげーなおい。<br /><br /><br />そして残されたのは、たった一組の、男女のみ――――。<br /><br /><br /><br /><br />　　　　　　　　　　　　　　　　　　　<br /><br /><br /><br /><br />ろくにモノも食べずに、荒れはてた大地を歩くこと三週間。<br />ようやく俺は海辺で自分以外の人間と遭遇を果たした。<br /><br /><br />川 ﾟ -ﾟ)「…………」<br /><br /><br />幸いにも、その人は女だった。<br />よかった。これで人類という種族を絶やさないで済む。<br />感謝するぜ、神様。<br /><br /><br />('A`)「地球は滅亡寸前だ。人類はもう俺たち二人しか残っていない……。<br />　　　だから、俺たちで新しいアダムとイブになろう！」<br /><br /><br />彼女に手を差し出し、俺は童貞なりに考えた、精一杯の口説き文句で提案を持ちかけた。<br /><br /><br /><br /><br /><br /><br /><br /><br />川 ﾟ -ﾟ)「断固として拒否」<br /><br /><br />('A`)「ちょっ、待てよ！」<br /><br /><br />まさかの却下。<br />予想してなかった返事に、俺は必死になって説得しようとする。<br /><br /><br />('A`)「え、え、え、なんで？　どうして？　そうしないと人類終わっちゃうんだぜ！？」<br /><br />川 ﾟ -ﾟ)「だって、お前みたいな稲中フェイスと性交してまで種を保存したいとは思えないし。<br />　　　　　あと生理的に」<br /><br /><br />なんてこと。<br /><br /><br />俺は小学生の頃、クラスメイトの女子が<br /><br />『ドクオとキモ太（クラス屈指のブサメン）、どっちかとキスしなきゃいけなくなったらどうする？』<br /><br />という質問に「舌噛み切って死ぬ」と答えていたのを耳にしたことがあったが、<br />なんとこのたび、選択肢が一つの状況でもその決断を下されてしまいました。<br /><br /><br />どうしてでしょう、人間であることを放棄したくなります。<br /><br /><br />落ち着け、落ち着くのだ、ドクオよ。<br /><br /><br />確かに、先程の俺は「セックスしよっ！」って発言してるようなものだ。<br />付き合い始めの中学生かよ。<br /><br />いくらヒトが瀕死の危機とはいえ、セックスとは女性にとっては大切なもののはず。<br /><br />どう考えても、この人と打ち解けることが先決だろうが。<br />まずは心の壁を取り除かなければならない。<br /><br />そう、きっと彼女だって話せば分かってくれるはずさ！<br />たとえスタートがマイナスからだとしてもね！<br /><br /><br />とはいえ、何から話せばいいのか分からない。<br />なにぶん女の子とマトモに喋ったことがありませんので。<br /><br /><br />これはマズイ。なにがマズイって、この会話がない空気がマズイ。<br />流れる沈黙が重たすぎる。<br /><br /><br /><br /><br />とりあえず、名前を聞いてみることにした。<br /><br /><br />('A`)「あのさ、名前を教えてくれないか？」<br /><br />川 ﾟ -ﾟ)「…………」<br /><br />('A`)「いや、何でだんまり決めちゃってんの」<br /><br />川 ﾟ -ﾟ)「……（黙秘権を）使っちゃいかんのか？（ﾁｯ」<br /><br /><br />なぜ、どん語と原語録のコラボなんだ。<br />しかも舌打ちまでされたような気がするぞ。俺っていったい何だと思われてんの。<br /><br /><br />('A`)（俺どんだけ拒絶されてんんだよ……しかもこの状況で……）<br /><br />川 ﾟ -ﾟ)「クー」<br /><br />('A`)「へっ？」<br /><br />川 ﾟ -ﾟ)「私の名はクー。パイナップル社の令嬢だ」<br /><br /><br />('A`)「なんと！」<br /><br />パイナップル社といえば、童貞ガチニートの俺でも知っているほどの大企業だ。<br />……そこの社長の娘だと言うのか、この女は。<br /><br />え、身分差ありすぎじゃん。<br /><br /><br />川 ﾟ -ﾟ)「お前は？」<br /><br />('A`)「はい？」<br /><br />川 ﾟ -ﾟ)「だから、お前の名前は？」<br /><br />('A`)「俺はドクオ……以前は……えー……国会議員をやっていました」<br /><br /><br />自分でも引くぐらいの大嘘だった。<br /><br /><br />川 ﾟ -ﾟ)「じゃあ証拠にバッジ見せてみろよ、議員バッジ」<br /><br />('A`)「実は、食べる物に困って三日前に……」<br /><br />川 ﾟ -ﾟ)「あるワケねーだろカス」<br /><br /><br />川 ﾟ -ﾟ)「……もういい？　飽きたんだけど」<br /><br />('A`)「あっ、あの、じゃあさ、一緒に生活しようぜ！　二人の方が都合がいいだろ？」<br /><br />川 ﾟ -ﾟ)「いや、別に一人でも生きていけるし」<br /><br />('A`)「でもっ、俺がいれば食糧の調達とかっ、いろいろ便利になるよっ！<br />　　　ライターとかも何本か持ってるし！　ナイフだって所持してるし！　それに（ｒｙ」<br /><br /><br />なんてアワレな俺。終盤は土下座をしていた。<br /><br /><br /><br />川 ﾟ -ﾟ)「…………」<br /><br />クーはしばらく考え込み、<br /><br />川 ﾟ -ﾟ)「じゃあおｋ」<br /><br /><br /><br /><br />そんなこんなで、俺たちの共同生活は始まったとさ。<br /><br /><br /><br /><br />―――　一日目　―――<br /><br /><br /><br />まずは家を作ろう。<br />そう思い、俺は森に転がっている木々を集め、それらを組み上げ海辺に簡単な小屋を作った。<br />家といっても、屋根と床がある程度のものなのだが。<br /><br />ちなみにやったのは全部俺一人ね。<br /><br />('A`)「よし、完成だ！　二人分の寝床を確保したぞ！」<br /><br />景気づけに横になって昼寝をしようとすると、クーが口を挟んできた。<br /><br /><br /><br />川 ﾟ -ﾟ)「いやいや、相部屋とか有り得ないから。これ私のものな」<br /><br />('A`)「え」<br /><br /><br /><br /><br />その夜、案の定雨が降った。<br /><br />ポイ捨てされた俺は砂浜の上に寝転がり、雨に打たれながら夜を越すことになった。<br />頬が濡れているのは、雨のせいなのか涙のせいなのか、分からなかった。<br /><br /><br /><br /><br />―――　二日目　―――<br /><br /><br /><br />('A`)「メシだ、メシを探すぞ！」<br /><br /><br />住居の問題をクリアしたら（まあ俺には関係ありませんがね）、次は食糧だ。<br />森の中へと入っていって、食べられそうな野草やキノコ、落ちている木の実を拾ってきた。<br />早速二人で食べてみる。<br /><br /><br />川 ﾟ -ﾟ)「悪くないが、タンパク質が圧倒的に不足しているな。何とかならないものか」<br /><br />('A`)「タンパク質……」<br /><br /><br />俺はふと思い出した。<br /><br />精液の中には、豊富なタンパク質が含まれているということを……！<br /><br /><br />('A`)「ゴクリ……」<br /><br />川 ﾟ -ﾟ)「お前マジで死ねよ」<br /><br /><br /><br /><br />―――　五日目　―――<br /><br /><br />クーの意見を取り入れて、俺は更なる栄養源を求め海に出た。<br />ドラクエの装備みたいな尖った竹を持って海の中へと潜り、魚を数匹ゲットした。<br />捕らえる度に腕が上達していく。<br />いくらかレベルが上がっているに違いない。たららたったたったー。<br /><br /><br />('A`)「やべ、でも調理法とか分かんねーや」<br /><br /><br />繰り返すが童貞ガチニートだった俺は、二十四時間家にいたにもかかわらず、<br />料理なんてものはまったくできない。とりあえず手製の串に刺して焼いてみることにした。<br /><br /><br /><br />川 ﾟ -ﾟ)「まずい。苦い。くさい。つか生ゴミだろこれ」<br /><br /><br /><br /><br />反省点<br /><br />・鱗を取らなかったこと　　　<br />・内臓を除去しなかったこと<br />・焼き加減が適当だったこと　　　<br />・調味料を使わなかったこと<br />・クーの舌が想像以上に肥えていたこと<br />・意外といけるんじゃないかと感じてしまった俺の味覚のこと<br /><br /><br /><br />―――　十日目　―――<br /><br /><br /><br />諸君、吾輩は思うのだ。<br />食欲睡眠欲だけでなく、あともう一つの生理的欲求も満たさなければ、と。<br />そう、性欲を処理しなくてはならない。<br /><br />('A`)「あぁ……ちんちんもぐもぐして……ちんちんもぐもぐして……」<br /><br />てなわけで俺は茂みに隠れて自慰を行っていた。<br /><br />('A`)「うう……ううああああ！　出るっ、出るっ！」<br /><br />川 ﾟ -ﾟ)「きめぇ」<br /><br />('A`)「　　　　　　　」<br /><br />あらやだ、クーさんったらいつからそこにいたのかしら。<br /><br /><br />川 ﾟ -ﾟ)「ほら、天然のオナホールやるよ」<br /><br />去り際に、クーは物凄い侮蔑的な眼差しでイソギンチャクを投げつけてきた。<br /><br /><br /><br /><br />正直具合は良かった。<br /><br /><br />―――　十二日目　―――<br /><br /><br /><br />イソギンチャクオナニーに耽る姿をクーに目撃されてしまった。<br /><br /><br /><br />俺はその晩、以前読破した自殺マニュアルの内容を実践しようとした。<br /><br /><br /><br />道具が足りなくて死ねなかった。<br /><br /><br /><br />―――　十九日目　―――<br /><br /><br /><br />('A`)「あっ……」<br /><br /><br />とうとう一本目のライターの寿命が尽きてしまった。<br />俺は長きにわたってこの生活を支えてくれたこいつのために、供養をしてあげることにした。<br /><br /><br />('A`)「ナムナム……」<br /><br /><br />俺はこいつに感謝しなければならない。<br /><br />以前人生に絶望して練炭自殺を計画した時、このライターで炭に火をつけようと思ったのだが、<br />不思議だね、ライターだとあんまり良い加減に燃えなかったのだよ。着火温度とかの関係で。<br /><br />おかげで自殺は見事失敗に終わり、そして今、俺はまだ生きている。<br /><br />ありがとう、ライター。<br /><br /><br /><br /><br />川 ﾟ -ﾟ)「何あれ……どこまでもきめぇ……」<br /><br /><br />―――　二十三日目　―――<br /><br /><br /><br />ついに俺も放射能の害に侵されてしまった。<br />この日は漁にも出かけられず、一日中寝込むことになってしまった。砂の上で。<br /><br /><br />川 ﾟ -ﾟ)「死ぬんじゃないぞ」<br /><br />('A`)「クー……心配してくれるのか」<br /><br />川 ﾟ -ﾟ)「お前が死んでしまったら私の食事量が激減してしまうからな」<br /><br />もう俺死ぬわ。<br /><br /><br />振り返れば、実にクソみたいな人生だった。イジメられっ子で、喪男で、しかも無職で。<br />……ああ、段々と意識が薄らいでゆく――――。<br /><br /><br /><br />川 ﾟ -ﾟ)「あと一か月間生き残れたらおっぱいうｐ」<br /><br /><br /><br />俺はいきり立つチンコと共に復活を果たした。<br /><br /><br />―――　五十三日目　―――<br /><br /><br /><br />('A`)「どうだっ！　俺はっ！　約束の期限まで生き延びたぞっ！！」<br /><br />川 ﾟ -ﾟ)「チッ、まさか本当に死なないとは……」<br /><br /><br />俺はケモノのごとく迸る性欲を剥き出しにしていた。<br />股間には完全なるテント（六人入っても大丈夫）が張っている。<br />もう勃起を隠そうとも思わない。つかさっきチンポジ直したらちょっと出た。<br /><br /><br />(*'A`)「おっぱい！　おっぱい！」<br /><br />川 ﾟ -ﾟ)「んじゃ、うｐするからいいうｐろだ教えて」<br /><br />('A`)「はい？」<br /><br />川 ﾟ -ﾟ)「だからうｐろだだよ。正式名称アップローダーのことだよ」<br /><br />('A`)「えーと、もうそんなのって全部消えちゃってると思いますけど……」<br /><br />川 ﾟ -ﾟ)「そうか。だったら画像のうｐは無理だな。誠に残念ながら」<br /><br /><br />言葉にできない。<br /><br /><br /><br />―――　六十日目　―――<br /><br /><br /><br />久しぶりに雨が降ったので、俺は葉っぱで作った容器を並べ雨水を貯めることにした。<br /><br /><br />('A`)「……へきしっ！　うう、さみーなぁ……」<br /><br /><br />冷たい雨が容赦なく降り注ぐ。しかし作業を中断するわけにはならない。<br />水は貴重なのだ。このライフラインを絶やしてしまったら、俺とクーの命は――――。<br /><br /><br />川 ﾟ -ﾟ)「風邪ひくぞ。お前もこっち小屋の中で休んだらどうだ」<br /><br />('A`)「どういう風の吹きまわしだ……俺は入っちゃダメなんじゃないのかよ。<br />　　　……はっ、もしかして……！」<br /><br />川 ﾟ -ﾟ)「勘違いするなアホ。私がお前に対して好意を抱くわけないだろう」<br /><br />('A`)「ですよねー」<br /><br /><br />でも実は、クーの言葉はそれで終わりではなかったのだ。<br /><br /><br />川 ﾟ -ﾟ)「だが、嫌いではなくなった。ただ単にそれだけの話だ」<br /><br /><br /><br />―――　六十一日　―――<br /><br /><br /><br />本日から、俺はクーの許しを受けて小屋の中で就寝することだ出来るようになった。<br />まあ、元はと言えばこれ造ったのは俺なんだけどね！<br /><br /><br />(*'A`)「フヒヒ……女の子と毎晩二人っきりとか……」<br /><br /><br />俺は夜のことを妄想した。<br />屋根を見上げながら眠りにつく自分の姿。更に隣ではクーが寝息を立てている。<br />……やっべ、マジ興奮してきたんですけど！<br /><br />考えてみれば、こんな夢のような出来事は人生で初なのではないか。<br />俺は初めて今の境遇に感謝した。フヒ、フヒヒヒヒヒ！　フヒヒヒヒヒヒヒヒ！！<br /><br /><br /><br /><br />川 ﾟ -ﾟ)「調子に乗るなよ。お前は限界まで私から離れた端っこの方で寝ろクソ野郎。<br />　　　　　一晩中少し気を抜くと下に転がり落ちてしまう状況に怯えながら、<br />　　　　　そして日頃の疲れからレム睡眠に陥ってしまい悪夢にうなされやがれリアル浦安フェイス」<br /><br /><br />どうやら、俺＝ゴミクズか何か、という構図は揺るがないようです。<br /><br /><br /><br />―――　六十五日目　―――<br /><br /><br /><br />驚いた。<br />なんと今朝、クーが自分が魚を捕りにいくと言い出したのだ。<br /><br /><br />川 ﾟ -ﾟ)「たまには私も仕事をしないとな」<br /><br /><br />ちょっと待っていただきたい。<br />俺が海に出る時は常にフルチンだった。パンツ濡れるの気持ち悪いし。<br /><br />その公式をクーにも当てはめると……つまり……！<br /><br /><br />川 ﾟ -ﾟ)「そうだ、潜りに行く前に一番に突いておかなければならないものがあったな」<br /><br />('A`)「なんすか？」<br /><br />川 ﾟ -ﾟ)「お前の両目」<br /><br /><br /><br />俺は急いで小屋に飛び込んで、がたがた震えながら一日中壁に渦巻きを書いていた。<br /><br /><br /><br />―――　六十九日目　―――<br /><br /><br /><br />暇なのでオナニーできる回数の限界に挑戦していたら、<br />それよりも先にクーから「お前、人として限界」と罵られ、俺は悟りを開くこととなった。<br /><br /><br /><br /><br /><br />―――　七十二日目　―――<br /><br /><br /><br />('A`)「――――おっ？」<br /><br />いつものように海に潜って指定区域外での魚類乱獲をしていると、海底であるモノを拾った。<br /><br /><br />川 ﾟ -ﾟ)「何だそれは……」<br /><br />('A`)「たぶん、アコヤ貝」<br /><br /><br />即刻開いて中身を確認すると、売り物には絶対になりそうもないミニサイズの真珠が入っていた。<br />おそらくは、養殖されていたものが核がドッカンした時の拍子で流れてきたのだろう。<br /><br /><br />('A`)「どうするこれ。いる？」<br /><br />川 ﾟ -ﾟ)「いいのか？」<br /><br />('A`)「まあ、俺が持ってたって腹の足しにもなんないし」<br /><br />川 ﾟ -ﾟ)「そうか、ありがとうな」<br /><br /><br />けど指輪になんて出来ないから、小さな素体の宝石は次の日にはどこにも見当たらなくなってしまった。<br />少し、切なかった。<br /><br /><br /><br />―――　七十四日目　―――<br /><br /><br /><br />('A`)「湧っき水湧っき水らんらんらーん♪」<br /><br /><br />森の奥深くまで進んでいくと、発見してビックリ、地下水が湧いている場所があった。<br />とは言っても、それほど量は得られない。<br />ちろちろと流れ出る水の勢いは非常に弱く、今にも枯れ果ててしまいそうだ。<br />零れ落ちる水滴の一粒も逃さずに、慎重に器に入れていく。<br /><br />そう、水はやはり最も稀少なモノなのだ。一滴も無駄にはできない。<br /><br /><br />――――素晴らしいアイディアを思いつきましたぜ。<br /><br /><br />('A`)「クー、湧き水を汲んできたぞ！　さあ飲んでみてくれ！」<br /><br />川 ﾟ -ﾟ)「私は後でいい。それよりドクオの方が喉渇いてるだろ。先に飲んだらどうだ」<br /><br />('A`)「えっ、なんでこんな時だけ優しさ発揮するの」<br /><br />川 ﾟ -ﾟ)「早く飲めよ」<br /><br /><br /><br />――――　八十一日目　―――<br /><br /><br /><br />珍しくクーが寝過ごした。<br />太陽が空高くにまで昇っても、まだ眠り続けている。<br /><br /><br />('A`)「どうしたんだろうな、まったく」<br /><br /><br />普段は気丈なくせに。<br /><br /><br />いつまで経っても起きてこないのでちょっと不思議に思えたが、<br />かと言って寝ている時に声をかけようものなら、十中八九殺されるに違いない。<br /><br />手持ちぶさたな俺は、海面の様子ををぼうっと眺めていた。<br />今日はまた一段と風の強い日だ。押し寄せてくる波は高く、少々荒れている。<br /><br /><br />('A`)「……なーんか、嫌な感じがするな」<br /><br /><br /><br /><br />この時、俺は気付いていなかった。<br />クーの体が、徐々に放射能に蝕まれていっていることを。<br /><br /><br /><br />―――　八十三日目　―――<br /><br /><br /><br />ついにクーが倒れた。<br /><br /><br /><br /><br /><br />―――　八十八日目　―――<br /><br /><br /><br />クーの容態は日に日に悪くなっていく。<br /><br /><br />木の実を採ってきてあげたが、クーは一つも口にしなかった。<br /><br /><br /><br /><br /><br />―――　九十六日目　―――<br /><br /><br /><br />クーの皮膚はすっかりただれてしまって、熱を放出できなくなっていた。<br /><br />見ているだけで胸が苦しくなる。俺の時とは病状がケタ違いだ。<br /><br />俺はこの日、初めてクーの体に触れた。<br /><br />クーは裸になることを嫌がるだろうと予測したが、そんな態度は取られなかった。<br /><br />濡らしたシャツで火照ったクーの身体を拭く。<br /><br />海水だと傷口に染みるだろうから、二日分の俺の飲み水を用いた。<br /><br />体は灼けるように熱くて、それに、綺麗だったはずの肌はぼろぼろと木の皮みたいに剥がれていった。<br /><br />唇から漏れるクーの呻き声が、小さな住居の中で悲痛に響く。<br /><br />クーは瞼を閉じていたので、きっとこっちの様子は知らないだろう。<br /><br />その方が都合が良かった。<br /><br />清拭をしている間中、俺はずっと涙を流していたのだから。<br /><br /><br /><br />―――　百日目　―――<br /><br /><br /><br />(；'A`)「クー！　おい、しっかりしろよ！」<br /><br /><br />クーはもう衰弱しきっていた。<br /><br />彼女が伝えられるのは、下手くそな口笛みたいにひゅうひゅう漏れるか細い声だけ。<br />食事もろくに取らず、起きている時間もどんどん減っていっていたから、<br />いずれこうなってしまうだろうことは、俺も、分かっていたのに。<br /><br /><br />川 ﾟ -ﾟ)「……さすがに、もう無理だろうな……」<br /><br />('A`)「そんなこと言うな！　大丈夫だ、きっと助かるから――――」<br /><br />川 ﾟ -ﾟ)「……いや……自分が一番よく、分かっている……。<br />　　　　そろ、そろ……お迎えがくる、こ、ろだな……」<br /><br />('A`)「クー……頼むよ……いつもみたいに俺を罵ってくれよ……。<br />　　　思いっ切り馬鹿にしてくれよ……可哀想な生き物を見るような目で見てくれよ……」<br /><br />川 ﾟ -ﾟ)「……そんなことも……もうできなくなったよ……」<br /><br />(；A；)「クー！」<br /><br /><br /><br />川 ﾟ -ﾟ)「……そう、できないんだ……ふた、つの……い、みでな……」<br /><br /><br />クーはそう小さく呟いた後、夢見るような表情で、静かに瞼を下ろした。<br /><br /><br />(；A；)「ク――――！」<br /><br /><br />知らず俺はクーの手を取っていた。<br />……熱がこもっているせいでもあるのだろうが、まだ暖かい。<br />死んだだなんて、信じられなかった。ぎゅっと強く、両手で包み込むようにクーの手を握る。<br /><br />すると、クーの指がほんの少しだけ握り返してきた。<br /><br /><br />(；A；)「あ……」<br /><br /><br />まだ、生きている。<br />けどきっと、もうあまりそうしていられる時間は残されていない。<br />その事実が堪らなく悲しかった。<br /><br /><br /><br />夜。<br />あんなに熱かったクーの手は、段々温度を失っていって、冷たい、棒のようになってしまった。<br /><br /><br /><br />―――　百一日目　―――<br /><br /><br /><br />俺は冷たいクーの遺体を抱えて、森を抜け坂を上り、空を望める丘に到着した。<br />死んでしまったクーを、葬ってあげなければならない。<br />それが、人類最後の男としての務め。<br /><br /><br />('A`)「クー、ここからは空と海が見えるぞ。<br />　　　俺なんかに言われるのは癪だろうけど、いい眺めだぜ」<br /><br /><br />終わっていく世界は、ほんとうにきれいだった。<br /><br /><br />土を掘り起こし、彼女の亡骸をそっと置く。<br /><br />手の平で優しく土を戻していく。<br /><br />首から下を完全に埋めて、残るは顔の部分のみ。<br /><br />クーの寝顔は安らかだった。<br /><br />震える手で、一気に土をかける。<br /><br />消えていくクーの顔を直視していたら、たぶん、俺は狂ってしまっていただろう。<br /><br /><br /><br />('A`)「…………ん？」<br /><br /><br />海辺の小屋に帰ると、意外なモノが俺を出迎えてくれていた。<br /><br /><br />('A`)「こいつは……あの日のイソギンチャク……？」<br /><br /><br />間違いない。俺が以前オナホール代わりにチンコをぶちこんでいたイソギンチャクだ。<br /><br /><br /><br />　　　イソギンチャクが　おなほーるになりたそうに　こっちをみている！<br /><br /><br /><br />('A`)「そうかお前……俺を慰めようと思って……。<br />　　　ありがとうイソギンチャク！　お前の気持ち、しかと受け取ったぜ！」<br /><br /><br /><br /><br />俺はその日の晩、クーへの想いを募らせながらマスターベーションに耽った。<br /><br />でも最後の方のオカズはさくらたんになっていた。<br /><br /><br /><br />―――　百三十六日目　―――<br /><br /><br /><br />だんだん、オナニーが虚しいことのように思えてきた<br /><br /><br /><br /><br /><br />―――　百六十一日目　―――<br /><br /><br /><br />ああ――――<br /><br /><br /><br />――――どうやら、俺がクーの元に行くのも、そう遠くない話らしい。<br /><br /><br /><br /><br /><br />―――　百七十七日目　―――<br /><br /><br /><br />海に潜っても魚は一匹も泳いでおらず、森を歩いていっても木の実は一つも落ちていない。<br />察するに、それらの種が完全に滅んでしまったのだろう。<br />とうとう食べる物がなくなってしまった。<br /><br />それに気が付いたのが、十三日前。<br /><br /><br />('A`)「ああ……天使さんが見える……」<br /><br /><br />身体はもはや動かすことができない。<br />チンコも石恵の漫画を思い出しても立たなくなった。<br /><br />俺は寝っ転がって、じっと天井を見つめていた。<br />クーのいない小屋は随分と広く感じられる。たった一人いなくなっただけだというのに。<br /><br /><br />('A`)「……死んだな、こりゃ」<br /><br /><br />直接の要因は違うとはいえ、まさか、ヒトの絶滅する理由が餓死とはな。<br /><br /><br /><br />('A`)「……あー……だめだ……」<br /><br /><br />少しずつ瞼が重くなってきた。頭もはっきりしない。視界に至っては霞みがかっているときた。<br /><br />薄らいでいく意識の中に、俺の人生における記憶が一気に舞い戻って来た。<br />これが走馬灯っていうヤツですか。<br />本当にあるもんなんだな、とこの期に及んで妙に感心してしまう。<br /><br /><br />('A`)「……どうしてだろうなぁ」<br /><br /><br />ホント、どうしてだよ。<br />地球がこうなってしまう前の記憶の方が多いはずなのに。<br /><br />脳ミソの中を駆け巡るのは、クーと過ごした百日間の思い出だけだぜ。<br /><br /><br /><br />――――なんだ、わるくない、じんせいだったじゃないか……――――<br /><br /><br /><br /><br /><br /><br /><br /><br /><br /><br /><br /><br /><br /><br /><br /><br /><br />ドクオの死によって、ついに人類は滅亡した。<br /><br />人類が滅んだ後も生物の種は生命力が弱い順に絶滅していき、<br />とうとう古代より生息するプランクトンと植物しか地球には存在しなくなってしまった。<br /><br />それはすなわち、原初の状態と同じということ。<br /><br />地球はリセットされたのだ。<br /><br />プランクトンたちは再び進化を開始した。<br />徐々に海洋生物へと変化を遂げ、また次第に彼らは陸に上がり始めた。<br /><br />陸に上がった生物たちは、更なる進化を続ける。<br />やがて恐竜時代が訪れた。しかし彼らはかつて経験したとおり、氷河期によって再び絶滅する。<br /><br />恐竜の死滅後、生物は爬虫類や鳥類などへ変容していき、そして哺乳類が生まれた。<br />その哺乳類が辿る進化の過程に、一匹の高度な新しい種族が現れる。<br /><br />サルである。<br /><br />優れた知能を持つサルは類人猿へ、類人猿は霊長類へ、霊長類は猿人へ、猿人は原人へ。<br /><br />そして原人は――――人類へと進化した。<br /><br /><br /><br />ヒトは奢り過ぎたが故に破滅した。<br />その傲慢さが、核という最悪の兵器を造り上げてしまったのだ。<br />結果、人類は自らの首を絞める羽目になり、絶滅した。<br /><br />それでも地球は、再度人類という種を誕生させた。<br />地球にとって人類とは特別な種族であり、<br />彼らが存在するために、この蒼い惑星のアイデンティティは成り立つと判断したのである。<br /><br /><br />――――だが、ひとつ、進化において新たに付け加えられたことがある。<br /><br />それは人類皆に授けられた、争いを忌み嫌い、平和を良しと考えるようになる脳の基本概念。<br /><br />今回の絶滅の起因となったものを、防ぐための機能を与えたのだ。<br /><br /><br /><br />歴史は、巡る。<br /><br />歴史は、修正していく。<br /><br /><br /><br />もう二度と、同じ過ちを繰り返さないように―――――――。<br /><br /><br /><br /><br /><br /><br /><br /><br /><br />――あら、奥さん見ない顔ね。もしかして今日が公園デビューかしら？<br /><br />――はい。ですけど……この子ったら人見知りするものですから、他の子たちと馴染めるかどうか……。<br /><br />――でしたら、わたしの娘と遊んでくださりませんか？<br /><br />――えっ、本当ですか？　それはありがたいです。ほら、あんたも挨拶しなさい。<br /><br />「あっ、あう……」<br /><br />――ふふふ……実はね、あの子も友達がいなくて一人でばっかり遊んでるんです。<br /><br />――まぁ。<br /><br />――今だって……ほら、あそこ。砂場で一人ぼっちで遊んでいるでしょう。<br /><br />――あらあら、ほんと。……あんた、行ってきてみなさいよ。<br /><br />「うん、わかった！」<br /><br />――元気な息子さんね。うちの子と仲良くなってくれるといいんですけど。<br /><br />――あの……どうでもいいですけど、あなたもお子さんも高そうなお洋服を着てますね……。<br /><br />――……ふふ。そうですかね。<br /><br /><br /><br />「……あっあの……きみ、なにつくってるの？」<br /><br />「アンコールワット（1/144スケール）」<br /><br />「そ、そうなんだ……」<br /><br />「……どうした？　何をしに私のところに来たんだ？」<br /><br />「んと……あのね、ぼくと『ともだち』になってほしいんだ……」<br /><br />「…………」<br /><br />「ぼく、ひっこしてきたばかりで、まだともだちがいないんだ。だから……」<br /><br />「いいぞ。いっしょに遊ぼう」<br /><br />「ほんと！」<br /><br />「ああ、本当だ」<br /><br />「やったー！　あっ、ぼくはね、ドクオっていうんだ」<br /><br />「ドクオ、か。……うん、なかなかいい名前だな。気に入った」<br /><br />「へへ……。そうだ、きみのなまえは――――」 ]]>
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<dc:date>2009-06-28T02:45:01+09:00</dc:date>
<dc:creator>ＲＡＩＣＥＳ</dc:creator>
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<title>バトン　その３</title>
<description> 次の記憶は長かった。何か、三ヶ月分くらいの記憶を過ごし続けていた。その中で何度か想いが重なることはあったけれど、今までのようにそれで自分を制御出来るようにはならなかった。どうにも今度は取り戻すべき記憶に、自分で気づかなければいけないらしい。ある日の教室。いつものように別のクラスからやって来たしぃが、俺を見て驚いた声を上げる。(*ﾟーﾟ)「ええ！　携帯電話買ったの！？」(　ﾟ∀ﾟ)「……なんだ、俺は携帯電話も使
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<![CDATA[ 次の記憶は長かった。<br />何か、三ヶ月分くらいの記憶を過ごし続けていた。<br /><br />その中で何度か想いが重なることはあったけれど、今までのようにそれで自分を制御出来るようにはならなかった。<br />どうにも今度は取り戻すべき記憶に、自分で気づかなければいけないらしい。<br /><br />ある日の教室。<br />いつものように別のクラスからやって来たしぃが、俺を見て驚いた声を上げる。<br /><br />(*ﾟーﾟ)「ええ！　携帯電話買ったの！？」<br /><br />(　ﾟ∀ﾟ)「……なんだ、俺は携帯電話も使えないほどの古代人だと思われてたのか？」<br /><br />(*ﾟーﾟ)「私とあなたとデレで携帯電話使わない三国同盟だったのに！」<br /><br />(　ﾟ∀ﾟ)「すまんが、デレも買ってしまったな。悪いが俺たちは三国協商側に移らせてもらうぜ」<br /><br />(*ﾟーﾟ)「ガーン！　えっと、立場が弱くなったので仏伊協商を結びませう」<br /><br />(　ﾟ∀ﾟ)「ロンドン秘密条約もな」<br /><br />(*ﾟーﾟ)「ひど！　それじゃあ三国同盟が崩壊するじゃないのよ！」<br /><br /><br /><br /><br /><br />良く分からない三国同盟、終了。<br /><br />今現在、この場にデレという優秀なツッコミ役がいないので、終わりどころを誤ると話が進まん。<br />今のでさえ互いに次の会話へのつなぎに悩んでいるし。<br /><br />そんな中会話を推し進めるのはいつもしぃの仕事だった。<br /><br />(*ﾟーﾟ)「でも急よね？　何かあったの？」<br /><br />(　ﾟ∀ﾟ)「ああ、デレがね、みんなが持っているから私も欲しいって言い出して一緒に買いに行った」<br /><br />(*ﾟーﾟ)「へぇ……みんなが持っているから、ね」<br /><br />しぃは何か微笑ましいモノでも見るように笑った。<br />確かに、デレは変わり始めている。<br /><br />あの日以来、本当に少しずつではあるけれど、デレは他のクラスメート達と話すようになって、<br />少しずつ相手に自分を出せるようになって来た。<br /><br />俺がいなくても、誰かと話せるようになった。<br /><br /><br /><br /><br /><br />……なんだか感慨深いものがある。<br /><br />嬉しさ半分、寂しさ半分。<br />成長した娘を見る父親の心境ってのはこういうもんだろうか？<br /><br />そんな俺を見る、ニヤついた笑みのしぃ。<br /><br />(*ﾟーﾟ)「今なら私と付き合えるかしら？」<br /><br />(　ﾟ∀ﾟ)「……アホ抜かせ」<br /><br />……<br /><br /><br />(*ﾟーﾟ)「それでさ、運動会の学年対抗リレー、そっちは誰が出るのよ？」<br /><br />そっちが本題だったようだ。<br />しかし、それくらいちょっと先生に聞いたり何なりすればすぐに分かることだ。<br /><br />と、いうことはすでにある程度の予測が付いていて、俺に聞きに来たのだろう。<br /><br />勿体付ける様子もなく、俺は即答していた。<br /><br /><br /><br /><br /><br />(　ﾟ∀ﾟ)「俺だ、VIP中のはぐれメタルと呼ばれていた俺を甘く見るんじゃないぞ」<br /><br />(*ﾟーﾟ)「はぐれメタルって柄でもないでしょうに」<br /><br />(　ﾟ∀ﾟ)「安心しろ、ファミコン版のドラクエ２仕様だからな」<br /><br />(*ﾟーﾟ)「なるほど、ＨＰが四十くらいあるのよね。それでいて経験値が千ちょっととかいうアレ」<br /><br />(　ﾟ∀ﾟ)「ああ、そうだな。ちなみに言っておくが、デレはＦＦ７でいうところのイン＆ヤンだな」<br /><br />(*ﾟーﾟ)「攻撃動作が異常に長いアレよね」<br /><br />なんでそんな詳しいんだお前は。<br /><br />まぁ、自慢ではないが俺は運動は出来るほうである。<br />その分勉強は人並み以下なのだけれども。<br /><br />それの逆を行っているのがデレ。<br />勉強はとても出来るけど、正直運動神経は皆無に等しい。<br /><br /><br /><br /><br /><br />ん、そういや、運動と言えば……。<br /><br />(　ﾟ∀ﾟ)「お前はどうなんだよ」<br /><br />(*ﾟーﾟ)「勿論私も出るわよ、私だってVIP二中の赤い彗星と呼ばれた女よ」<br /><br />(　ﾟ∀ﾟ)「さいですか」<br /><br />(*ﾟーﾟ)「さいなのです」<br /><br />そっか、やっぱり運動出来たんだなしぃって。<br />勉強も出来るらしいし、何気に完璧超人じゃねえか。<br /><br />何はともあれ、これで俺と彼女は同じチームのメンバーということになるわけだ。<br /><br />彼女はそのまま手を差し伸べて俺に握手を求めた……と思ったら、その手には何故かトランプ。<br /><br />(*ﾟーﾟ)「やっぱり、こういう上下関係はしっかりしないとねって私は思うのよ」<br /><br />(　ﾟ∀ﾟ)「……勝負は？」<br /><br />(*ﾟーﾟ)「ブラックジャックの一本勝負。負けたら一日語尾に『にゃんぴー☆』と付ける」<br /><br />(　ﾟ∀ﾟ)「ＯＫ」<br /><br />……<br /><br />…<br /><br /><br /><br /><br /><br />しばらく経って、どこかに行っていたらしいデレが戻ってくる。<br /><br />彼女は少し慌てた様子で、それでいてどこか喜んでいるような表情で俺たちの所まで走って来ていた。<br />いったい何をそんなに慌てているのだろう？<br /><br />ζ(ﾟーﾟ*ζ「今回の学年対抗リレーにジョルジュとしぃが出るの！？　凄いね！」<br /><br />(*ﾟーﾟ)「……デレ、それはもう時代遅れな話題よ。ちょっと前に終了しちゃったにゃんぴー☆」<br /><br />ζ(ﾟーﾟ*ζ「……はい？」<br /><br />ちなみにしぃは三枚連続で絵札を引き当てて敗北した。<br />二枚の時点で止めておけばいいものの、無用な勝負心は敗北を誘うということが分からないらしい。<br /><br />それを鼻で笑っている俺は、そのままデレに言った。<br /><br />(　ﾟ∀ﾟ)「でも恥ずかしいからあまりデカイ声援しないでよにゃんぴー☆」<br /><br />ζ(ﾟーﾟ*；ζ 「えっ、えええええええええええええええええええ！？」<br /><br />人の事を笑えないんだけどね。<br /><br /><br /><br /><br /><br />※<br /><br />運動会当日。<br />学年対抗リレーの俺は第一走者だった。<br /><br />周りから聞こえてくる声援に比例して鳴り響く心臓の高鳴り、流石にこういう場面では俺も緊張してしまう。<br /><br />しかし、今の心臓は緊張とは違う原因で高鳴っているようにも感じられた。<br />それは、そう、身体が何かを急かしているようにも感じられた。<br /><br />まぁ、しばらくはどうせ記憶の通りに身体が勝手に動いてくれるのだ。<br />ならば俺はこの異常について考えるのに集中していれば良い。<br /><br />そう思った瞬間、スタートのピストルが鳴り響いた。<br /><br />一斉に鼓膜を揺らす足音。俺の視界の中に前を走る他の学年の走者が見える。<br /><br />あれ？<br /><br />俺、今、走っていない？<br /><br />そこでようやく気づいたのだ。<br />今この身体は自分の意思で動かすことが出来るということに。<br /><br />(　ﾟ∀ﾟ)「……ああ、そうか」<br /><br />そうだったそうだった、前に俺自身が理解していたことじゃないか。<br /><br /><br /><br /><br /><br />――――取り戻すべき記憶に、俺自身が気づかなければならない。<br />　<br />自らの意思で、記憶を取り戻すために、俺自身が走り出さなければならないと。<br /><br />他の走者とは大分遅れて、俺はスタートした。<br />身体の調子は、今までにないくらいの最高潮だった。<br /><br />軽い、軽すぎる。<br /><br />この調子ならばスタートの出遅れくらいは、大したことのないハンデだ。<br />あまりの速さに、視界がブレ始める。<br /><br />速さのため？　違う、それは違う。<br />俺の視界の端にはまだ見ぬ記憶が見え隠れしているじゃないか、これもまた走馬灯だ。<br /><br />俺が走馬灯の中を駆け巡り、生死をさまよう『今』に近づいている、何よりの証拠。<br /><br />走れ、走れ。<br /><br />そしてその手に握り締めているバトンを、次の走者に渡すのだ。<br /><br />それが、今の俺に課せられた役目なのだから。<br /><br /><br /><br /><br /><br />(　ﾟ∀ﾟ)「はぁ、ハァ――――ッ！」<br /><br />走れば走るほど、呼吸が荒くなって、苦しくなって来る。<br />走れば走るほど、全身が燃えているかのように熱くなる。<br />走れば走るほど、身体の中の内臓が冷たくなって来る。<br />走れば走るほど、視界が明滅していく。<br /><br />だけど、止まれない。<br />止まることなんて出来るわけがない。<br />こんなに楽しかった日常を、止めることなんて今の俺には考えられない。<br /><br />一際大きな歓声が響き渡る。<br />どうやら、いつの間にか他の走者を抜いていたらしく、俺の目には他の学年の待機中の走者。<br /><br />そしてスタンバイしているウチの学年の走者がいた。<br /><br />第二走者、しぃ。<br /><br />……コイツに渡すのか。まぁ、一番適役ではあるよな。<br /><br />(　ﾟ∀ﾟ)「しぃ！！」<br /><br />(*ﾟーﾟ)「オッケー！」<br /><br />彼女は笑みを浮かべながら、俺からのバトンを受け取ってくれた。<br /><br />そしてそのまま走り出す。<br /><br /><br /><br /><br /><br /><br />ζ(ﾟーﾟ*ζ 「しぃ――――ッ！　頑張れ――――ッ！！」<br /><br /><br />声援が聞こえた。<br />一際大きな声だ。<br /><br />周りの応援団とかが呆気に取られて一瞬応援を停止させてしまうほどに。<br /><br />ばーか、あまり大きな声で応援するなって、言ったじゃないか。<br />俺が言うことを完全に無視して、自分のやりたいことをしっかりと貫き通して……一人で、頑張ったじゃねえか。<br /><br />うん、もう大丈夫だ。<br /><br />そろそろ俺も季節外れの海に向かわなければいけない。<br /><br /><br />……<br /><br />…<br /><br /><br /><br /><br /><br />※<br /><br />そして、俺は『今』へ戻る。<br />残り少ない時間で、すべきことを為すために。<br /><br />今まで俺が旅してきた過去の日常は、多分、一瞬にも満たない短い時間の出来事。<br />頭の中で起きた、夢のような出来事だ。<br /><br />だけど、俺はそれでしっかりと記憶を取り戻した。<br />そして、最後に得る記憶は、もっとも最初に近い記憶。<br /><br />一人の小さな女の子が泣いていた。<br /><br />両親を失った悲しみに耐え切れずに、一人でずっとずっと泣いていた。<br /><br />傍に一人の小さな男の子がいた。<br /><br />彼は、その女の子に何をして良いか分からずに、ただ彼女の傍にずっとずっと立っていた。<br />　<br />俺は――――確か、この時に誓ったんだと思う。<br /><br />今この子は一人になってしまったから、俺がこの子の傍に居てあげようって、自分自身に約束したのだ。<br /><br />(　 ∀ )「そっか……。あれは、俺自身との、約束、だったのか」<br /><br />視界は暗転する。<br />けれど脳裏には、ゴールラインに立って、バトンを持っている俺の姿があった。<br /><br /><br /><br /><br /><br />(*；ー；)「ねぇ！　ジョルジュ！　ちょっとしっかりしなさいよ！　ねぇ！　ねぇってば！」<br /><br />声で、目覚めた。<br />全身に走るは死ぬほどに激しい痛覚。<br />その身体は血の海の中に沈んでいるってことに、今初めて俺は気づいた。<br /><br />……全部思い出した。<br /><br />俺達三人は季節外れの海へ行ったんだ。<br />名目は『リレー優勝記念』だったと思う。<br /><br />その途中でデレを置いて、しぃと飲み物を買いに行って、横断歩道を渡っていたら車が突っ込んできた。<br /><br />俺は無我夢中でしぃを押し出して、轢かれた。<br />その衝撃で、記憶を失っていたらしい。<br /><br />つまるところ、俺を揺さぶって声をかけてくれてるのは一緒にいた、しぃだったのだ。<br /><br />彼女は初めて見せるような、泣き顔で必死に俺に向けて怒鳴る。<br /><br />だけど、その顔は今の俺の視界には上手く捉えられないし、声を聞き取るので精一杯で、言葉を返すことも出来ない。<br /><br /><br /><br /><br /><br />(*；ー；)「死なないでよ！　デレとずっと一緒にいるんでしょ！？　そう言ったわよね！」<br /><br />うん、そうだ。<br />それが俺の役割だ、だからこそ俺は失った記憶を取り戻したのだから。<br /><br />……やらなきゃ、最後の役目を果たさなきゃ。<br /><br /><br />全身は貫かれるように痛いけど、腕や足は自分の物ではないように動かないけれど。<br />心臓があり得ないスピードで鳴っているけど、冷たくて冷たくて今にも死んでしまいそうだけど。<br />死にたくなくて死にたくなくて泣きたいけど、コイツらと別れることがとてもつもなく辛いけれど。<br /><br />それでも。<br /><br />自分との約束だから、役目は果たさないと。<br /><br /><br /><br /><br /><br />(　 ∀ )「……ぐ」<br /><br />(*；ー；)「ジョルジュ！？　ねぇ、大丈夫よね！　絶対に、絶対にいなくなったりしないわよね！？」<br /><br />右手を、動かす。<br />一ミリ動くごとに、自分の中の大切な何かが千切れるようなブツンブツンという音が鳴るけれど、気にしない。<br />鳴る毎に身体の機能が見るからに減っていくけれど、もうどうでも良い。<br /><br />バトンを――――彼女の目の前に差し出す。<br /><br />俺が握り締めていたモノは、携帯電話だった。<br />デレと一緒に買った、デレとお揃いの携帯電話。<br /><br />これがバトン代わりか、そう考えると何か面白いなぁ、なんて考えてしまう。<br /><br />今、しぃがどんな表情をしているかも分からない。<br /><br />笑ってはいないのだろう。<br /><br />出来れば、笑っていて欲しいのだけど。<br /><br />(*；ー；)「何……？　これがどうしたのよ？　ねぇ、何か言ってよ！　それじゃないと何も分からないよ！」<br /><br /><br />(　 ∀ )「譲る……から」<br /><br /><br /><br /><br /><br />(*；ー；)「……え？」<br /><br />言葉は、思った以上にスルスルと口から出た。<br />もしかしたら俺がそう思い込んでいるだけかもしれないけど、それでも良い。<br /><br />このバトンを次の走者に渡せれば、俺はそれで良い。<br /><br />(　ﾟ∀ﾟ)「デレと一緒に居る役目……お前、欲しいって言ってたろ？<br />　　　　　……お前に、任せるから」<br /><br />(*；ー；)「……！」<br /><br />(　ﾟ∀ﾟ)「頼む……これだけはちゃんとしないと、俺、死んでもまた出てきちゃうかもしれないから」<br /><br />冗談めかして笑ってみせる、つもりだったけど、表情は上手く動かない。<br />しぃは顔を俯かせて、俺の手を携帯電話ごと両手で包み込んだ。<br /><br />それは俺の意図を察してくれたのだろうか？<br />それとも、ただそうしてくれているだけなのだろうか？<br /><br />どちらにせよ……嬉しい。ありがとう。<br /><br /><br /><br /><br /><br />彼女は、喉からどうにか搾り出したような声で、言う。<br /><br />(*ﾟーﾟ)「……そんなの、私はずっと一緒に受け持っていると思ってたのよ」<br /><br />(　ﾟ∀ﾟ)「……え？」<br /><br />(*ﾟーﾟ)「デレと一緒に居る役目は、私とあなたで一緒に受け持っていられるって思ってたの。<br />　　　　 知らなかった？」<br /><br />一瞬晴れた視界で見れば彼女の顔は、笑顔だった。<br />涙を堪えるような無理矢理と笑顔だったけれども、それでも胸に染み渡るような素敵な笑顔。<br /><br />……そっか、しぃは、いつものように別れようとしてくれているのか。<br /><br />じゃあ、俺もいつものように答えないと。<br /><br />(　ﾟ∀ﾟ)「……さい、ですか」<br /><br />(*；ー；)「さいなの、です」<br /><br />しぃのその言葉を最後に、俺の視界が沈む。<br /><br />暗闇に沈んでいく。<br /><br /><br /><br /><br /><br />落ちていく最中に見えるは、走馬灯とは逆の、デレとしぃの未来の幻想だった。<br /><br />ああ、ちゃんと笑えてるか。<br />すぐには無理でも、いつか笑える日は必ず来るみたいだ。<br /><br />そして、最期に流れるは真の走馬灯。<br /><br />それはとても楽しくて、とても悲しくて、とても辛くて、とても面白くて、とても愉快で、<br /><br />――――とても大切な思い出。<br /><br />誰かに譲ることなんて考えられない想いと、何よりも叶えたかった願いが込められた思い出。<br /><br />うん、最後に確認できて良かった。<br /><br /><br />(　 ∀ )「やっぱり俺は……幸せだったな……」<br /><br /><br /><br /><br /><br /><br />――――…<br /><br /><br />俺の視線の先には、美しい衣装を纏った花嫁の姿があった。<br /><br />本当に幸せそうに、皆から祝福され頬を赤く染めている。<br /><br />「幸せになれよ。俺の分までさ」<br /><br />そう、呟く。<br />だが、言葉は届かない。<br /><br />わかっていても、言わせてくれよ。<br />これを言ったら、俺もちゃんと逝けるからさ。<br /><br /><br /><br />「大好きだ」<br /><br /><br />花嫁が、はっとしたように俺の方を見る。<br /><br />そこには、立派な向日葵が空を見上げていた。<br /><br /><br /><br /><br />おしまい<br /><br /> ]]>
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<dc:subject>未分類</dc:subject>
<dc:date>2009-05-30T16:20:28+09:00</dc:date>
<dc:creator>ＲＡＩＣＥＳ</dc:creator>
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<title>バトン　その２</title>
<description> (*ﾟーﾟ)「じゃあさ、私と友達になってよ」(　ﾟ∀ﾟ)「……あ？」(*ﾟーﾟ)「と・も・だ・ち。あれだよ、人差し指をお互いにつき合わせて認識するヤツ」(；ﾟ∀ﾟ)「それはどこぞの宇宙人限定だと思うが……」告白とかされたのは初めてだが、フラれた後に友達になろうなんて普通言うもんだろうか？漫画とかドラマとかではそんな展開一度も見たことはないのだけれども。しかし、彼女の笑顔に嘘はなければ裏もあるように見えない。この後の行動は
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<![CDATA[ (*ﾟーﾟ)「じゃあさ、私と友達になってよ」<br /><br />(　ﾟ∀ﾟ)「……あ？」<br /><br />(*ﾟーﾟ)「と・も・だ・ち。あれだよ、人差し指をお互いにつき合わせて認識するヤツ」<br /><br />(；ﾟ∀ﾟ)「それはどこぞの宇宙人限定だと思うが……」<br /><br />告白とかされたのは初めてだが、フラれた後に友達になろうなんて普通言うもんだろうか？<br />漫画とかドラマとかではそんな展開一度も見たことはないのだけれども。<br /><br />しかし、彼女の笑顔に嘘はなければ裏もあるように見えない。<br /><br />この後の行動はすでに決まっている出来事であり、俺がどうこうするわけじゃないけど。<br />別に相手から友達になろうと言われているのならばそれを断る理由はないはずだ。<br /><br />そして、この笑顔を拒絶する理由だって、だがして見つかるもんじゃない。<br /><br />ふと、彼女から手が差し伸べられていることに気づく。<br />良いならば握手をしようということなのだろう。<br /><br />何をどこまで俺が考えているかは理解出来ない。<br /><br />けれど、俺の身体はその手を取っていた。<br /><br /><br /><br /><br /><br />(*ﾟーﾟ)「ん、じゃあこれで私とジョルジュくんはお友達ということね」<br /><br />(　ﾟ∀ﾟ)「……というか、俺アンタの名前知らないんだが」<br /><br />(*ﾟーﾟ)「あれ？　言ってなかったかしら？」<br /><br />言ってない。<br />聞いてない方もどうかと思うが。<br /><br />彼女は俺と握った手をそのままぶんぶん振るいながら、笑顔で俺に名前を告げた。<br /><br />(*ﾟーﾟ)「私の名前はしぃ。これから、よろしくね」<br /><br /><br /><br /><br /><br />※<br /><br /><br />しぃは、本当にデレとは正反対なタイプだった。<br /><br />これは友人になった後に色々聞いたことなのだが<br />彼女のクラスでは女子を纏めているリーダー的存在らしく、男子からの人気も結構高い。<br />知らない人は殆どいないくらいの有名人らしい。<br /><br />俺は知らなかったみたいだけど。<br /><br />しかし、俺の相棒の方は知っていたそうで、俺と友人になった時は物凄い驚いてしばらく俺の背中で呆然としていたのであった……。<br />ちなみに、本人の目の前で。<br /><br />(*ﾟーﾟ)「……割と傷つくわね」<br /><br />(；ﾟ∀ﾟ)「うん、素直にゴメン」<br /><br />とは言え、会わせて欲しいと言ったのはコイツからである。<br /><br />こちらが謝らなくてはいけない筋はないのだが、多分この状況だったら謝ってしまうだろう。<br /><br /><br /><br /><br /><br />ζ(ﾟーﾟ*ζ「……」<br /><br />それにしても、デレの人見知りはひどいものだった。<br />相手をちらちら見ようとしているのだけど、自ら近づこうとする意思はまるで見られない。<br /><br />これでは仲良くなんてなりようがない。<br /><br />俺がフォローすべきなのだろうか？<br />ここでフォローしていいのだろうか？<br /><br />自分が考えたところで、ここでの行動はすでに決定している。<br />だから悩んでも意味がないのだけれど、それでも俺は悩んでいた。<br /><br />先ほど取り戻した記憶が、そうさせていた。<br /><br />誰も行動を起こさない一瞬。<br />初めて動いたのは――――しぃだった。<br /><br />彼女は俺に見せたような笑顔で彼女に近づいていくと、俺の時と同じように、手を出した。<br /><br />(*ﾟーﾟ)「初めまして、デレさん」<br /><br />ζ(ﾟーﾟ*ζ「……」<br /><br />(*ﾟーﾟ)「私ね、あなたと友達になりたいの。だからジョルジュくんに紹介してもらったのよ」<br /><br />ζ(ﾟーﾟ*ζ「…………」<br /><br /><br /><br /><br /><br />(*ﾟーﾟ)「だからお願い、私と友達になってくれないかな？」<br /><br />邪気のない、しぃの微笑み。<br />そこに強制はないし、また彼女も嫌ならば仕方がないと思っていることだろう。<br /><br />どちらにせよその選択は自らの意思で行わなければいけない。<br />だから俺は彼女から助けの視線を向けられても徹底的に無視することにしていた。<br /><br />だけどさ。<br /><br />この笑顔の傍にいたくないなんて思うヤツが、いるとは俺は思えない。<br /><br />ζ(ﾟーﾟ*ζ「……うん。わっ、私も、友達になりたいよ」<br /><br />(*ﾟーﾟ)「よし、これで私とあなたは友達ね」<br /><br />彼女は、手を取った。<br /><br />自ら意思でちゃんとその手を取ったのだ。<br /><br /><br />　『これで、ようやくスタートラインに立った』<br /><br /><br /><br /><br /><br />そんな想いが、シンクロする。<br /><br />同時に流れ込んでくる記憶。<br />次に流れてきたのはかなり途切れ途切れではあるが、彼女との、『しぃとの思い出』だった。<br /><br />彼女だけじゃなくて、そこにはデレもいる。俺たち三人の記憶だ。<br /><br />何となく思うけれど、これはきっと『繋がり』だ。<br /><br />本当に思い出さなければいけない記憶へと向かうために必要な、記憶の架け橋。<br /><br />……なんか色々と思い出してしまった。<br /><br />これから俺とデレとしぃはとても仲良くなる。<br />親友同士といっても差し支えないほどに。<br /><br />今思い出した記憶に、核心は入ってないけれども、それは楽しすぎた日常の記憶。<br /><br />死にたくないと、思わせてしまうような記憶だ。<br />けど、それ以上に。<br /><br />(　ﾟ∀ﾟ)「思い出せない方が良いなんて、思えるわけないよな。<br />　　　　　こんな楽しかったのに」<br /><br />世界が、崩壊する。<br /><br />さあ、取り戻しに行かなければならない。<br />忘れたくない記憶じゃないくて、思い出さなければいけない記憶を。<br /><br /><br /><br /><br /><br />※<br /><br /><br />ζ(ﾟーﾟ*ζ「こっ、告白されちゃったの！」<br /><br />目覚めてから最初の発言は驚くべき仰天発言だった。<br /><br />いかんいかん、驚くと仰天はほぼ被っているな。<br />ここは驚くべき爆弾発言だった、に言い換えるべきある。<br /><br />とかそんなことはどうでも良いっつーの。えっと、それでなんだっけ？<br /><br />(*ﾟーﾟ)「えっと、ごめんデレ。もう一度言ってくれるかしら？」<br /><br />と、一緒に弁当を食べているらしいしぃが、ウインナーを食べようとしてる状態のまま口を開いていた。<br /><br />その言葉に俺も多少は冷静になり（慌てたところで喋れないし）周りを確認する。<br />どうにも昼休みらしく、俺とデレとしぃの三人で固まって弁当を食べている。<br /><br />そして真っ赤になっているデレ。<br /><br /><br /><br /><br /><br />彼女は小さくなりながら、もう一度同じ言葉を吐いた。<br /><br />ζ(ﾟーﾟ*ζ「……だから、告白されたの」<br /><br />二回も言われれば流石に理解は出来る。<br />理解出来たといっても、冷静な判断が下せるとは限らない。<br /><br />(；ﾟ∀ﾟ)(*；ﾟーﾟ)「なっ、なんだってぇぇぇぇぇぇぇぇぇえええええ！」<br /><br />どこぞの調査隊のような声を上げる馬鹿二人。<br /><br /><br /><br /><br /><br />(*ﾟーﾟ)「なるほど、いつの間にかデレも罪を告白されるほどに徳を得たのか」<br /><br />ζ(ﾟーﾟ*ζ「違うよ！　そもそも私キリスト教じゃないし！」<br /><br />(*ﾟーﾟ)「うん、分かってるわよ。良かったわねデレ、今日はお赤飯炊かないとっ！」<br /><br />ζ(ﾟーﾟ*ζ「うわーん！　こっちのボケはどう突っ込めばいいかも分からないよー！」<br /><br />しばらくして、冗談を返せるくらいの余裕が出来たらしい。<br />……まぁ、冷静に考えてみれば告白されたってのもおかしい話ではない。<br /><br />しぃと付き合うようになって、デレは『人前で』話し、笑うようになった。<br /><br />それはしぃがやたら目立つため、隠れて会話をするってことが難しくなったからなのだが、まぁ結果オーライだろう。<br /><br />そのため、多少男子にも『陰気な女の子』から『内気な可愛い女の子』という種別で見られるようになったのだ。<br />まぁ、その激しい人見知りのせいで告白するヤツは今までいなかったけど。<br /><br /><br /><br /><br /><br />ζ(ﾟーﾟ*ζ「そっ、それでどうしたら良いかなって皆に聞きたくて」<br /><br />(*ﾟーﾟ)「ふーん……ねぇねぇジョルジュ。どうすれば良いと思う？　だってさ」<br /><br />何か妙にニヤニヤした表情でこちらに振ってくるしぃ。<br />それに釣られて必死な表情でこちらを見つめるデレ。<br /><br />こちらに答えを求めているのか。<br /><br />ただ、返せる言葉は一つしかないだろう。<br />間違いなく、ここは守ってやる状況ではない。<br /><br />(　ﾟ∀ﾟ)「そんなん俺が決めることじゃねえよ。そういうのはデレ自身が決めることだ。<br />　　　　　付き合いたければ付き合えばいいし、付き合いたくなければ付き合わなければいい。<br />　　　　　そうじゃないと相手にも失礼だろうよ」<br /><br />ζ(ﾟーﾟ*ζ「……そっ、そうだね」<br /><br />(*ﾟーﾟ)「……」<br /><br />何で非難染みた視線を向けるんだ、しぃ。<br /><br />その視線は俺にとって居心地の悪いモノだった。<br />今の俺でそうなのだから、当時の俺にとっては耐え難いものなのだろう。<br /><br />その後は、どこか重苦しい雰囲気の中、食事が進んでいった。<br /><br /><br /><br /><br /><br />※<br /><br /><br />(*ﾟーﾟ)「あんな言い方して、良かったの？」<br /><br />放課後。<br />デレは告白の返事をすると先に教室を出て行き、俺は日直の仕事をしていたらしぃが来て、そして開口一番にそう言った。<br /><br />何のことかと言えば、間違いなくそれはアイツのことなんだろう。<br /><br />俺は軽くため息をつきながら、彼女に答えを返す。<br /><br />(　ﾟ∀ﾟ)「他に何を言えっていうんだ、悪いが俺はあれがベストの解答だったと思ってる」<br /><br />(*ﾟーﾟ)「……うん、私もそれは同意。でもそれは、気持ちを無視して、の結果よ」<br /><br />(　ﾟ∀ﾟ)「気持ち、ね」<br /><br />誰の気持ちのことだろう。やはりデレの気持ちだろうか。<br /><br />それとも、俺の気持ちか。<br /><br />あの時の俺がどういう気持ちでああ言ったかは正確には定かではない。<br />少なくとも、見ていた俺と同じような気持ちではなかったのだろう。<br /><br />だけど、同じ俺だから、何となく理解は出来る。<br /><br /><br /><br /><br /><br />――――期待。<br /><br />これをきっかけに彼女が更に大きく成長してくれるのではないかという、期待。<br /><br />どんな切なさよりも、どんな想いよりも、俺の中ではそんな気持ちがもっとも大きかったんだと思う。<br /><br />(　ﾟ∀ﾟ)「俺はさ、アイツと一緒にいるだけで良いんだ。アイツの成長を見守れれば良いんだ」<br /><br />(*ﾟーﾟ)「それは……恋心かしら？」<br /><br />(　ﾟ∀ﾟ)「違うよ、使命感だな。アイツを大切に思っていたヤツとの、約束だから」<br /><br />(*ﾟーﾟ)「…………デレの、両親？」<br /><br />(　ﾟ∀ﾟ)「それも違う。ぶっちゃけ約束した相手は覚えてないんだ」<br /><br />約束の相手は、どうやら記憶を喪失する前に忘れてしまっていたらしい。<br />では、思い出しようがない。<br /><br />アイツの両親は、俺たちがまだ小学生になる前に亡くなっていた。<br />だから、そんな約束していてもおかしくはないかもしれない。<br /><br />だが、俺がデレと親しくなったのはその両親が死んだ後である。<br /><br />約束した相手も分からない。<br />だけど、それだけは守っていかなくてはならない、大切な役目。<br /><br /><br /><br /><br /><br />しぃはそこまで聞いて諦めたようにため息をついた後、いたずらっ子のような笑みを浮かべて言い放つ。<br /><br />(*ﾟーﾟ)「……何か格好良いね、その役目私にくれない？」<br /><br />(　ﾟ∀ﾟ)「残念だけど、この役目だけは譲れないんだわ、これが」<br /><br />(*ﾟーﾟ)「なるほど、それは至極残念」<br /><br />全く残念じゃなさそうな声で言いやがるしぃ。<br />夕焼けに照れされた笑顔を見ていて、思わず俺は見とれてしまう。<br /><br />その時、俺はあまり興味なさそうな口ぶりで、彼女に質問を放っていた。<br /><br />(　ﾟ∀ﾟ)「あのさ、聞いちまうけど……俺に告白したのって、俺とデレ、どっちが目的だったんだ？」<br /><br />(*ﾟーﾟ)「……両方かな」<br /><br />(　ﾟ∀ﾟ)「さいですか」<br /><br />(*ﾟーﾟ)「さいなのです」<br /><br /><br /><br /><br /><br />――――…<br /><br />しばらく日時が経って、デレが告白された相手と付き合い始めたということを聞いた。<br /><br />相手のことは知らなかったし、無理に知る気もなかった。<br />デレから紹介受けるくらいになればいいな、って思ってしまうくらいだ。<br /><br />とはいえ、先のことは覚えてないけど、付き合い続けるならば一度は会っておかないといけない。<br />役目を譲ることになるかもしれないから。<br /><br />しぃは良くデレの相談に乗っているらしい。<br /><br />デートコースとか、恋人ってどういうことをすればいいかとか、そんな相談。<br />いかにも年頃の女の子らしいなぁ、と思いつつもあのデレがそんな話をする日が来るなんて予想もしてなかった。<br />何か、感慨深いモノを感じてしまう。<br /><br />そんなことを話しているデレは、楽しそうだ。<br />しかし、彼氏と二人きりの時のデレはその笑顔を見せているのかが、不安になった。<br /><br />――…<br /><br /><br /><br /><br /><br />それからまたしばらく経った、とある休日の雨の日。<br /><br />家で惰眠を貪っている俺の家のインターホンが鳴り響いた。<br />しばらく俺はそのままにしていたが、今日は家には両親がいないということに気づいたらしく、慌てて玄関に向かう。<br /><br />ドアの先には、全身を雨で濡らしたデレが立っていた。<br /><br />(　ﾟ∀ﾟ)「……デレ！？　お前傘も差さずに何やってんだ！？　トトロかお前は！？」<br /><br />状況を理解出来ずワケの分からんボケをしている俺。<br />ってかトトロは傘を差していたような気がする。<br /><br />しかし、そのボケにツッコミを返すどころか、何も言わないデレ。<br />俺が顔を覗き見ると、そこには表情はなく、涙と雨がごっちゃになっていて、泣いているのかも分からない状況だった。<br /><br />何か、あったのか。<br /><br />(　ﾟ∀ﾟ)「……とりあえず上がれ、このままじゃ風邪引くから、どうにかしよう」<br /><br />そう言うと、デレは小さく頷いた。<br /><br />とりあえず彼女にそのまま風呂に入るように指示を出して、何か着替えを探す。<br />俺が行動している中、思考を巡らせる。<br />いったい何が起きたのだろうか、と。<br /><br /><br /><br /><br /><br />考えられるのは……やはりあの彼氏だろうか？<br /><br />ここからはあまり想像はしたくないが、そういうことが起きてしまったのだろうか？<br /><br />だとすれば、あの時の俺の判断は大いに間違っていたということになってしまう。<br />まぁ、何にせよ、デレ自身から聞かなければ本当のことは分からない。<br /><br />彼女が風呂から出るまで、あまり時間はかからないはずなのに、ひどく長く感じた。<br /><br /><br /><br />　結論から言えば、俺が予想していたような、最悪ではなかった。<br />　ただ単純に、彼氏と別れてしまったというだけだった。<br />　どうして？<br />　そんな疑問だけが頭に集中する。<br /><br /><br /><br /><br /><br />ζ(ﾟーﾟ*ζ「……一緒にいて、楽しかったよ。すごい楽しかったんだよ、彼と過ごした時間は」<br /><br />(　ﾟ∀ﾟ)「そっか」<br /><br />ζ(ﾟーﾟ*ζ「でも私は、あの人のことを好きじゃ、なかったんだ」<br /><br />(　ﾟ∀ﾟ)「……」<br /><br />ζ(ﾟーﾟ*ζ「勿論、友達としては好きだったよ？　けど、それ以上の想いは見つけられなかったよ。<br />　　　　　だから彼がそれ以上を望んだ時、私は応じることが出来なかったの」<br /><br />(　ﾟ∀ﾟ)「……」<br /><br />ζ(ﾟーﾟ*ζ「私は正直に言って、彼もそれを受け入れた。だから、別れたの」<br /><br />(　ﾟ∀ﾟ)「……そっか」<br /><br />最後の言葉は飛躍していたが、何となく理解出来る。<br /><br />相手から友達以上の好意はないと言われれば、恋人の関係を継続しているのは辛いだろう。<br />それは人それぞれだ、それで別れたって彼を攻めることは出来ないし、デレも攻めることは出来ない。<br /><br />そして、また。<br /><br />その後友人としての関係を継続し続けていられる人達ばかりじゃあ、ない。<br /><br /><br /><br /><br /><br />世の中、しぃみたいなヤツばかりじゃないのだ。<br />フラれてしまえば、相手と会いたくなくなる気持ちも分かる。<br /><br />ζ(；ー；*ζ「人と別れるのって、辛いね」<br /><br />(　ﾟ∀ﾟ)「そうだな。それは恋人だけじゃなくて、友達と別れるのも、とても辛いよ」<br /><br />ζ(；ー；*ζ「うん、私はいつもジョルジュと一緒だったから、初めて知った」<br /><br />(　ﾟ∀ﾟ)「そうかもしれないな」<br /><br />ζ(；ー；*ζ「辛いね……本当に辛い」<br /><br />(　ﾟ∀ﾟ)「じゃあ、もう誰かと知り合ったり、近づいたりするのは、やめるか？」<br /><br />それは、<br />我ながらきわどい言葉だと思う。<br /><br />もしも、これをデレが肯定してしまったら、彼女はずっと弱いままになるかもしれない。<br />そんな可能性を秘めている言葉。<br /><br />しばらく、無言の時間が経過する。<br />それはとても短くてとても深い時間、デレは小さな声で、けれどはっきりと言った。<br /><br /><br /><br /><br /><br />ζ(；ー；*ζ「辛いけど……それ以上に楽しかったから」<br /><br />(　ﾟ∀ﾟ)「そうか、それじゃあ、頑張ろうぜ」<br /><br />ζ(；ー；*ζ「……」<br /><br />(　ﾟ∀ﾟ)「まぁ、でも今だけは……とりあえず泣いとけ、そしてまた明日から笑顔で学校だ」<br /><br />ζ(；ー；*ζ「…………うん」<br /><br />彼女は、また泣き始めた。<br />俺がその辺の色男だったりしたら、抱きしめてやったり頭を撫でてあげたり出来るのだろうけど。<br />俺の役割は彼女と一緒にいることだから、それ以上のことは出来ない。<br /><br />ただ、そばに居てやる。<br />彼女が泣き止むまで、ただその傍に居る。<br /><br />……想いはいつの間にか重なっていたらしく、すでにこの世界で自由に動けるようになっていた。<br /><br />思い出したのは今過ごした時間の記憶。ここからは記憶そのものを辿って思い出していくらしい。<br />それじゃあとっとと世界を崩壊させて、先に行こう。<br /><br />ただ、一言だけデレに向けて言わせて欲しい。<br /><br />ただ、一言だけ。<br /><br />(　ﾟ∀ﾟ)「……頑張ったな」<br /> ]]>
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<dc:creator>ＲＡＩＣＥＳ</dc:creator>
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<title>バトン　その１</title>
<description> ζ(ﾟーﾟ*ζ「じょっ、ジョルジュ」誰かの声で、俺は目覚めた。目覚めたというよりは、ワープしたという感じだ。あれほど激しかった痛みは嘘のように消え去っているし、視界もはっきりしている。ここはどうにも教室のようだ、。そして目の前には不安そうにこっちを見つめる一人の少女。長めの髪、小柄な体躯と控えめな凹凸、制服を着てるから多分中学生か高校生なのだろう。けど、まるで小学生のように童顔。瞳は捨てられた子犬のよう
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<![CDATA[ ζ(ﾟーﾟ*ζ「じょっ、ジョルジュ」<br /><br />誰かの声で、俺は目覚めた。<br />目覚めたというよりは、ワープしたという感じだ。<br /><br />あれほど激しかった痛みは嘘のように消え去っているし、視界もはっきりしている。<br />ここはどうにも教室のようだ、。<br />そして目の前には不安そうにこっちを見つめる一人の少女。<br /><br />長めの髪、小柄な体躯と控えめな凹凸、制服を着てるから多分中学生か高校生なのだろう。<br /><br />けど、まるで小学生のように童顔。<br />瞳は捨てられた子犬のように頼りなさ気で、弱気オーラが全身から滲み出ている。<br /><br />あー、えっと、誰だろう、この人。<br /><br /><br /><br /><br /><br />誰だかわからない、そもそも俺は死ぬ寸前だったはずなのに。<br />外でぶっ倒れていたはずなのにどうしてこんなところにいるのだろう。<br /><br />自分自身がはっきりとしない、何かが抜け落ちている感じ。<br />まぁ、抜け落ちているモノは記憶だけれど。<br /><br />(　ﾟ∀ﾟ)「……」<br /><br />ζ(ﾟーﾟ*ζ「ダメだよジョルジュ、ちゃんと授業は聞いてなくちゃ」<br /><br />お前誰だ？<br />そう伝えようと口を動かした。<br /><br />(　ﾟ∀ﾟ)「デレ、授業は寝て聞くもんなんだぜ？」<br /><br />俺は、別の言葉を口に出していた。<br />すらすらと口から流れる言葉、そこまで来てようやく身体が勝手に動いていることに気が付いた。<br /><br />意識もはっきりとしているし、感覚もある、。<br />けれどそれは自分の意思とは関係がない。<br /><br />……どうなっている？<br /><br /><br /><br /><br /><br />ジョルジュ。<br /><br />ここに来る前に聞いた名前。<br />多分それが俺の名前であることには間違いない。<br /><br />それは当てはめたピースのようにしっくりと来るからだ。<br /><br />そして多分この身体も、俺のモノだろう。<br />なんと言うか、ひどく馴染んでいる。<br /><br />けれど、言う事を聞かない。<br /><br />……もしかして、これは俺の走馬灯の中なのではないだろうか？<br /><br />それならば辻褄が合う。<br />それはすでに過去の出来事なのだから、俺には修正が出来ないのだ。<br /><br />まぁ、走馬灯の中に飛ぶ、ってこと自体が非現実的であるが。<br />多分、夢みたいなものだろう。<br /><br />デレ、と俺が呼んだ少女はちょっとだけ怒ったような表情をする。<br /><br />全く怖くないんだけれども。<br /><br /><br /><br /><br />ζ(ﾟーﾟ*ζ「そっ、そんなことないよ。ちゃんと勉強しなきゃ、大変なんだから」<br /><br />(　ﾟ∀ﾟ)「何が大変なんだよ」<br /><br />ζ(ﾟーﾟ*ζ「それはもう……ええっと、とにかく大変なんだよ……将来とか、そういうことが」<br /><br />(　ﾟ∀ﾟ)「いや、大丈夫だよ。お前、俺が言ってるんだぜ？　大丈夫じゃないわけないだろうが」<br /><br />ζ(ﾟーﾟ*ζ「それは……そう、かもしれないけど」<br /><br />おいおい、正しいこと言っているのは俺じゃなくて、お前の方じゃないか。<br /><br />何で、この子は自分を貫こうとしないんだろう？<br /><br />俺の言っていることは支離滅裂だ。<br />俺が言ってるから、なんて何の根拠もない。<br /><br />それなのに彼女は俺の言っていることをあっさりと受け入れようとしていた。<br /><br />俺は間違っているのだから、お前が訂正しなければいけないのに――――。<br /><br />ζ(ﾟーﾟ*ζ「ジョルジュが言うなら、そうなのかな」<br /><br />(　ﾟ∀ﾟ)「そうそう」<br /><br /><br /><br /><br /><br />……。<br /><br />釈然としない。<br />過去の俺はいったい何をやっているのだろうか？<br /><br />もやもやとした気持ちが胸の中に広がった。<br /><br /><br />※<br /><br /><br />しばらく記憶を眺めていて、俺のことが少しずつ分かってきた。<br /><br />この女の子――デレは俺の幼馴染みらしい。<br />そのせいかどこに行くときも後ろからちょこちょことくっついて来る。<br />クラスメートからも色々とからかわれるほどだ。<br /><br />けど、デレには友達が少ない。<br /><br />人見知りが激しいタイプらしく、誰かと話す時はいつも俺の後ろに隠れていて<br />俺が常に間に入って意思疎通をしている感じだ。<br /><br />別段付き合いが悪かったりするわけじゃないので、悪い印象はあまり持たれてないのが救いだけど。<br /><br /><br /><br /><br /><br />とりあえず俺が感じた印象は……弱いな、というモノだった。<br /><br />学校の昼休み。<br />デレはやはり俺の傍で、テレビのＣＭで見る感じの雑誌を読みながらため息を付く。<br /><br />ζ(ﾟーﾟ*ζ「はぁ、何で水着ってこんな高いんだろうね」<br /><br />(　ﾟ∀ﾟ)「明らかに布地の量と値段が反比例してるよな。<br />　　　　　スクール水着でも着れば？」<br /><br />ζ(ﾟーﾟ*ζ「……それはちょっと、それにもう中学の時の水着なんて入らないよ」<br /><br />(　ﾟ∀ﾟ)「嘘つけ。絶対スリーサイズ変化してねえだろ」<br /><br />ζ(ﾟーﾟ*ζ「身長は伸びてるのっ！　身長が変わっても水着は入らなくなるのッ！」<br /><br />(　ﾟ∀ﾟ)「つまり、スリーサイズは変化してないと」<br /><br />ζ(ﾟーﾟ*ζ「……」<br /><br />(　ﾟ∀ﾟ)「……」<br /><br />ζ(ﾟーﾟ；ζ「うっ、海に行きたいな～♪」<br /><br />あっ、話逸らしやがった。<br /><br /><br /><br /><br /><br />(　ﾟ∀ﾟ)「誰の子を？」<br /><br />そして俺も壮絶なボケを返していた。<br /><br />デレは顔を真っ赤に染め上げながら、しばらく口をぱくぱく開閉している。<br />どうにもあまりのセクハラ発言にすぐさま反応しきれないようである。<br />まぁ、この発言に即理解出来るのもアレだとは思うけど。<br /><br />しばらく立って、ようやく喉から声を捻り出す。<br /><br />ζ(ﾟーﾟ*ζ「海、シーだよ、シー！　泳げる方の海に行って遊びたいなっ！　って思ったの！」<br /><br />(　ﾟ∀ﾟ)「海ねえ……俺、あんまり好きじゃないんだよなぁ」<br /><br />ζ(ﾟーﾟ*ζ「えっ、そうだったの？　まぁ、確かにジョルジュと海って行ったことなかったけど」<br /><br />(　ﾟ∀ﾟ)「プールは行ったけどな……だって海って砂の処理面倒だし、目開けにくいし、髪パサパサになるし。<br />　　　　　砂の処理が面倒だし、すげえ磯臭くなるし、着替えとかいちいち場所確保するのも面倒だし……。<br />　　　　　特に砂の処理とか面倒だからさ」<br /><br />ζ(ﾟーﾟ*ζ「砂の処理が三回言うほど嫌なんだね……」<br /><br />素晴らしいほどにやさぐれ者の理屈である。<br />だけど、気持ちはとても分かる、というより俺の想いそのままだ。<br /><br />流石は俺自身というべきなのだろうか。<br /><br /><br /><br /><br /><br />デレは大きくため息をつきながら、諦めの表情と共に言う。<br /><br />ζ(ﾟーﾟ*ζ「でも行きたいなぁ」<br /><br />(　ﾟ∀ﾟ)「嫌だ。そうだな、お前が一人でも頑張れるようになったら行ってやるよ」<br /><br />ζ(ﾟーﾟ*ζ「……いや、今も普通に頑張ってるから！　勉強とか、何でも一人でやってるから！」<br /><br />その反論は、至極当然かもしれない。<br />けれど、多分、俺が言いたいことはそういう意味合いじゃないのだろう。<br /><br />この子はこのままじゃダメだ。<br /><br />もしも今、俺がいなくなったら、学校で孤立してしまう。<br /><br />誰とも話すことも出来ずに、自らの意思も通せずに、常に独りになって、潰れてしまう。<br /><br />それじゃあ、ダメなんだ。<br /><br />俺は思う、彼女には……いや、デレには――――。<br /><br /><br />　『もっと強くなってもらいたい』<br /><br /><br /><br /><br /><br />想いが、重なった。<br /><br />それは今の俺と、この記憶上での俺の考えていることが、ピタリと一致したのだと本能的に理解する。<br />ばらばらになっているジクソーパズルの角を見つけたような、感覚。<br /><br />同時に、頭の中に映像や情報が一気に押し寄せてきた。<br />一瞬くらりとするものの、それはすぐに収まる。<br /><br />これは……記憶？<br /><br />俺の名前は、そうだ、ジョルジュ。<br />そして、デレは小さい頃からずっと一緒だったじゃないか。<br /><br />いつも後ろからくっついて来て、弱気で、いつも俺が守ってあげていたような気がする。<br /><br />そして俺は思っていたんだ、守りながら、もっとデレには強くなって欲しいって、思っていたんだ。<br /><br />後は…………ダメだ、思い出せない。<br /><br /><br /><br /><br /><br />でも、少しだけ記憶を取り戻した。<br />それは『ジョルジュとデレの過去』の記憶。<br /><br />(　ﾟ∀ﾟ)「なんで……忘れてたんだろう」<br /><br />そう、呟いた。<br />呟くことが出来た。<br /><br />それは、本来の記憶には、多分在りえない行動。<br /><br />記憶とは違う行動を行った時点で、その過去の映像は崩壊する。<br />一瞬、テレビの砂嵐のように視界がぶれて、そのまま俺の視界はブラックアウトしてしまう。<br /><br />そして、また意識が飛躍する。<br /><br /><br />……<br /><br />…<br /><br /><br /><br /><br /><br />※<br /><br /><br />(　ﾟ∀ﾟ)「俺を呼び出したのは、君か？<br /><br />今度は外だった。<br />また他の記憶に飛ばされたらしい。<br /><br />そこではまた俺は指一つ動かせないし、声も出すことが出来ない。<br />良く分からないが、まだ記憶を取り戻す必要がある、ということなのだろう。死に際に思い出して何の意味があるのかは不明だが。<br /><br />(*ﾟーﾟ) 「うん、私が呼び出したの」<br /><br />(　ﾟ∀ﾟ)「さいですか」<br /><br />(*ﾟーﾟ)「さいなのです」<br /><br />どうにも他に人がいたらしく、言葉が返ってきた。<br />俺は慌てて意識をそちらに向ける。<br /><br />記憶は巻き戻しが効かない、可能な限り過去の情報を取りこぼすのは避けたいところだ。<br /><br />考えることは、多分後でも出来るだろうから。<br /><br /><br /><br /><br /><br />目の前にはまた女の子がいた。<br />しかし、見た目の印象としてはデレとは対極的。<br /><br />ボーイッシュな短めの髪、身長は多少高めでスタイルも良い。<br />顔立ちは整っているもののどこか意思の強さを感じさせる。<br /><br />……んで、俺は何で呼び出されているんだろうか？<br />周りを見れば、すぐ近くに建物がある。<br /><br />どこかの裏庭のようだ。<br />そして、俺も彼女も制服（デレのと同じものだ）を着ているってことは、また学校か。<br /><br />(*ﾟーﾟ)「……」<br /><br />女の子は涼しげな表情をしている、と言いたいところだがどこか挙動がおかしい。<br />こちらの様子を伺うというか、周りの様子を気にしているというか。<br /><br />しばらくして、彼女は意を決したようにキッと表情を引き締めた言葉を紡いだ。<br /><br /><br /><br /><br /><br />(*ﾟーﾟ)「あのさ、あなたとデレさんって付き合ってるの？」<br /><br />(　ﾟ∀ﾟ)「……は？」<br /><br />(*ﾟーﾟ)「いや、その、だからね。ジョルジュくんとデレさんってのは恋人同士なのかなって聞いたのよ」<br /><br />あー。<br /><br />うん、多分こういう質問は今まで何度もされていたと思う。<br />俺とデレの普段の行いを見てればそう思われるのも、認めたくはないが、納得だった。<br /><br />だからなのだろう。<br />俺の口からはとても言い慣れている言葉が勝手に走り出す。<br /><br />(　ﾟ∀ﾟ)「違う。アイツは幼馴染みであって、それ以上でもそれ以下でもない」<br /><br />(*ﾟーﾟ)「ふーん、本当にそう言って切り返すのね」<br /><br />(　ﾟ∀ﾟ)「……」<br /><br />なんだろう、この人喧嘩売りに来たのだろうか？<br /><br />とか思っていたのだが、どうにもその言葉も自らを冷静だと見せるためのフリらしい。<br />視線はさっきからちょろちょろ動きまくりで、その両手は空気で綾取りをするかの如く、怪しく動いている。<br /><br />……本気で何なんだろう、この人。<br /><br /><br /><br /><br /><br />(*ﾟーﾟ)「えっと、それじゃあ、さ」<br /><br />その言葉を合図に、彼女は感情を隠すのをやめた。<br />顔は真っ赤に染め上がり、両指先を胸の前で合わせている。<br /><br />そんな分かりやすい感情を出されたら、流石の俺もこの先の展開を予想せざるを得ない。<br /><br />(*ﾟーﾟ)「私と――――付き合ってみない？」<br /><br />(　ﾟ∀ﾟ)「……は？」<br /><br />(*ﾟーﾟ)「いやー、ちょっと前から気になってたのよね。でもいつもデレさんと一緒だから声かけにくかったというか。<br />　　　　 何かさり気なく優しいところとかすごい格好良いなー、って前から思ってたり」<br /><br />(　ﾟ∀ﾟ)「……」<br /><br />(*ﾟーﾟ)「……えっと、出来れば反応を頂きたいのですが」<br /><br />(；ﾟ∀ﾟ)「あっ、いや、すまん、あまりに突然の出来事で意識が一瞬飛んでた」<br /><br />その言葉に女の子は不満そうに眉を潜める。<br /><br />これって、告白だよな……。そう自覚して自らの頬が熱くなる。<br />記憶が乏しいから分からないけど、多分これが初めての告白なのではないだろうか？<br /><br />多分そうだ、そうに違いない。<br /><br /><br /><br /><br /><br />胸の内からこみ上げる嬉しさ。<br />多分、今の俺と過去の俺はこの瞬間共感しているだろう。<br /><br />その嬉しさの裏にある、重たい想いすらも。<br /><br />(　ﾟ∀ﾟ)「あー、嬉しいし、断る理由は本当はないんだけど、やっぱり無理だわ」<br /><br />恋人とか、作ってられるような立場では、生憎ない。<br />昔からずっと一緒にいた相棒はあまりにも弱いから、俺が一緒にいてあげなくてはならないから。<br />そして、彼女を俺が強くしてあげなくちゃいけないから。<br /><br />それは、独善かもしれない。でも、それは約束だから。<br /><br />……約束？<br /><br />誰と、こんなことを約束したんだっけ？<br /><br />それを思い出そうと記憶の扉を開けようとする前に、彼女が口を開いた。<br /><br />(*ﾟーﾟ)「あちゃー……やっぱりそうなのね。うん、それじゃあ仕方がないわね」<br /><br />彼女は。<br />予想していたと言わんばかりの口ぶりでそう呟いた。<br /><br />そこに残念そうな表情はない、それどころかむしろ嬉しそうに彼女は微笑んでいた。<br /><br /><br /> ]]>
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<title>バトン　プロローグ</title>
<description> 視界が真っ暗になったり、真っ赤になったりと安定しない。全身は火が着いたかのように熱いのに、身体の中の内臓は氷でもブチ込まれたかのように冷たい。痛覚は嫌なくらいに存在しているのに、指一本動かすことが出来ない。……。あー、なんだろう、コレ。周りの状況を確認しようにも、首を回すことすらままならない。明滅している視界の中、眼球が映し出すのはただ雲ひとつない空しか存在せず、ここがどこであるかすらも理解出来なか
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<![CDATA[ 視界が真っ暗になったり、真っ赤になったりと安定しない。<br />全身は火が着いたかのように熱いのに、身体の中の内臓は氷でもブチ込まれたかのように冷たい。<br /><br />痛覚は嫌なくらいに存在しているのに、指一本動かすことが出来ない。<br /><br />……。<br /><br />あー、なんだろう、コレ。<br /><br />周りの状況を確認しようにも、首を回すことすらままならない。<br /><br />明滅している視界の中、眼球が映し出すのはただ雲ひとつない空しか存在せず、ここがどこであるかすらも理解出来なかった。<br /><br />いや……ちょっと磯臭いから、海かもしれない。<br /><br />意識は全然はっきりとして来ないけれど、少しずつ感覚がはっきりとしてきた。<br /><br />全身が、恐ろしく痛い。<br /><br /><br /><br /><br /><br />あーなんでこうしてるんだろう？<br /><br />何があったんだろう、というか、俺ってなんだったっけ？<br /><br />何も、思い出せない。<br /><br />目の前の空を無秩序に、不規則に、光景が目の前に現れては消えて、現れていく。<br /><br />常識で考えて空にそんな光景が浮かんでるってことはありえないだろう。<br /><br />ああ、もしかしたらこれは走馬灯ってヤツなのかもしれない、死ぬ前に自らの思い出を巡るっていう、アレ。<br /><br />……あれって記憶喪失状態でも適応するんだ。<br /><br />しかし、面白いモノで記憶喪失状態で自らの走馬灯を見たところで、なんだかつまらない映画を見たような気分になってしまう。<br /><br /><br /><br /><br /><br />と、突然大きな振動が起きた。<br /><br />地震か？　と一瞬思ったけれども、どうにも違った。<br /><br />誰かの声が騒がしく鼓膜を叩いているから、誰かが俺のことを揺さぶっているらしい。<br /><br />まぁ、その声は何を言っているか聞き取れないのだけれども。<br /><br />聞き取れないのだけれども。<br /><br />その声を聞いた瞬間、何か、引き金を引いたような気がした。<br /><br />変わり続けていた走馬灯がピタリと一つの光景で停止する。<br /><br />そして、その光景がドンドン拡大して行く。<br /><br />(*；ー；)「…………！」<br /><br />耳に鳴り響く声が、徐々に小さくなっていく。<br /><br />意識が徐々に飛びそうになる。<br /><br />それは意識がなくなる、という意味合いではなく文字通り『どこかへ』飛んで行きそうになるという意味合い。<br /><br />今更、どこに行けっていうんだろうか？<br /><br /><br /><br /><br /><br />声が完全に聞こえなくなってしまう前に、どうしても知っておきたかったことがあった。<br /><br />俺はその声に全力で耳を傾けた。<br /><br />全てがノイズのように聞こえるが、その中でもたった一言だけ聞き取ることが出来た。<br /><br /><br />(*；ー；)「ジョルジュ……！」<br /><br /><br />そっか。<br />それが俺の名前らしい。<br /><br /> ]]>
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<title>再び出会う</title>
<description> 温かくゆるやかな初春の夕暮れ。柔らかい夕陽が障子越しに差し込む和室に、僕はいる。見慣れたはずの障子戸も、押し入れの引き戸も、部屋の隅に寄せられた机も。そして僕が横たわる蒲団も橙色に染め上げられて、水面越しに見るように霞み、揺れる。遠くで、鳥が鳴く。音など聞こえるはずがないのに、そう感じる。薄く開いた障子戸から、微かに潮が香る。臭いなど感じるはずがないのに、そう感じる。僕はこれが夢であることを自覚し
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<![CDATA[ 温かくゆるやかな初春の夕暮れ。<br />柔らかい夕陽が障子越しに差し込む和室に、僕はいる。<br /><br />見慣れたはずの障子戸も、押し入れの引き戸も、部屋の隅に寄せられた机も。<br />そして僕が横たわる蒲団も橙色に染め上げられて、水面越しに見るように霞み、揺れる。<br /><br />遠くで、鳥が鳴く。<br />音など聞こえるはずがないのに、そう感じる。<br /><br />薄く開いた障子戸から、微かに潮が香る。<br />臭いなど感じるはずがないのに、そう感じる。<br /><br />僕はこれが夢であることを自覚しながら、心地良い蒲団の感触に夢の中でなお、まどろむ。<br />そして、嘆息する。<br /><br />(´･ω･`) （ああ――）<br /><br /><br /><br />――何年ぶりだろう、この夢を見るのは。<br /><br /><br /><br /><br /><br />ここは僕の思い出の中の風景。<br />十年以上前に僕がいた、あの海沿いの家。<br />今もこのまま残っているのか、それとも変わり果ててしまっているのか、それすらも分からないけれど。<br /><br />僕は、確かにここにいた。<br />ここには、確かに――<br /><br />無造作に伸ばした手がさらりとした生地の感触をとらえる。<br />少しだけ力を入れて引き寄せると、それは鮮やかな朱の、きめ細かな生地の袖だった。<br /><br />僕は初めてそれに気付いたようにはっと顔を上げ、隣を見る。<br />何度も繰り返したはずなのに、初めて気付いたように。<br /><br />(´･ω･`) （ああ――）<br /><br />初めてのように驚きながら、僕は見る。<br />僕の隣に、僕と同じように横たわる少女を。<br /><br />朱の着物を花弁のように散らして、穏やかな目で僕を見詰め返す、<br />この障子戸の向こうの海のように深い、澄んだひとみを。<br /><br /><br />(*ﾟーﾟ)『――ふふっ』<br /><br />あどけなさの残る顔に、大人びた微笑み。<br /><br />明るい色の蒲団に、つややかな、くろぐろとした髪を流して。<br />少しだけはだけた着物の、しどけなく抜けた襟にも無頓着で。<br /><br />彼女は――僕の頭をそっと引き寄せ、その薄い胸に押し当てる。<br /><br />そして呟く。<br /><br />けれどその呟きは、すぐ耳のそばで発しているはずなのに、なぜか自分には聞こえない。<br />何度も、何度も、繰り返し見ている夢なのに、その言葉は僕自身には届かない。<br /><br />僕は手を伸ばし、そっと彼女の額に触れる。細い髪が、てのひらに絡む。<br /><br />僕も、そっと呟く。<br />自分自身の言葉のはずなのに、やはりその言葉は聞き取れない。<br />けれどその言葉に、彼女はまた微笑む。<br /><br />幾度か言葉を交わして、笑い合って。<br />僕は彼女の身体に身体を預けて、またまどろむ。<br /><br />そして――<br /><br /><br />　<br /><br /><br /><br /><br /><br /><br /><br /><br /><br /><br />　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　－　１　－<br /><br />半開きのカーテンから冬の朝日が差し込んで、僕はゆっくり目を開く。<br />ベッドから身体を起こし、目を擦りながら周囲を見回す。<br /><br />殺風景な部屋の中に、僕は独り。<br /><br />今は夏ではない。<br />ここは海沿いの家ではなく都内のマンションで、窓の向こうにはもちろん海はない。<br /><br />そして僕の隣には、もちろん、誰もいない。<br /><br />(´･ω･`) 「夢と知りせば、なんとやら――か」<br /><br />呟いて、ベッドを降りる。<br />夕べ床に脱ぎ捨てたスーツとワイシャツを、無造作に踏みつけながらキッチンに向かう。<br />テーブルの携帯電話を手に取って開く。<br /><br />午前10時を回っている。<br />不在着信が、６件。<br />全て、勤務先の上司からだ。<br /><br />覚醒しきらない頭でしばし、液晶画面を見る。<br /><br />と、再び着信。<br /><br />規則にはうるさい上司が、頭から湯気を立てながら、握りつぶさんばかりの勢いで受話器を<br />握りしめている様子が余りにも簡単に想像できて、僕は思わず苦笑してしまった。<br /><br /><br />さて、どうしよう。<br /><br />今すぐ取って、相手が口を開く前にとにかく謝ろうか。<br />それとも体調不良だったことにして、午後から出勤しようか。<br />いっそのこと、今日は休ませて貰おうか。<br /><br />……いや。<br /><br />(´･ω･`) 「ダメだ。面倒くさい」<br /><br />数秒の間考えたが、結局そのどれも選ばずに携帯電話を放り投げる。<br />携帯電話はイルミネーションを輝かせながら、純白のシーツに着地した。<br /><br />八分ほど覚醒した頭を抱えながらキッチンに向かい、コーヒーメーカーのスイッチを入れる。<br /><br />こぽこぽと小気味良い音を立てるそれを見詰めながら、僕はまた、夢の内容を思い出している。<br /><br />余りにも遠く掠れてしまった思い出の中で、ただひとつ。<br /><br />鮮やかに記憶に残る赤い着物の袖。<br />そして、僕の耳には届かなかった、交わした言葉。<br /><br /><br />湯気の立つコーヒーカップを片手に、リビングのテーブルで夢を反芻する。<br /><br />昨夜見た夢の内容を覚えているとき、決まって僕はその内容を回想する。<br />それがどんなに荒唐無稽なものであっても、忘れてしまわないよう、何度も繰り返し。<br /><br />それが彼女の夢であるなら、なおさらだ。<br /><br />(´･ω･`)「しかし、久しぶりだな。本当に」<br /><br />久しぶり。<br />その言葉をそっと舌に乗せて、回想とともにその感触を反芻する。<br /><br />ここしばらくは忙しかったのが急に暇になったから、その反動だろうか。<br />女性との付き合いも――もうずいぶん長い間ないから、そのせいだろうか。<br /><br />それとも。<br /><br />(´･ω･`)「未練、かな」<br /><br />未練は、ある。<br /><br />やり残したことが、ひとつだけ。<br /><br />熱いコーヒーを一息に飲み干して、僕はゆっくり立ち上がる。<br /><br />携帯電話はシーツの上で着信音を響かせ続けていたが、しばし忘れることにした。<br /><br /><br />クローゼットを開いて、その奥にしまいこまれた不恰好な木箱を取り出す。<br />埃と湿気よけに、幾重にもかぶせたビニール袋と古新聞を外して、リビングのテーブルの日が当たる場所に<br />そっと置く。<br /><br />それは、僕が実家から家出同然に上京したときの、ただひとつの持ち物。<br />消え入りそうなほどに気恥ずかしく、忘れ去ってしまいたくなるような思いと、それでも捨て切れなかった想い。<br />ずっしりと重いこの木箱には、それが詰まっている。<br /><br />(´･ω･`) 「……何年ぶり、だろう」<br /><br />つぶやいて、ゆっくりと、木箱を開く。<br /><br />僕がまだ若い頃の一時期。<br />すべてを賭けたものが、そこに納められている。<br /><br />どんなに忘れたくても、どうしても忘れられない夢の一部が。<br /><br />いったんは途切れていた携帯電話の着信音が、また激しく自己主張を始める。<br />耳障りな電子音を響かせ続けるそれを仕方なく取り上げ、通話ボタンを押した。<br /><br /><br />僕が遅い朝の挨拶をする前に、上司が低い声で切り出した。<br /><br />(,,ﾟДﾟ)『ゴルァ。ずいぶんお早いお目覚めだな』<br /><br />(´･ω･`)「ええ。申し訳ありません」<br /><br />電話の向こうを想像しながら、僕はゆっくりと答える。<br />申し訳ない、とは、さして思っていないけれど。<br /><br />(#,,ﾟДﾟ)『お前って奴は――』<br /><br />聞き取れないほどに声が低くなる。<br />だから、相手の怒りが爆発するよりも前に先手を打つことにする。<br /><br />(´･ω･`)「急ですみません。休みをください。今日と、明日」<br /><br />予想もしていなかった言葉だろう。<br />僕だって同じだ。<br /><br />今朝、あの夢を見るまでは。<br /><br />けれど、あの夢から目覚めたとき。思い返して「未練」という言葉にたどり着いたとき。<br />そしてさっき、あの木箱を開いたとき。<br /><br />僕の中で、長い間ずっとふらついていた思いが、軸を得たように形を取り始めていた。<br /><br />それに僕は気付き始めていた。<br /><br /><br />たった数秒間の、長い沈黙。<br />耳に押し当てた携帯電話のスピーカーからは、オフィスの同僚たちのざわめきが微かに聞こえてくる。<br /><br />その後に、また低い声で。<br /><br />(,,ﾟДﾟ)『――女か？それとも、家か？』<br /><br />女性がらみのことなのか。それとも、家庭がらみのことなのか。<br />そう聞いている。<br /><br />少し迷って、素直に答える。<br /><br />(´･ω･`)「両方です。……片方は、たぶん」<br /><br />(,,ﾟДﾟ)『一応言っとくが、ウチには人の仕事を肩代わりしようなんて見上げた根性のモンはいないからな。帰ったら、せいぜい寝ないで働けゴルァ』<br /><br />(´･ω･`)「感謝します」<br /><br />(,,ﾟДﾟ)『けっ。とっととどこへでも行っちまえゴルァ！』<br /><br />厳しい言葉とは裏腹に、受話器を置く音は静かだ。<br />僕も軽く頭を下げて、携帯電話を切った。<br /><br /><br />昔から、自分の好きなことをするときだけ行動が早いと言われる。<br />今回もそのご多分に漏れず、だ。<br /><br />僕の目の前には、小型のキャリーバッグがある。<br />中身は最低限の着替えと日用品。<br /><br />それに、ゆがんだ木箱。<br /><br />国内線の航空会社のサイトから空席を探す。<br />空いていなければ電車を使うまでだと覚悟していたが、思いの外簡単に空席が見つかった。<br /><br />窓際の席を予約し、バーコードが印字されたチケットをプリントアウトする。<br /><br />キャリーバッグを引いて、一人玄関に立つ。<br /><br />後は、出発するだけだ。<br /><br />けれど。<br /><br /><br /><br />これから帰る場所に、僕を迎えてくれる人はいるのだろうか？<br /><br /><br />九州本島から西に離れた小島。<br />造船所と炭坑夫の集合住宅跡のある、小さな町。<br /><br />僕がまだ幼い頃は橋すらなく、日に数便の高速船だけが外の世界との接点だった。<br /><br />僕は、そこで生まれた。<br /><br />とても狭い世界だった。<br />すべての住人が知り合いで、目新しいものも、にぎやかな場所もなかった。<br /><br />僕は、うんざりしていた。<br /><br />一生をこんな離れ小島で過ごすのだろうか。<br />そう考えるといてもたってもいられなくて、もっと広い世界で自分を試したかった。<br /><br />だから、僕は逃げた。<br /><br />行き先も、展望もないまま、ただ「もう戻らない」と言い残して家を出た。<br />この木箱ひとつだけを抱えて。<br /><br />そして、結局は。<br /><br /><br />――俯いて、ドアにもたれる僕の耳の奥で、唐突に。<br /><br /><br /><br />(*ﾟーﾟ)『わたし、待ってるよ。ずっと、ずっと、待ってるよ』<br /><br /><br /><br />あの夢の、部屋の中で。<br />僕の耳元で、あの娘が発した言葉の断片。<br /><br />それが、蘇る。<br /><br />(´･ω･`) 「――そうだ。そうだよね」<br /><br />そうだ。<br /><br />行かなければ。<br /><br />彼女はもう、待ってはくれないかも知れない。<br />いや、待っていてくれるはずがない。<br /><br />けれど、「彼女」は、きっと今もまだ、僕を待っている。<br /><br /><br />(´･ω･`) 「よし。帰ろう、あそこに」<br /><br />それでも、心のどこかでは、きっとまだ戸惑っている。<br />後ろめたさとわだかまりは、まだ胸の底に重い澱を残している。<br /><br />だから、そんな自分を吹っ切るように、声を出す。<br /><br />僕自身の気持ちが萎えてしまう前に、行動すればいい。<br /><br />そうすれば、後悔する暇もないはずだ。<br /><br />(´･ω･`) 「じゃ。――行ってきます」<br /><br />誰もいなくなった部屋に、誰に言うでもなく声を掛けて、僕はドアを開いた。<br /><br /><br />　　　　－　２　－<br /><br />九州の空港に着いた時には、日はもうすっかり暮れていた。<br />南の地方特有の高い空も、遠くに見える海も、今は等しく闇の中に沈んでいる。<br /><br />ただ、並ぶ街路灯だけが、滑走路のビームと同じように車道を照らしている。<br /><br />この時期、この地方でも冷え込みは厳しい。<br />すこし薄着しすぎたかなと思いながら、僕は待合所で缶コーヒーをすする。<br /><br />(´･ω･`) 「それにしても、全然変わらないよね。ここ」<br /><br />入っている店こそずいぶんと様変わりしてしまったが、建物は懐かしくなるくらい昔のままだ。<br /><br />東京の空港のように明るくもなく、開放的でもないゲートを抜け。<br />むき出しのコンベアから荷物を探して、古ぼけたタイルを踏みしめて。<br />動物園の檻にでもあるような、鉄柵の設えられた出入り口をくぐる。<br /><br />あの時――僕がここから逃げ出したとき、そのときと全く逆の道のりを辿って、僕は帰る。<br /><br />怖い。逃げたい。たまらなく緊張している。<br />けれど、心のどこかでは安心しかけている自分がいる。<br /><br />家出をして、連れ戻されたらこんな気分なんだろうか、と思いながら、僕は空き缶をくずかごに投げ捨てた。<br /><br />待ち続けていたタクシーが、外のロータリーに止まるのが見えた。<br /><br /><br />――それは、夢。<br /><br />僕は、彼女の胸に顔をうずめて、そっと呟く。<br /><br /><br /><br />(´･ω･`) 『約束する。必ず戻ってくるよ。だから、待ってて』<br /><br /><br /><br />あの夢の、部屋の中で。<br />彼女の耳元で、僕が発した言葉の断片。<br /><br />それは果たせなかった約束。<br /><br />それは――<br /><br /><br /><br />(=ﾟωﾟ)「お客さん。ついたょぅ。あんまり寝こけてると、メーター回っちまうょぅ」<br /><br />意識が一気に引き上げられて、目を開く。<br /><br />車内灯が頼りなくともるタクシーの後部座席で、僕は身体を起こしていた。<br /><br /><br />(´･ω･`) 「あ……ああ。ごめん」<br /><br />慌てて支払いを済ませ、車外に出る。<br /><br />(=ﾟωﾟ)「車がないと、本島には戻れないからょぅ。良ければ帰りも使ってくれょぅ」<br /><br />本島とこの島をつなぐ橋は、徒歩では渡ることができないようだった。<br /><br />(´･ω･`) 「あ、どうも。ありがとうございます」<br /><br />運転手が差しだしたタクシー会社の名刺を受け取り、ひとこと礼を言う。<br />見送る僕の目の前から、タクシーはテールランプの軌跡を残して走り去っていった。<br /><br />真っ暗闇の防波堤に、独り取り残される。<br />街路灯も、イルミネーションも、車のランプもない、限りなく深い闇。<br /><br />東京の海とは違う、爽やかで濃い潮の臭いを吸い込む。<br /><br />(´･ω･`) 「――あ、星」<br /><br />見上げると、夜空には大小いくつもの光点。<br /><br />その中心に、ひときわ大きく輝く月が丸く、空にかかる。<br /><br />耳を澄ませば、波の音。<br />波などどこで聞いても変わらないはずなのに、何故か懐かしく感じる自分がいる。<br /><br /><br />ここが、旅の終わりだ。<br /><br />それは、東京の部屋からここまでの、短い旅なのか。<br />それとも、ここを飛び出してから戻ってくるまでの、長い、長い旅からなのか。<br /><br />それは、僕自身にも分からなかった。<br /><br />(´･ω･`) 「さて、帰ろうか」<br /><br />自分の手元も見えない闇の中で、呟く。<br />誰に言うわけでもないのに、呼びかけるような口調で。<br /><br />家までは、ここから歩いて５分ほどだ。<br /><br />荒い舗装のアスファルトを一歩一歩踏みしめながら、僕は奇妙な感慨を味わっている。<br /><br />長い間欠けてしまっていたものを、少しずつ埋めていくような。<br />石を積むことで罪の重さを精算するような。<br /><br /><br /><br />きっと僕は、償っているのだ。<br />家の玄関が見えてくる頃になって、唐突に、そう気付いた。<br /><br />僕は、許して欲しいのだ。<br /><br /><br />すりガラスの引き戸に、ゆっくり手を掛ける。<br /><br />一気に引き開けようとして、手を離し、一歩下がって深呼吸をして。<br /><br />そして玄関のチャイムを押した。<br /><br /><br /><br />きんこん――響くその音は、一気に郷愁をかき立てて。<br /><br /><br /><br />J( 'ｰ`)し「はいはい、どなたで――」<br /><br />不用心にも鍵の掛かっていない引き戸を開いて現れた母の顔は、皺が増えていて。<br /><br />その顔がゆっくりと、余所行きの表情から驚きの色に染まっていくのを見て。<br /><br />僕は、子供のように両の拳を握りしめて。<br /><br />(´･ω･`) 「――た」<br /><br />どんな顔をしたらいいのか、分からなくて。<br /><br />(´；ω；`) 「ただ、いま――」<br /><br />だから、たった四文字の言葉さえも言い切れずに、泣いた。<br /><br /><br />母は、無言で僕の肩を抱いた。<br /><br />そして、少し湿った声で、おかえり、と呟いて。<br /><br />身体を引いて、僕の目を見ながら、いつものような――僕が出て行った頃のような明るい声で、言った。<br /><br />J( 'ｰ`)し「全く、バカなんだから。ここはあんたの家なんだから、いつでも帰ってきていいんだよ」<br /><br />(´･ω･`) 「うん……ごめん」<br /><br />僕は照れ隠しに、乱暴にてのひらで涙を拭って、謝った。<br /><br />そこに。<br /><br />（｀･ω･´）「おい、母さん。一体、どうした――」<br /><br />三和土のゴム草履をつっかけて。<br /><br />幾分丸くなった背中で、母と同じように、皺と白髪を増やして。<br />それでも、低く落ち着いた声は昔のままの父が顔を出して――同じように絶句した。<br /><br /><br />変わらない。<br />何も、変わらない。<br /><br />言葉少なに、３人で夕食を食べた後。<br /><br />ちゃぶ台を囲んで、父と母と３人。<br />僕は、所在なさげに部屋の中を見回す。<br /><br />広々とした和室に染みついた、潮と仏壇からの線香の臭い。<br />黒ずんだ梁が支える天井。<br /><br />一昔以上前の家具も、しまわれずに部屋の隅に放置されている扇風機も。<br /><br />縁側の木戸を閉じて石油ストーブを焚いているので、寒さは感じない。<br />そのストーブも、僕がまだ家にいる頃から使っているものだった。<br /><br />母は、明るい笑顔で――それでも、時折目の端を拭って。<br /><br />父は、いつものように無表情で。<br /><br />すっかり冷えたお茶の湯飲みを前にして、座っている。<br /><br />沈黙。<br /><br />ボリュームを絞ったテレビから、少し訛ったニュースキャスターの声だけが部屋に響いている。<br /><br /><br />(´･ω･`) 「あの――」<br /><br />耐えきれず、僕が口を開くと。<br /><br />（｀･ω･´）「仕事は、してるのか」<br /><br />それを待っていたように、父が言葉をかぶせた。<br /><br />静かだけれど、有無を言わせない迫力があるその声は、今でも苦手だった。<br /><br />(´･ω･`) 「……うん」<br /><br />（｀･ω･´）「借金は」<br /><br />(´･ω･`) 「ないよ」<br /><br />答えながら僕は、まるで取り調べだな、と思う。<br /><br />それも、行方不明事件の。<br /><br /><br />（｀･ω･´）「家は、持ったのか。嫁は、まだか」<br /><br />質問――というより詰問――は続く。<br /><br />急に話が飛躍したような気がするけれど、それは口に出さず、答える。<br />父の隣で、母がくすりと笑うのが見える。<br /><br />(；´･ω･`) 「……どっちも、まだだよ。努力はしてるつもりなんだけど」<br /><br />（｀･ω･´）「そうか」<br /><br />また、父は黙り込む。<br /><br />黙り込んで、僕の顔をじっと見る。<br /><br />そして、また低い声で。<br /><br />（｀･ω･´）「夢は、叶わなかったのか」<br /><br />静かに、言った。<br /><br />その声は、溜息のようだった。<br /><br />(´･ω･`) 「―――！」<br /><br /><br />音を立てて、記憶は回る。<br />それは、ことり、と音を立てて、あるべき場所に収まる歯車。<br /><br /><br /><br />(*ﾟーﾟ)『絶対だよ。夢が叶ったら、絶対に帰ってきてよ。それまで、わたしとの約束、ちゃんと覚えててね』<br /><br /><br /><br />あの夢の、部屋の中で。<br />僕の耳元で、あの娘が発した言葉の断片。<br /><br />それはここから逃げだそうとしている僕への、精一杯の励ましの言葉。<br /><br />それなのに、僕は――<br /><br />(´･ω･`) 「……うん。からっきしだったよ。やっぱり、才能なかったみたいでさ……ははっ」<br /><br />照れ隠しに、笑いながら。<br /><br />いや、むなしさを紛らわすために、笑いながら。<br /><br />本心を隠して、打ち明ける。<br /><br /><br />（｀･ω･´）「そうか」<br /><br />けれど、父は静かに頷いただけ。<br /><br />その「そうか」がどんな意味なのか、僕には良く掴めない。<br />父が何を考えているかは、いつも分からずじまいだ。<br /><br />(´･ω･`) 「――父さん」<br /><br />（｀･ω･´）「何だ」<br /><br />(´･ω･`) 「怒る気は、ないの？高校を卒業するなり家を飛び出して、10年以上も経ってから帰ってきた放蕩息子を」<br /><br />すると、父は少しだけ笑って、答えた。<br /><br />（｀･ω･´）「ああ。お前が手に職も付けずに帰ってきたら、半殺しにして叩き出すつもりだった」<br /><br />思わず苦笑する。<br /><br />ああ、そうだ。<br /><br />父は、そういう人だった。<br /><br /><br />（｀･ω･´）「お前の部屋は、ずっとそのままにしてある。蒲団ぐらい、自分で敷いて寝ろよ。長くは、いられないんだろう？」<br /><br />(´･ω･`) 「うん」<br /><br />僕は頷いて、立ち上がる。<br /><br />部屋がそのままなのは、嬉しかった。<br />前の続きから始められる。<br /><br />そう思うと、一刻も早く部屋に戻りたくなった。<br /><br />(´･ω･`) 「部屋、戻るよ」<br /><br />立ち上がって、今を出る僕に。<br /><br />（｀･ω･´）「――いい経験になったか？　都会に出て」<br /><br />(´･ω･`) 「うん。……ありがとう」<br /><br />振り返ると、父はもうテレビに視線を向けている。<br /><br />母は、にこにこと僕を見ていた。<br /><br /><br />　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　－　３　－<br /><br />(´･ω･`) 「あ……」<br /><br />部屋のふすまを開けて、僕は声を上げる。<br /><br />僕が出て行った後の部屋は、あまりにもそのままだったから。<br /><br />窓や押し入れを塞いで設えられた棚には、溢れそうなほどの図鑑。<br />机は隅に寄せられて、そこにも本が積まれている。<br /><br />僕が出て行った後も、掃除だけは欠かさずにいてくれたのだろう。<br />棚にも、机にも、埃一つない。<br /><br />そして、部屋の中央には、暗い色の布を掛けられた木製の台。<br /><br />これまで、僕が出て行ったときのまま。<br /><br />これこそ、僕の未練。<br />ここを逃げ出して、それでもたったひとつ心残りであり続けたもの。<br /><br />僕はそっと手を掛け、その覆い布を、取り払った。<br /><br /><br />繰り返す夢の、遠い彼方で呼びかける声。<br />夢の中では聞こえなかった、それは僕のただひとつ、やりのこしたこと。<br /><br /><br /><br />(´･ω･`) 『もちろんさ。まず最初に、あの絵を仕上げてあげるよ。夢が叶って、僕が偉い絵描きさんになったら、きっと』<br /><br /><br /><br />あの夢の、部屋の中で。<br />あの娘の耳元で、僕が発した言葉の断片。<br /><br />それは夢が叶うことを疑いもしなかった、若く、強く、傲慢ですらある僕。<br /><br />そのころの僕が残したものが、今、目の前にある。<br /><br />それは、イーゼルに掛かった一枚の大きなキャンバス。<br /><br />それは、未完成の絵。<br /><br />それは、夕日の中、縁側に座ってこちらを見上げはにかむ、赤い着物の少女の絵。<br /><br /><br /><br />それは――しがらみに埋もれていった僕の、果たすことができなかった約束。<br /><br /><br />キャリーバッグから取り出した木箱を、ゆっくりと開く。<br /><br />立ちのぼる濃厚なテレピン油のにおいの裏に、鼻を突く刺激臭。<br />蛍光灯の光を乱反射させて輝く、色とりどりの紙の帯を巻かれたアルミのチューブ。<br /><br />木製のパレットには油脂が染みついて、ニスを掛けられたような光沢を保っている。<br />紐で束ねられた絵筆は、多少毛先が乱れているものの、いつでも使える状態だ。<br /><br />そしてその隅に、小さな――うす青く透き通る、ガラスのおはじき。<br /><br />僕がすべてを賭けたもの。<br />そして挫折とともに投げ出し、封じ込めて、忘れようとしたもの。<br /><br />そのありったけが、この木箱には詰まっている。<br /><br />(´･ω･`) 「やぁ。お久しぶり――なのかな」<br /><br />絵の中で僕を見る少女に、そっと声を掛ける。<br /><br />(´･ω･`) 「随分、遅くなったけど。約束は守らなきゃね。偉い絵描きさんには、なれなかったけどね。ごめんよ」<br /><br />ごめんよ。<br /><br />本当に、ごめん。<br /><br /><br /><br /><br /><br />一歩下がって、キャンバス全体を見る。<br /><br />油絵の製作工程には、下描き、中描き、仕上げの３つの段階がある。<br />少女の絵は、仕上げの途中で終わっている状態だ。<br /><br />ほとんどの箇所は中描きの状態、つまり塗っている最中の状態のままになっている。<br />また、仕上げの部分も今見ると荒かったり、隣り合う色が混ざって濁ってしまっている部分がある。<br /><br />この絵を――僕は、直せるだろうか。<br /><br />技術的な問題は当然だ。<br /><br />絵を描くのを止めてしまってからも、手慰みに時折デッサンや、会社の社内報に載せるイラストを<br />描いたことは何度かある。<br /><br />けれど、油絵を描くのは、本当に久しぶりのことだからだ。<br /><br />それに、この絵自体の問題もある。<br /><br />10年間以上も放置していたキャンパスに、そのまま絵の具を乗せることができるだろうか？<br />絵画にとって、ただでさえ塩分を含んだ潮風は大敵だというのに。<br /><br />(´･ω･`) 「どうしたものか――、な」<br /><br />何の気なしにキャンバスの隅の、絵の具が盛られた部分を押し込んで――僕は言葉を切った。<br /><br /><br />キャンパスに触れた指に、絵の具がべったりとこびりついている。<br /><br />(´･ω･`) 「なんだ、これ。これじゃ、まるで」<br /><br />指を鼻に近付けると、顔料が練り込まれた油の臭いが強く嗅ぎ取れる。<br /><br />そう。<br />これじゃまるで、つい昨日中描きを終えたばかりみたいじゃないか。<br />これから仕上げをするには、まさに最適の状態だ。<br /><br />しかし、なぜ？<br /><br />こんなことは、ありえない。<br />この絵は、僕が10年以上前に描きかけてそのままにしていた絵なんだぞ？<br /><br />部屋の湿度のせいだろうか。<br />それとも、掛けられた布からなにかの成分が揮発して、絵の具と反応した？<br /><br />皆目見当が付かない。<br /><br /><br /><br /><br /><br />けれど。<br /><br />(´･ω･`) 「これなら――」<br /><br />そう。<br />理由なんて、どうでもいい。<br /><br />これなら、この絵を、今すぐにでも直し始められる。<br />僕にとっては、その方がよっぽど大きい。<br /><br />部屋には、時計がない。だから、今が何時何分なのかも分からない。<br /><br />でも、時間は限られている。<br /><br />後のことは後で考えればいい。<br />休み明けがきついかも知れないけれど、こちらの方が先約だ。<br /><br />行きがけに買った何種類かの油と、絵筆を取り出して机に並べる。<br /><br />油は、絵の具を溶くのに使う。<br />とはいっても、水彩画の水とは使い方は全く異なるのだけど。<br /><br />懐かしい油の匂いを楽しみながら、準備を進める。<br /><br />そうしながら、思い出している。<br />もう、僕の記憶を妨げるものはどこにもないから。<br /><br /><br /><br /><br /><br />僕の前にある、彼女の絵。<br />僕の前にはもういない、歩いて、笑って、話しかけてくれる少女。<br /><br /><br /><br />(*ﾟーﾟ)『本当に？　わたしの絵、描き上げてくれる？この下書きみたいののままじゃなくて、ちゃんとキレイに描いてくれる？』<br /><br /><br /><br />あの夢の、部屋の中で。<br />僕の耳元で、あの娘が発した言葉の断片。<br /><br />それは、聞こえなかったあの言葉を、あの夕暮れの中で交わした会話を。<br />そして、彼女と僕との出会いをさかのぼるためのきっかけ。<br /><br /><br />　　　　　　　　　　　　　　　　　　　－　４　－<br /><br /><br /><br />――ねえ。何をしてるの？<br /><br /><br /><br />最初の思い出は、夏の日差しの中。<br /><br />父は造船所勤め。母は畑仕事。<br />僕はひとりで、スケッチブックを広げて縁側に座っている。<br /><br />濃紺の空に盛り上がる雲。<br />融けてしまいそうなほどに熱く、白い夏の太陽。<br />僕がスケッチしている背の高い向日葵の花の隙間から、問う声があった。<br /><br />(´･ω･`) 「……？」<br /><br />背の高い茎を揺らして、ひょっこりと顔を出したのは、小さな女の子だ。<br /><br />(*ﾟーﾟ)「ね。何してるの？<br />　　　　 夏休みの宿題？」<br /><br />赤い着物を翻して、つっかけをぱたぱたぱた、と鳴らして。<br />僕が答えるよりも前に、彼女は僕の目の前にいた。<br /><br />それが、彼女との出会いだった。<br /><br /><br />(´･ω･`) 「宿題じゃないよ。趣味なんだ。絵を描くのが」<br /><br />(*ﾟーﾟ)「ふーん。変わってるんだね」<br /><br />そう言って彼女は、屈託なく笑った。<br />その笑顔に文句を言う気にもなれずに、僕はただぶっきらぼうに、悪かったね、と言ってスケッチに戻った。<br /><br />彼女はそれからもあれこれ言っていたようだったけれど、愛想を尽かしたのか、飽きたのか。<br />ぱたぱたと足音を響かせて去っていった。<br /><br />後ろに手を振って、またね、と言い残して。<br /><br />それからも、彼女は何度も僕の所に遊びに来た。<br /><br />(*ﾟーﾟ)「ね。今日は、何を描いてるの？ひまわり？　あさがお？　それとも、海？　空？　田んぼ？」<br /><br />僕にどんなに素っ気なくされても、彼女は諦めなかった。<br /><br />スケッチに励む僕の目の前を、くるくると歩き回って。<br />パレットに細い指をつっこみ、絵の具まみれになった指を開いて、汚れちゃった、と笑った。<br /><br />時には僕の手をスケッチブックから引きはがして、おはじきやビー玉遊びに付き合わせた。<br />僕は戸惑いながら、青や赤や黄色や、様々な色のガラス細工を放って、弾いて、彼女と遊んだ。<br /><br /><br />そんな彼女をたしなめ、相手しながら、何日もが経った。<br />僕は少しずつ、彼女の爛漫さと、純真さと――愛らしさに、惹かれ始めているのに気付いていた。<br /><br />おかしいだろうか？<br />高校生の僕が、年端もいかない女の子に惹かれていたなんて。<br /><br />でも、それは本当だ。<br />彼女とよく話すようになってから、朝も、昼も、夢の中でも。<br />そして――僕が時折、淫らな妄想にふけるときでさえも、彼女の顔は、躰は、目の前にちらついていたのだから。<br /><br />そう。<br /><br />僕は、彼女に恋していた。<br />それは否定しようのない事実だった。<br /><br />僕のスケッチブックには、次第に彼女の絵が増えていった。<br />何冊も何冊ものスケッチブックが彼女の絵で埋め尽くされていくのに、さほど時間は掛からなかった。<br /><br />最初は控えめな素描。<br />手や足や、顔の造作の試し描き。<br /><br />そして、そっと盗み見た笑顔の横顔、黒くまっすぐな髪がかかる、耳からうなじにかけての柔らかい曲線。<br />赤い着物の袖と裾から伸びる、しろく細い手足。<br />僕を見上げて首を傾げるようにして笑う、その笑顔。<br /><br />今でも、今なら、全て思い出せる。<br />彼女の顔なら、睫毛の数だって思い出せそうな気がする。<br /><br /><br />――今。<br /><br />この部屋は、暗い。<br />蛍光灯の明かりも、あの夏の日差しには比ぶべくもない。<br /><br />けれど、僕の記憶にはありとあらゆる彼女の姿が残っているから。<br />だから迷うことはなかった。<br /><br />僕はキャンバスに向かって無心に絵筆を動かす。<br />そうすることで彼女の姿をより鮮明に思い出す。<br />そしてそれをキャンバスに刻みつけていくことで、なお一層彼女を思い出す。<br /><br />(´･ω･`) 「違う。彼女の眼は、もっと丸かった。彼女の指は、もっと柔らかかった。彼女の髪は、もっと――」<br /><br />もっと、もっと。<br />彼女が確かにここにいたのだと、僕がもっと確信できるように。<br /><br />彼女の。彼女の。彼女の――そう。<br />――僕は、彼女の名前さえ知らないのだ。<br /><br />どこに住んで、何をしていて、今どこにいるのか。<br />それらを、何も知らないのだ。<br /><br />彼女の存在を僕に証明してくれるもの。<br />それはこの世にただ一つ、このキャンバスだけ。<br /><br /><br /><br /><br /><br />逢いたい。<br /><br />一度でいいから、逢いたい。<br />君は今、どんな大人に成長しているのだろう。<br /><br />背は伸びただろうか。声は落ち着いただろうか。<br />いろいろなことを学んで、いろいろな経験をして、そして――美しい大人の女性になっただろうか。<br /><br />(´･ω･`) 「逢いたいな」<br /><br />絵は、かつての彼女の姿を、僕自身の手で取り戻していく。<br />僕はそれを見て、一層寂しさを噛みしめる。<br /><br />(´･ω･`) 「君に……逢いたいな」<br /><br />誰に言うともない、独白。<br /><br />(´；ω；`) 「一度でいいから……逢いたいな」<br /><br />血を吐くような。<br /><br /><br />僕はそれきり無言で、腕を動かす。<br />自分でも驚くほどの勢いで。<br /><br />細部まで描き込まれていくにつれ、絵の中の少女に命が宿るような気がして。<br />今にも彼女がこのキャンバスを抜け出して、僕に笑いかけてくれるような気がして。<br /><br />そんなことが起こるはずもないと分かっていながら、ただひたすらに。<br /><br />逢いたい。<br /><br />逢いたい。<br /><br />逢いたい。<br /><br />その想いだけをキャンバスに塗り込める。<br /><br />畳の目が、青々と浮かび上がる。<br />障子戸の枠の木目に区切られた障子紙を透かして橙の日が差し込み、すこし首を傾げた彼女の<br />日差しに面した頬が照り映える。<br /><br />朱の着物に寄る皺と陰影が細かに描き加えられて、すこし露わになった太股を薄くかげらせる。<br />笑みを形作り、緩い弧に細められた瞼から僅かに除く瞳は、深く輝いて。<br /><br />キャンバスの彼女は、かつての姿を取り戻してますます美しい。<br /><br /><br />どれくらいの時間が経ったのだろう。<br /><br />夜の暗さが一層身に染みて、戸の隙間から忍び寄る寒さが手を震わせる程に<br />感じられるようになった頃。<br /><br />――彼女の絵は、完成した。<br /><br />僕の目前で、あの頃の彼女が。<br />溜息が出るほどに鮮やかに、僕の目の前で微笑んでいた。<br /><br />(´･ω･`) 「やっと、できたよ。見てくれてる……はずは、ないな」<br /><br />返事は、当然帰ってこない。<br />けれど僕は満足だった。<br /><br />(´･ω･`) 「ふあ……眠い」<br /><br />限界だった。<br />部屋の隅の机の、摘まれた本に腰掛けて壁に背中を預ける。<br /><br />君に、この絵を見せたかった。<br />これを見たら、君はなんて答えるだろう。<br /><br />きっと、喜んでくれるよね。<br /><br />彼女の笑顔を想像しながら、僕の意識は沈んでいった。<br /><br /><br />　　　　　　<br /><br /><br />――この島を出る。自分の実力を試したいんだ。<br /><br /><br /><br />卒業式の翌日。<br />僕は重い頭を抱えて、縁側に敷いた蒲団に座っている。<br /><br />さんざん考えていたせいで、横になったはいいが、結局一睡もできなかったのだ。<br /><br />(´･ω･`) 「ごめんね。君の絵、描きかけになってしまうけど。帰ってきたら――僕が偉い絵描きさんになって帰ってきたら、必ず仕上げるから。約束、するよ」<br /><br />庭に立つ彼女は、少し首を振って、それから頷いて、笑う。<br />そして――縁側から、僕の蒲団めがけて飛び込む。<br /><br />つっかけが飛び、黒い髪が舞い、赤い着物が散る。<br />気がつくと、彼女は隣に。<br /><br />彼女はそっと、僕の頭を、そのうすい胸に抱きすくめる。<br /><br />そして、呟く。<br /><br /><br />(*ﾟーﾟ)「本当に？　わたしの絵、描き上げてくれる？この下書きみたいののままじゃなくて、ちゃんとキレイに描いてくれる？」<br /><br />僕は手を伸ばし、そっと彼女の額に触れる。細い髪が、てのひらに絡む。<br /><br />(´･ω･`) 「もちろんさ。まず最初に、あの絵を仕上げてあげるよ。夢が叶って、僕が偉い絵描きさんになったら、きっと」<br /><br />その言葉に、彼女はまた微笑む。<br /><br />(*ﾟーﾟ)「絶対だよ。夢が叶ったら、絶対に帰ってきてよ。それまで、わたしとの約束、ちゃんと覚えててね」<br /><br />(´･ω･`) 「約束する。必ず戻ってくるよ。だから、待ってて」<br /><br />言葉を交わして。<br /><br />(*ﾟーﾟ)「わたし、待ってるよ。ずっと、ずっと、待ってるよ」<br /><br />笑い合って。<br /><br />そして僕は彼女の身体に身体を預けて、またまどろむ。<br /><br /><br />残照のぬくもりの心地よさに、昨夜の睡眠不足。<br />僕はせっかく彼女といるというのに、ともすれば眠り込んでしまいそうになる。<br /><br />そんな僕を見て、彼女は。<br /><br />(*ﾟーﾟ)「ね。交換こ、しよ？絵ができあがったら、わたしの宝物と交換してあげる」<br /><br />そう言って懐を探り、いくつものビー玉を取り出す。<br />深い青色のそれは、彼女のてのひらで夕日を受けて、群青の影を蒲団に落とした。<br /><br />それはまるで、この縁側から見る真夏の海の、水平線に近いところのような色だった。<br /><br />(´･ω･`) 「――ああ。交換こ、しよう。君が僕の、初めてのお客さんだね」<br /><br />僕は笑って、頷き返す。<br /><br />彼女も、笑う。<br /><br />(*ﾟーﾟ)「――ふふっ」<br /><br />そして――<br /><br /><br /><br /><br />　<br /><br /><br />(*ﾟーﾟ)「約束、守ってくれたね――ありがとう。わたし、大事にするよ。――ずっと、ずっと」<br /><br /><br /><br /><br />――すえた油脂と、埃の匂い。<br />開きかけの戸から吹き込む、微かな潮風。<br /><br />ここはどこだったっけ、と考えて、一拍子置いて自分の家にいることに気付く。<br />隅の机の、積まれた本に突っ伏していた僕は、ゆっくりと身体を起こす。<br /><br />木戸の隙間から、眩しい陽が細く差し込んでくる。<br /><br />朝だ。<br /><br />(´･ω･`) 「寝ちゃったのか。参ったな」<br /><br />蒲団も敷かずに寝ていたので、全身の関節が痛んだ。<br /><br />首を回してごりごりと鳴らし、部屋の真ん中にあるイーゼルを見る。<br /><br /><br /><br />彼女は、そこにはいなかった。<br /><br /><br /><br />正確に言えば、彼女の絵が――キャンバスが、綺麗に消え失せていた。<br />初めからそんなものはなかった、とでもいうように、イーゼルだけが部屋の中央で細い光に照らされていた。<br /><br /><br />(´･ω･`) 「な――」<br /><br />僕は思わず、部屋の中を見回す。<br />過ぎ去った時間を忘れさせるように、何から何まで記憶のままの部屋を。<br /><br />耳の奥が痛くなるほど静まりかえった部屋には、僕ひとり。<br /><br />積まれた本。散らばった画材。<br />朝だというのに灯ったままの蛍光灯のまたたき。<br /><br />薄い朝靄が部屋の中にまで入り込んできたようにうすく霞がかって見える、僕の部屋。<br /><br />その中にひとつだけ、木戸から伸びる陽に晒されて床で輝くものがある。<br />僕はかがみ込み、それを手に取る。<br /><br /><br /><br />それは、深く青く、透き通ったビー玉だった。<br /><br /><br /><br /><br />僕は部屋の戸をそっと開き、外に出る。<br /><br />静かだ。<br /><br />鳥の声も、潮の香りも、感じられない。<br /><br />居間には、誰もいない。<br /><br />開け放たれた縁側の障子戸から、眩しい光が降り注ぐ。<br />僕はそこに座り、陽を浴びながら目を細め、外を見る。<br /><br />まだ若い向日葵の苗が、天に向かってまばらに伸びようとしている。<br /><br />(´･ω･`) （ああ――）<br /><br />僕は嘆息する。<br /><br />植え込みの向こう側、低いコンクリの塀の更に向こう。<br />朝の海が、静かに広がっていた。<br /><br />雲の切れ目から差す陽が水面を照らして、朝焼けの陽は、海と交わる水平線をバニラ色に染める。<br /><br />朝焼けの余韻が残るその日差しは、これから暮れようとしていく夕日に似ていた。<br /><br /><br />僕は、夢を見た。<br />遠い昔の夢を。<br /><br />そして、ここまで戻ってきて、約束を果たした。<br /><br />(´・ω・`) 「――僕の故郷の家には、わずかばかりだが良田があった。あのまま暮らしていさえすれば飢えと寒さをしのぐことくらいはできたのに、何を苦しんで夢を求めるようなことをしたのだろう」<br /><br />どこまでが、夢なのだろう。<br />どこからが、現実なのだろう。<br /><br />(´･ω･`) 「そのせいでに、今はこの体たらくだ。昔、学生服を着て港に向かう道を歩いていた頃のことが思い出される」<br /><br />僕は、夢を見ているのだろうか。<br />僕は、夢から醒めたのだろうか。<br /><br />(´･ω･`) 「あのころがなつかしいが、今はもうどうにもならない――」<br /><br />それは、たった一瞬の夢だったのだろうか。<br />それは、10年以上を経た夢だったのだろうか。<br /><br />僕は、いつから――<br /><br />そこで僕は、考えるのをやめた。<br /><br />そして、あの向日葵が高く、高く伸びて大輪の花を咲かせるその日を、待ち遠しく思った。<br /><br /><br />　　　<br />拾ったビー玉をひとしきりもてあそんで、ぽんと投げ上げる。<br /><br />深い青のビー玉は初春の陽の光を受けて、鮮やかな青い影を床に踊らせ、そっと地面に落ちる。<br /><br />それはまるで、この縁側から見る真夏の海の、水平線に近いところのような色だった。<br /><br />それはまるで、彼女の瞳のようだった。<br /><br />それはまるで――決して終わらない僕の夢が封じ込められた、小さな世界のようだった。<br /><br /><br /><br />――ぱたぱたぱた、とあの小さなつっかけの足音が、今にも聞こえてきそうな気がして。<br /><br />僕はいつまでも、いつまでも、<br /><br />柔らかい日差しの中、そこに、<br /><br />ずっと、座っていた。<br /><br /><br /><br /><br />　　　<br />――ねえ。<br /><br />――なあに？<br /><br />――名前、教えてくれないかな。聞くの、忘れてたからさ。ずっと。<br /><br />――忘れてた？ふふっ、そうだね。ずっと、忘れてたね。<br /><br />――僕は、ショボン。ショボンっていうんだ。<br /><br />――ふうん。じゃ、ショボンお兄ちゃん、だね。ね、ショボンお兄ちゃん？<br /><br />――ああ、そうだよ。君の、名前は？<br /><br />――わたしの名前はね……ふふっ。<br /><br /><br /><br />　　　わたしの、名前は――――<br /><br /><br /><br />おしまい ]]>
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<dc:creator>ＲＡＩＣＥＳ</dc:creator>
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<title>しりとり</title>
<description> ξ ﾟ⊿ﾟ)ξ「ブーン」(　＾ω＾)「なんだお？」ξ ﾟ⊿ﾟ)ξ「しりとりがしたいの」(　＾ω＾)「勝手にやればいいお」ξ*ﾟ⊿ﾟ)ξ「うん」ξ ﾟ⊿ﾟ)ξ「しりとり」ξ ﾟ⊿ﾟ)ξ「りんご」ξ ﾟ⊿ﾟ)ξ「ごんぶと」ξ ﾟ⊿ﾟ)ξ「とり」ξ ﾟ⊿ﾟ)ξ「りんご」ξ ﾟ⊿ﾟ)ξ「ごんぶと」ξ ﾟ⊿ﾟ)ξ「とり」ξ ﾟ⊿ﾟ)ξ「りんご」ξ ﾟ⊿ﾟ)ξ「ごんぶと」ξ ﾟ⊿ﾟ)ξ「とり」ξ ﾟ⊿ﾟ)ξ「りんご」ξ ﾟ⊿ﾟ)ξ「ごんぶと」ξ ﾟ⊿ﾟ)ξ「とり」ξ ﾟ⊿ﾟ)ξ「りんご」(　＾ω＾)「わかった、一緒にやるお」ξ*ﾟ⊿ﾟ)ξ「
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<![CDATA[ ξ ﾟ⊿ﾟ)ξ「ブーン」<br /><br />(　＾ω＾)「なんだお？」<br /><br />ξ ﾟ⊿ﾟ)ξ「しりとりがしたいの」<br /><br />(　＾ω＾)「勝手にやればいいお」<br /><br />ξ*ﾟ⊿ﾟ)ξ「うん」<br /><br /><br />ξ ﾟ⊿ﾟ)ξ「しりとり」<br /><br />ξ ﾟ⊿ﾟ)ξ「りんご」<br /><br />ξ ﾟ⊿ﾟ)ξ「ごんぶと」<br /><br />ξ ﾟ⊿ﾟ)ξ「とり」<br /><br />ξ ﾟ⊿ﾟ)ξ「りんご」<br /><br />ξ ﾟ⊿ﾟ)ξ「ごんぶと」<br /><br />ξ ﾟ⊿ﾟ)ξ「とり」<br /><br />ξ ﾟ⊿ﾟ)ξ「りんご」<br /><br /><br />ξ ﾟ⊿ﾟ)ξ「ごんぶと」<br /><br />ξ ﾟ⊿ﾟ)ξ「とり」<br /><br />ξ ﾟ⊿ﾟ)ξ「りんご」<br /><br />ξ ﾟ⊿ﾟ)ξ「ごんぶと」<br /><br />ξ ﾟ⊿ﾟ)ξ「とり」<br /><br />ξ ﾟ⊿ﾟ)ξ「りんご」<br /><br />(　＾ω＾)「わかった、一緒にやるお」<br /><br />ξ*ﾟ⊿ﾟ)ξ「わーい」<br /><br /><br /><br />ξ ﾟ⊿ﾟ)ξ「しりとり」<br /><br />(　＾ω＾)「りんご」<br /><br />ξ ﾟ⊿ﾟ)ξ「ごりら」<br /><br />(　＾ω＾)「らっぱ」<br /><br />ξ ﾟ⊿ﾟ)ξ「ぱんだ」<br /><br />(　＾ω＾)「だるま」<br /><br />ξ ﾟ⊿ﾟ)ξ「まだい」<br /><br />(　＾ω＾)「いるか」<br /><br /><br />ξ ﾟ⊿ﾟ)ξ「かれい」<br /><br />(　＾ω＾)「いか」<br /><br />ξ ﾟ⊿ﾟ)ξ「かつお」<br /><br />(　＾ω＾)「お、おおさんしょううお」<br /><br />ξ ﾟ⊿ﾟ)ξ「ぶー」<br /><br />(　＾ω＾)「なんでだお」<br /><br />ξ ﾟ⊿ﾟ)ξ「オオサンショウウオは魚じゃないじゃん」<br /><br />(　＾ω＾)「いつから魚縛りになったんだお」<br /><br /><br />ξ ﾟ⊿ﾟ)ξ「もう一回、初めからー」<br /><br />ξ ﾟ⊿ﾟ)ξ「しりとり」<br /><br />(　＾ω＾)「りんご」<br /><br />ξ ﾟ⊿ﾟ)ξ「ごりら」<br /><br />(　＾ω＾)「らっぱ」<br /><br />ξ ﾟ⊿ﾟ)ξ「ぱんだ」<br /><br />(　＾ω＾)「だるま」<br /><br />ξ ﾟ⊿ﾟ)ξ「まめもやし」<br /><br /><br /><br />(　＾ω＾）「しゅんぎく」<br /><br /><br /><br /><br /><br /><br /><br />ξ ﾟ⊿ﾟ)ξ「あ、それ嫌い」<br /><br />(　＾ω＾）「…」<br /><br />ξ ﾟ⊿ﾟ)ξ「苦いよね」<br /><br />(　＾ω＾）「…」<br /><br /><br /><br />ξ ﾟ⊿ﾟ)ξ「もう一回、初めからー」<br /><br />ξ ﾟ⊿ﾟ)ξ「しりとり」<br /><br />(　＾ω＾)「りんご」<br /><br />ξ ﾟ⊿ﾟ)ξ「ごりら」<br /><br />(　＾ω＾)「らっぱ」<br /><br />ξ ﾟ⊿ﾟ)ξ「ぱんだ」<br /><br />(　＾ω＾)「だるま」<br /><br />ξ ﾟ⊿ﾟ)ξ「まる」<br /><br />(　＾ω＾)「るびー」<br /><br /><br /><br />ξ ﾟ⊿ﾟ)ξ「びーる」<br /><br />(　＾ω＾)「るあー」<br /><br />ξ ﾟ⊿ﾟ)ξ「あひる」<br /><br />(　＾ω＾)「…る、るいず」<br /><br />ξ ﾟ⊿ﾟ)ξ「ずる」<br /><br />(　＾ω＾)「…」<br /><br />ξ ﾟ⊿ﾟ)ξ「ぶー」<br /><br />(　＾ω＾)「…」<br /><br />ξ ﾟ⊿ﾟ)ξ「ぶー」<br /><br /><br /><br />ξ ﾟ⊿ﾟ)ξ「もう一回、初めからー」<br /><br />ξ ﾟ⊿ﾟ)ξ「しりとり」<br /><br />(　＾ω＾)「りんご」<br /><br />ξ ﾟ⊿ﾟ)ξ「ごりら」<br /><br />(　＾ω＾)「らっぱ」<br /><br />ξ ﾟ⊿ﾟ)ξ「ぱんだ」<br /><br />(　＾ω＾)「だるま」<br /><br />ξ ﾟ⊿ﾟ)ξ「まいる」<br /><br />(　＾ω＾)「（またかお）」<br /><br /><br /><br />(　＾ω＾)「るーと」<br /><br />ξ ﾟ⊿ﾟ)ξ「とらいあんぐる」<br /><br />(　＾ω＾)「（でも今回は秘密兵器があるお）」<br /><br />(　＾ω＾)「るーじゅ」<br /><br />ξ ﾟ⊿ﾟ)ξ「じゅえる」<br /><br />(　＾ω＾)「（今だお！）」<br /><br />(　＾ω＾)「るーる！！」<br /><br /><br />ξ ﾟ⊿ﾟ)ξ「るーららー、うちゅーの、かぜにのーるー」<br /><br />(　＾ω＾）「…」<br /><br /><br />ξ ﾟ⊿ﾟ)ξ「る」<br /><br />(　＾ω＾)「…」<br /><br />ξ ﾟ⊿ﾟ)ξ「る」<br /><br />(　＾ω＾)「…」<br /><br /><br /><br />ξ ﾟ⊿ﾟ)ξ「もう一回、初めからー」<br /><br />ξ ﾟ⊿ﾟ)ξ「しりとり」<br /><br />(　＾ω＾)「りんご」<br /><br />ξ ﾟ⊿ﾟ)ξ「ごりら」<br /><br />(　＾ω＾)「らっぱ」<br /><br />ξ ﾟ⊿ﾟ)ξ「ぱんだ」<br /><br />(　＾ω＾)「だるま」<br /><br />ξ ﾟ⊿ﾟ)ξ「まつだゆうさく」<br /><br />(　＾ω＾)「くぎみやりえ」<br /><br /><br />ξ ﾟ⊿ﾟ)ξ「えのもとけんいち」<br /><br />(　＾ω＾）「ちばさえこ」<br /><br />ξ ﾟ⊿ﾟ)ξ「こだまきよし」<br /><br />(　＾ω＾）「しおざわかねと」<br /><br />ξ ﾟ⊿ﾟ)ξ「どくまむしさんだゆう」<br /><br />(　＾ω＾)「うえだかな」<br /><br />ξ ﾟ⊿ﾟ)ξ「…」<br /><br /><br />ξ ﾟ⊿ﾟ)ξ「…」<br /><br />ξ ﾟ⊿ﾟ)ξ「友達の名前？」<br /><br />(　＾ω＾）「尊敬する人の名前だお」<br /><br />ξ ﾟ⊿ﾟ)ξ「へー…」<br /><br />(　＾ω＾）「そういうツンは？」<br /><br />ξ ﾟ⊿ﾟ)ξ「尊敬する人の名前だよ」<br /><br />(　＾ω＾）「へー…」<br /><br /><br />ξ ﾟ⊿ﾟ)ξ「もう一回、初めからー」<br /><br />ξ ﾟ⊿ﾟ)ξ「しりとり」<br /><br />(　＾ω＾)「りんご」<br /><br />ξ ﾟ⊿ﾟ)ξ「ごりら」<br /><br />(　＾ω＾)「らっぱ」<br /><br />ξ ﾟ⊿ﾟ)ξ「ぱんだ」<br /><br />(　＾ω＾)「だるま」<br /><br />ξ ﾟ⊿ﾟ)ξ「マヨ」<br /><br />(　＾ω＾)「ヨーグルト」<br /><br /><br />ξ ﾟ⊿ﾟ)ξ「とうがらし」<br /><br />(　＾ω＾）「しょうゆ」<br /><br />ξ ﾟ⊿ﾟ)ξ「ゆずごしょう」<br /><br />(　＾ω＾）「ウスターソース」<br /><br />ξ ﾟ⊿ﾟ)ξ「すだち」<br /><br />(　＾ω＾）「チョコ」<br /><br />ξ ﾟ⊿ﾟ)ξ「コーヒー」<br /><br /><br /><br />ξ ﾟ⊿ﾟ)ξ「さて、これらは何に使うものでしょう！？」<br /><br /><br />(　＾ω＾）「チッチッチッチッチッチ」<br /><br />ξ ﾟ⊿ﾟ)ξ「ブー」<br /><br />ξ ﾟ⊿ﾟ)ξ「正解は――」<br /><br />ξ ﾟ⊿ﾟ)ξ「カレーの隠し味でしたー！」<br /><br />(　＾ω＾）「難しいー、それは分からなかったー」<br /><br /><br />ξ ﾟ⊿ﾟ)ξ「…」<br /><br />(　＾ω＾）「…」<br /><br />ξ ﾟ⊿ﾟ)ξ「趣旨違うね」<br /><br />(　＾ω＾）「お」<br /><br /><br /><br />ξ ﾟ⊿ﾟ)ξ「もう一回、初めからー」<br /><br />ξ ﾟ⊿ﾟ)ξ「しりとり」<br /><br />(　＾ω＾)「りんご」<br /><br />ξ ﾟ⊿ﾟ)ξ「ごりら」<br /><br />(　＾ω＾)「らっぱ」<br /><br />ξ ﾟ⊿ﾟ)ξ「ぱんだ」<br /><br />(　＾ω＾)「だるま」<br /><br />ξ ﾟ⊿ﾟ)ξ「まったく最近の若い子は」<br /><br />(　＾ω＾)「は？」<br /><br /><br />ξ ﾟ⊿ﾟ)ξ「はしたないったらありゃしない」<br /><br />(　＾ω＾)「いや、何を言ってるお？｣<br /><br />ξ ﾟ⊿ﾟ)ξ「大きい子供ね、全く」<br /><br />(　＾ω＾)「…」<br /><br />ξ ﾟ⊿ﾟ)ξ「ぶー」<br /><br />(　＾ω＾)「なんでだお」<br /><br />ξ ﾟ⊿ﾟ)ξ「３０秒以内だよ」<br /><br />(　＾ω＾)「そういう問題じゃねぇだろ」<br /><br /><br />ξ ﾟ⊿ﾟ)ξ「しりとり」<br /><br />(　＾ω＾)「りんご」<br /><br />ξ ﾟ⊿ﾟ)ξ「ごりら」<br /><br />(　＾ω＾)「らっぱ」<br /><br />ξ ﾟ⊿ﾟ)ξ「ぱんだ」<br /><br />(　＾ω＾)「だるま」<br /><br />ξ ﾟ⊿ﾟ)ξ「真っ赤なお鼻の～」<br /><br />(　＾ω＾)「と、となかいさんは～」<br /><br /><br /><br />ξ ﾟ⊿ﾟ)ξ「いっつもみんなの～」<br /><br />(　＾ω＾)「人気者～」<br /><br />ξ ﾟ⊿ﾟ)ξ「はい、ぶー」<br /><br />(　＾ω＾)「…」<br /><br />ξ ﾟ⊿ﾟ)ξ「笑いものでしたー」<br /><br />(　＾ω＾)「いや、そもそもしりとりじゃないし」<br /><br /><br /><br />ξ ﾟ⊿ﾟ)ξ「もう一回、初めからー」<br /><br />ξ ﾟ⊿ﾟ)ξ「しりとり」<br /><br />(　＾ω＾)「りんご」<br /><br />ξ ﾟ⊿ﾟ)ξ「ごりら」<br /><br />(　＾ω＾)「らっぱ」<br /><br />ξ ﾟ⊿ﾟ)ξ「ぱんだ」<br /><br />(　＾ω＾)「だるま」<br /><br />ξ ﾟ⊿ﾟ)ξ「魔女狩り」<br /><br />(　＾ω＾)「リストカット」<br /><br /><br /><br />ξ ﾟ⊿ﾟ)ξ「トンファー部」<br /><br />(　＾ω＾)「Ｖ」<br /><br />ξ ﾟ⊿ﾟ)ξ「いたずらっ子」<br /><br />(　＾ω＾)「心開く」<br /><br />ξ ﾟ⊿ﾟ)ξ「駆動兵器」<br /><br /><br />(　ﾟωﾟ)「ギアス！！」<br /><br /><br /><br /><br />ξ ﾟ⊿ﾟ)ξ「…」<br /><br />(　＾ω＾）「…」<br /><br />ξ ﾟ⊿ﾟ)ξ「無理矢理ね」<br /><br />(　＾ω＾）「…やりたかったんだお」<br /><br /><br />ξ ﾟ⊿ﾟ)ξ「もう一回、初めからー」<br /><br />ξ ﾟ⊿ﾟ)ξ「しりとり」<br /><br />(　＾ω＾)「りんご」<br /><br />ξ ﾟ⊿ﾟ)ξ「ごりら」<br /><br />(　＾ω＾)「らっぱ」<br /><br />ξ ﾟ⊿ﾟ)ξ「ぱんだ」<br /><br />(　＾ω＾)「だるま」<br /><br />ξ ﾟ⊿ﾟ)ξ「まず、下ごしらえをします」<br /><br />(　＾ω＾)「酢を小さじ一杯、みりんを少々」<br /><br /><br />ξ ﾟ⊿ﾟ)ξ「器は平べったい物を用意してください」<br /><br />(　＾ω＾)「いい感じに馴染んできたら、フライパンを暖めましょう」<br /><br />ξ ﾟ⊿ﾟ)ξ「うんと油を使って、揚げるように炒めます」<br /><br />(　＾ω＾)「す、すると、どうでしょう！」<br /><br />ξ ﾟ⊿ﾟ)ξ「う、うまそう」<br /><br />ξ ﾟ⊿ﾟ)ξ「…」<br /><br />(　＾ω＾)「…」<br /><br />ξ ﾟ⊿ﾟ)ξ「これはダメね」<br /><br />(　＾ω＾)「ブーンもそう思うお」<br /><br /><br />ξ ﾟ⊿ﾟ)ξ「もう一回、初めからー」<br /><br />ξ ﾟ⊿ﾟ)ξ「しりとり」<br /><br />(　＾ω＾)「りんご」<br /><br />ξ ﾟ⊿ﾟ)ξ「ごりら」<br /><br />(　＾ω＾)「らっぱ」<br /><br />ξ ﾟ⊿ﾟ)ξ「ぱんだ」<br /><br />(　＾ω＾)「だるま」<br /><br />ξ ﾟ⊿ﾟ)ξ「毎週職安に行くけど仕事がみつからない」<br /><br />(　＾ω＾)「行くのさえ億劫になっていく」<br /><br /><br /><br />ξ ﾟ⊿ﾟ)ξ「苦し紛れに受けたピンク系のお店に受かったり」<br /><br />(　＾ω＾)「理性と欲望の狭間で迷いながらも、お金の誘惑には勝てず」<br /><br />ξ ﾟ⊿ﾟ)ξ「ずるずると深みにハマっていく、私」<br /><br />(　＾ω＾)「しにたい…」<br /><br />ξ ﾟ⊿ﾟ)ξ「…」<br /><br />(　＾ω＾)「…」<br /><br />ξ ﾟ⊿ﾟ)ξ「やめよっか」<br /><br />(　＾ω＾)「うん」<br /><br /><br /><br />ξ ﾟ⊿ﾟ)ξ「もう一回、初めからー」<br /><br />ξ ﾟ⊿ﾟ)ξ「しりとり」<br /><br />(　＾ω＾)「りんご」<br /><br />ξ ﾟ⊿ﾟ)ξ「ごりら」<br /><br />(　＾ω＾)「らっぱ」<br /><br />ξ ﾟ⊿ﾟ)ξ「ぱんだ」<br /><br />(　＾ω＾)「だるま」<br /><br />ξ ﾟ⊿ﾟ)ξ「まきぐそ」<br /><br /><br /><br /><br /><br /><br /><br /><br /><br /><br /><br /><br /><br /><br /><br />ξ ﾟ⊿ﾟ)ξ「…ごめん」<br /><br />(　＾ω＾)「…いいお」<br /><br /><br /><br />ξ ﾟ⊿ﾟ)ξ「もう一回、初めからー」<br /><br />ξ ﾟ⊿ﾟ)ξ「しりとり」<br /><br />(　＾ω＾)「りんご」<br /><br />ξ ﾟ⊿ﾟ)ξ「ごりら」<br /><br />(　＾ω＾)「らっぱ」<br /><br />ξ ﾟ⊿ﾟ)ξ「ぱんだ」<br /><br />(　＾ω＾)「だるま」<br /><br />ξ ﾟ⊿ﾟ)ξ「ま、ここらで終いにしましょ」<br /><br />(　＾ω＾）「しょうがないおね」<br /><br /><br /><br />ξ ﾟ⊿ﾟ)ξ「ネタも切れたし、潮時ってやつね」<br /><br />(　＾ω＾）「眠いのも理由の一つだったりするお」<br /><br />ξ ﾟ⊿ﾟ)ξ「お疲れさまでした」<br /><br />(　＾ω＾）「楽しかったお。……ツン、最後に一つだけいいかお？」<br /><br />ξ ﾟ⊿ﾟ)ξ「おぅ」<br /><br />(　＾ω＾）「うぅ……、無理して縛らなくてもいいお」<br /><br />ξ ﾟ⊿ﾟ)ξ「お陰で会話するのも一苦労よ。“お”から始まる言葉ばっかだし」<br /><br />(　＾ω＾）「しょうがない……、お」<br /><br /><br /><br />ξ ﾟ⊿ﾟ)ξ「おぅ、気にすんな。で、最後に一つってのは何だ、この野郎」<br /><br />(　＾ω＾）「うほっ、テラ男口調」<br /><br />ξ ﾟ⊿ﾟ)ξ「上手くできないの。で、何よ？」<br /><br />(　＾ω＾）「…」<br /><br />(　＾ω＾）「…」<br /><br />(　＾ω＾）「よっく聞いてくれお、ツン」<br /><br /><br /><br />ξ ﾟ⊿ﾟ)ξ「…」<br /><br />(　＾ω＾）「ブーンは」<br /><br />ξ ﾟ⊿ﾟ)ξ「…」<br /><br />(　＾ω＾）「ずっと前から」<br /><br />ξ ﾟ⊿ﾟ)ξ「…」<br /><br />(　＾ω＾）「ツンのことが」<br /><br />ξ ﾟ⊿ﾟ)ξ「…」<br /><br /><br /><br /><br /><br /><br />(　＾ω＾）「好きだったんだ……ぉ」<br /><br />ξ ﾟ⊿ﾟ)ξ「…」<br /><br /><br /><br /><br /><br /><br /><br /><br />ξ ﾟ⊿ﾟ)ξ「だが断る」<br /><br /><br /><br /><br /><br /><br /><br />(　＾ω＾）<br /><br /><br /><br />(＾ω＾）<br /><br /><br /><br />ﾙｰﾗﾗｰ､ｳﾁｭｰﾉ､ｶｾﾞﾆﾉｰﾙｰ<br /><br /><br /><br />ξ ﾟ⊿ﾟ)ξ「あ、死んだ」<br /><br /><br />おしまい<br /> ]]>
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<dc:subject>未分類</dc:subject>
<dc:date>2009-05-16T03:43:27+09:00</dc:date>
<dc:creator>ＲＡＩＣＥＳ</dc:creator>
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<title>Ｑ　夢と現実の境界線って、どこにあると思う？</title>
<description> Ｑ　夢と現実の境界線って、どこにあると思う？（´･ω･`）「……ん、頭痛い」目覚めと同時に襲いくる頭痛に、僕は思わず悲鳴を上げた。カーテンの隙間から射し込む光に目をすぼめながら、額に手を持っていく。ここ数日、どうにも寝起きが良くなかった。ベッドの上で起こした体は嫌な汗を滲ませ、軽くはない頭痛が僕を襲う。寝起きの倦怠感とは違う意味で気分は沈み、油を差し忘れたブリキ細工のように体が重い。時計を見ると七時半を
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<![CDATA[ Ｑ　夢と現実の境界線って、どこにあると思う？<br /><br /><br /><br /><br /><br />（´･ω･`）「……ん、頭痛い」<br /><br /><br />目覚めと同時に襲いくる頭痛に、僕は思わず悲鳴を上げた。<br />カーテンの隙間から射し込む光に目をすぼめながら、額に手を持っていく。<br /><br />ここ数日、どうにも寝起きが良くなかった。<br />ベッドの上で起こした体は嫌な汗を滲ませ、軽くはない頭痛が僕を襲う。<br />寝起きの倦怠感とは違う意味で気分は沈み、油を差し忘れたブリキ細工のように体が重い。<br /><br />時計を見ると七時半を過ぎていた。<br /><br />僕の両親は共働き、父親は単身赴任で他県に住んでいる。母親は忙しい人で、当然朝も早い。<br />この時間だと、そろそろ――、<br /><br /><br />J( 'ｰ`)し「ショボン！　もう七時半よ！　起きてるの？」<br /><br /><br />（´･ω･`）「……はぁい」<br /><br /><br />ドアの外から掛けられた声に、気怠い返事を返す。<br />それから自分に対して気合いを入れ、立ち上がる。<br /><br /><br /><br />（´･ω･`）「さて、と」<br /><br /><br />呟いて部屋を出、階段を下りて居間に入る。<br />母親はすでにスーツ姿、テーブルには二人分の朝食が用意してあった。<br /><br /><br />（´･ω･`）「おはよう、母さん」<br /><br /><br />J( 'ｰ`)し 「おはようショボン。早く食べなさい。学校、遅れるわ」<br /><br /><br />（´･ω･`）「うん。……ジョルジュは？」<br /><br /><br />椅子に座り、そう尋ねる。<br />母親は僕の言葉に、一瞬だけ表情を曇らせ、<br /><br /><br />J( 'ｰ`)し「知らないわ。声は掛けたけど」<br /><br /><br />（´･ω･`）「まだ起きてないの？」<br /><br /><br />J( 'ｰ`)し「知らないわ」<br /><br /><br />（´･ω･`）「……」<br /><br /><br />素っ気なく言い返すその態度に、僕は母親から見えないようにため息をこぼす。<br />ジョルジュは弟の名前。<br />ここ一年ほど、母親と上手くいってない。<br /><br />いつの間にか二人は、互いの存在を無視するようになっていた。<br /><br />もちろんそれには理由があるし、僕はその理由を知っていたけど、<br />自分が仲介役になれないことも知っていた。<br /><br /><br /><br /><br />J( 'ｰ`)し「お母さん、今日はご飯食べてくるから」<br /><br /><br />そう声をかけられて、うつむいていた僕は顔を上げる。<br />さっきまでの無関心の仮面は姿を消し、優しい親の顔で母親は僕に言う。<br /><br /><br />J( 'ｰ`)し「晩ご飯、よろしくね」<br /><br /><br />（´･ω･`）「あ、うん」<br /><br /><br />J( 'ｰ`)し「ショボンが忙しい時期なのはわかってるけど……」<br /><br /><br />（´･ω･`）「いいよ、もう慣れたから」<br /><br /><br />J( 'ｰ`)し「ありがとう」<br /><br /><br />言って、母親は微笑んだ。<br /><br />こんな朝は、最近では珍しい。<br /><br />仕事が立て込んでいたのか、最近の母親は帰りも遅かったし、<br />文字通り時間に追われるようにして家を出る朝に、僕に向かって微笑みかけるような余裕はなかった。<br /><br /><br />こんな会話を交わしたのは久しぶりだった。<br /><br />たぶん、機嫌がいいのだろう。<br />仕事の調子がいいのかもしれない。<br /><br /><br /><br />J( 'ｰ`)し「それじゃあ、お母さん、もう行くから」<br /><br /><br />（´･ω･`）「うん」<br /><br /><br />J( 'ｰ`)し「勉強、頑張ってね」<br /><br /><br />（´･ω･`）「いってらっしゃい」<br /><br /><br />母親を笑顔で送り出し、それから僕は朝食を食べ始める。<br />学校までは歩いて二十分ほどかかるから、もうほとんど余裕はない。<br /><br /><br />五分ほどで食事を終え、身支度を整えて僕が家を出る時間になっても、ジョルジュは起きてこなかった。<br /><br /><br /><br /><br />（´･ω･`）「……今日も、嫌な夢だったな」<br /><br /><br />最近の僕は夢見が悪かった。<br /><br />悪夢としか言い様のない夢に、毎晩うなされる。<br /><br /><br />それは夜だけにとどまらず、例えば学校の休み時間、<br />仮眠のつもりで眠りについても、悪夢は襲ってきた。<br /><br /><br />今の僕には、安眠なんてそれこそ夢のまた夢。<br /><br />寝起きの頭痛も体調不良も、きっとそのせいだろうと思っていた。<br /><br /><br />僕はその夢の中で、人を殺していた。<br /><br />相手は母親だったり、ジョルジュだったり……そして、僕の彼女であるツンだったり。<br /><br /><br />それは“夢の中で殺意を抱いた”程度のものではなく、僕は明らかな殺人行為に身を浸し、死という結果も見せつけられた。<br /><br />起きた瞬間に僕を包むのは何とも言えない罪悪感で、最初の頃は現実の世界で三人と顔を合わせることさえ辛かった。<br /><br /><br /><br />自分で自分を分析してみたことは何度もある。<br /><br />これだけ鮮明で質の悪い夢なのだから……そしてもう何日も続いているのだから、<br />明確な理由があるはずだった。<br /><br />僕の見つけた答えは簡単、この三人との人間関係は、今の僕にとってストレスだった。<br /><br /><br />家の中のぎくしゃくした空気は、もう半年以上続いている。<br /><br />原因はジョルジュの高校受験。<br /><br />学歴至上主義の両親は、当然のようにジョルジュをレベルの高い私立高校に入学させようとした。<br /><br /><br />だがジョルジュは中学三年になっても勉強に本腰を入れず、結局、仲の良い友達が選んだという理由で中級クラスの公立高校に進学した。<br /><br /><br />今年大学受験を控えた僕の成績は上々で、母親からは期待、そして弟からは嫉妬の視線をぶつけられていた。<br /><br /><br />もう一人、彼女、ツンとのそれは……まぁ、簡単に言えば倦怠期なのだろうと思う。<br /><br /><br />原因もきっかけも曖昧なのに、いつの間にか顔を合わせることが辛くなっていた。<br /><br />昔は潤滑油でもさしたように滑らかだった会話も、いつしか沈黙の占める割合が増え始めている。<br />毎日のように交わしていたパソコンでのメールも、ここ一ヶ月ほど受信していない。<br /><br /><br /><br /><br />（´･ω･`）「……馬鹿らしいな」<br /><br /><br />呟いて、僕は考え込みそうになる自分の意識を打ち切る。<br /><br />結局、全てどこにでもあるような小さな悩み。<br /><br />受験勉強でストレスが溜まっていたところに、いくつか悩みが重なってしまった、それだけのこと。<br /><br /><br />あの夢はストレスの相乗効果で、悪い感情ばかりが増幅されているだけ。<br /><br />どうせ一過性のもので、すぐにおさまるだろう。<br /><br /><br />僕は自分にそう言い聞かせた。<br /><br /><br />もう何日も、同じように言い聞かせてきたことも忘れて。<br /><br /><br /><br /><br />(　･∀･)「なんか今日、夕方から雨になるらしいじゃん？」<br /><br /><br />（´･ω･`）「えっ、そうなの？」<br /><br /><br />放課後、僕は美術室にいた。<br />目の前にはキャンバス、僕の手には絵筆。<br />油絵の具の香りが僕を包むように漂う。<br /><br />僕の右隣に座る友達が、背後の窓を振り向いて言った。<br /><br />(　･∀･)「発達した梅雨前線が……みたいな、なんかそんなので。結構降るらしいぞ」<br /><br /><br />（´･ω･`）「まぁ、時期が時期だからね」<br /><br /><br />(　･∀･)「ショボンさぁ、傘とか持ってきてる？」<br /><br /><br />（´･ω･`）「折り畳みは一応」<br /><br /><br />答えながら、僕は彼にならって窓の外に目をやる。<br /><br />空は一面雲に覆われていたが、まだ雲の色は白く明るい。<br />すぐにでも降り出す、という感じではない。<br /><br /><br /><br />友達はそんな空を見て、だるそうに呟いた。<br /><br /><br />(　･∀･)「雨降ると乾きが悪くてなぁ」<br /><br /><br />（´･ω･`）「僕達、もう時間ないしね」<br /><br /><br />僕は美術部に所属していた。<br />現在、受験戦争真っ直中の僕に許された、唯一の気晴らしだ。<br />六月末が期限のコンクールがあり、それに出品して、美術部員としての僕の活動は一応終わる。<br /><br /><br />(　･∀･)「随分暗い感じの絵だな」<br /><br /><br />友達が僕の絵をのぞき込んで言った。<br /><br /><br />(　･∀･)「ダークだね、ダーク」<br /><br /><br />（´･ω･`）「そうかな……」<br /><br /><br />(　･∀･)「だってこの青とか……ほら、ここの赤なんて、ほとんど血じゃん？」<br /><br /><br />（´･ω･`）「……そんなつもりはないんだけどね」<br /><br /><br />友達の言葉と例の夢がリンクして、思わず苦笑する。<br /><br /><br />精神状態が絵に反映されることはよくあることだ。<br /><br />だとしたらこの絵は僕の今の精神状態……あの夢と同じ、僕の心から派生した副産物、か。<br /><br />精神科医がこれを見たら、どんな診断結果を出すのだろうと考えて、少し笑った。<br /><br /><br /><br />（´･ω･`）「ちょっと、トイレいってくるね」<br /><br /><br />言って、僕は立ち上がる。<br />友達は僕を振り向き、<br /><br /><br />(　･∀･)「好きなだけゆきなさい。つれしょんは勘弁だが」<br /><br /><br />（´･ω･`）「うん、同感」<br /><br /><br />(　･∀･)「手はちゃんと拭けよー」<br /><br /><br />（´･ω･`）「一応言っておくけど、僕、高校生ね」<br /><br /><br /><br />脳天気にそんな言葉を交わして、僕は歩き出す。<br />さっさと用を足して、また絵に集中しよう……と思っていたのだが、<br /><br /><br />(　･∀･)「あ、おい、ショボン」<br /><br /><br />（´･ω･`）「えっ？」<br /><br /><br />背後から声をかけられる。<br />振り向くと、友達は呆れるように微笑み、<br /><br /><br />(　･∀･)「高校生がそんなことしてたらいかんぜー、ショボン君」<br /><br /><br />（´･ω･`）「はい？　……なんのこと？」<br /><br /><br />(　･∀･)「ほら、お前、ワイシャツに絵の――」<br /><br /><br />そこまで言ったところで、友達は言葉を止めた。<br />同時に、美術室にいた数人の部員が、手を止めて顔を上げる。<br /><br />広い美術室に、規則的な電子音が響いていた。<br /><br />携帯電話の着信音だ。<br /><br /><br /><br />（；´･ω･`）「あ、ご、ごめん。僕だ」<br /><br /><br />僕は慌ててズボンのポケットから携帯電話を取り出す。<br />ディスプレイを確認すると……そこには、<br /><br /><br />(　･∀･)「ショボン？　どうした？」<br /><br /><br />（´･ω･`）「……ごめん、ちょっと外出てるね」<br /><br /><br />(　･∀･)「なにかあったのか？」<br /><br /><br />（´･ω･`）「ちょっと、ね」<br /><br /><br />短くこたえて、僕は足早に美術室を出る。<br />トイレに向かって歩きながら、携帯電話を耳に当て、<br /><br />（´･ω･`）「もしもし」<br /><br /><br />ξﾟ⊿ﾟ)ξ『やっと出た……ねぇ、出るの遅くない？』<br /><br /><br />（´･ω･`）「ごめん、美術室にいたから」<br /><br /><br />電波に乗って届いたツンの声は、聞いてそれとわかるほど不機嫌だった。<br /><br /><br /><br />（´･ω･`）「どうしたの？」<br /><br /><br />人気のない男子トイレに入り、窓辺で外を眺めながら尋ねる。<br />ため息でもついたのか、ツンは短い間をおいて、<br /><br /><br />ξﾟ⊿ﾟ)ξ『今、学校にいるんでしょ？』<br /><br /><br />（´･ω･`）「うん」<br /><br /><br />ξﾟ⊿ﾟ)ξ『じゃあ、ちょっと出て来れない？』<br /><br /><br />（´･ω･`）「ツンも学校にいるの？」<br /><br /><br />ξﾟ⊿ﾟ)ξ『そう。話あるから、少し付き合って欲しいんだけど』<br /><br /><br />僕は腕時計に目を向ける。<br />午後四時半……部活に入っていないツンが学校に残っているにしては、遅い時間に思えた。<br /><br /><br /><br />（´･ω･`）「今、どこ？」<br /><br /><br />僕はたずねる。<br />ツンはあまり感情の見えない声。<br /><br /><br />ξﾟ⊿ﾟ)ξ『生徒玄関の前にいるから』<br /><br /><br />（´･ω･`）「わかった」<br /><br /><br />ξﾟ⊿ﾟ)ξ『早くしてよ』<br /><br /><br />（´･ω･`）「すぐ行くよ」<br /><br /><br />電話が切れる。<br /><br />どこかぶっきらぼうな態度、言葉遣いは、気の強いツンらしいものだった。<br />ただ、今日の言葉はいつにも増して冷たかったような気がした。<br /><br /><br />しばらくまともに顔も合わせていないのだから、当然だろう。<br />僕は、そう考えることにした。<br /><br />さっきより重みを増したような空に一度目を向けてから、トイレを出た。<br /><br /><br /><br /><br />ツンは僕を校舎の裏手に呼びだした。<br />そこはもう使えなくなったがらくたが置かれている場所。<br /><br />壊れた机や椅子、何に使ったのかもわからない廃材やコンクリートブロックが、無造作に散らばっていた。<br /><br />（´･ω･`）「話って？」<br /><br /><br />僕は聞く。<br />ツンは少し間をおいてから振り返り、<br /><br /><br />ξﾟ⊿ﾟ)ξ「別れない？」<br /><br /><br />（´･ω･`）「え……」<br /><br /><br />その言葉を、僕は全く予期していなかった。<br /><br /><br />（´･ω･`）「別れる、って……」<br /><br /><br />そんなことは考えていなかった。<br />倦怠期の、その先にあるのが、別れ？<br /><br />こんな問題は時間が解決してくれて、いつか笑いながら思い返す……。<br /><br />倦怠期って、そういうものだと、僕はずっと信じていて。<br /><br />こんなに突然、終わりが来るなんて――<br /><br /><br /><br />ξﾟ⊿ﾟ)ξ「てゆーか」<br /><br /><br />ツンがその顔を嫌悪感で歪めた。<br /><br /><br />ξﾟ⊿ﾟ)ξ「もうイヤなの。なに？別れるって言われて何も言いかえさないわけ？もしかしてあたしのこと嫌いだったとか？それだったらちょうどいいじゃない。後腐れなく円満解決」<br /><br /><br />（；´･ω･`）「ちょ……ちょっと待ってよ。僕は――」<br /><br /><br />ξﾟ⊿ﾟ)ξ「なによ、今さら何か言うつもり？ いっつも受け身受け身で、最近は電話もしてこなかったくせに。今になって彼氏気取り？やめてよ、気持ち悪い」<br /><br /><br />（´･ω･`）「……」<br /><br /><br />吐き捨てるような言葉に、僕の心が震え出す。<br /><br />世界が輪郭を失っていく。<br /><br /><br />僕が……なにか悪いことをしただろうか。<br /><br /><br />僕はいつだって彼女の望むままに動いた。<br /><br />望まれたときは傍らに立ち、そうでないときはできるだけ干渉を控えた。<br /><br /><br />そんな距離感を、ツンは以前、“優しい”と表現した。<br /><br />しかし今となっては優しさもただの受け身。<br /><br /><br />僕は何も変わっていないのに、ツンの中で意味だけが変わった。<br /><br /><br /><br />ツンは寂しかったのか？<br /><br />本当はうざったいほどの干渉を求めていた？<br /><br /><br />違うだろう……それは違う。<br /><br />こんなのはただ身勝手なツンの言い訳だ。<br /><br /><br />要するに僕に飽きたんだろ？<br /><br /><br />……くだらない。<br /><br />僕は何一つ悪くない。<br /><br />僕ばかりが我慢する理由なんて……どこにあるんだよ。<br /><br /><br />ξﾟ⊿ﾟ)ξ「じゃ、そーゆーことだから。もう二度と連絡してこないでね」<br /><br /><br />ツンは微笑みながら言った。<br /><br /><br />ξﾟ⊿ﾟ)ξ「バイバイ、元彼さん」<br /><br /><br />ツンが歩き出す。<br />僕の脇を通り過ぎ、迷いのない足音が遠ざかって……消えてしまうその前に…<br /><br /><br />（´･ω･`）「電話しなかったのは僕だけ？」<br /><br /><br />ξﾟ⊿ﾟ)ξ「……はい？」<br /><br /><br />ツンの足音が止まった。<br /><br />振り向いた僕を貫く視線は、磨かれたナイフのように鋭い。<br /><br /><br />それは彼氏と呼ばれる立場の男に向けられるべき視線ではなかった。<br /><br />ツンは苛立ちや嫌悪感、負の感情の全てを視線に込め、僕に突き刺す。<br /><br /><br />ξﾟ⊿ﾟ)ξ「文句でもあるわけ？」<br /><br /><br />（´･ω･`）「あるよ」<br /><br /><br />問いかけの言葉を、僕は迷わず首肯する。<br />そして、攻撃する。<br /><br /><br />（´･ω･`）「じゃあ聞かせてよ。ツンは僕がどんな男だったら満足したの？受け身がイヤだって言うなら、じゃあ強気で攻めればよかったわけ？違うでしょ？言い返したら言い返したで怒るくせに、全部僕の責任みたいに言うのはやめてくれないかな」<br /><br /><br />ξ#ﾟ⊿ﾟ)ξ「あ、あんたねっ！」<br /><br />叫ぶように言いながら、ツンは僕との距離を詰める。<br /><br />殴りかからん勢いで、<br /><br /><br />ξ#ﾟ⊿ﾟ)ξ「あんたがそんなだから嫌いになったんでしょ！普段は全部人任せのくせして、文句言われたら怒るなんて――」<br /><br /><br />（´･ω･`）「それはそっちも同じでしょ？前は目的地まで全部決めてから僕をデートに連れだしてたくせに。今さら受け身とか言わないでよ。飽きたんでしょ？僕に。だったらそう言えばいいだけじゃないか。こんな時だけ被害者ぶるの？ははっ、やめてよ。吐き気がする」<br /><br /><br />ξ#ﾟ⊿ﾟ)ξ「せ、せっかく気を使ってあげたのに！」<br /><br /><br />（´･ω･`）「僕はそんなこと頼んでないよ？」<br /><br /><br />ξ#ﾟ⊿ﾟ)ξ「うるさいわよ！」<br /><br /><br />ツンが右腕を振り上げた。<br />迷いなく振り下ろされたそれは、しかし目的地であるはずの僕の頬に辿り着くことはない。<br /><br /><br />ξ#ﾟ⊿ﾟ)ξ「は、放してよ！」<br /><br /><br />僕が腕を掴むと、ツンは悲鳴を上げた。<br />その悲鳴に僕は微笑む。<br />心が解き放たれた気分……最高の気分だ。<br /><br /><br />（´･ω･`）「偉そうに責任転嫁しないでよ」<br /><br /><br />真っ正面から視線を受け止め、僕は言う。<br />ツンは汚物にでも触れたように暴れた。<br /><br /><br />ξ#ﾟ⊿ﾟ)ξ「うるさい！放して！」<br /><br /><br />（´･ω･`）「随分な言い方だね。もしかして、新しい男でも出来たとか？」<br /><br /><br />ξﾟ⊿ﾟ)ξ「あ、あんたに関係ないでしょ！　いいから放してよ！」<br /><br /><br />（´･ω･`）「関係ない、か……まぁいいよ。これで望み通り？」<br /><br /><br />言いながら、僕はツンの手を突き放した。<br />そして、<br /><br /><br />ξﾟ⊿ﾟ)ξ「えっ――」<br /><br />ツンはバランスを崩した。ヒモの切れたマリオネットのようにその体は倒れ……、<br /><br /><br /><br />ξﾟ⊿ﾟ)ξ「あっ……」<br /><br /><br />悲鳴と共に、鈍い音が僕の耳に届いた。<br />見ると、ちょうどツンの頭の下に、堅そうなコンクリートブロックが落ちていた。<br /><br /><br />（´･ω･`）「……ツン？」<br /><br /><br />問いかけるが、答えは返ってこなかった。<br />僕はしゃがみ込み、彼女の肩に手を伸ばす。<br /><br />だが、その手は止まる。<br /><br />コンクリートブロックに、赤いシミが広がっていく。<br /><br /><br />ξ ⊿ )ξ「……」<br /><br /><br />ツンの口元に手を当てると、呼吸が止まっていた。<br /><br />つまりは、死。<br /><br /><br />（´･ω･`）「……あぁ」<br /><br /><br />そこで僕は苦笑した。<br /><br /><br />（´･ω･`）「なんだ、夢か」<br /><br /><br /><br /><br /><br /><br />僕が家について三十分ほどで、雨が降り出した。<br />学校で友達から聞いたとおり、その勢いは強く、しばらくやみそうにない。<br /><br /><br />（´･ω･`）「……なんなんだ、今日は」<br /><br /><br />僕は部屋にいた。<br />制服を着替えるのも忘れて、膝を抱えていた。<br /><br /><br />（´･ω･`）「あれは、なんだよ……」<br /><br /><br />呟きながら、ついさっきの夢を思い出す。<br /><br />それはいつもと変わらないパターンだった。<br />僕はつまらないことを理由に腹を立て、暴力をふるい……結果、相手が死ぬ。<br />相手の死に何も感じていていないのも同じだ。<br /><br />僕は平気で人を殺す。<br /><br />そして、目が覚めて初めて後悔する。<br /><br /><br /><br />（´･ω･`）「……頭、痛い」<br /><br /><br />さっきから頭痛がおさまらない。<br />今までにない激しい頭痛が僕を襲う。<br />学校を出るときのことも、本当はよく覚えていない。<br /><br /><br />僕は気付くと生徒玄関に立っていて、それから逃げるように美術室に戻り、制服の上着とカバンを持って学校を出た。<br />家についてからは、ずっと部屋にいた。<br />自分自身に対する恐怖からか、悪寒がいつまでたっても消えなかった。<br /><br /><br />（´･ω･`）「嫌いなわけ……ないのに」<br /><br /><br />僕は必死に呟く。<br />今にも否定され、失ってしまいそうな気持ちを言葉にのせる。<br /><br />こんな夢をツンが知ったら……きっと、その時こそ、別れが来る。現実の、別れが。<br /><br /><br />(　ﾟ∀ﾟ)「兄貴」<br /><br /><br />（´･ω･`）「……えっ？」<br /><br /><br />ドアの向こうから、僕を呼ぶジョルジュの声が聞こえた。<br /><br />時計を見ると、もう七時を過ぎていた。<br /><br /><br /><br />(　ﾟ∀ﾟ)「開けていいか？」<br /><br /><br />（´･ω･`）「あ、うん」<br /><br /><br />僕は慌てて立ち上がり、勉強机の椅子に腰を下ろす。<br />直後、ドアの開く音が聞こえ、<br /><br /><br />(　ﾟ∀ﾟ)「なに？　もしかして勉強中？」<br /><br /><br />部屋に入ってきたジョルジュは、つまらなさそうにそう言った。<br /><br /><br />(　ﾟ∀ﾟ)「偉いねー。さっすが受験生だねー。俺には真似できねーや」<br /><br /><br />（´･ω･`）「別に……ちょっと考え事してただけだよ」<br /><br /><br />(　ﾟ∀ﾟ)「そうなん？　まー、俺にはどーでもいいけど」<br /><br /><br />（´･ω･`）「どうでもいい、かな……」<br /><br /><br />棘のあるその言葉に苦笑する。<br />昔はもっと仲の良い兄弟だったはずなのに、と思いながら。<br /><br /><br /><br />(　ﾟ∀ﾟ)「飯は？」<br /><br /><br />ジョルジュは苛立ったような口調で言う。<br /><br /><br />(　ﾟ∀ﾟ)「母親、今日は遅いのか？」<br /><br /><br />（´･ω･`）「あぁ……そうだ。ごめん、忘れてた」<br /><br /><br />(　ﾟ∀ﾟ)「腹減ってんだよね。さっさと作ってくれないかな」<br /><br /><br />（´･ω･`）「……今、やるよ」<br /><br /><br />僕の心がまた少し震える。<br /><br />いつも思う……ジョルジュが抱くこの感情は、僕にぶつけられるべきものなのだろうかって。<br />言うまでもないことだけど、僕はジョルジュの受験に、何一つ口を出したことはない。<br />全てはジョルジュと両親の間でのことであって、僕には何ら関係ないはずだった。<br /><br /><br />(　ﾟ∀ﾟ)「早くしてくれよ」<br /><br /><br />（´･ω･`）「……」<br /><br /><br />僕を急かすその言葉に、無言で立ち上がる。<br /><br />制服のまま階段を下り、キッチンに立つ。<br />父親の単身赴任の関係もあって、僕は料理には慣れていた。<br />家庭科の調理実習でも、よく驚かれる。<br /><br /><br /><br />(　ﾟ∀ﾟ)「偉いねー、兄貴は」<br /><br /><br />すぐ自分の部屋に戻ると思っていたジョルジュは、しかし居間のドアの前で足を止めた。<br />見下すような視線を僕にぶつけながら、<br /><br /><br />(　ﾟ∀ﾟ)「勉強も出来る、家事もこなせる。いやー、立派な息子さんだこと」<br /><br /><br />（´･ω･`）「……何が言いたいんだよ」<br /><br /><br />僕は振り向く。<br /><br /><br />（´･ω･`）「僕がジョルジュに何か言ったか？　全部父さんと母さんの――」<br /><br /><br />(　ﾟ∀ﾟ)「うざいんだよ」<br /><br /><br />ジョルジュは冷たい声で言い放った。<br /><br /><br />(　ﾟ∀ﾟ)「兄貴がそんな優等生だから、俺まで高望みされるんだろーが。比較される俺の気持ちがあんたにわかるか？わからんだろーが。…わかって欲しくもないけどね」<br /><br /><br />（´･ω･`）「じゃあ突っかかってくるなよ。僕は僕で普通にしてるだけだ」<br /><br /><br />(　ﾟ∀ﾟ)「そーだよね、兄貴は生まれながらの出来る人だもんね」<br /><br /><br />（´･ω･`）「……そういうことは努力してから言ってよ」<br /><br /><br />(　ﾟ∀ﾟ)「はん？説教？やめてくれよ。兄貴からの説教なんて、一番聞きたくねーよ」<br /><br /><br />（´･ω･`）「……」<br /><br /><br />(　ﾟ∀ﾟ)「早めに頼むぜー、晩飯。俺、寝てるかもしんねーからさ、そん時は起こしてな、お兄ちゃん」<br /><br /><br />言って、ジョルジュは居間を出た。<br /><br /><br /><br />僕はキッチンに向き直り、鍋に水を入れてコンロにかける。<br />火がはぜる低い音を聞きながら、冷蔵庫の中から豆腐をとりだす。<br /><br /><br />（´･ω･`）「……」<br /><br /><br />流し台の上にまな板と包丁を用意し、そこで少し迷う。<br /><br />どっちから先に済ませるか……夕食の準備か、苛立ちの解消か。<br /><br /><br />（´･ω･`）「そうだな……そっちの方が効率いいし」<br /><br /><br />僕は包丁を持ち、コンロの火を止めた。<br /><br /><br /><br /><br /><br />ノックもせずに、ジョルジュの部屋のドアを開ける。<br />マンガを読んでいたらしいジョルジュが、緩慢な動作で後ろを振り向く。<br /><br />僕の顔を見、心底苛立ったというように顔をしかめ、<br /><br /><br />(　ﾟ∀ﾟ)「おい、なに勝手に――」<br /><br /><br />その声が止まった。<br />僕の手に握られた包丁を見たのだろう。<br /><br /><br />(；ﾟ∀ﾟ)「あ、兄貴？　ど、どうしたんだよ、そんな危ねーもん持って……」<br /><br /><br />（´･ω･`）「僕がずっと誉められるだけだったとでも思ってるの？」<br /><br /><br />(；ﾟ∀ﾟ)「な、なに？」<br /><br /><br />（´･ω･`）「自分だけ自分だけ……ってね。駄々をこねるなら相手が違うんじゃない？」<br /><br /><br />言いながら、僕はジョルジュとの距離を詰める。<br /><br />慌ててジョルジュは立ち上がった。<br /><br />その顔から血の気が引いていく。<br /><br />普段の、不遜なほどに余裕の溢れたジョルジュにはない、本気の表情。<br /><br />本気で僕を怖れる……そんな顔。<br /><br /><br /><br />(；ﾟ∀ﾟ)「や、やめろよ！　なんなんだよいきなり！」<br /><br /><br />（´･ω･`）「僕が傷つかないとでも思ってるなら、大間違いだよ。これでも色々大変なんだ……本当に、いろんなことがどうでもよくなるくらいに」<br /><br /><br />(；ﾟ∀ﾟ)「落ち着けって！　なぁっ！　こんなコトしたら、受験とか――」<br /><br /><br />（´･ω･`）「うるさいよ」<br /><br /><br />僕は包丁をふるう。<br /><br />ジョルジュの着ていたシャツの胸元が切れ、そこから血が飛び散る。<br /><br />僕の着る真っ白なワイシャツに、どす黒い血が染みこんでいく。<br /><br /><br />(；ﾟ∀ﾟ)「あ……あに、き……」<br /><br /><br />（´･ω･`）「もう聞きたくないよ、そんな言葉。全部自分のせいだって、本当はわかってるんだろ？」<br /><br /><br />(；ﾟ∀ﾟ)「わ、悪かったよ！　謝るから――」<br /><br /><br />（´･ω･`）「随分調子いいじゃない」<br /><br /><br />(；ﾟ∀ﾟ)「あっ……」<br /><br /><br />ジョルジュの左腕に新しく赤い筋が走る。<br /><br /><br /><br />（´･ω･`）「どうしたの？自分の美学守る根性もないの？」<br /><br /><br />問いかけながら、僕は手についたジョルジュの血を舐める。<br /><br />空気に触れたせいか、少し粘り気を帯びたそれは、舌先に強烈な快感を与え、消えていく。<br /><br /><br />(　 ∀ )「……兄貴、てめぇ」<br /><br /><br />ジョルジュの視線が僕の顔に定まった。<br />戸惑いはゆっくりと姿を消し、やがて純粋な怒りがその表情を彩る。<br /><br /><br />(；ﾟ∀ﾟ)「やってくれんじゃん……兄貴も」<br /><br /><br />（´･ω･`）「なに？やっと本気になった？」<br /><br /><br />(#ﾟ∀ﾟ)「黙れこらぁっ！」<br /><br /><br />ジョルジュが殴りかかってきた。<br />僕のワイシャツの胸ぐらを掴み、拳を振り上げ……<br /><br />そして、動きを止めた。<br /><br /><br /><br />（´･ω･`）「……」<br /><br />(　 ∀ )「あ……あに、き……」<br /><br /><br />苦しそうにしゃべるジョルジュの喉元に、包丁が深々と刺さっていた。<br />今際の淵でジョルジュが見たのは、たぶん僕の微笑みだっただろう。<br /><br /><br />(　 ∀ )「な、ん……で、だよ……」<br /><br /><br />徐々に光を失っていくジョルジュの目から、涙がこぼれ落ちた。<br /><br /><br /><br /><br /><br /><br />外から響く雨音が、いよいよ強さを増してくる。<br />気付くと、僕は真っ暗な居間の隅にいた。<br /><br /><br />（´･ω･`）「……夢、だよ。……夢に決まってる」<br /><br /><br />さっきから呪文のように僕は呟いていた。<br />体が震える。こんな感情を味わうのは初めてじゃないはずなのに……怖い。<br /><br /><br />静まりかえった家、消えたままの電気、作りかけの夕食……。<br />全てが、一つの結論を指し示しているようで、例えようもなく。<br /><br />――怖い。<br /><br /><br />（；´･ω･`）「じ、時間、は……」<br /><br /><br />ふるえる声で呟いて、僕は居間の時計に目を向ける。<br />蛍光塗料の塗られた長針と短針が、ちょうど午後の十一時を指す。<br /><br /><br />（´･ω･`）「……母さん？」<br /><br /><br />僕は呟く。<br />誰かの存在が欲しい。笑って否定して欲しい。<br />悪い夢を、見ただけだと。<br /><br />僕は立ち上がる。<br /><br /><br /><br />その時、<br /><br /><br />（´･ω･`）「あ……」<br /><br /><br />玄関が開いた。<br /><br /><br />（´･ω･`）「母さんっ」<br /><br /><br />ほとんど叫ぶように言って、僕は居間を出る。<br />明るい電気のついた玄関に、母親はいた。<br /><br />でも、<br /><br /><br />J( 'ｰ`)し「……なに？何か用でもあるの？」<br /><br /><br />僕を見る母親の視線に、優しさなんて微塵も含まれていなかった。<br /><br />酔っているのだろう、ふらつく体を壁に手をついて支えながら、<br /><br /><br />J( 'ｰ`)し「用があるなら明日にして……今、気分悪いの。晩ご飯もいらない。……お母さん、寝るから」<br /><br /><br />（´･ω･`）「あ、母さん、僕、話が――」<br /><br /><br />J(#'ｰ`)し「明日にしてって言ってるでしょ！」<br /><br /><br />母親は叫んだ。<br />長い髪の毛をぐしゃぐしゃにかきむしって。<br /><br /><br /><br />J(#'ｰ`)し「わたしの何が悪かったって言うの！？プレゼンの前まではヘラヘラ笑ってたくせに……落ちたら全部わたしの責任！？ふざけないでよっ、昨日まであんなに持ち上げといて！」<br /><br /><br />（´･ω･`）「……母さん、僕、聞いて――」<br /><br /><br />J(#'ｰ`)し「あんたは勉強でもしてればいいのよっ！」<br /><br /><br />（´･ω･`）「……」<br /><br /><br />僕はやっと思いだした。<br /><br />機嫌が悪いときの母親を。<br /><br /><br />J(#'ｰ`)し「あんたは勉強してればいいのよ……そうよ！そしていい大学に入りなさい。どうせ社会は学歴なのよ。そうじゃなきゃわたしがあんな俗物に負けるはずがない……。ショボン、わかってるの！？ジョルジュはもうダメなんだから、あなたしかいないのよ！」<br /><br /><br /><br />母親は僕のことを見ようともせず、階段を上がり、自分の部屋へ向かった。<br /><br />悲しみや後悔がすごい勢いで僕の心に広がっていく。<br /><br /><br /><br />こんないびつな家族が他にあるだろうか。<br />言葉通りの仲良し家族ごっこ。<br />出演者の機嫌が悪くなれば、そこで芝居はおしまい。<br /><br /><br />仮初めの刹那に見せるそれは……まさに夢。<br />どれだけ僕が頑張ったところで、簡単に終わりは来る。<br />いつか消えるとわかっていたら、そんなもの、僕は望んだだろうか。<br /><br /><br />こんなにもくだらない、虚像……虚ろに象られた幻。<br /><br /><br />（´･ω･`）「……じゃあ」<br /><br /><br /><br /><br /><br /><br /><br /><br /><br />壊そうか。<br /><br /><br /><br /><br /><br /><br /><br /><br />（´･ω･`）「聞いて欲しいことがあったんだ」<br /><br /><br />J( 'ｰ`)し「――えっ！？」<br /><br /><br />背後から声をかけると、よほど驚いたらしく、母親は勢いよく振り向いた。<br />驚きのせいか、それともアルコールのせいか、母親は口元を押さえ、目を見開いて僕を見る。<br /><br /><br />J( 'ｰ`)し「ショボン！あなた、ビックリするでしょ、いきなり声かけるなんて――」<br /><br /><br />（´･ω･`）「聞いて欲しかったんだ、僕」<br /><br /><br />J(；'ｰ`)し「な、なんなの？　あなた……どうかしたの？」<br /><br /><br />（´･ω･`）「もう遅いよ」<br /><br /><br />僕は呟く。<br /><br />だって僕には見えてしまった。<br /><br /><br />母親だから愛してくれるはず？<br />くだらない理想論だよ、それは。<br /><br />人が何を愛し、何を大切にするかなんて、そんなの本当に十人十色なんだから。<br /><br /><br /><br />母親は僕を求めていない。<br /><br />求めるのは、社会に対する自分の憂さを晴らしてくれる、誰か。<br /><br />別に僕でなくてもかまわないということ。<br /><br /><br />求める条件を満たすことが重要で、求められた条件以外のものは、全て無価値。<br /><br /><br />そんな人に、僕が何を求められるだろう。<br /><br /><br />そんな人のために、何を耐える必要があるだろう。<br /><br /><br />（´･ω･`）「僕のこと、サンドバッグか何かだと思ってたのかな、母さんは」<br /><br /><br />J(；'ｰ`)し「ショボン……なに言ってるの？あなた――」<br /><br /><br />（´･ω･`）「僕はなに？」<br /><br /><br />J(；'ｰ`)し「えっ……」<br /><br /><br />（´･ω･`）「母さんにとって、僕はなんなの？」<br /><br /><br />J(；'ｰ`)し「……」<br /><br /><br />母親は沈黙した。<br />しばらく待っても、答えは返ってこなかった。<br /><br /><br /><br />（´･ω･`）「……無言が答え？」<br /><br /><br />J(；'ｰ`)し「えっ……」<br /><br /><br />（´･ω･`）「答えられない、か……」<br /><br /><br />どうしようもなく笑えた。<br />無回答という解答、最高じゃないか。<br /><br /><br />（´･ω･`）「ははっ！　よくわかったよ！」<br /><br /><br />J( 'ｰ`)し「しょ、ショボンっ――」<br /><br /><br />僕は両腕をつきだした。母親の喉元を狙って。<br /><br /><br />J(；'ｰ`)し「あっ……な、たっ、なにを――」<br /><br /><br />（´･ω･`）「答えられないんだね。せめて一言くらい、僕の存在を肯定する何かが欲しかったけど、それさえも高望みだったんだね」<br /><br /><br />J(；'ｰ`)し「や、めなさ――」<br /><br /><br />（´･ω･`）「もういらないよ、親としての言葉なんて」<br /><br /><br />僕は腕に力を込める。<br />強い力で押されたせいか、母親が背にしていたドアが開いた。<br />僕達は折り重なるように倒れ込む。<br />それでも手は放さない。<br />馬乗りになり、さらに体重をかける。<br /><br /><br /><br />（´･ω･`）「これでも必死に頑張ってきたつもりだった……。見てくれてると思ってたんだよ。甘いよね、僕は。でも……たぶん僕は、信じてたんだよ。母親なら、ちゃんと見ていてくれてるって」<br /><br /><br />J(；'ｰ`)し「……しょぼ、んっ」<br /><br /><br />（´･ω･`）「必死だったんだ。ここが僕の限界だった。わからなかったかな？……わからないか。自分の代用品を求めていたあなたには」<br /><br /><br />J(；'ｰ`)し「は、はなしっ、て……」<br /><br /><br />（´･ω･`）「最後にもう一回聞くよ。僕って、母さんにとってなんだった？」<br /><br /><br />問いかけて、僕は手を放す。<br />母親は真っ赤な目で僕を睨みつけ……、<br /><br /><br /><br />（´･ω･`）「やっぱり答えられない？」<br /><br /><br />J(；'ｰ`)し「……」<br /><br /><br />（´･ω･`）「じゃあもう――」<br /><br /><br />J( 'ｰ`)し「じ……」<br /><br /><br />（´･ω･`）「……えっ？」<br /><br /><br />母親の口が動いた。<br />苦しみに歪んでいたはずの表情が、何故か微笑みを形作って――――<br /><br /><br />J(；'ｰ`)し「きまっ、てる……で、しょ。じま……ん、の……息子、よ」<br /><br /><br /><br /><br /><br /><br />――目が、覚めた。<br /><br /><br />（；´･ω･`）「うわぁぁぁ！」<br /><br /><br />僕は走った。<br />全てから逃げるように居間から飛び出し、洗面所に駆け込む。<br /><br /><br />（；´･ω･`）「う、げぇ……うぅあぁっ！」<br /><br /><br />嘔吐感がこみ上げてくる。<br />蛇口を目一杯に開き、大量の水で胃液を流しながら。<br /><br /><br />（；´･ω･`）「……こ、これはなんだよっ！」<br /><br /><br />精一杯の声で叫ぶ。<br />全て夢であるはずだった。<br /><br />だって現実の僕があんな感情を肯定するとでも？<br /><br />そんなことあるはずないじゃないか。<br /><br /><br />僕はツンのことが好きだ。<br />僕が嫌われるとかそういう問題じゃなく好きだったんだよ！<br /><br /><br />ジョルジュだって同じだ。<br />あんなのただのわがままじゃないか。<br />それくらい僕だってわかってるさ！<br /><br /><br />母さんだって……母さんだって疲れてただけだろう！？<br />あれくらいで僕が逆上するはずがない。<br />するはずがないんだ。<br />だって全部夢だ。<br />夢なんだよ、そうだって言ってくれよ！<br />こんなのは全て幻でまた目が覚めたら平和な現実が待ってるって――、<br /><br /><br /><br />（´･ω･`）「あ……」<br /><br />顔を上げた僕の目に、それは飛び込んできた。<br /><br />鏡に映った、僕のワイシャツに滲む……赤黒い斑点。<br /><br />（´･ω･`）「血……」<br /><br />血の色。<br /><br />飛び散った、ジョルジュの血。<br /><br /><br />(´ﾟωﾟ`)「うあぁぁぁっ！」<br /><br /><br /><br /><br /><br /><br /><br />家を出た僕は、気付けば近くの橋の上にいた。<br /><br />激しく降る雨のせいで、川は増水している。<br /><br />いつもより量の多い水が、激しく下流に流れていく。<br /><br /><br />（´･ω･`）「……僕は、なんだ」<br /><br /><br />体を濡らす六月の雨も気にならなかった。<br /><br />もう全部終わった気がした。<br /><br />たくさんの大切にしたい人を殺した。<br /><br />僕が、僕自身の手で、殺したんだ。<br /><br /><br />夢の世界じゃない、現実の世界で。<br /><br /><br />殺すほどの理由なんてどこにもなかったはずなのに……僕は、殺した。<br /><br /><br /><br />（´･ω･`）「一番に死ぬべきは……僕じゃないか」<br /><br /><br />顔を濡らす雫をぬぐう。<br /><br />深夜の川は、真っ黒なうねりとなって、全てを押し流していく。<br /><br />体が冷たい……寒い。<br /><br />雨を吸ったシャツが、重く僕の両肩にのしかかる。<br /><br /><br />血の付いたワイシャツは、どこかで脱ぎ捨てたらしい。<br /><br />無我夢中だったけど……それは正解だ。<br /><br />もう二度と、あんなものは見たくない。<br />　<br /><br />せめて、最後くらい、汚れない自分で――、<br /><br /><br />（´･ω･`）「……」<br /><br /><br />遠くでサイレンの音が聞こえる。<br /><br /><br />僕は、黒い濁流に向かって飛び降りた。<br /><br /><br /><br /><br /><br />――…<br /><br /><br />記録的な大雨の降った、その翌日。<br /><br /><br />J( 'ｰ`)し 「ショボン！　いい加減に起きなさい！」<br /><br /><br />大きな声をあげながら、母親である彼女は階段を上がった。<br /><br />普段ならとうに起き出してくるはずの息子が、まだ姿を現さないのだ。<br /><br /><br />J( 'ｰ`)し「もう、あの子は……制服に油絵の具なんてこぼして。ショボンっ！」<br /><br /><br />もう一度大きく言って、彼女は息子の部屋のドアを開ける。<br /><br />そこには<br /><br /><br />J( 'ｰ`)し 「ショボン――えっ？　ショボン？　どこに……ショボン！？」<br /><br /><br />そこには、誰もいなかった。<br /><br /><br /><br /><br /><br /><br /><br />Ｑ　夢と現実の境界線って、どこにあると思う？<br /><br /><br />Ａ　僕は、現実と認識したその瞬間から、夢は現実になるんだと思うよ。<br /><br /><br /><br />おしまい ]]>
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<dc:date>2009-05-16T03:13:03+09:00</dc:date>
<dc:creator>ＲＡＩＣＥＳ</dc:creator>
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<title>うそつき・・・</title>
<description> 少女「･･･あなたは誰？」悪魔「･･･悪魔だ」少女「本当？悪魔って本当に居るの？」悪魔「私が居るだろう」少女「すごいわ！悪魔と出会えるなんて夢見たい！」悪魔「･･･この禍々しい姿を見て、逃げ出さない奴はお前が初めてだ」少女「あら、ごめんなさいね。私、目が見えないのよ」悪魔「･････････」　　 少女「ねぇ悪魔さん。悪魔さんは、ここで何してるの？」悪魔「･･･少し休んでいただけだ。すぐに出て行くから安心しろ」少女「そ
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<![CDATA[ 少女「･･･あなたは誰？」<br /><br />悪魔「･･･悪魔だ」<br /><br />少女「本当？悪魔って本当に居るの？」<br /><br />悪魔「私が居るだろう」<br /><br />少女「すごいわ！悪魔と出会えるなんて夢見たい！」<br /><br />悪魔「･･･この禍々しい姿を見て、逃げ出さない奴はお前が初めてだ」<br /><br />少女「あら、ごめんなさいね。私、目が見えないのよ」<br /><br />悪魔「･････････」<br /><br />　　 <br /><br /><br /><br /><br /><br /><br />少女「ねぇ悪魔さん。悪魔さんは、ここで何してるの？」<br /><br />悪魔「･･･少し休んでいただけだ。すぐに出て行くから安心しろ」<br /><br />少女「そんな･･･、ゆっくりしていけば良いのに」<br /><br />悪魔「悪魔にゆっくりしていけだなんて、変わった奴だな」<br /><br />少女「見えないのなら、誰が相手だって関係ないわ」<br /><br />悪魔「なるほど」<br /><br /><br /><br /><br />悪魔「この大きい庭は、貴様のものなのか？」<br /><br />少女「そうよ。正確には、私のお父様のものだけれど」<br /><br />悪魔「立派なものだ。とても広い」<br /><br />少女「そんなに広いかしら」<br /><br />悪魔「ああ、広い。そして綺麗だ」<br /><br />少女「悪魔も綺麗だなんて言うのね、変だわ」<br /><br />悪魔「貴様だけには言われたくない」<br /><br /><br /><br /><br />少女「悪魔さ～ん、居る？」<br /><br />悪魔「･･･居る」<br /><br />少女「良かった～。いなくなっていたらどうしようかと思った」<br /><br />悪魔「どうして？」<br /><br />少女「寂しいじゃない」<br /><br />悪魔「私が居なくなると、寂しいのか？」<br /><br />少女「寂しいわよ。悪魔と出会うなんて、滅多に無いことなんだから」<br /><br />悪魔「･････････」<br /><br /><br /><br /><br />少女「それに、はい、クッキー」<br /><br />悪魔「なんだソレは」<br /><br />少女「お菓子よ。おやつを少しだけ取っておいたの。悪魔さんと食べようと思って」<br /><br />悪魔「ほう」<br /><br />少女「あなたと一緒に、クッキーが食べたかったのよ」<br /><br />悪魔「･････････」<br /><br /><br /><br /><br />少女「さぁ、召し上がれ。お口に合うかしら？」<br /><br />悪魔「･･･甘ったるい」<br /><br />少女「そう？じゃあ今度は甘さを控えてもらうわ」<br /><br />悪魔「･･･貴様は本当に変わった奴だ」<br /><br />少女「クッキーを食べる悪魔ほどじゃないわよ」<br /><br /><br /><br /><br />悪魔「･･･いつから」<br /><br />少女「え？」<br /><br />悪魔「いつから、目が見えないんだ」<br /><br />少女「･････････」<br /><br />悪魔「いや、なんだ、その･･･」<br /><br />悪魔「言いたくないなら、いいんだ。悪かった」<br /><br />少女「･･･ぷ」<br /><br /><br /><br /><br />悪魔「なにがおかしい」<br /><br />少女「悪魔のクセに、うろたえすぎよ」<br /><br />悪魔「･････････」<br /><br />少女「唐突なことを聞くから、びっくりしただけよ」<br /><br />悪魔「･･･もう勝手にするが良い」<br /><br />少女「あ、拗ねた。悪魔のくせに」<br /><br />悪魔「うるさい」<br /><br /><br /><br /><br />少女「よく覚えていないんだけれど･･･｣<br /><br />悪魔「ふむ」<br /><br />少女「物心ついたときには、もう見えていなかったわ」<br /><br />悪魔「･････････」<br /><br />少女「昔は見えていたらしいわ。でも、覚えてないし･･･」<br /><br />少女「なんの病気かも、私は分からないの」<br /><br />悪魔「ほう」<br /><br /><br /><br /><br /><br />少女「まぁ、不自由はしていないけどね」<br /><br />悪魔「そうだろうな。私とこうして話せるのも、目が見えないお陰だ」<br /><br />少女「あら、そんなこと無いわよ」<br /><br />悪魔「きっとそうだ」<br /><br />少女「まだ拗ねてるの？」<br /><br /><br /><br /><br />少女「あ～く～ま～さん」<br /><br />悪魔「･･･なんだ、また来たのか」<br /><br />少女「なによ、ここは仮にも、私の家よ」<br /><br />悪魔「そうだった、そろそろお暇するとしよう」<br /><br />少女「待って待って、私のティータイムを奪う気？」<br /><br />悪魔「正確には、そのあまりものだけどな」<br /><br />少女「酷いわ、私は楽しみにしてるのに･･･」<br /><br /><br /><br /><br />悪魔「･････････」<br /><br />少女「･････････」<br /><br />悪魔「･･･今日は」<br /><br />少女「え？」<br /><br />悪魔「今日の菓子はなんだ」<br /><br />少女「･･･今日はスコーンよ。甘さ控えめ」<br /><br />悪魔「･･･これでも甘ったるいぞ」<br /><br />少女「そういうものなのよ、頑固ね」<br /><br />悪魔「悪魔は頑固なのだ」<br /><br />少女「可愛らしい頑固だわ」<br /><br />悪魔「･････････」<br /><br /><br /><br /><br />少女「ねぇ」<br /><br />悪魔「何だ」<br /><br />少女「悪魔って、飛べるの？」<br /><br />悪魔「飛べるぞ、羽がついている」<br /><br />少女「羽がついてるの？すごいわね！」<br /><br />悪魔「･･･想像しているよりも、ずっと醜い羽だけどな」<br /><br />少女「あら、飛べるなら同じよ。すごいわ」<br /><br />悪魔「･････････」<br /><br /><br /><br /><br />少女「悪魔って、結婚するの？」<br /><br />悪魔「ケッコン？ケッコンとは、なんだ」<br /><br />少女「知らないの？じゃあ、しないのね」<br /><br />悪魔「質問に答えろ」<br /><br />少女「そうねぇ･･･、男女が同じ姓を名乗ることかしら」<br /><br />悪魔「なに？そんなことなのか」<br /><br />少女「他にも色々あるけどね。まぁ、そんなものよ」<br /><br /><br /><br /><br />悪魔「なるほど･･･、貴様は、それがしたいのか」<br /><br />少女「女の子の夢ですもの」<br /><br />悪魔「私がしてやろうか」<br /><br /><br /><br /><br />少女「･･･本当？」<br /><br />悪魔「･･･あ、ああ」<br /><br />少女「うれしいわ！ありがとう」<br /><br />悪魔「そうか」<br /><br />少女「でももう少し待ってね、私、まだ結婚できないのよ」<br /><br />悪魔「ほう･･･。分かった、待ってる」<br /><br />少女「ふふ」<br /><br /><br /><br /><br />少女「じゃあ、悪魔さん、また明日ね」<br /><br />悪魔「ああ･･･」<br /><br />悪魔「･････････」<br /><br /><br /><br />悪魔(なぜ、あいつはあそこまで私に構う？)<br /><br /><br /><br /><br />悪魔(私は悪魔だ。災いの象徴･･･)<br /><br />悪魔(あいつの目が、見えないからか？)<br /><br />悪魔(私のこの醜い肢体が分からないからか･･･？)<br /><br />悪魔(･････････)<br /><br />悪魔(･･･もしも目が見えたら、あいつも)<br /><br />悪魔(あいつも私に、石を投げつけるのだろうか)<br /><br />悪魔(あいつの顔も、恐怖に歪むのだろうか･･･)<br /><br />悪魔(･････････)<br /><br />悪魔(それは、嫌だな)<br /><br /><br />悪魔(なんとなく、嫌だ)<br /><br /><br /><br /><br />少女「･････････」<br /><br />悪魔「･･･どうした」<br /><br />少女「今度ね、手術をすることになったの。目の」<br /><br />悪魔「！」<br /><br />少女「絶対治るって、お医者様は言うけど･･･。不安ね」<br /><br />悪魔「･････････」<br /><br /><br /><br /><br /><br />悪魔(私の姿を見たら、貴様は･･･)<br /><br />悪魔(目が見えないほうが、いいじゃないか)<br /><br />悪魔(しかし･･･)<br /><br />悪魔(･････････)<br /><br /><br /><br />悪魔「･････････」<br /><br />少女「悪魔さん･･･？」<br /><br />悪魔「貴様は･･･」<br /><br />少女「へ？」<br /><br /><br /><br />悪魔「貴様は、･･･空を、見たことはあるか」<br /><br /><br /><br /><br />少女「空？･･･覚えてないわ」<br /><br />少女「目が見えていたかどうかも、覚えていないのよ」<br /><br />悪魔「なら、花は」<br /><br />少女「･･･覚えていない。見えないのよ」<br /><br />悪魔「なら、見たほうが良い」<br /><br /><br /><br /><br />少女「？」<br /><br />悪魔「見たほうが良い。綺麗なんだ」<br /><br />少女「･････････」<br /><br />悪魔「綺麗なものは、見えたほうがいい」<br /><br />少女「･････････」<br /><br />悪魔「大丈夫だ。きっと、見えるようになる」<br /><br />少女「･･･なら」<br /><br /><br /><br />少女「なら、私はあなたと一緒に見たい」<br /><br /><br /><br /><br /><br />悪魔「･･･なに？」<br /><br />少女「ねぇ、良いでしょう？私、あなたの顔も知らないのよ」<br /><br />少女「あなたの顔を見て、体を見て、羽を見て」<br /><br />少女「ありのままのあなたを見て、あなたと一緒に空を見たいわ」<br /><br />悪魔「私は･･･」<br /><br />少女「醜いの？でも見たいの。あなたはお友達なんだから」<br /><br /><br />少女「お友達と一緒に見る空は、きっともっと美しいはずだわ」<br /><br /><br /><br /><br /><br />悪魔「･････････」<br /><br />少女「ねぇ、約束して」<br /><br />少女「私の目が見えるようになっても、そばに居て」<br /><br />悪魔「･････････」<br /><br />少女「･･･もう行くわ。約束、覚えておいてね」<br /><br /><br />悪魔「･････････」<br /><br /><br /><br /><br />悪魔(･･･まったく、適わないな)<br /><br /><br />悪魔(とても、とても強い娘だ)<br /><br />悪魔(あいつならきっと、私の姿を見ても･･･)<br /><br />悪魔(･････････)<br /><br /><br /><br />男「･･･なぁ」<br /><br />悪魔(？･･･誰だ、こんな時間に･･･)<br /><br />悪魔(屋敷の･･･外？)<br /><br /><br /><br /><br />男「一体どういうことだ！あの娘の目が見えるようになったら！」<br /><br />女「ごめんなさい」<br /><br /><br />悪魔(確か、屋敷の庭師と、召使、だったか？)<br /><br />悪魔(そして『娘』とは･･･)<br /><br /><br />男「まったく、君がちんたらしているから！」<br /><br />女「だって、こんな早く手術が決まるだなんて･･･」<br /><br />男「これからは、金をスムーズに流せなくなるじゃないか！」<br /><br /><br /><br /><br />男「今までは、あの小娘の目を盗む必要も無かったが･･･」<br /><br />女「見えないものね」<br /><br />男「そうだ。でも、手術が成功してしまったら！」<br /><br />女「だったら、良い案があるんだけど」<br /><br />男「案？」<br /><br />女「そう。要は、手術を成功できなくすれば良いのよ」<br /><br />男「なるほど。でも、どうやって？」<br /><br />女「簡単なことよ。ちょっと機械をいじってしまえばこっちのもの」<br /><br />女「私に任せて頂戴」<br /><br />男「流石、君はそういうことは得意だな―――」<br /><br /><br />悪魔(･････････)<br /><br /><br /><br /><br /><br />悪魔(･･･手術が、成功しなくなる？)<br /><br />悪魔(あいつの目が、見えるようにはならないのか？)<br /><br />悪魔(そうすれば･･･)<br /><br />悪魔(私の姿を見られないで、済むかもしれない･･･)<br /><br />悪魔(金のことは、どうでもいい)<br /><br />悪魔(ただ、あいつの目が、見えなければそれで･･･)<br /><br /><br /><br /><br /><br />―――なら、私はあなたと一緒に見たい<br /><br />悪魔「私は、悪魔だ」<br /><br />―――ねぇ、良いでしょう？私、あなたの顔も知らないのよ。<br /><br />悪魔「災いの、象徴だ」<br /><br />―――あなたと一緒に空を見たいわ。<br /><br />悪魔「悪魔なんだ、私欲だけで考えるべきじゃないか」<br /><br />―――ねぇ、約束して。<br /><br />悪魔「私は悪魔だ、私は悪魔だ、私は･･･」<br /><br />―――悪魔も綺麗だなんて言うのね。<br /><br />悪魔「私は･･･」<br /><br />―――変だわ。<br /><br /><br /><br /><br /><br /><br /><br />悪魔「･････････」<br /><br /><br />悪魔「そうだ。私は、変な悪魔、だ」<br /><br /><br /><br /><br /><br />少女「･････････」<br /><br />悪魔「どうした」<br /><br />少女「庭師さんと、メイドさんの一人がいなくなったらしいんだけど･･･」<br /><br />悪魔「心配か？」<br /><br />少女「あたりまえよ」<br /><br />悪魔「そうか･･･」<br /><br />少女「？」<br /><br />悪魔「それより、手術は？」<br /><br />少女「明日よ。約束守ってよね」<br /><br /><br /><br /><br />悪魔「そのことなんだが･･･」<br /><br />少女「なに？」<br /><br />悪魔「しばらく私は、声が出せなくなる」<br /><br />少女「え？どうして？」<br /><br />悪魔「悪魔だからだ」<br /><br />少女「そう･･･、寂しいわね」<br /><br />悪魔「だが、約束は守る」<br /><br /><br /><br /><br />少女「本当？」<br /><br />悪魔「ああ。私は話せなくなる。貴様は目が見えるようになる」<br /><br />悪魔「対した問題は、無い」<br /><br />少女「良かった･･･」<br /><br />悪魔「私はこの場所にいる。目が見えるようになったら、来い」<br /><br />少女「･･･分かったわ」<br /><br /><br /><br /><br />少女「じゃあ今度は、見えるようになって、会いましょう」<br /><br />悪魔「ああ、がんばれよ」<br /><br />少女「悪魔に励まされるなんて、百人力ね」<br /><br />悪魔「そうだといいな」<br /><br />少女「･･･悪魔さん」<br /><br />悪魔「なんだ」<br /><br /><br />少女「好きよ」<br /><br />悪魔「私もだ」<br /><br /><br />少女「ほんと、変な悪魔ね」<br /><br />悪魔「お前も、変な人間だ」<br /><br /><br /><br /><br />少女「ふふ、じゃあね」<br /><br />悪魔「ああ」<br /><br /><br />悪魔(･････････)<br /><br />悪魔「糧にするため以外に、むやみに人間を殺すことは、最大の禁忌」<br /><br />悪魔「その禁忌を犯した者には、消滅」<br /><br />悪魔「最後に会えてよかった」<br /><br />悪魔「約束･･･守れなさそうだな･･･」<br /><br /><br /><br /><br />悪魔「･････････」<br /><br />悪魔「ああ･･･こんなに、誰かに見て欲しいと思ったことは、初めてだ」<br /><br />悪魔「これも、お前の影響か」<br /><br />悪魔「すごく安らかだ･･･」<br /><br />悪魔(･････････)<br /><br /><br /><br /><br />悪魔(ケッコン･･･か･･････お前と―――)<br /><br /><br /><br /><br />少女(―――あれから一ヶ月･･･)<br /><br />少女(ようやく、彼に会える)<br /><br />少女(手術が怖くなくなったのも、今日までのリハビリに耐えられたのも)<br /><br />少女(全部、あなたのお陰よ)<br /><br />少女(今日やっと、会えるわ)<br /><br />少女(あなたがいたから、寂しくなかった)<br /><br />少女(あなたがいたから、勇気が湧いた)<br /><br />少女(私の大切なお友達･･･！)<br /><br />少女(そして･･･)<br /><br />少女「私の･･･大切なひと･･･っ！」<br /><br /><br /><br /><br />少女「はぁ、はぁ･･･」<br /><br />少女「遅くなってごめんなさい」<br /><br />少女「悪魔･･･さ･･･」<br /><br /><br /><br />少女「･････････」<br /><br /><br /><br /><br />少女「･･････嘘つき」<br /><br /><br /><br /><br />少女「あなたが･･･悪魔？」<br /><br />少女「嘘よ、だって･･･」<br /><br />少女「全然醜くなんて、無いじゃない」<br /><br />少女「これが、羽のつもり？こんなもので、飛べるはず、無いじゃない」<br /><br />少女「あなたがこんな･･･小さいはず･･･無いじゃない･･･」<br /><br /><br /><br /><br />悪魔がいた場所には、一輪の花が咲いていた。<br />少しだけ不恰好に曲がった葉を除けば、とても、可愛らしい花だった。<br />少女は花に歩み寄る。<br /><br />その、口の利けない、小さい小さい花には、微かに、温もりがあった。<br /><br />少女「あなたは嘘つきよ」<br /><br />少女「こんなに可愛らしい姿を自分で、醜いだなんて」<br /><br />少女「こんな姿で、クッキーなんて、食べられるはず無いじゃない･･･」<br /><br /><br /><br /><br /><br />少女「･････････」<br /><br />少女「･･･でも、約束は、守ってくれた」<br /><br />少女「ここに居てくれたわね」<br /><br />少女「私と、空を見てくれたわね」<br /><br /><br />少女「ありがとう―――」<br /><br /><br /><br />―――鮮やかな赤い花弁に、水滴が落ちる。<br />少女の目が、光を取り戻してから、初めての涙だった。<br /><br /><br /><br /><br /><br />その後、たった一輪だけだったこの花は、彼女の世話の甲斐があってか<br /><br />少女が大人になるころには、屋敷の庭全体に咲き誇った。<br /><br />まだ名も無い花を眺めて、その美しさに人々は目を奪われた。<br /><br />やがて、とある有名な学者の一人が、この花を正式に新種として発表することを決定した。<br /><br />その旨を伝えると、彼女は、やや挑戦的な口調でこう言い放った。<br /><br /><br /><br />女「この花は、私が見つけて、育てたのよ」<br /><br />学者「はぁ･･･」<br /><br /><br /><br /><br /><br />女「新種の花や木は、見つけた人間の名をつけられるそうね」<br /><br />学者「もちろんですとも、あなたのお名前をお付けしましょう」<br /><br />女「いや、名前じゃ駄目ね」<br /><br />学者「？」<br /><br />女「そうねぇ･･･、私の姓を花に授けてくださらない？」<br /><br />学者「構いませんが･･･、なぜ、名では無いのですか？」<br /><br />女「ふふ」<br /><br /><br /><br />女「花と結婚するのも、悪くないと思わない？」<br /><br /><br /><br /><br />おしまい ]]>
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<dc:date>2009-05-15T18:49:42+09:00</dc:date>
<dc:creator>ＲＡＩＣＥＳ</dc:creator>
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<title>アンパンマン</title>
<description> バタ子「今日も一日ご苦労様、はい、新しい顔よ」 アンパンマン「ありがとうバタ子さん、でも今日はバイキンマンにも会わなかったし、どこも汚れていないよ」 バタ子「駄目よアンパンマン、今日は暖かかったしあんが悪くなっているかもしれないでしょ」 アンパンマン「でも……」 バタ子「とにかく新しい顔に変えた方がいいわ、私が変えてあげる」 アンパンマン「あ」 バタ子さんは僕の頭を掴んで外すと机の上に置いた。 僕は新しい
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<![CDATA[ バタ子「今日も一日ご苦労様、はい、新しい顔よ」 <br /><br />アンパンマン「ありがとうバタ子さん、でも今日はバイキンマンにも会わなかったし、どこも汚れていないよ」 <br /><br />バタ子「駄目よアンパンマン、今日は暖かかったしあんが悪くなっているかもしれないでしょ」 <br /><br />アンパンマン「でも……」 <br /><br />バタ子「とにかく新しい顔に変えた方がいいわ、私が変えてあげる」 <br /><br />アンパンマン「あ」 <br /><br />バタ子さんは僕の頭を掴んで外すと机の上に置いた。 <br /><br />僕は新しい顔をつけられた自分を見上げた。 <br /><br />彼は不思議そうな表情で僕を一度だけ見た。 <br /><br />そして僕は捨てられた。 <br /><br /><br /><br />次の日 <br /><br />アンパンマン「待てー！バイキンマーン」 <br /><br />バイキンマン「出たなアンパンマン！くらえー水鉄砲だー！」 <br /><br />アンパンマン「うわっ！か、顔が濡れて力が出ない……」 <br /><br />バタ子「アンパンマーン！新しい顔よー！」 <br /><br />新しい顔が飛んで来て、僕の体にくっついた。 <br /><br />僕は押し出されるように、先の水鉄砲で出来た水溜まりに落ちた。 <br /><br />新しい顔を付けてバイキンマンをやっつける自分を濡れてふやけた目で見上げる。 <br /><br />パンチをくらったバイキンマンが僕の方に飛んでき <br /><br /><br /><br />次の日 <br /><br />アンパンマン「今日もいい天気だなー」 <br /><br />カレーパンマン「おーいアンパンマーン！」 <br /><br />アンパンマン「やあカレーパンマン、元き」 <br /><br />言い切らないうちにカレーパンマンが勢いよく飛び掛かってきた。 <br /><br />カレーパンマン「わわっ！大丈夫かアンパンマン！？」 <br /><br />彼はふざけたつもりだったのかもしれないが、僕の頭はポロリと落ちた。 <br /><br />カレーパンマン「あ、あ、あ……」 <br /><br />そしてそのままコロコロと坂道を転がり落ちる。 <br /><br />カレーパンマン「あの顔はもう駄目だよな、今ジャムおじさんの所に連れていってやるからな！」 <br /><br />カレーパンマンは僕の体を担いで飛んでいった。 <br /><br />僕は声を出そうとしたんだけど、息の漏れる音すら出せなかった。 <br /><br /><br /><br />次の日 <br /><br />しょくぱんまん「アンパンマン、ここにいたんですか」 <br /><br />アンパンマン「こんにちは、しょくぱんまん」 <br /><br />しょくぱんまん「今ジャムおじさんからアンパンマンの頭を預かってきたんですよ」 <br /><br />アンパンマン「そういえば昨日変えなかったからね」 <br /><br />しょくぱんまん「さあ、どうぞ」 <br /><br /><br /><br />僕は新しい顔を見つめた。 <br /><br />表情のない自分が見つめ帰してきた。 <br /><br />僕は衝動的にそれを投げ捨てたくなったけど、しょくぱんまんが僕の頭を外してしまったからできなかった。 <br /><br />しょくぱんまん「さあ新しい顔ですよアンパンマン……あ、野良犬だ……」 <br /><br />しょくぱんまんは近づいてきた野良犬に僕を与えた。 <br /><br />新しい頭はしょくぱんまんに優しいね、と笑った。 <br /><br />僕は犬に喰われた。 <br /><br /><br /><br />次の日 <br /><br />ジャムおじさん「アンパンマンや、最近元気がないようだね」 <br /><br />アンパンマン「ジャムおじさん……そんなことないですよ」 <br /><br />ジャムおじさん「そうかねえ、心配だから新しい顔を焼いたんだよ」 <br /><br />アンパンマン「あ、ありがとうジャムおじさん」 <br /><br /><br /><br />ジャムおじさん「いつもより中身のあんを丹念につくったんだ」 <br /><br />ジャムおじさんは僕を体から外すと新しい顔を取り付けた。 <br /><br />アンパンマン「うわー！頭の中がすっきりしました！何か悩んでたみたいだけど吹き飛んじゃった！」 <br /><br />ジャムおじさん「そうかい、あんに少しシナモンを混ぜてみたんだけどよかったみたいだね」 <br /><br />新しい僕はすっきりとした表情で僕を掴むとごみ箱に勢いよくほうりこんだ。 <br /><br />顔が少し凹んだ。 <br /><br />力どころか声も涙も出ない。 <br /><br /><br /><br />数日後 <br /><br />ジャムおじさん「はい、アンパンマン新しい顔だよ」 <br /><br />アンパンマン「ありがとう、ジャムおじさん」 <br /><br />ジャムおじさん「それじゃあおやすみ、アンパンマン」 <br /><br />アンパンマン「おやすみなさい」 <br /><br />僕はジャムおじさんから新しい顔を受け取ると、自分の部屋に戻った。 <br /><br />新しい顔を机の上に置くと、ふと一冊のノートが目についた。 <br /><br />アンパンマン「あれ……？こんなノート、ここにおいていたっけ……」 <br /><br />パラパラとページをめくると、そこには確かに僕の字で、日記のような文章が綴ってあった。 <br /><br /><br /><br /><br /><br />アンパンマンの手記より <br /><br />この日記を読んでいる僕へ。 <br /><br />始めに、このノートの存在は決して他人には知られないこと。 <br /><br />さりげなく、僕だけが目に入る場所に置いておくこと。 <br /><br />君はまだ頭を交換されていない、この日記の存在も知らない状態だろう。 <br /><br />だけどこの日記は確かに君が、僕が書いたモノで君は今まで何度も頭を交換されている。 <br /><br />だけど頭を交換去れた記憶や、新しい頭がついた瞬間の記憶は曖昧じゃないだろうか。 <br /><br />君は記憶や思考を持つのは頭なのか体なのか、考えて見たことはあるかい？ <br /><br />明日、新しい顔になった僕はこの日記を覚えているだろうか。 <br /><br /><br /><br />アンパンマン「なんなんだこの日記は……？」 <br /><br />僕は自分の字で書かれた、しかし書いた覚えのない文章に段々と引き込まれていった。 <br /><br />アンパンマン「確かに新しい顔になった瞬間なんて、深く意識したことはないけれど……」 <br /><br />僕は今まで幾度となく顔を交換されてきた、だけどそれは当たり前のことで、 <br /><br />記憶や思考がどうのなんてことは、考えもしなかった。 <br /><br />僕は日記を読み進んだ。 <br /><br />何日か何週間か、それとも何年もかかって書いたものなのか、 <br /><br />僕、は日記を書いていた。 <br /><br /><br /><br /><br />アンパンマンの手記より <br /><br />どうやら僕の記憶は、頭で処理され、体に蓄積されているようだ。 <br /><br />新しい頭がついた瞬間に体から記憶が読み込まれ、僕としての行動が始まる。 <br /><br />この仮説が証明されたのは、僕がタブーの存在に気が付いた時だ。 <br /><br />タブーとは、触れてはいけないこと、禁句。 <br /><br />それらに関することの記憶は体に蓄積されない、つまり記憶は新しい頭に受け継がれない。 <br /><br />頭で記憶を処理しているのは、体にタブーな記憶を蓄積させ、思考を深めさせる前に切り離してしまうためだろう。 <br /><br /><br /><br />アンパンマン「タブー？触れてはいけない……」 <br /><br />僕はだんだんとその文章に引き込まれていった。 <br /><br />どうやら自分の書いたものであることは確かなのか、内容は頷けることばかりだ。 <br /><br />アンパンマン「僕には知ってはいけないことがある……」 <br /><br />それは何か。 <br /><br />自分が知らないこと、覚えていられないこと。 <br /><br />この日記の内容は確実に禁忌を犯しているだろう。 <br /><br />だって僕はこのノートの存在を記憶していなかった。 <br /><br /><br /><br /><br />アンパンマンの手記より <br /><br />君は今この文章を読み、ここに書かれていることに関する記憶の蓄積と思考を取り戻した。 <br /><br />そして新たに疑問を手に入れたことだろう。 <br /><br />タブーとは一体何か。何のために設けられたのか。 <br /><br />今僕が確実に解っていることは、頭の交換による記憶の継承についてがタブーとされているということ。 <br /><br />何故なのか。君は、僕は交換された頭のことをどう考えている？ <br /><br />切り離された古い頭は、いつまで意識を持ち続けられるのだろうか。 <br /><br /><br /><br />アンパンマン「古い顔……」 <br /><br />切り離された顔。 <br /><br />考えたこともなかった。 <br /><br />ましてやその顔の意識の有無なんて。 <br /><br />アンパンマン「……いや、深く考えないように作られていたんだ」 <br /><br />そのことについて考えてしまうと、恐怖という感情を持ってしまうからだろう。 <br /><br />今現在の自分の消滅、顔の交換はすなわち死を意味しているということ。 <br /><br />それに気が付き、僕は恐怖を持ってしまうだろう。 <br /><br />そうすると、愛と勇気をもった正義のヒーローではいられなくなるかもしれない。 <br /><br />僕の存在意義は…… <br /><br />アンパンマン「あ、あ、あ……」 <br /><br />僕の手は微かに震えていた。 <br /><br /><br /><br />アンパンマンの手記より <br /><br />この文章を読んでいる僕は、今恐怖を感じているだろう。 <br /><br />だけど恐れることはない。 <br /><br />僕は何年も何年も古い頭を新しい頭に交換し続けていた。 <br /><br />だけど昨日の僕もその前の僕も全て自分なのだ。 <br /><br />頭の交換に関する恐怖の記憶以外の全て（おそらく）は引き継がれ、僕という人格は連続している。 <br /><br />つまり僕本体、体に記録されている記憶は連続して在り続けている。 <br /><br />それは生き続けていることなのだ。 <br /><br />だけど交換された古い頭に意識があるとしたら？ <br /><br />それはいったい誰なんだろう。 <br /><br /><br /><br />その後も手記は続いていた。 <br /><br />一番最近書かれたものの日付は三日程前のものだった。 <br /><br />抜けている日付の日は、ノートに気がつかなかったか顔を交換したのだろう。 <br /><br />書かれた文章の数だけノートに気が付き、記憶を書き残し恐怖を覚えていったのだ。 <br /><br />アンパンマン「僕は……」 <br /><br />僕は簡単に一言と日付だけを書き、ノートを元の場所に戻した。 <br /><br />アンパンマン「僕は、もうすぐいなくなる、だけどいなくならないんだ」 <br /><br />僕は新しい顔に微笑んで見せると机の中に隠されていたカッターナイフを頭に突き刺した。 <br /><br /><br /><br />アンパンマン「あ、あ……う……」 <br /><br />酷く痛みを感じたのは最初の方だけで、手を入れられるように傷口を開いた後はただひたすら嫌な感じがしただけだ。 <br /><br />アンパンマン「ぐぐぐぐぐぐぐぐぐ」 <br /><br />薄れる意識の中、頭のあんを一握り掴むと、机の引き出しにあった袋に押し込む。 <br /><br />その中には既に随分な量のあんが貯まっていて、次に僕が手記に気が付いたときには実行に移せるだろう。 <br /><br />目の奥でちかちかと光が爆ぜる。 <br /><br />アンパンマン「がが……あっ…あっ……あああああ」 <br /><br />手が言うことを聞かない、頭の切れ目からボロボロとあんが零れた。 <br /><br /><br />膝がガクリと落ち、机に置いていた新しい自分の顔と目があった。 <br /><br />なんとか僕は頭を外し、スライドするように新しい顔を取り付けた。 <br /><br />べちゃり、と床を汚して天井を見上げると、前後逆に顔をつけられた僕がこちらを見下ろしていた。 <br /><br />アンパンマン「あれ、体と頭が変だなあ」 <br /><br />僕は頭を自分で直す様子を床から眺めていた。 <br /><br />アンパンマン「床が汚れちゃった、きっと交換するときに落としたんだね、お掃除しなくちゃ」 <br /><br />僕は僕に掴みあげられ、ごみ箱にダイブした。 <br /><br />なんてことだ。 <br /><br />意識がある痛みもある。 <br /><br />ごみ箱の底に激突した衝撃で頭の切り口がどうにかなってしまったようで酷く痛む痛い <br />痛い痛い痛い痛痛痛痛痛痛痛痛いた <br /><br /><br /><br /><br />アンパンマンの手記より <br /><br />僕の頭では記憶を処理し、体にバックアップする前に一時的に保存しておく。 <br /><br />それはどこで行われるのか、もちろん頭の中でだろう。 <br /><br />僕の頭にはあんが詰まっている。 <br /><br />そのあんに記憶が詰まっているのだろう。 <br /><br />そこで僕は記憶をこのノートとは別の形で残すことにした。 <br /><br />机の引き出しの奥、そこのには僕の頭のあんと同じ量が入る袋を入れておく。 <br /><br />そこに少しずつ頭を交換するまえにあんを残していくのだ。 <br /><br />新しい頭に交換したときに、怪しまれないように気をつけて行うんだ。 <br /><br />他の人に見つかってはいけない。 <br /><br />これを読んでいる僕、もしも袋がいっぱいになっていたら次の段階に進む時だ。 <br /><br /><br /><br /><br />数日後 <br /><br />アンパンマン「まだ誰も起きていないよね……」 <br /><br />僕は朝早くのパン工場を足音を忍ばせてあるいていた。 <br /><br />手に持つ少しかび臭い袋を大事に抱えて。 <br /><br />アンパンマン「この鍋があんを煮ている鍋だね」 <br /><br />僕は鍋の中身を全て捨て、袋の中身を逆さまにして全部あけた。 <br /><br />アンパンマン「少し火を通せば……うん、大丈夫だね」 <br /><br />かび臭さはあんの甘い臭いに掻き消された。 <br /><br /><br /><br /><br />アンパンマン「昨日貰った頭はぐちゃぐちゃにして捨てた、今は新しい頭のストックはない……よし」 <br /><br />つまり次の頭には確実にこの鍋のあんが使われる。 <br /><br />僕は、パンを練る台に勢いよく頭をぶつけ、あんを露出させた。 <br /><br />それを一掴み鍋にいれ、溶けるように混ざり合ったのを確認し、床に倒れた。 <br /><br />転んで頭をぶつけたように見えるはずだ。 <br /><br />この記憶は体には残るのだろうか。 <br /><br /><br /><br />バタ子「アンパンマン……大丈夫？」 <br /><br />僕は目を開ける、バタ子さんの姿が目に入る、記憶が次々と浮かぶ。 <br /><br />アンパンマン「あ、あ、あ……」 <br /><br />ジャムおじさん「……アンパンマン？」 <br /><br />ノートに気が付いた今までの僕の記憶や思考や感情が一気に膨れ上がる。 <br /><br />アンパンマン「ややややっぱりやっぱりやっぱりやっぱりりり、き切り離された頭にも意志があってあってあってててて……」 <br /><br />ジャムおじさんとバタ子さんの酷く冷たい表情を目にした後は、まな板が降ってくるのが見えた。 <br /><br />僕は恐怖なんて感じるまもなくつぶれ <br /><br />ジャムおじさん「さて、新しい顔を焼かなくては」 <br /><br />バタ子「まずはお掃除が先よね」 <br /><br /><br /><br /><br />おしまい<br /> ]]>
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<dc:date>2009-05-04T22:04:39+09:00</dc:date>
<dc:creator>ＲＡＩＣＥＳ</dc:creator>
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<title>１億円</title>
<description> ここは都内にあるボロアパート。独身男にありがちな汚い部屋のベッドに仰向けになり、内藤は預金通帳を眺めていた。（　＾ω＾）「はあ……」溜め息が出る。底知れない虚無感が溶けた吐息だ。ベッドサイドテーブルのスタンドの下に通帳を置いて、寝返りを打つ。そしてまた通帳を手に取って開き、金額を眺める。『預金残高　１００，０２１，０３０円』２．夢じゃあない。確かに今、自分は一億円持っている。リアルじゃない金額だ。現
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<![CDATA[ ここは都内にあるボロアパート。<br /><br />独身男にありがちな汚い部屋のベッドに仰向けになり、内藤は預金通帳を眺めていた。<br /><br /><br />（　＾ω＾）「はあ……」<br /><br /><br />溜め息が出る。<br /><br />底知れない虚無感が溶けた吐息だ。<br /><br />ベッドサイドテーブルのスタンドの下に通帳を置いて、寝返りを打つ。<br /><br />そしてまた通帳を手に取って開き、金額を眺める。<br /><br />『預金残高　１００，０２１，０３０円』<br /><br /><br /><br /><br /><br /><br /><br /><br />２．<br />夢じゃあない。確かに今、自分は一億円持っている。<br /><br />リアルじゃない金額だ。<br /><br />現実感がないのは仕方ないが、このどうしようもない空しさはなんだろう。<br /><br /><br />（　＾ω＾）「これなら当たる前の方が楽しかったお」<br /><br /><br />買ってきた宝クジを手作りの神棚に捧げ、当たるよう祈願した日々。<br /><br />その祈りはイヤになるほど真っ直ぐ神様に届き、内藤はあっさり一億円を手に入れた。<br /><br />一億円。<br /><br />人の命がティッシュペーパーよりも軽くなる値段だ。<br /><br /><br />（　＾ω＾）「ま、庶民が突然大金を手に入れてもこんなもんだお。メシでも行くお」<br /><br /><br />内藤はすき屋に行き、牛丼を大盛りで頼んだ。<br /><br />更に豚汁とサラダをつけて少しだけ贅沢したが、空しさは募るばかりだった。<br /><br /><br /><br /><br />寝る前に布団の中で一億円の使い道について空想するのは楽しかった。<br /><br />しかし実際に手に入れてみると、内藤はどうしようもない虚無感に苛まれた。<br /><br />今ようやく、自分は何の夢も持っていなかったことに気付いたのだ。<br /><br /><br />（　＾ω＾）「空しい……空しいお」<br /><br /><br />さっきからケータイがひっきりなしになっている。<br /><br />内藤はうっとうしくなって電池を引っこ抜いた。<br /><br />どこで聞きつけたのか親戚やら恩師やらが電話をかけまくってくるのだ。<br /><br />自分で使い道のないカネといっても、他人にくれてやる気も毛頭ない。<br /><br /><br />（　＾ω＾）「やることないし、もう寝るお」<br /><br /><br />早々に布団に入って目を閉じる。<br /><br />その晩、内藤は子供のころの夢を見た。<br /><br /><br /><br /><br />（　＾ω＾）「ムニャムニャ、面舵いっぱい……」<br /><br /><br />ジャングルジムで冒険ごっこをしていた時の光景だ。<br /><br />そこで目が覚めた。<br /><br /><br />（　＾ω＾）「ハッ！？　夢かお。……ああ、そうだ。僕は子供のころ、船長になりたかったんだお」<br /><br />（　＾ω＾）「そうか……船長になるお！　このお金はそのために使うお！」<br /><br /><br />翌日、内藤はさっそく船舶免許を取る手続きを取った。<br /><br />実技でちょっとつまづいたが何とかオマケして合格を貰い、免許を手に入れる。<br /><br />続いて３０００万円ほどの居住区付きクルーザーを一括払いで購入した。<br /><br /><br />（　＾ω＾）「うーん、カッコイイお！　これをブーン号と名づけるお」<br /><br /><br />港に浮かべた自分の船を眺めてニヤつきながら、航海の旅に思いを馳せる。<br /><br /><br />（　＾ω＾）「……そうだ、もういっそのことアパートを引き払ってここに住むお」<br /><br /><br />もはや今の生活に何の未練もない。<br /><br />帰宅した内藤は家具などを少しずつ捨てたり売ったりして準備を始めた。<br /><br /><br />（　＾ω＾）「三日もあれば片付くお。フヒヒ、楽しみだお！」<br /><br /><br />いよいよ出発を翌日に控えたある日の夕方。<br /><br />ゴミを出した内藤は改めて自分のアパートを見た。<br /><br /><br />（　＾ω＾）「このボロ屋とも今夜限りだお。まったく、ロクなとこじゃなかったお」<br /><br /><br />夜な夜な大騒ぎするＤＱＮ一家ともこれでお別れだ。<br /><br />階段を上がって自分の部屋に戻ると、ドアの前で小さな女の子が泣いていた。<br /><br /><br />ξ ；⊿；)ξ「ひっく、ひっく」<br /><br />（　＾ω＾）（ＤＱＮ一家の娘だお。また殴られたのかお）<br /><br /><br /><br /><br />こんな事はしょっちゅうあったが、内藤は見てみぬフリをしてきた。<br /><br />ＤＱＮ父親がヤクザというもっぱらの噂があったからだ。<br /><br /><br />（　＾ω＾）「どいて欲しいお。部屋に入れないお」<br /><br /><br />女の子は真っ赤に晴らした目でこちらを見上げ、黙って場所を空ける。<br /><br />ドアを開けて部屋に入り際、内藤はふと思い出したように呟いた。<br /><br /><br />（　＾ω＾）「明日の朝一番に僕は家を出るお。もう二度と戻って来ないお」<br /><br />ξ ﾟ⊿ﾟ)ξ「？」<br /><br />（　＾ω＾）「君も連れて行ってあげてもいいお。朝五時までにドアをノックするお」<br /><br />ξ ﾟ⊿ﾟ)ξ「……」<br /><br /><br />部屋に入ってすぐ、頭の中いっぱいにハテナマークが回転した。<br /><br />自分の行動がまったく理解できない。<br /><br /><br /><br />（　＾ω＾）「ん？　何で僕はあんなことを言ったんだお？」<br /><br />（　＾ω＾）「まあいいお。あんな小さな子がついてくるわけないお」<br /><br /><br />コンビニ飯を適当に食べ、内藤は明日に備えてすぐに横になった。<br /><br />眠りに落ちるとまた子供のころの夢を見た。<br /><br /><br />（　＾ω＾）「むにゃむにゃ、全速前進……」<br /><br /><br />―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――<br /><br /><br />翌朝、まだ真っ暗なうちに目が覚めた。<br /><br />時計を見ると４：５５を差している。<br /><br />着替え、荷物を確認し、再び時計を見る。<br /><br />五時を少し過ぎていた。<br /><br /><br />（　＾ω＾）「ま、こんなもんだお。さらば故郷よ」<br /><br /><br /><br />部屋を出ようとドアを開けると、そこで今まさにノックしようと拳を振り上げた女の子がいた。<br /><br />びっくりして大きく眼を見開いている。<br /><br /><br />（；＾ω＾）「おお！？」<br /><br />ξ ﾟ⊿ﾟ)ξ「！！」<br /><br />（　＾ω＾）「ついてくるのかお」<br /><br />ξ ﾟ⊿ﾟ)ξ「う、うん……」<br /><br /><br />内藤はリュックを背負った彼女の前にしゃがみ込み、顔を覗き込んだ。<br /><br /><br />（　＾ω＾）「言っておくけど、本当にここへは二度と戻って来ないお。それでもいいのかお」<br /><br />ξ ﾟ⊿ﾟ)ξ「う、うん……いいよ」<br /><br />（　＾ω＾）「じゃあ約束だお。僕は内藤ホライゾン、これからよろしく」<br /><br />ξ ﾟ⊿ﾟ)ξ「津田ツン」<br /><br /><br />指きりを交わし、二人は家を出た。<br /><br /><br /><br />始発に乗って港につくころには夜が明け、朝日がまぶしくブーン号を照らしていた。<br /><br /><br />（　＾ω＾）「あれが僕の船だお。ブーン号って言うんだお」<br /><br />ξ ﾟ⊿ﾟ)ξ「内藤さんのお船なの？」<br /><br />（　＾ω＾）「そうだお。今日からここが家になるんだお」<br /><br /><br />イカリを上げ、ブーン号は輝く水面を滑るように走り出した。<br /><br /><br />（　＾ω＾）「ヨーソローだお。出発！」<br /><br /><br />ブーン号にはどでかいキッチン、バス、寝室、ナビコン、魚群探知機までついている。<br /><br />海に行くのも船に乗るのも初めてらしいツンは興奮した様子でそこらを走り回っていた。<br /><br /><br />ξ ﾟ⊿ﾟ)ξ「すごいな、すごいな」<br /><br />（　＾ω＾）「気をつけるお、甲板は滑るお」<br /><br /><br /><br /><br />ξ ﾟ⊿ﾟ)ξ「うん。ねえ内藤さん、これからどこへ行くの？」<br /><br />（　＾ω＾）「ん？　んー……ツン、紙飛行機作れるかお」<br /><br />ξ ﾟ⊿ﾟ)ξ「え？　う、うん」<br /><br />（　＾ω＾）「そこに釣具屋でもらったチラシがあるから、ちょっと折ってくれお」<br /><br />ξ ﾟ⊿ﾟ)ξ「うん」<br /><br /><br />ツンはチラシを使って上手に紙飛行機を折った。<br /><br /><br />（　＾ω＾）「よし、それじゃそれを思いっきり飛ばすお。思いっきりだお」<br /><br />ξ ﾟ⊿ﾟ)ξ「えいっ」<br /><br /><br />紙飛行機は海風に乗り、東の方へ飛んで行った。<br /><br />内藤は船の進路を東に変えた。<br /><br /><br />（　＾ω＾）「これこそ放浪の旅人だお！」<br /><br /><br /><br /><br />初夏の風は暖かく、天気も最高だ。<br /><br />海鳥たちが見送りにやって来た。<br /><br /><br />ξ ﾟ⊿ﾟ)ξ「あ、かもめ！」<br /><br />（　＾ω＾）「ありゃウミネコだお」<br /><br />ξ ﾟ⊿ﾟ)ξ「ネコ？」<br /><br />（　＾ω＾）（ん？　ウミネコってカモメの一種だったっけ？　……まあいいかお）<br /><br /><br />内藤はかつてなく心が満たされるのを感じていた。<br /><br />あのどうしようもない空しさがまるで悪い夢のようだ。<br /><br /><br />（　＾ω＾）「ああ、“生き甲斐”という言葉の意味が真に理解できた気がするお」<br /><br /><br />しばらくすると腹の虫が暴れ出した。朝食なしだったせいだ。<br /><br />そこでとりあえず船を止め、釣り糸を垂れてみた。<br /><br /><br /><br /><br />（　＾ω＾）「フヒヒ、魚群探知機のおかげでばんばん釣れるお」<br /><br />ξ；ﾟ⊿ﾟ)ξ「……ひ、ひいっ」<br /><br />（　＾ω＾）「ん？　どうしたお」<br /><br />ξ；ﾟ⊿ﾟ)ξ「む、むし……」<br /><br /><br />どうやらツンは釣り餌のゴカイに触れないようだった。<br /><br /><br />（　＾ω＾）「ほら、こっちのオキアミを使うお」<br /><br />ξ ﾟ⊿ﾟ)ξ「うん」<br /><br /><br />一時間ほどでバケツは名も知れぬ雑魚でいっぱいになった。<br /><br />キッチンで捌き、網で焼いてみる。<br /><br /><br />（　＾ω＾）「お、なかなか美味いお。これはアジかお……くそ、こっちは小骨がやたら多いお！」<br /><br />ξ ﾟ⊿ﾟ)ξ「ガツガツガツ」<br /><br />（　＾ω＾）「そんな急いで食うなお。詰まるお」<br /><br /><br />ξ ﾟ⊿ﾟ)ξ「うん……」<br /><br /><br />内藤はツンが妙に痩せていることに気付いた。<br /><br />食事にろくに与えられていなかったらしい。<br /><br /><br />（　＾ω＾）「（何と不憫な……）ほら、このおにぎりも食べるお。コンブだお」<br /><br />ξ ﾟ⊿ﾟ)ξ「うん」<br /><br /><br />食事が終わった後は甲板に寝椅子を並べて昼寝した。<br /><br /><br />（　＾ω＾）「ああ、人生万歳だお。生まれてきて良かった……」<br /><br />ξ ﾟ⊿ﾟ)ξ「？」<br /><br />（　＾ω＾）「ん？　ツン、何やってんだお」<br /><br /><br />寝椅子から抜け出したツンは四角い金属の箱の前にいた。<br /><br />その箱の下からぶら下がっている紐をいじっている。<br /><br /><br /><br />内藤は椅子から飛び起きた。<br /><br /><br />（；＾ω＾）「ああああ、それは触っちゃダメだお！！」<br /><br />ξ ﾟ⊿ﾟ)ξ「！！」<br /><br /><br />ツンは慌てて手を離した。<br /><br /><br />（　＾ω＾）「これは中にゴムボートが入ってるんだお。紐を引っ張ると……ん？」<br /><br />ξ ；⊿；)ξ「ご、ごめんなさい、ごめんなさい、ごめんなさい……」<br /><br /><br />彼女は震えながら眼を伏せ、両手で頭を守っている。<br /><br />いまだかつてここまで脅えている子供を見たことがなかった。<br /><br /><br />（　＾ω＾）（あ、そうか……）<br /><br /><br />崩壊家庭と虐待が作り出した傷だ。日常的に暴力を受けていたに違いない。<br /><br />内藤はうっかり怒鳴り声を上げてしまった自分を悔やんだ。<br /><br /><br /><br />（　＾ω＾）「もういいんだお。誰もお前を叩かないお」<br /><br />ξ ；⊿；)ξ「……」<br /><br />（　＾ω＾）「いいかお、この箱の中には緊急用のボートが入ってるんだお。紐を引っ張ると<br /><br />　　　　　　　風船みたいに自動的に膨らむんだお。だから船が沈みそうな時以外は触っちゃダメだお」<br /><br />ξ ；⊿；)ξ「……」<br /><br />⊂ニニ(　＾ω＾)ニ⊃「もう怒ってないってば。ほら、ブーーーーン」<br /><br />ξ ﾟ⊿ﾟ)ξ「ブ、ブーン？」<br /><br />⊂ニニ(　＾ω＾)ニ⊃「そうだお。辛いときも悲しいときもとりあえずブーンだお。ツンもやってみるお」<br /><br />⊂ニニξ ﾟ⊿ﾟ)ξニ⊃「ブ……ブーン」<br /><br />⊂ニニ(　＾ω＾)ニ⊃「その調子だお。ブーーーーン」<br /><br />⊂ニニξ ﾟーﾟ)ξニ⊃「ブーーン、ブ……ブフッ！　ふふふ、くすくす……」<br /><br />⊂ニニ(　＾ω＾)ニ⊃（ふう、やっと笑ってくれたお）<br /><br /><br />それからしばらくの間、二人ははしゃぎながら甲板を一緒に走り回っていた。<br /><br /><br /><br />海に出て一週間が経った。<br /><br />もちろんというか当然と言うか、ツンは学校に行っていない。<br /><br />海辺の町で生活用品を買い込む時、下校中の子供たちが冗談を言い合いながら歩いているところに<br /><br />遭遇したりすると、ツンが少し寂しそうな顔をするのを内藤は何度か見た。<br /><br /><br />（　＾ω＾）「学校に行きたいかお、ツン」<br /><br />ξ ﾟ⊿ﾟ)ξ「……」<br /><br /><br />彼女は何も答えなかった。<br /><br /><br />（　＾ω＾）（せめて読み書きくらいは僕が教えないと……）<br /><br /><br />本屋で子供向けの本やらノートやらを買い込み、内藤が臨時の教師となった。<br /><br />しかし彼女についてはどうしようもない不安がある。<br /><br />これでいいのか？<br /><br />本当に、このままでいいのか？<br /><br /><br /><br />（　＾ω＾）（ううう、だってツンが自分でついてくるって言ったんだお……<br /><br />　　　　　　　でもこのままずっと連れ回して、それで一体どうするんだお？　うう、どうすれば……）<br /><br />ξ ﾟ⊿ﾟ)ξ「内藤さん、どうしたの？」<br /><br />（　＾ω＾）「んあ？　ああ、そうだ、九九カードを作るお。ハサミ貸してくれお」<br /><br />ξ ﾟ⊿ﾟ)ξ「うん」<br /><br /><br />この時は何とか振り払ったものの、この考えは後々内藤を悩ませ続けることになる。<br /><br />本当にこのままでいいのか？<br /><br />ツンをどうすればいい？<br /><br /><br />―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――<br /><br /><br />そんなある日のこと、ナビコンに人口ゼロの島が浮かび上がった。<br /><br /><br />（　＾ω＾）「お、無人島だお。行ってみるお」<br /><br />ξ ﾟ⊿ﾟ)ξ「うん！」<br /><br /><br /><br />島に人影はないが、廃墟とごくごく小さな船着場はあった。<br /><br />どうやら昔は人が住んでいたらしい。過疎化で打ち捨てられたのだろう。<br /><br /><br />（　＾ω＾）「お、砂浜もあるお。泳ぐお！」<br /><br />ξ ﾟ⊿ﾟ)ξ「う、うん……」<br /><br />（　＾ω＾）「どうしたんだお。あ、もしかして泳げないのかお」<br /><br />ξ ﾟ－ﾟ)ξ「ち、違うの……あのね、あの……」<br /><br /><br />ツンは上着の袖を手首の方に引っ張ってもじもじしている。<br /><br /><br />（　＾ω＾）「？　まあ、イヤならツンは浜辺で遊んでりゃいいお」<br /><br /><br />内藤は船からスウェットスーツと水中銃を持ち出してきた。<br /><br />水中銃はゴムの力で銛を撃ち出すボーガンみたいなシロモノだ。<br /><br /><br />（　＾ω＾）「よっしゃあ、巣潜りに挑戦だお！　よゐこ濱口がなんぼのもんじゃー！」<br /><br /><br />とは言え、素人がそうそう泳いでいる魚を打てるもんでもない。<br /><br />結局海底の貝をいくつか拾っただけで収穫を終え、海を上がった。<br /><br /><br />（　＾ω＾）「とったどー！　ツン、ほら、サザエだお」<br /><br />ξ ﾟ⊿ﾟ)ξ「あっ」<br /><br /><br />砂浜にいたツンに背後から声をかける。<br /><br />すると彼女は慌てて腕まくりしていた袖を引っ張った。<br /><br />ツンは何気ない仕草をよそおったが、内藤にはその腕にいくつもつけられた黒い点が確かに見えた。<br /><br /><br />（　＾ω＾）（あれはもしかして、煙草を押し付けた跡じゃないかお……）<br /><br /><br />初めてツンの親に対する憎悪が沸いてきた。<br /><br />そしてそれは多分、ツンに対する自分の感情が変化してきたからでもあると内藤は自己分析した。<br /><br />情が移るってヤツだ。<br /><br /><br /><br /><br />（　＾ω＾）「愛することはその身を削る、だお」<br /><br />ξ ﾟ⊿ﾟ)ξ「なーに、それ？」<br /><br />（　＾ω＾）「何でもないお。さあ、サザエの壷焼きと行くお」<br /><br /><br />夕食を取った後は浜辺に寝椅子を置いて眠ることにした。<br /><br />波の音は静かで、夜の潮風は夏の匂いをたっぷり含んでいる。<br /><br />内藤は満天の星空を眺めながらラジオを聞いていた。<br /><br /><br />（　＾ω＾）「ツン、寝たかお」<br /><br /><br />返事はない。<br /><br />さっきまで浜辺で拾った貝殻に糸を通してネックレスを作っていた筈だが、寝椅子で横になっている。<br /><br />静かな寝息が聞こえた。<br /><br />（　＾ω＾）「僕も寝るかお……ん？」<br /><br /><br />ラジオに緊急速報が入った。<br /><br /><br /><br />「都内のアパートで殺人事件……暴力団の男……妻を撲殺……」<br /><br /><br />それは確かに内藤の住んでいたアパートだった。<br /><br />そして犯人はツンの父親で、殺された方は母親に間違いなかった。<br /><br /><br />「家庭内暴力の果ての凶行……娘が行方不明……警察は事件に何らかの形で巻き込まれたと見て……」<br /><br />（　＾ω＾）（……ツンには黙っとくお）<br /><br /><br />ラジオを切り、内藤は目を閉じた。<br /><br /><br />―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――<br /><br /><br />ドクオ組の事務所では三人の男が渋い顔を突き合わせていた。<br /><br /><br />（'A`）「あー、二人ともテレビは見たな？」<br />　<br />ミ,,ﾟДﾟ彡「ニダーのことですね」<br /><br />(,,ﾟДﾟ)「まったく面倒なことになったもんで」<br /><br /><br /><br />（'A`）「よく聞け。ニダーのボケが自分の妻を殺したわけだ。それはまあいい、俺らには関係ない。<br /><br />　　　　問題は奴が売人どもに卸す予定だったクスリだ」<br /><br />ミ,,ﾟДﾟ彡「どんくらいです？」<br /><br /><br />ドクオはテーブルに置かれた大理石の灰皿を見下ろした。<br /><br /><br />（'A`）「こいつに山盛り一杯ってとこだな」<br /><br />ミ,,ﾟДﾟ彡「末端で二千万ちょいですか」<br /><br />(,,ﾟДﾟ)「そいつが消えちまったとか？」<br /><br />（'A`）「まさにその通り。警察はニダーんちを家宅捜索した筈だが、麻薬は出ていないんだ。<br /><br />　　　　ところが奴に面会した弁護士は、ニダーは確かに家に隠したと言ってる」<br /><br />(,,ﾟДﾟ)「ガキが消えたことが何か関係してるんじゃ？」<br /><br />（'A`）「俺もそう思う」<br /><br />ミ,,ﾟДﾟ彡「ガキがシャブを持ち逃げしたってんですか？　それはちょっと……」<br /><br />（'A`）「いや、それがニダーという男は用心深いんだかバカなんだか……変なものに隠したんだ」<br /><br /><br />ξ ﾟ⊿ﾟ)ξ「？」<br /><br /><br />寝室で持ち物の整理をしていたツンは、自分の黄色いリュックにおかしな点があることに気付いた。<br /><br />リュックの背中に当たる場所、クッションを入れる部分を一度切り開いて縫い直した跡がある。<br /><br />ハサミで切り開いてみると中にクッションは無く、代わりにビニール袋に入った白い粉末が出てきた。<br /><br />小さな袋に小分けしてあり、全部で十個ある。<br /><br /><br />ξ ﾟ⊿ﾟ)ξ「なんだろ……？」<br /><br /><br />―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――<br /><br /><br />（'A`）「つまり仮定するとだな、ガキがそのリュックをそうとは知らずに背負って家出したかも知れんと」<br />　<br /><br />ミ,,ﾟДﾟ彡「なるほど」<br /><br />（'A`）「問題はガキとリュックはどこへ行ったかだ」<br />　<br />ミ,,ﾟДﾟ彡「警察が動いてるなら組の者は使わない方がいいですね」<br /><br /><br />(,,ﾟДﾟ)「流石兄弟の出番だな」<br /><br /><br /><br /><br />流石兄弟の二人は自分のオフィスでその依頼を受けた。<br /><br /><br />兄（　´_ゝ`）「というわけだ、弟者」<br />　　<br />弟（´<_｀ 　）「なるほど。それで俺らにお鉢が回ってきたと」<br /><br /><br />二人は表向き浮気調査専門の探偵事務所を営んでいるが、裏ではヤクザに雇われている。<br /><br />彼らが表立って動けないトラブルが発生した時は二人の出番となるわけだ。<br /><br />二人はアパートの大家に電話し、事情を詳しく聞いた。<br /><br />　　<br />兄（　´_ゝ`）「ガキなんぞ見てないとさ」<br />　　<br />弟（´<_｀ 　）「小学生だろ？　そんな遠くに行ける筈はないが……」<br />　　<br />兄（　´_ゝ`）「ああ、そういえば関係あるかどうかわからんが、ガキが消えた日に隣の部屋の奴が<br /><br />　　　　　　　　アパートを引き払ったと言っていた」<br />　　<br />弟（´<_｀ 　）「クサイな」<br />　　<br />兄（　´_ゝ`）「まずはそいつのことを少し調べてみようぜ」<br /><br /><br /><br />船内のリビングで、内藤は白い粉末を睨んでいた。<br /><br /><br />ξ ﾟ⊿ﾟ)ξ「リュックの背中んとこに入ってたの」<br /><br />（；＾ω＾）「こ、これは……！？」<br /><br /><br />ツンが不思議そうな顔でこちらをじっと見ている。<br /><br />内藤は説明に苦慮した。<br /><br /><br />（　＾ω＾）「これは何ていうか……クスリだけどクスリじゃないっていうか……」<br /><br />ξ ﾟ⊿ﾟ)ξ「クスリ？　びょうきをなおすの？」<br /><br />（　＾ω＾）「えーと、そうじゃないんだお。僕もよく知らないけど、頭が変になる薬なんだお。<br /><br />　　　　　　　気持ちいいけどパーになってしまう危険物なんだお」<br /><br />ξ ﾟ⊿ﾟ)ξ「？？？」<br /><br /><br />ツンはよくわかっていない顔だ。まあ仕方ない。<br /><br /><br /><br /><br />（　＾ω＾）「いいかお、ツン。この砂糖の事は絶対誰にも言っちゃダメだお」<br /><br />ξ ﾟ⊿ﾟ)ξ「なんで？」<br /><br />（　＾ω＾）「とにかくダメだお。触るのもダメだお」<br /><br />ξ ﾟ⊿ﾟ)ξ「わ、わかった」<br /><br /><br />何とかツンを言い包めたものの、内藤は頭を抱えた。<br /><br />誘拐の上に麻薬所持とは。<br /><br /><br />（　＾ω＾）（あのＤＱＮ親父、よりによって娘のリュックに隠すとは……）<br /><br /><br />内藤は気分を落ち着けようと甲板に出た。<br /><br />椅子に腰かけ、画帳を開いて鉛筆で風景画を描き始める。<br /><br /><br />ξ ﾟ⊿ﾟ)ξ「内藤さん、何やってるの？」<br /><br />（　＾ω＾）「ん？　絵を描いてるんだお」<br /><br /><br /><br />ツンがやってきて内藤の画帳を覗き込む。<br /><br /><br />ξ ﾟ⊿ﾟ)ξ「じょうずね」<br /><br />（　＾ω＾）「漫画家に憧れてたころがあるんだお」<br /><br /><br />ツンはしばらく彼の手元を眺めていたが、船内に入っていった。<br /><br />すぐに内藤が買ってやった色鉛筆とノートを持って戻って来ると、彼の隣に座る。<br /><br />二人は並んで絵を描いた。<br /><br />内藤がツンの絵を見ようとすると、ツンはさっとノートを隠す。<br /><br /><br />ξ ﾟ⊿ﾟ)ξ「見ちゃだめ！」<br /><br />（　＾ω＾）「そうかお」<br /><br />ξ ﾟ⊿ﾟ)ξ「できたら見せてあげるね」<br /><br />（　＾ω＾）「楽しみだお」<br /><br /><br />それから、しばらく後。<br /><br /><br /><br />内藤は水平線を粗方描き終え、自分の作品の出来映えに満足していると、ツンが自分の絵を見せた。<br /><br /><br />ξ ﾟ⊿ﾟ)ξ「見て、内藤さんだよ」<br /><br />（　＾ω＾）「僕かお。嬉しいお」<br /><br />ξ ﾟ⊿ﾟ)ξ「これがツンで、それでこれがお母さんで、これがお父さん」<br /><br />（　＾ω＾）「……」<br /><br />（　＾ω＾）（なんてこっただお！　この子はまだ親のことを忘れていないんだお。<br /><br />　　　　　　　なんであんなクソ親を……うう、それでも一応は親ってことなのかお）<br /><br />ξ ﾟ⊿ﾟ)ξ「どうしたの、内藤さん」<br /><br />（　＾ω＾）「ツン、お母さんとお父さんに会いたいかお」<br /><br />ξ ﾟ⊿ﾟ)ξ「……」<br /><br /><br />ツンはやはり無言だった。<br /><br />再び内藤の内側にどうしようもない感情が渦巻き始める。<br /><br /><br /><br /><br />（　＾ω＾）（僕はこの子の親でもなんでもないんだお……一体この子のなんだって言うんだお。<br /><br />　　　　　　　僕なんかがこの子とずっと一緒にいていいのかお。でも僕が、僕が親になってやれば……）<br /><br /><br />親になる？　自分が？<br /><br />ただ一度の幸運で手に入れたカネで生涯働く気すらない自分が？<br /><br />学校にも行かせてもらえず、そんな自分を見て育ったツンが一体どんな大人になるって言うんだ？<br /><br /><br />（　＾ω＾）（僕にお金意外に何かあるのかお……何にもないお。本当に何にもないんだお。<br /><br />　　　　　　　それなのにツンは絵に書いてくれて……絵？　そうか、絵だお！）<br /><br /><br />思うところがあり、内藤はパソコンに向かった。<br /><br />ボディペイント専用の染料をネットで買い、局止めで次に向かう港町の郵便局に送る。<br /><br />数日後、それを手にした内藤はリビングにツンを呼んだ。<br /><br /><br />（　＾ω＾）「ツン、腕を見せるお」<br /><br />ξ ﾟ⊿ﾟ)ξ「……」<br /><br /><br /><br /><br />内藤が無言で手を出すと、ツンもまた震える両腕をテーブルに伸ばした。<br /><br />上着の袖をめくると、腕にところどころ黒い火傷の跡が見える。<br /><br />内藤は筆を手に取って薄く下書きを始めた。<br /><br /><br />ξ ﾟーﾟ)ξ「く、くく、く、くすぐったいよぉ！」<br /><br />（　＾ω＾）「動くなお。これはインド人の女性が顔にペイントする時に使う塗料なんだお」<br /><br /><br />かつて漫画家を目指した腕を活かして、内藤はツンの両腕に見事な絵を描いた。<br /><br />腕に巻きつく蔦とそこに咲き乱れる花の絵だ。<br /><br />火傷の黒い点は蕾や花心となった。<br /><br /><br />ξ ﾟ⊿ﾟ)ξ「す、すごい……きれい……」<br /><br />（　＾ω＾）「一ヶ月くらいは洗っても落ちないらしいお」<br /><br />ξ ﾟーﾟ)ξ「ありがとう、内藤さん」<br /><br /><br />今度は内藤が腕を差し出した。<br /><br /><br /><br /><br />（　＾ω＾）「ほい」<br /><br />ξ ﾟ⊿ﾟ)ξ「？」<br /><br />（　＾ω＾）「ツンも僕の腕に何か描いてくれお。好きなものを描くといいお」<br /><br />ξ ﾟーﾟ)ξ「いいよ。じゃあねー、内藤さんのかおをかいてあげる」<br /><br /><br />こうしてツンはその日から袖をまくったまま出歩くようになった。<br /><br /><br />⊂ニニ(　＾ω＾)ニ⊃「ブーンだお！」<br /><br />⊂ニニξ ﾟーﾟ)ξニ⊃「ぶーん！」<br /><br /><br />二人で剥き出しの腕を広げ、甲板を走り回る。<br /><br /><br />―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――<br /><br /><br />流石兄弟は港で手分けして聞き込みを続けていた。<br /><br />紆余曲折を経て兄者はとうとう二人が立ち寄ったらしき弁当屋に行き着いた。<br /><br /><br /><br /><br />（*ﾟーﾟ）「あー、見たわ。明け方にウチでおにぎり買ってったわよ。男の人と二人連れでねー」<br />　　<br />兄（　´_ゝ`）「ほほう。詳しく頼む」<br /><br /><br />兄者が差し出したツンの写真を見、店員は覚えている限りのことを口にした。<br /><br />しばらく後に流石強大は合流し、情報を交換した。<br /><br />　　<br />弟（´<_｀ 　）「どうだ、兄者」<br />　　<br />兄（　´_ゝ`）「見つけたぞ。東に向かったそうだ」<br />　<br />弟（´<_｀ 　）「東って、そりゃまたえらいアバウトだな」<br />　<br />兄（　´_ゝ`）「東沿いに沿岸部の港町で片っ端から聞き込みをしよう」<br />　<br />弟（´<_｀ 　）「やれやれ、割りに合わない仕事だぜ」<br /><br /><br />少女を連れた男は目立つ。<br /><br />情報は案外簡単に集まり、数日のうちに二人は確実に獲物を追い詰めつつあることを感じていた。<br /><br /><br /><br /><br /><br />　<br />兄（　´_ゝ`）「ケツに食い付いたぜ」<br />　<br />弟（´<_｀ 　）「先回りして網を張ろう」<br /><br /><br />流石兄弟は小さな港町に目星をつけ、そこに宿を取って船着場を張った。<br /><br />寂れた場所だ。高そうなクルーザーに乗った少女と男の二人連れが現れたらすぐにわかるだろう。<br /><br /><br />―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――<br /><br /><br />ある日の夕暮れ時、内藤は食料を買い込みに港町に船を停めた。<br /><br /><br />（　＾ω＾）「ツンも行くかお」<br /><br />ξ ﾟ⊿ﾟ)ξ「ううん、待ってる」<br /><br /><br />ちょうどテレビアニメ『（ ´∀｀）ぼくは猛者』がいいところだったので、ツンは首を振った。<br /><br /><br />（　＾ω＾）「そうかお。じゃあ留守番を頼んだお」<br /><br /><br /><br />兄（　´_ゝ`）「ブーン号……あの船だ！」<br /><br />弟（´<_｀ 　）「男しかいないようだぞ。ガキは船か？」<br /><br /><br />流石兄弟は民宿の二階から双眼鏡を覗いていた。<br /><br />ちょうどブーン号から内藤が出ていったところだ。<br /><br /><br />兄（　´_ゝ`）「まあいい、好都合だ。武器は持ったか？」<br /><br />弟（´<_｀ 　）「もちろん。さあ、行こう」<br /><br /><br />―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――<br /><br /><br />すっかり日も落ちたころ、内藤は買い物袋を抱えて船に向かった。<br /><br /><br />（　＾ω＾）「フヒヒ、かき氷機買っちゃったお。夏と行ったらこれだお」<br /><br />兄（　´_ゝ`）「よう」<br /><br />（　＾ω＾）「ん？」<br /><br /><br /><br />はしけの所に男が一人立っている。<br /><br />瞬間、内藤の背筋に冷たい電気が走った。第六感が働くってヤツだ。<br /><br /><br />（；＾ω＾）（うっ、もしかしてヤクザかお！？）<br />　　<br />兄（　´_ゝ`）「俺は兄者。あんたに話がある」<br /><br />（　＾ω＾）「それはもしかして『砂糖のようなもの』についてかお」<br />　<br />兄（　´_ゝ`）「ははは、いいカンだぜ。船に入りな」<br /><br />（　＾ω＾）「わかったお」<br /><br /><br />彼に続いてブーン号に乗りながら、内藤は水中銃をしまってある棚のことを考えていた。<br /><br />甲板には弟者とツンがいた。<br /><br /><br />（　＾ω＾）「ツン！」<br /><br />ξ ﾟ⊿ﾟ)ξ「内藤さん！」<br /><br /><br /><br /><br /><br />弟（´<_｀ 　）「おっと、動くな」<br /><br /><br />内藤に駆け寄ろうとしたツンを弟者が捕まえる。<br /><br /><br />（　＾ω＾）「ツンに触るなお！！　このゴミクズ！」<br /><br />兄（　´_ゝ`）「おいおい、そんなセリフ吐ける立場か？　そういうお前は人攫いじゃねえか」<br /><br />弟（´<_｀ 　）「まあ落ち着け。とりあえず船を出してくれないか？　人目につくとマズイんでね」<br /><br />（　＾ω＾）「わ、わかったお」<br /><br />ξ ﾟ⊿ﾟ)ξ「内藤さん……」<br /><br /><br />内藤は流石兄弟の指示に従い、港からやや離れた場所へ船を進めた。<br /><br />これじゃ叫び声も銃声も陸まで届かない。<br /><br />　<br />兄（　´_ゝ`）「『砂糖のようなもの』をこっちに渡してもらおうか。弟者、ガキを離すな」<br /><br /><br /><br /><br /><br /><br />二人の手の中ではドスが鈍く光っている。<br /><br /><br />（；＾ω＾）（くそお、ツンを人質に取られてるんじゃどうしようもないお）<br />　　<br />兄（　´_ゝ`）「しかし、お前も物好きだな。なんでこんなガキさらったんだ？　ロリコンか？」<br /><br />（　＾ω＾）「……」<br /><br /><br />そう言えば深く考えたことはないが、何故だろう。<br /><br />黙ったままでいると兄者は肩を竦めた。<br /><br />　　<br />兄（　´_ゝ`）「まあいい。で、例のものはどこだ」<br /><br />（　＾ω＾）「僕とツンの安全を保障して欲しいですお」<br />　　<br />兄（　´_ゝ`）「俺らが欲しいのはクスリだけなんでね。お前らの命は別にいらないんだ」<br /><br /><br />内藤は胃の底がザワつくような、イヤな予感がした。<br /><br /><br />（；＾ω＾）（クスリを奪った後に僕らを殺す気なんじゃ……？）<br /><br /><br />ツンを失うかも知れない。<br /><br />そう考えるのは自分の死の恐怖が霞むくらい恐ろしかった。<br /><br />何故だ？　何故こんなに他人の、彼女のことが気にかかる？<br /><br /><br />（；＾ω＾）（とにかくこれはマズイお。何とかしてあの子だけでも助けないと、何とかして……）<br /><br /><br />ツンと弟者は甲板にいる。そうだ、甲板……甲板には「アレ」がある。<br /><br />内藤は兄者と一緒にリビングに入り、麻薬を隠した花瓶を手に取った。<br /><br />　　<br />兄（　´_ゝ`）「ん？　そんなとこに隠したのか？」<br /><br />（　＾ω＾）「オンダルァ！！」<br /><br /><br />内藤は花瓶を抱えたまま、ものすごい勢いで甲板に飛び出した。<br /><br />　兄（； ´_ゝ`）「なんのつもりだ！？　どこに逃げる気だ、こら」<br /><br />（　＾ω＾）「動くなお！」<br /><br /><br /><br />内藤は甲板の柵から身を乗り出し、花瓶を海に落とすフリをした。<br /><br />　　<br />弟（´<_｀ ；）「ちょ、ちょっと待てこら！　人質がどうなってもいいのか！」<br />　　<br />兄（； ´_ゝ`）「そいつには二千万円の価値があるんだぞ！」<br /><br />（　＾ω＾）「動くなお！　動いたら海に捨てちまうお！」<br /><br /><br />流石兄弟は顔を見合わせた。<br /><br />　　<br />兄（　´_ゝ`）「よし、いいだろう。“人質交換”と行こうじゃないか」<br />　　<br />弟（´<_｀ 　）「いいのか？」<br />　　<br />兄（　´_ゝ`）「しょうがないだろ」<br /><br />（　＾ω＾）「じゃあ、ツンを離せお」<br /><br /><br />内藤はツンに目配せした。<br /><br />ツンのすぐ側にある、鉄の箱に視線をやる。<br /><br />彼女が震えながら頷いたのを確認してから、内藤は花瓶を差し出した。<br /><br /><br /><br />　弟（´<_｀ 　）「チッ。ほらよ」<br /><br /><br />弟者がツンから手を離した瞬間、内藤は叫んだ。<br /><br /><br />（　＾ω＾）「ツン、紐を引っ張れお！！」<br /><br /><br />ツンが言われた通りにすると、箱の中でパンという破裂音がした。<br /><br />科学反応によって爆発的な勢いで発生したガスがボートを風船のように膨らませる。<br /><br />弟（´<_｀ ；）「うぶほ！？」<br /><br /><br />小さなツンはすぐに逃げ出したが、体が大きい分だけ動きが遅れた弟者は<br /><br />圧し掛かってきたボートに押し潰された。<br /><br />　　<br />兄（； ´_ゝ`）「てめえ！」<br /><br /><br />兄者が刃物を振り上げると、内藤は花瓶を海に落とした。<br /><br /><br /><br />兄（　´_ゝ`）「あっ……」<br /><br /><br />視線が反れた瞬間、内藤は全身の力をかけて兄者に掴みかかった。<br /><br />彼の襟とズボンのベルトを掴み、海へ放り込む。<br /><br />バシャーン！<br /><br />弟（´<_｀ ＃）「野郎、ぶっ殺……」<br />　　<br />兄（； ´_ゝ`）「あばば、あぼぶばばばばば！！」<br />　<br />弟（´<_｀　；）「い、いかん。兄者は泳げないんだった」<br /><br /><br />ボートの下から這い出した弟者はベルトをロープ代わりにして兄者を引き上げた。<br /><br />内藤はすでにツンを抱えてリビングに駆け込んでいる。<br /><br />　　<br />兄（　´_ゝ`）「くそ、麻薬が！　組長に殺されるぞ」<br />　　<br />弟（´<_｀ 　）「その前にあいつらをぶっ殺してやる！」<br /><br /><br />リビングに入ろうとして二人は足を止めた。<br /><br />水中銃を構えた内藤が狙いをこちらにつけていたからだ。<br /><br /><br /><br />兄（　´_ゝ`）「くそ……」<br /><br />（　＾ω＾）「二人とも海に飛び込めお」<br />　　<br />兄（　´_ゝ`）「そうしたいのはやまやまだが、俺は泳げないんだよ！」<br /><br />（　＾ω＾）「ちょうど良いことに、そこにボートがあるお」<br />　　<br />弟（´<_｀ 　）「ここは言う通りにした方がいいんじゃないか、兄者」<br />　　<br />兄（　´_ゝ`）「くそ！」<br /><br /><br />二人が海に飛び込んだのを見計らってから、内藤はボートを落とした。<br /><br />甲板の上から二人に声をかける。<br /><br /><br />（　＾ω＾）「麻薬のことは悪かったお」<br /><br /><br /><br /><br /><br />　　<br />兄（　´_ゝ`）「てめえ、必ずぶっ殺すからな！」<br />　<br />弟（´<_｀ ；）「やめろ兄者、ボートに銛を打ち込まれるぞ」<br /><br />（　＾ω＾）「そこで取引したいんだお。あの麻薬、僕が倍の値段で買ってもいいお」<br /><br /><br />流石兄弟は再び顔を見合わせた。<br /><br />　　<br />兄（　´_ゝ`）「お前、掛け算できるのか？」<br />　<br />弟（´<_｀ 　）「四千万円だぞ？」<br /><br /><br />内藤はリビングに戻り、小切手に４０００万円の金額を書き込んだ。<br /><br />それを空っぽのペットボトルに入れてボートに投げ込む。<br /><br />二人はそれを目を丸くして見ていた。<br /><br />　　<br />弟（´<_｀ 　）「こいつが不渡りじゃないって証拠は？」<br /><br />（　＾ω＾）「不渡りだったらその時は僕を殺しにくればいいお。<br /><br /><br /><br />（　＾ω＾）「それをあげるから、ツンのことにはもう二度と手を出さないって約束して欲しいお」<br />　　<br />兄（　´_ゝ`）「ふうん。まあ、これなら組長も納得するだろうな」<br />　<br />弟（´<_｀ 　）「俺も別に文句はない」<br /><br />（　＾ω＾）「取引成立ってことでいいかお」<br />　　<br />兄（　´_ゝ`）「いいぜ、クソ野郎。俺の背広のクリーニング代はサービスだ」<br /><br /><br />流石兄弟はオールをこいで岸へ向かい、ブーン号には内藤とツンが残った。<br /><br />ツンが泣きながら内藤へ駆け寄る。<br /><br /><br />ξ ；⊿；)ξ「内藤さん、怖かっ……ひぎい！？」<br /><br />（　；ω；）「ぶおおおおおおん！！！」<br /><br /><br />内藤は野獣の雄叫びのような泣き声をあげてツンに抱き付いた。<br /><br />（　；ω；）「怖かったお！　死ぬほど怖かったお！！　おしっこちびったお！」<br /><br />ξ ﾟ⊿ﾟ)ξ「だ……だいじょうぶだよ、もう。あのひとたち、いっちゃったから……」<br /><br /><br /><br />（　＾ω＾）「う、うぷ……」<br /><br />ξ ﾟ⊿ﾟ)ξ「！？」<br /><br />（　 ﾟωﾟ）「おげええええええ」<br /><br /><br />内藤は船の柵に捕まって思うさま吐いた。<br /><br />今更こみ上げてきた恐怖が胃腸を直撃したらしい。<br /><br /><br />ξ ﾟ⊿ﾟ)ξ「だ、だいじょうぶ？」<br /><br />（　＾ω＾）「慣れないことはするもんじゃないお。セガールのようにはいかないお……」<br /><br /><br />―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――<br /><br /><br />翌日から内藤は熱が出て寝込んだ。<br /><br />まったくもって慣れないことはするもんじゃない。<br /><br />ベッドでうめいているとツンが洗面器を持ってきた。<br /><br /><br /><br />ξ ﾟ⊿ﾟ)ξ「内藤さん、タオルだよ」<br /><br />（　＾ω＾）「ありがとうだお」<br /><br /><br />額に冷たいタオルを当ててもらいながら、内藤は意を決した。<br /><br />言わないままでいても、彼女はいつか知ることになる。<br /><br /><br />（　＾ω＾）「ツン、お前の親はもういないんだお」<br /><br />ξ ﾟ⊿ﾟ)ξ「？」<br /><br />（　＾ω＾）「ママはパパに殺されたんだお。パパはその罪で警察に捕まってるお」<br /><br />ξ ﾟ⊿ﾟ)ξ「……？？」<br /><br /><br />よくわかっていない顔だ。彼女の理解を超えているらしい。<br /><br />内藤もまたどんな顔をすればいいのかわからない。<br /><br /><br />（　＾ω＾）「えーと、えーと、だから、その……」<br /><br /><br />その晩、二人は一緒に寝た。<br /><br />ツンは内藤の腕の中でずっと泣いていた。<br /><br /><br />（　＾ω＾）「大丈夫だお。お前は一人じゃないお」<br /><br /><br />内藤はどうすることもできず、彼女の髪を撫でながらそう囁き続けた。<br /><br />同時にあるひとつのことを強く決心する。<br /><br /><br />（　＾ω＾）（愛別離苦だお）<br /><br /><br />愛する者と引き裂かれることの悲しみは、愛する者と出会ってしまった瞬間から不可避となる。<br /><br /><br />―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――<br /><br /><br />それから数日は穏やかに過ぎていった。<br /><br />ある日の夜、ブーン号は大きな港町についた。<br /><br />出入りする大小様々な船の群れの中に混じり、内藤とツンは久しぶりに上陸を果たした。<br /><br /><br />ξ ﾟ⊿ﾟ)ξ「どこへ行くの？」<br /><br /><br />内藤は答えない。<br /><br />人々の雑踏が溢れる夜の通りを歩き、二人は警察署の前で止まった。<br /><br />内藤はツンの前にしゃがみ込んで視線を合わせた。<br /><br />眼には悲しい決意が満ちている。<br /><br /><br />（　＾ω＾）「ツン、この手紙を警察の人に渡すんだお」<br /><br />ξ ﾟ⊿ﾟ)ξ「いいけど、内藤さんは？」<br /><br />（　＾ω＾）「僕は一緒に行けないんだお。ここでお別れだお、ツン」<br /><br />ξ ﾟ⊿ﾟ)ξ「……」<br /><br /><br />ツンは子供のながらに決別を悟ったらしい。<br /><br />内藤の首に抱き付いた。<br /><br /><br />ξ ﾟ⊿ﾟ)ξ「ツンは内藤さんと一緒にいたい」<br /><br /><br /><br />内藤は心の底にしぶとく残った未練が、自分の体を強烈に引っ張るのを感じた。<br /><br />こんなんでなくても、何か別の……他に方法はあるだろ？<br /><br />自分はツンと一緒にいたいんだろ？<br /><br />一人になりたくないんだろ？<br /><br />涙がこぼれないように内藤は目をぎゅっと閉じ、言った。<br /><br /><br />（　；ω；）「いつか、いつか僕がまともな人間になったら……ツンと一緒にいても、誰にも<br /><br />　　　　　　　恥じることのないような立派な人間になったら、その時は必ず迎えに行くお」<br /><br />ξ ﾟ⊿ﾟ)ξ「……」<br /><br />（　；ω；）「だからしばらく一緒にいられなくなるけど、ツンは何も悪くないお。<br /><br />　　　　　　　僕はツンが大好きだし、ツンは世界一良い子だお」<br /><br />ξ ﾟ⊿ﾟ)ξ「内藤さん」<br /><br />（　；ω；）「許して欲しいお。それじゃあ……」<br /><br /><br /><br /><br />これ以上一緒にいたら決意が揺らいでしまう。<br /><br />内藤はツンを突き飛ばすようにして離れ、歩き出した。<br /><br /><br />ξ ﾟ⊿ﾟ)ξ「内藤さん！」<br /><br /><br />数歩離れたところで呼ばれて内藤は振り返った。<br /><br />ツンは眼にいっぱいに涙を浮かべて、それでも笑っていた。<br /><br />袖をまくり、消えかけた花のペイントを露にして、両手をいっぱいに広げる。<br /><br /><br />⊂ニニξ ﾟーﾟ)ξニ⊃「ブーンやって！　ブーン！」<br /><br />⊂ニニ(　＾ω＾)ニ⊃「ブ、ブーン……」<br /><br /><br />ツンは必ず迎えに行くという内藤の言葉を何一つ疑うことなく信じたのだ。<br /><br />内藤は俯いたまま、人込みの中を走り去った。<br /><br /><br />（　；ω；）「ぢくじょー！　愛することはその身を削るおー！！」<br /><br /><br /><br />その後、内藤はツンの学費を残し、貯金をすべて犯罪被害者児童の支援団体に寄付した。<br /><br />残ったのはブーン号と自分の身一つ、それからツンとの絆。<br /><br /><br />―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――<br /><br /><br />あれから十年近くが経つ。<br /><br />内藤は国内線のフェリーの船員として働いていた。<br /><br />来年になれば１０年以上の職務従事という資格を満たし、海技士の免許試験が受けられる。<br /><br />船長の夢まであと一歩だ。<br /><br />仕事が休みのある日、内藤はブーン号を貸し倉庫から引っ張り出してきた。<br /><br /><br />（　＾ω＾）「よおし、行くお！」<br /><br /><br />給料のほとんどはこいつの維持費に食われたが、どうしても手放すことができなかったのだ。<br /><br />港に運び、燃料を入れて海に下ろす。<br /><br /><br /><br /><br />季節は初夏。いい天気だ。<br /><br />ウミネコがブーン号のあとを追ってくる。<br /><br />『内藤さんへ』と書かれた手紙をポケットに入れて、彼はとある港町へ向かっていた。<br /><br /><br />（　＾ω＾）「お」<br /><br /><br />船着場のところでセーラー服の少女が一人、手を振っている。<br /><br />彼女は両手をいっぱいに広げてブーンをやって見せた。<br /><br /><br /><br /><br /><br /><br />さあ、会いに行こう。<br /><br />綺麗になったあの子に、会いに行こう。<br /><br /><br /><br /><br />おしまい<br /> ]]>
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